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不登校で悩む親御さんはこちら

不登校を克服するには?6つの山と親御さんの関わり方やお子さんの将来の選択について徹底解説

子どもの「不登校」が増えている今、親として何をすればいいのか悩む方も多いでしょう。

不登校は一時的な問題に見えますが、放っておけば長期化し、お子さんの将来に深刻な影響を及ぼすこともあります。

本記事では、不登校を克服するために乗り越えるべきステップや、親ができるサポート、そして克服したその先に待っている未来について詳しくご紹介します。

不登校を克服するための「6つの山」

不登校を克服するために、スダチではお子さんが乗り越えるべき「6つの山」についてお伝えしています。

これらを理解することで、現在のお子さんの状況を把握し、適切なサポートができるようになります。

特に、これから説明する各段階は単なる知識ではなく、実践してこそ意味をなすものですので、しっかりと理解して活用してみてください。

第1の山:心身の休息期

不登校克服の第一歩は、親としての「覚悟」です。

「なぜ再登校を目指すべきなのか」という明確な理由と、「どんな困難があっても最後までやり抜く」という決意が必要です。

この覚悟なくして次のステップに進むことはできません。

特に、これまでお子さんの言いなりになっていた場合は、この覚悟がブレると全てが元の木阿弥になってしまいます。

〈この山を乗り越えるためのポイント〉

・再登校を目指す理由を明確にする

・1ヶ月後、3ヶ月後の理想の姿を具体的にイメージする

・デジタル機器の悪影響について理解を深める

・家庭内のルールを明確にし、伝え方を準備する

・途中で気持ちがブレないよう、指針を立てておく

第2の山:家庭での安定期

新しいルールを導入すると、多くのお子さんは強く反発します。

特に小学校高学年以上の場合、この山が最も険しくなります。

ここでの親の対応が、不登校克服の成否を左右すると言っても過言ではありません。

反発が収まるまでは約10日間と考えておきましょう。

この期間、親がブレずに毅然とした態度を貫くことが、お子さんの変化を引き出す鍵となります。

〈この山を乗り越えるためのポイント〉

・最悪の事態を想定して、対策を準備しておく

・感情的にならず、冷静さを保つ

・言い訳や甘えに一切応じない姿勢を示す

・「より良い親子関係のためのしゃがみ込み期間」と捉える

・一度決めたルールは途中で変更しない

多くの未再登校でサポートを終える家庭は、この山を乗り越えられていません。

せっかく覚悟を決めたのに、途中で諦めてしまうことがないよう、この期間の重要性を理解しておきましょう。

第3の山:自己肯定感の再構築

不登校克服のプロセスでは、親子の関わり方そのものを見直す必要があります。

単なる声掛けの方法だけでなく、話の聞き方やイライラした時の対応など、日常の細部にわたるコミュニケーションが重要です。

この山の特徴は、期間の長さです。

再登校した後も、お子さんが自立して社会に出るまで続く「山脈」のようなものだと認識してください。

〈この山を乗り越えるためのポイント〉

・子どもの話を否定せず、まずは受け止める姿勢を持つ

・感情的にならない対応方法を身につける

・子どもの自己肯定感を育む言葉がけを意識する

・共感と理解を示しつつも、甘やかしすぎない境界線を設ける

・親自身の感情コントロールを学ぶ

「完璧に乗り越えた」という状態はなく、継続的に意識し続けることが大切です。

再登校後も、この山での学びを実践し続けましょう。

第4の山:他者との関係再構築

家庭内での状況が改善し始めたら、次は「お子さんに学校へ行くと決意してもらう」ための準備に入ります。

ただし、この段階はタイミングが重要です。

一般的には、ルールスタートから約2週間後に始めることが多いですが、第2の山をしっかり乗り越えていない状態では効果が薄いため、焦らずに進めましょう。

〈この山を乗り越えるためのポイント〉

・学校に対する不安や恐怖心を丁寧に聞き出す

・学校側と連携して、復帰しやすい環境を整える

・様々な角度から学校に向き合うきっかけを作る

・子どもが自ら「行きたい」と思える状況を作り出す

早すぎる登校準備を避け、心の準備が整ってから進める

自分から登校する意志を示すお子さんもいますが、多くの場合は様々な角度からアプローチが必要です。

お子さんの性格や家庭の課題に合わせた方法を選びましょう。

第5の山:登校リハビリ期

「学校に行く」と決意したからといって、すぐに継続的な登校ができるわけではありません。

決意から実際の登校、そして継続登校までには、さらなるハードルがあります。

一見すぐに乗り越えられそうに見えて、実は最も時間を要することもあるのがこの山です。

〈この山を乗り越えるためのポイント〉

・登校前日の準備を一緒に行い、不安を軽減する

・登校できなかった日も責めず、次の機会を待つ

・成功体験を積み重ね、少しずつ自信をつけさせる

・学校側と連携して、登校しやすい環境を維持する

・登校した日は過度に喜びすぎず、自然な反応を心がける

「明日は登校する」と言いながら実行できなかったり、数日登校して再び休んでしまうケースも多いものです。

焦らず、お子さんのペースに合わせた対応を続けましょう。

第6の山:社会復帰と継続的なサポート

不登校克服のゴールは「再登校すること」ではなく、「継続的に登校し、将来的に自立した人生を歩めること」です。

再登校後も継続的なサポートが必要です。

再登校できてからが本当のスタートと考え、長期的な視点でお子さんを見守りましょう。

〈この山を乗り越えるためのポイント〉

・再登校後も無理のないペースを維持する

・学習の遅れを取り戻すサポートを行う

・些細な変化や困難にも敏感に対応する

・旧来の親子関係に戻らないよう注意する

・心から安心できるまで(約半年)は警戒を緩めない

「再登校できたから大丈夫」と油断せず、第3の山と同様、継続的な意識が必要です。

多くの親が「本当に安心できたのは再登校から半年経過してから」と語っています。その状態を目指しましょう。

この6つの山を意識して、焦らず一緒に乗り越えていくことで、不登校克服は現実のものとなり、その先に強くしなやかな未来が待っています。

不登校を克服したきっかけ

不登校を克服するきっかけは人それぞれですが、ここではよくある3つのケースをご紹介します。

①友達の一言が背中を押した

「また一緒に遊ぼうよ」という友人の何気ない一言が、登校へのきっかけになったケースは少なくありません。

中学2年生で半年間不登校だった男子生徒は、学校を休んでいる間も連絡を取り続けていた友人から「体育祭、見に来ないか」と誘われたことがきっかけで、まずは見学から始め、徐々に登校できるようになったという事例もあります。

友人関係に問題があって不登校になった場合は難しいこともありますが、良好な友人関係が残っている場合、その繋がりが大きな支えになります。

②環境を変えたことで気持ちが前向きに

同じ学校に通い続けることが、必ずしも最善の選択ではない場合もあります。

通信制高校やフリースクール、別の学校への転校によって、新しい環境で前向きになれたというケースも多くあります。

高校1年生で不登校になった女子生徒は、半年間悩んだ末に通信制高校へ転校。

「自分のペースで学べる」「競争ではなく、自分の成長に集中できる」環境に出会い、学ぶ意欲を取り戻しました。

環境の変化が、新たな一歩を踏み出す勇気を与えることがあります。

③第三者の介入が突破口に

親や学校の先生ではなく、スクールカウンセラーや地域の支援者など、第三者との出会いが転機となることも少なくありません。

中立的な立場から子どもの話を聞き、専門的な視点でアドバイスできる存在は、不登校克服の大きな力となります。

小学5年生の時に不登校になった女の子は、地域の子ども支援センターのスタッフとの出会いをきっかけに、少しずつ外出できるようになりました。

最初は週1回のカウンセリングから始まり、やがてセンターの活動に参加するようになり、半年後には学校に戻ることができました。

不登校を克服しそうな子どもに対して親が注意すべきこと

お子さんが少しずつ前向きになり、再登校への兆しが見え始めたとき、親の関わり方が非常に重要になってきます。

この時期の対応次第で、継続的な登校につながるかどうかが決まると言っても過言ではありません。

以下のポイントに特に注意しましょう。

①子どもが安心できる家庭環境を整える

出典:児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査

お子さんが一歩を踏み出そうとしているとき、最も必要なのは「安心感」です。

「焦らなくていい」「あなたのペースでいい」というメッセージを一貫して伝え続けることが大切です。

また、「学校に行けた!」という日には素直に喜びつつも過剰な反応は避け、「今日は行けなかった…」という日にも責めることなく受け止める姿勢が重要です。

進歩は直線的ではなく、波があるものだと理解しておきましょう。

家庭が「失敗してもいい」「ありのままの自分でいい」と感じられる場所であることが、子どもの挑戦する勇気を支えます。

親が焦りや期待を前面に出すと、子どもはプレッシャーを感じ、せっかくの前進が止まってしまう可能性があります。

ですが、安心感ばかり与えすぎると克服せずに不登校のままというケースも存在します。

安心感は与えつつも、何度挫けても「あなたならできる」のようにお子さんを肯定しつつ応援する姿勢が大切になってくるでしょう。

②不登校に関する情報やスキルを学ぶ

親自身が不登校について学び、理解を深めることも非常に重要です。

地域の親の会や支援機関のセミナー、書籍などを通じて、不登校の子どもへの接し方や家庭でのサポート方法を学びましょう。

「うちの子だけ」と抱え込まず、同じ悩みを持つ親同士で情報交換することで、新たな視点や対応方法が見つかることも多いです。

実際に不登校を克服した家庭の体験談から学ぶことは特に価値があります。

不登校の克服には、親の学びと成長も不可欠なのです。

専門家のアドバイスを積極的に取り入れることも重要です。

スクールカウンセラーや教育相談センター、スダチなどの不登校支援サービスなどの専門家と連携することで、より効果的なサポート方法を見つけることができます。

③親御さん自身の心のケアも大切にする

不登校の子どもを持つ親は、罪悪感やストレス、周囲の視線への不安など、様々な精神的負担を抱えがちです。

「もっと早く気づいていれば」「親としての自分が至らない」といった自責の念に苛まれることも少なくありません。

しかし、親が疲弊していては子どもを適切にサポートすることはできません。

「親である自分も完璧である必要はない」と自分を許し、時には友人や家族、専門家に相談して自分自身の心のケアを行うことが大切です。

親が心の余裕を取り戻すことで、家庭全体が安定し、子どもの回復も促進されます。

子どもは親の表情や態度から多くを感じ取っているため、親が安定することで、子どもも安心して前に進む勇気を持てるのです。

不登校を克服した家庭のリアルな体験談

実際に不登校を克服した家庭のリアルな声は、これから向き合う親子にとって大きなヒントになります。

リアルな声① 高校1年生 男子・ゲーム依存/昼夜逆転で不登校→再登校

リアルな声① 中学1年生 女子・人間関係の問題により不登校→再登校

 

不登校を克服した先にある未来

不登校を乗り越えた子どもたちは、その経験を通して大きく成長していきます。

心がしなやかになる

不登校を克服するプロセスで、子どもたちは困難に直面し、それを乗り越える経験をします。

この経験が「レジリエンス(回復力)」を育み、将来どんな困難に直面しても立ち直れる「しなやかな心」を形成します。

一度どん底を経験し、そこから立ち上がった子どもたちは、人生の浮き沈みに対する耐性が強くなります。

課題を乗り越える思考力が育つ

不登校の原因と向き合い、どうすれば前に進めるかを考えた経験は、問題解決能力の向上につながります。

自分の中の課題を分析し、一歩一歩解決していく思考プロセスは、将来のあらゆる場面で活かされます。

自分への理解が深まる

不登校の期間中、多くの子どもは自分自身と向き合う時間を持ちます。

「自分は何が好きか」「何が苦手か」「どんな環境だと安心できるか」など、自己理解が深まることで、将来の選択においても自分に合った道を選ぶ力が育ちます。

共感力が向上する

自分が苦しんだ経験があるからこそ、他者の痛みや悩みに寄り添える力が育ちます。

不登校を経験した子どもたちは、しばしば高い共感性と他者を受け入れる包容力を持つようになります。

この共感力は、将来の人間関係や仕事の場でも大きな強みとなるでしょう。

自分で考える力が養われる

学校という集団から一時的に離れ、自分のペースで考え、行動することを経験した子どもたちは、「自分で考える力」が養われます。

周囲の意見に流されず、自分の頭で判断する力は、社会に出てからも非常に重要です。

自分らしい道を選び取る力が育つ

不登校の克服プロセスでは、様々な選択肢を検討する機会があります。

通信制学校やフリースクール、部分登校など、「一つの正解」だけでなく多様な道があることを知ることで、自分らしい生き方を選択する力が育まれます。

この経験は、将来の進路選択や人生の岐路に立った時に大きな財産となるでしょう。

まとめ

不登校の克服は決して簡単なプロセスではありませんが、必ず乗り越えられる道があります。

「6つの山」を一つずつ登っていくことで、お子さんは徐々に自信を取り戻し、社会とのつながりを再構築していくでしょう。

特に重要なのは、最初の「再登校を目指す覚悟を決める」と、次の「子どもの反発に毅然とした態度で対応する」の2つの山です。

この2つの山を乗り越えられないと、どれだけ時間をかけても不登校は克服できません。

まずは親である自分自身が本気で再登校を目指す覚悟を固め、子どもが示す抵抗にブレない態度で向き合うことが出発点となるでしょう。

 

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  • この記事を監修した人
小川 涼太郎(おがわ りょうたろう)

小川 涼太郎(おがわ りょうたろう)

不登校支援サポート スダチ 代表
株式会社スダチ 代表取締役社長

「学校へ行こうかな」を自然と引き出すサポートを展開するスダチの代表。これまでで1,000名以上のお子さんを再登校に導いてきた。

「誰もが巣立ちゆける世界を」をミッションとし、不登校の解決はそのための通過点に過ぎないと考えている。
これまで不登校の子ども達に向けたボランティア活動を通し、多くの不登校の子どもたち、保護者様と関わる。

ボランティア活動を通して、子ども達や親御さんとお話しする中で、「本当は学校に行きたい、だけど行けない。自分でも行けない理由が分からない」子ども達が多くいることを知る。

そのように苦しんでいる子ども達や親御さんを見て、「不登校で苦しむ子供たちを一人でも多く救いたい」との思いを持つようになり、不登校支援事業を立ち上げるに至る。


【著書】
不登校の9割は親が解決できる 3週間で再登校に導く5つのルールPHP研究所

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