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小学生の不登校ブログ

親子で作る不登校の小学生の家での過ごし方とは?経験者が解説します!

2020.05.09

この記事を読むのに必要な時間は約 36 分です。

 

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  • 小学生で不登校の子どもの適切な家での過ごし方を知りたい
  • 勉強はどの程度やればいいのか?勉強方法のポイントも知りたい

お子さんが不登校のとき、「家での過ごし方」について悩む親御さんが多くいらっしゃいます。

こちらの記事では、不登校のお子さんの、家での過ごし方を6つご紹介しています。
お子さんが再登校に向けて1歩踏み出せる過ごし方のためご確認いただけたら幸いです。

また、ご家庭で勉強に着手するときのポイントについても解説しています。

ご家族みんなで、家での過ごし方を考えるきっかけの一助になれば幸いです。

スダチでは、不登校解決に向けた支援をおこなっています。親御さん方が支援内容に基づき、いつも行動に移してくださっているおかげで、お子さん方は平均3週間で不登校を解決しています。

ぜひ不登校の解決に向けて一歩踏み出していただけたら幸いです。

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1. ポイントは子どもの心のエネルギーに合う過ごし方を考えること

 

例えば疲れているときに必ずとる行動、自然と「したい」と思うことはどういったことでしょうか?
ご存じのとおり、休むこと。休息です。

大人子どもに限らず、人は疲れたら休憩をとります。加えてケガを負っていたりカゼを引いていたら手当をしますし、治るまで安静にしますよね。

不登校も同じです。すり減った心のエネルギーを回復するために必要なのは、安心できるところで、たっぷりと休むこと。

そのためにも、まずはお子さんの心と体の健康について気にかけてあげることが重要になります。

 

1-1. 最初に必要なのは、心のエネルギーの充電!


不登校というのは子どもが「学校に行かなきゃ…。けど、行きたくない…」という、チグハグな気持ちを押さえつけて我慢を続けた結果、起こってしまう現象です。

不登校ならではの症状が出ている子どもには、すでに頑張る力など残っていません。
とっくに我慢の限界を超えているため、心も体も疲れ切っています。

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1-2. 心が元気になってきたら“子どもが”やりたいことを積み重ねましょう


心のエネルギーが少しずつ充電されるにつれて、子ども自ら「何かしたいな」と思いはじめます。

どんなことでもいいので何かに取り組みはじめたら、そのまま見守ってあげてください。
子ども自らが動き、「できた!」「頑張れた!」という感覚を得ることは、自分で自分を受け入れられる力(自己肯定感・自己受容力)に後々つながります。

もし親御さんから子どもに声をかけるときは、次の2点を伝えてあげてください。


①できていることが、ちゃんとあること。
結果ではなく、ゴールまでの過程や努力している点に目を向けることで成長を積み重ねていることを実感できます。


②過去よりも必ず前に進んでいること。
何かに取り組んだ、取り組めたということは不登校の子どもにとって大きな前進です。
できなかった「過去」と比べることで、自分が前に進んでいる変化を掴めます。
できているという事実と、進んでいるという変化を伝えることは、子どもが「明日もやってみよう」と思うための意志につながります。

さらに子どもは「親が自分のことを気にかけてくれている」という安心感も得ることができます。

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2. 家での過ごし方が気になるのは、子どもが「不登校」だから?

 

ここまででは、家での過ごし方に子どもの心のエネルギーの充電子どもがやりたいことに取り組ませることの大切さをお伝えしました。

不登校を経験した立場から言いますと、上記2つが不登校の子どもが家で過ごす間に必要なことです。もちろん、この2つが全てだとは限りません。

しかし一部の親御さんからは、納得のできる答えとは言えないでしょう。

なぜなら、上記の回答だけでは親御さんが不安だからです。
不登校の子どもが家で過ごすということに対して。

子どもが1日中、家で過ごす。
このことは何も特別なことではなく、これまでに何度もあったはずです。

ところが、自分の子どもが不登校になったから家で過ごすとなると…。
考えるだけでもやもやしたり、ざわついたり、つっかえるといった引っかかりが心に出てきませんか?

親御さんがこうした違和感を放置したままだと、子どもとの意思疎通がうまくできません。お互いの心のズレも大きくなり、家で過ごすことすら重苦しく感じることになります。

 

お子さんが家にひきこもりがちになった時の過ごし方や、行き渋りを解決する方法については、次の記事でもお話ししています。

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2-1. 不登校に対して不安だらけだと、子ども以上に感情的に…


親御さんご自身が不登校に対して「勉強が遅れたら…」「ずっとこのままだったら…」と不安を抱えたままだと、自分のことで手一杯になり子どものことを考えられなくなります。

加えて、親としての自分にばかり意識が向くため、子どもへの対応に対しても「何をした方がいいのか」「何をしてはいけないのか」といった判断ができません。

また子どもが小学生だと自分の感情をうまく伝えられないことも多く、そうした態度に親御さんの方が歯がゆさを感じて苛立ちをぶつけてしまう…といったことも起こりやすくなります。

 

2-2. 「子どもの過ごし方これで合ってる?」は存在しない正解を求めている証拠


不登校になるということは、それまで多数派だった「学校に通っている」という枠から外れることです。それまでのあたり前が通用しない、大多数から外れてしまったと感じてしまうことも不安材料の1つでしょう。

そして不登校の体験談や経験談を読むうちに「不登校は、うちの子だけじゃなかった」と安心します。しかし、それでも不安が拭えるとは限りません。

結局は「何をさせれば子どもは学校に戻ってくれるのか」「何をさせれば不登校の親から解放されるのか」に対しての「答え」がほしくなります。

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3.  一緒に過ごせる時間だからこそ大切な、親と子の在り方

 

「子どもに何をさせたらいいのか、わからない」と混乱するのも「過ごし方はこれで合ってる?」と必要以上に心配してしまうのも、親御さんがそれだけ子どものことを気にかけている証です。

ですが、親御さんご自身が不登校に対して漠然とした不安を抱えたまま、不登校の子どもを信じ、ありのままを受け入れることができるでしょうか。

不登校というのは良くも悪くも、親と子、人と人として向き合う機会が多くあります。

まずは親御さんご自身が、自分の心と感情がどういう状態なのか知ってください。

そうして自分の感情に気づき、知った上で子どもの考えや気持ちに寄り添うことをしてください。

気持ちの吐き出し方としておすすめなのは、筆記開示です。
用意する物は紙(A4やノートサイズなど、たっぷり書けるもの)とペンのみ。
やり方も簡単で、目の前の紙にむかって感情を書き出すだけです。
誰かに見せるものではありませんから、きれいに書く必要もありません。口にしづらいことも、この際に書ききってしまいましょう。
感情をうまく言葉に変換できないのであれば、ペンをぐるぐる動かすだけでもOKです。

紙の上に見える形で出すことにより、自分がどういう感情だったのか、なにを望んでいたのかを落ち着いて見られるようになります。

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3-1. 理想像や期待に、子どもをあてはめようとしていませんか


上記の筆記開示などで感情を出し切った後、書いた物を見てみると、子どもに対して期待していたことがわかる一文を見つけるかもしれません。

「本当は学校に行ってほしい」「ちゃんと勉強してほしい」もしくは「このままだとどうなるかわからない」など。

すべて親の立場で、子どもの将来を想像した結果出てきた言葉ですね。

こうした言葉は、親から見た子どもの理想像があるから出てきたのでしょう。ですが、子ども側、今の子どもからはそういった将来像や理想像はどのように見えるでしょうか。

場合によっては今の状態、不登校であるということを否定されているとも捉えられてしまいます。

親御さんご自身が、親や子に対しての理想像があること、「学校に…」「勉強を…」と子どもに要求したくなることがあることを知ったうえで、今の子どもの状況を見てみませんか。

親御さんと子どもでは、見ていること、感じていることが違うはずです。

少しでも寄り添うことができたのなら、寄り添おうと努力したのであれば、子どもの望んでいることが何なのか、見えてくるものがあるかと思います。

 

4. 子どもに何をさせるか…の前に。できていますか?親子のコミュニケーション

 

子どもに寄り添い、家での過ごし方を一緒に考えるためにも、親子の会話は欠かせません。

話す、聴く、身振り手振りを交える…。こうしたコミュニケーションは、考えや気持ちをお互いに伝え合うための手段です。目に見えない道具とも言えます。道具は、使い方を間違えれば傷をつくってしまいますよね。自分にも他人にも。

コミュニケーションも同じではないのでしょうか。

子どもが不登校になってからの言葉使い、トゲトゲしていませんか?
子どものできていない部分にばかり目を向けて、責めていませんか?

親御さんがこうしたコミュニケーションをとってしまうと、子どもは同じようにマネをしてしまいます。小学生ならなおのことです。売りことばに買いことばの応酬がはじまるとギクシャクした関係になり、家が居心地の悪い場所になってしまいます。

お互いに家をすごしやすい場所にするためにも、一度は基本的なコミュニケーションができているかを見直してみるとよいでしょう。

 

4-1. 基本の“キ”あいさつから始めてみませんか


コミュニケーションの見直しでおすすめするのは「おはよう」のあいさつです。

「あいさつは最低限のマナー」という言葉を一度は見聞きしたことがあるかと思いますが、家族間できちんとできていますか?

あいさつは「私は、あなたに心を開いていますよ」という、1つの意思表示です。

親御さんの方から、ひと言だけでいいので「おはよう」と声をかけてあげてください。

このひと言で子どもは「見捨てられていない」と安心し、少しずつ心を開いてくれるようになります。

 

4-2. 言わないとわかりません「ありがとう」「ごめんね」


「誰かが何かをしてくれたら「ありがとう」と言いましょう。」
「自分が相手を傷つけてしまったら「ごめんなさい」を言いましょう。」

親御さんも、子どもの頃に散々言われてきたはずです。では、大人になった今は、子どもに対してはどうでしょう。

どこかで「言わなくてもわかる」「言う必要なんてない」と思っていませんか?
子どもに対して礼を求めてばかりになっていませんか?

感謝と謝罪の言葉は、相手の心や状況を思いやった結果に出てくる言葉です。

「ありがとう」や「ごめんなさい」を子どもに素直に言えるのは、それだけ子どもの心に寄り添えているということにも繋がります。

 

4-3. “今”できていることに目を向けましょう


不登校の間、家で過ごしている子どもは落ち着いているように見えて、心のどこかで焦りや不安を抱えています。

こうした負のパワーは強いもので、時に心のエネルギー回復の妨げになります。焦りや不安といったストレスを少しでも柔らげるのに効果的なのが、褒めることです。

褒めることで子ども自身にできていること(すでに力がついている)・したこと(挑戦する力もある)があるという事実に気づけます。

そして、小さなことでも何か1つ褒められた子どもは、親が自分のことを見てくれている安心感と、自分にもできることがあるという自信を得られます。

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5. 実際に不登校の小学生は家でどう過ごしているの?

 

小学生の不登校のお子さんたちが家庭でなにをして過ごしているのかをご紹介します。
「子どもに家で何をさせてあげれば良いのかわからない…」そのような時にご参考になさっていただけたら幸いです。

 

5-1. 不登校の小学生の家での過ごし方①:勉強をして過ごす

 

まずは、勉強をして過ごすお子さんが多いです。学校の勉強が遅れてしまわないようにするためです。家庭での勉強の取り組み方は、次の2つに分かれます。

  • 親御さんが教科書の内容を子どもに教える
  • 家庭教師を利用する

学校の教科書や、通信制教材の教科書を元に親御さんが一緒に取り組む場合もあります。
小学校と連絡を取り合うことで、授業に遅れが生じないペースで進めることが可能です。

また、家庭教師など第三者に勉強を見てもらう場合もあります。家族以外の人と一緒に取り組むことにより、メリハリがつきお子さんが集中できることも

お子さんの性質やご状況に合わせ、勉強に取り組む方法を選びましょう。

 

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また、自宅学習には通信制教育が役立つこともあります。誰にも会う必要がなく、お子さんのペースで学習を進められますし、親御さんの負担も少なくなります。

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5-2. 不登校の小学生の家での過ごし方②:趣味や好きなことをして過ごす

 

趣味や得意なことなど、好きなことをして過ごす方法もあります。お子さんにとって得意なことに取り組むと、1つ1つの成功体験からお子さんの自己肯定感が育つきっかけとなります

また取り組む際は、次のように小さな目標をたてて取り組むことがおすすめです。

  • 期日までに絵を仕上げて家族に見てもらう
  • 本を読んで感想文を書いてみる
  • ランニングマシーンで1日1km走ってみる

小さな目標を1つ1つ達成することにより、お子さんの自己肯定感が育ちます。
また、お子さんが目標に取り組む際は、結果には目を向けず、努力して取り組む姿勢に目を向けてたくさん褒めてあげましょう

 

5-3. 不登校の小学生の家での過ごし方③:家の中で決まった役割を果たす

 

家の中で決まった役割を果たしてもらうことも大切です。

お子さんに役割を与え、役割を果たすために必要なことを教えてあげましょう。また、お子さんがお手伝いをしてくれたときには、褒めることも大切です。
難しいお手伝いではなく、以下のような簡単なことから始めてもらいましょう。

  • 毎日お風呂洗いとお湯張りを担当する
  • 決まった時間に毎日トイレ掃除をする
  • 朝食だけ洗い物を担当する

できることが1つずつ増えていくこと、また行動したことで褒められることにより、お子さんの自己肯定感が育ちます。
自己肯定感が育つと、再登校に向けて一歩踏み出すこともできます。

 

5-4. 不登校の小学生の家での過ごし方④:友だちと遊んで過ごす

 

お子さんに「友だちと会いたい」「友だちと遊びたい」という気持ちがあるときは、友だちと遊ぶ機会をつくることも大切です。
学校の友だちとの触れ合いを通して、「学校へ行ってみようかな」と気持ちがシフトするきっかけになります。

ご家庭での経験を通しお子さんの自己肯定感を育てながら、学校へいくきっかけとなる友だちとの交流を積極的におこないましょう。

 

5-5. 不登校の小学生の家での過ごし方⑤:ボランティアや習い事に参加して過ごす

 

家族以外とコミュニケーションを取る機会がない場合は、ボランティアや習い事に参加することも大切です。
ボランティアや習い事では、今まで会う機会のなかったさまざまな年齢の人と触れ合うことができます。
自分とは異なる年齢の方とコミュニケーションを取ることで、物事をさまざまな角度から捉える機会が生まれます。

「学校で嫌だなと思っていたことは、実は世間から見たら大したことじゃないのかもしれない」と、物事を深く考えるようになる場合も
また、お子さんにとって興味のあることや得意なことの習い事は、自己肯定感が育つことにもつながるためおすすめです。

 

5-6. 不登校の小学生の家での過ごし方⑥:自然に触れる機会をつくる

 

キャンプなどを通し、自然と触れ合う機会を作っているご家庭も多くいらっしゃいます。

毎日家の中に閉じこもっているとどうしても視野が狭くなってしまいます。
視野が狭いことが原因となり、本来ならお子さんにとって乗り越えられる事柄も、「私には無理…」と判断してしまう場合もあります。

そのため、休日にはお子さんが自然に触れる機会を作っていただくことがおすすめです。
自然と触れ合うことで、お子さんが何か気づきを得て、視野が広がることもあります。

 

6. 子どもの考えと気持ちも知った上で、家での過ごし方を決めましょう

 

不登校の子どもの過ごし方が上記3パターンの「勉強・家事の手伝い・趣味や好きなこと」にまとめられたとはいえ、取り組み方や過ごし方が決まるまでの道のりは様々です。

やることをガチガチに決めてしまうのではなく、子どもとのコミュニケーションを通して興味の扉を開けてあげるのがよいのではないのでしょうか。

7. とはいえ、やっぱり勉強が気がかり…

 

学校を休んでいる以上、勉強面について気になったり焦ったりすることもあるでしょう。
この章ではそうした勉強についてのことをお伝えしたいと思います。

 

7-1. 自分から「必要だ!」と思うことがあれば勉強につながります


子どもが家で過ごすようになってから「全然勉強してくれない!」と感じている親御さんもいらっしゃるかと思います。もしかすると「学校に行かなくていいから、勉強だけはして!」と心の中で言っている日もあるかもしれませんね。

元不登校経験者から言えるのは、子ども本人の内側から「学びたい!勉強したい!」という感情が湧かないと、勉強にはなかなか取り組めません…。

不登校になりたての場合は心のエネルギーが枯渇しているため、勉強して何かを吸収する意欲など残っていないのです。

それでも、しっかり休んで外の世界と触れたり、他人とのコミュニケーションがあれば、何かをきっかけに「もっと知りたい!」「どういうことだろう?」といった興味や疑問を抱けるようになります。

こうした感情が湧いてくるようになれば、子どもは自分から学びはじめます。

外から与えられたものをこなすのではなく、内側から自分の中から出てきた欲求に対して取り組むことになるため、本人が納得するまでとことん取り組むことでしょう。

 

7-2. 何をすれば「勉強したい!」につながるの?


「これは何?知りたい!」といった興味や「つくりたい!」というワクワクなど、何かしらのが生まれれば、おのずと学ぶことにつながるかと思います。

そのために親御さんができるのは、子どもの興味を広げてあげることです。

これといった特別な道具は必要ないので、身の回りの物事をヒントに子ども一緒に取り組んでみるのはどうでしょうか。


例えば、テレビを見ているのであれば、単語の意味についてだったり、CMがある理由だったり。

クイズのように問題を出すのもいいのですが、「なんだろうね?」と疑問を持たせ子どもなりの考えを引き出してあげるといいかもしれません。

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7-3. これはダメ!「勉強しなさい!」の罠


子どもがあまりにも勉強をしないがために勉強を強制したり、条件をつけて勉強させようとしたこと、ありませんか?

残念ながらこうした強制はあまりよい方法とは言えません。

過去に親御さんご自身も「勉強しなさい!」と言われてムッとしたり「今やろうとしたのに!」と反発した経験があるのではないでしょうか。

こうした「〜しなさい」という命令のような言葉を言われると、自分のできることや自由を奪われた気分になり、言われたことと反対の対応をとるようになります。

子どもが親の子だからといって、無理やりコントロールしていいことではありません。

また、この言葉を言いそうになった時は、誰のために言っているのかを考えることをおすすめします。

 

8. 不登校の小学生が勉強の意欲が湧いた場合

 

学校を長い間休んでいるとお子さんは、勉強の遅れに不安を感じることがあります。お子さんから「勉強をしたい」と行動を起こしてくれたときのために、勉強に取り組む方法をご紹介します。

 

8-1. 学校の宿題やドリルを使う

 

学校の宿題やドリルに挑戦してみることが大切です。
学校の勉強にどの程度の遅れがあるのか、また不足している学力は何かを明確に知ることができます。
学校の宿題やドリルを通し、不足した箇所を補っておけば、再登校した時に学力での悩みがなくなります。
まずは、学校でもらった宿題やドリルから取り組みましょう。

 

8-2. 図書館を利用する

 

勉強に集中するためには、環境も大切です。
普段リラックスしながら過ごす家だと、勉強になかなか集中できないことも。

その場合には、図書館を利用する手段もあります。休憩時間には、本を読むこともできるため、気分転換にもなります。

ただし、お子さん1人で図書館へ出向く際には、注意が必要です。
平日の日中に利用する場合、職員の方が不審に思い、学校名を聞かれたり、学校に連絡してしまったりする場合もあります。
そのため、職員の方と事前に状況を共有することが大切です。

 

9. 不登校の小学生の家での過ごし方でよくある質問

 

9-1. 不登校は何日休むとなる?

 

文部科学省による「不登校」の定義は、連続して30日以上休んだ場合が不登校と判断されます。

詳しい定義は、以下の通りです。

「不登校」という状態について、文部科学省は「年度間に連続又は断続して30日以上欠席した児童生徒」のうち「何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因・背景により、児童生徒が登校しないあるいはしたくともできない状況にある者(ただし、『病気』や『経済的理由』による者を除く)」

参照・参考:文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査

 

9-2. 不登校の小学生は何してる?

 

学校に行きたくない理由に悩み、好きなことをして過ごすお子さんが多いです。

ただし、好きなことだけをしていると、昼夜逆転などの「生活習慣の乱れ」や、勉強していないことによる「学力不足」が、学校生活に戻る際の障害になり得る場合もあります。

スダチの支援では、脳科学に基づいた視点でお子さんの不登校を解決しています。不登校が長期化していたお子さん方も平均3週間で再登校しています。

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9-3. 不登校の小学生が勉強に追いつくためには?

 

不登校のとき、勉強に追いつくためには次のことを意識していただくのが大切です。

  • 学校の宿題やドリルを使い、不足している箇所を明確にして補う
  • 家庭以外の集中できる場所で勉強する

まずは、学校の教材を用いて、学力の不足した箇所を認識しましょう。そのうえで、不足した箇所を重点的に勉強し、補うことで追いつくことができます。

また、家庭で集中できない場合は、図書館などを利用して勉強に取り組みましょう。

 

10. まとめ

 

不登校の子どもの家での過ごし方を探しても「正解」はありません。

1つずつ小さなことから取り組み続けた結果が、その子に合う「正解」になります。

・子どもの心身がどういう状態なのか、観察する。自分が子どもだったら…と想像すること。
・親としての期待を、子どもに押し付けないこと。
・人と人としてのコミュニケーションを少しずつ積み重ねること。

今、不登校の子どもの家での過ごし方に困っているご家庭にも、親子が笑って過ごすためのヒントは必ずどこかにあります。

子どもが将来、小学校時代を振り返った時「たしかに不登校だったけれど、そんなこと気にならないくらい、いいこともあったよ」と言えるような過ごし方ができたらいいですね。

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11. 追伸:まずは子どもの不登校について相談をしたいならこちら

 

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  • この記事を監修した人
小川 涼太郎(おがわ りょうたろう)

小川 涼太郎(おがわ りょうたろう)

不登校支援サポート スダチ 代表
株式会社スダチ 代表取締役社長

業界最速で不登校を解決する「3週間で不登校解決プログラム」を展開。毎年2,000名以上の不登校に悩む親御さんが相談に訪れる。

再登校までの期間は平均で3週間。
当プログラムの目的は、「子ども達がこの先の人生を幸せに生きていくこと」。不登校の解決はそのための通過点に過ぎないと考えており、できる限り短い期間で再登校することを大事にしている。

これまで不登校の子ども達に向けたボランティア活動を通し、多くの不登校の子どもたち、保護者様と関わる。

ボランティア活動を通して、子ども達や親御さんとお話しする中で、「本当は学校に行きたい、だけど行けない。自分でも行けない理由が分からない」子ども達が多くいることを知る。

そのように苦しんでいる子ども達や親御さんを見て、「不登校で苦しむ子供たちを一人でも多く救いたい」との思いを持つようになり、不登校支援事業を立ち上げるに至る。

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