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小学生の不登校ブログ

小学生の不登校の理由とは?方法と対策について徹底解説!

2020.05.03

 

不登校のお子さんについて、以下のような悩みを抱えている親御さんは多いのではないでしょうか?

  • 子どもの不登校の理由が分からない...
  • 不登校の子どもに対して、どのように接していいか分からない...

不登校の理由は、「友人関係(いやがらせ・いじめ)」「先生との関係」「家庭内の問題」「学業不振」など、多く存在します。

しかし、子どもが不登校の理由を親御さんに相談しないケースは多く、親御さんが理由を理解できていないことはよくあります。また、親御さんが子どもの不登校の理由を理解していても、「対策の仕方が分からない」といった意見もよく耳にします。

子どもの不登校の理由を理解することはとても大切です。理由が分からないまま対策を実施しても、根本的な不登校の解決に繋がらない可能性があるからです。

当記事は、「子どもの不登校の理由が分からない...」「不登校の子どもに対して、どのように接していいか分からない...」といった悩みを抱える親御さん向けに執筆しております。

当記事で、少しでも親御さんの悩みが解消されることを願っております。

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1. 小学生の不登校の実状

 

この章では、小学生の不登校事情についてご紹介します。まず「不登校の悩みを抱えている人はとても多い」という事実を知ってください。

1-1. 小学生の不登校者数の推移(過去3年間)

小学生の不登校者数は、ここ数年でかなり増加しています。文部科学省による『平成28年度、29年度、30年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について』によると、小学生の不登校者数は、

  • 平成28年度:30,448人(前年比:110.5%)
  • 平成29年度:35,032人(前年比:115.1%)
  • 平成30年度:44,841人(前年比:128.0%)

となっております。

こちらのデータは毎年文部科学省が調査しているため、傾向や細かな数値を抽出することが可能です。また、調査対象が『学校』であることもあり、膨大な情報量を毎年更新することができます。

次に、小学生の不登校の理由をご紹介します。

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1-2. 小学生の不登校の理由(上位5選)

文部科学省が平成26年に行った『不登校に関する実態調査報告』によると、小学生の不登校の理由(1位~5位)は、

  1. 無気力でなんとなく学校へ行かなかったため(43.6%)
  2. 学校へ行こうという気持ちはあるが、身体の調子が悪いと感じたり、ぼんやりとした不安があったりしたため(42.9%)
  3. いやがらせやいじめをする生徒の存在や、友人との人間関係のため(40.6%)
  4. 朝起きられないなど生活リズムが乱れていたため(33.5%)
  5. 勉強についていけなかったため(26.9%)

といった結果になります。

こちらのデータは、調査対象が『元不登校経験者』であるため、理由としての信ぴょう性が高いと判断しました。また、1-1で採用したデータは調査対象が『学校』であるため、理由などの当事者しか分からない情報には不向きだと判断します。

2. 子どもの不登校の理由を知る方法と対策

 

子どもの不登校の理由は、子ども本人にしか分かりません。担任の先生や親御さんでも、勝手に子どもの不登校の理由を決めつけてしまうことはとても危険です。

しかし、子ども本人も、自分の不登校の理由を分かっていない場合があります。そんな時は、親御さんが子どもとしっかりコミュニケーションをとり、親御さんが不登校の理由に気づいてあげないといけません。

この章では、不登校の理由を知るために親御さんができることをご紹介し、不登校の理由に対し実施できることをご説明します。

2-1. 子どもを褒めてあげる(不登校の理由を知るために)

子どもの不登校の理由を知るためには、親子でしっかりとコミュニケーションをとる必要があります。

そのために、親御さんは子どもをとにかく褒めてあげてください。

では、なぜ子どもを褒めることが大切なのかを以下でご説明します。

子どもを褒めると、子どもは自己肯定感が高まります。自己肯定感とは「自らの在り方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情」つまり「自分のことを自分で認められる気持ち」といった意味の言葉です。

自己肯定感が低い子どもは、高い子どもに比べ自分の言動に自信を持てません。そして、自信のない言動は、些細なトラブルなども後ろ向きに捉えてしまうなど、不登校の原因にも繋がりやすくなります。また、不登校の子どもの多くは自己肯定感が低い現状にあります。

そして、自分のことを認められない子どもは、親に不登校の理由を相談する勇気がありません。よって、自己肯定感を高めてあげるために、子どもを褒めてあげることが大切なのです。

では、どのように子どもを褒めてあげればいいのでしょうか?以下で例をご紹介します。

  • 朝早起きした場合 →「早起きできて偉いね。」
  • ご飯を残さず食べた場合 →「残さず食べて偉いね。ありがとう。」
  • 挨拶できた場合 →「挨拶できて偉いね。」

このように、日常の些細な出来事でも、全て褒めるつもりで接してあげてください。目安は1日10回以上です。

普段と違う親御さんの言動を、初めは不審に思うかもしれません。それでも懲りずにお子さんを褒め続けてあげてください。親御さんから褒められることで、お子さんの自己肯定感は自然と高まります。

自己肯定感が高まった子どもは、性格も前向きになります。そして、前向きな性格は親子のコミュニケーションを良好にし、お子さんは親御さん対し、悩みや考えを打ち明けられるようになります。

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2-2. 不登校の理由に対して実施すること

不登校の理由が明確になれば、親御さんが子どものために実施してあげられることは以下の3点です。

  • 親子で再登校できる方法を考える
  • 担任の先生(学校)に相談する
  • 転校を考える

では、1つずつ見ていきましょう。

 

2-2-1. 親子で再登校できる方法を考える

まず最初は、「親子で再登校できる方法を考える」です。お子さんから不登校の理由を打ち明けてもらうことができれば、実施すべき対策を考えることができます。親御さんが対策を見つけ、子どもにアドバイスしてあげても良いですし、子どもと一緒に考えてみても良いかもしれません。

お子さんとしっかりコミュニケーションをとることができれば、自分のお子さんに合った解決策を見つけられやすくなります。

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2-2-2. 担任の先生(学校)に相談する

お子さんと話し合ったとしても、対策が見つからないこともあるかと思います。そんな時は、担任の先生(学校)に相談してみてください。

家庭内で見つけられない対策も、担任の先生(学校)なら、過去の事例などを参考に解決策を提案してくれるかもしれません。対策が思い浮かばない場合は、お子さんの不登校の理由をはっきり理解した上で、担任の先生(学校)に相談することも考えてみてください。

2-2-3. 転校を考える

稀に、担任の先生(学校)に相談しても、親身に対応してくれないことがあります。不登校の理由を担任の先生(学校)に伝えた際に、「そんな事実はない。」などと言われる可能性もあります。学校側が考える不登校の理由と、お子さんから打ち明けられた不登校の理由が異なるケースはよくあります。

もちろん、親身に対応してくれる担任の先生(学校)がほとんどですが、そうではない学校もある事実を理解しておいてください。担任の先生(学校)の対応が親身でない場合は、転校についても考えてあげてみてください。

転校について詳しく知りたい方は、『不登校の小学生を転校させるべき、2つのケース』をぜひ読んでみてください。

3. まとめ

 

子どもの不登校の理由を理解することはとても大切です。理由が分からずに実施する対策は、根本的な不登校の解決に繋がらない可能性があるからです。

そして、子どもに不登校の理由を打ち明けてもらうためには、親子でしっかりとコミュニケーションをとる必要があります。コミュニケーションがとれていない親御さんは、まず子どもの自己肯定感を高めてあげるために、子どもを褒めてあげてください。

自己肯定感とは「自分を認められる気持ち」のことで、自己肯定感が高い子どもは、気持ちが前向きになります。そして、前向きな気持ちは、親御さんに対し「悩みや自分の考えを打ち明ける」といった行動にも繋がります。

子どもの不登校の理由が分かれば、以下の対策を実施してみてください。

  • 親子で再登校できる方法を考える
  • 担任の先生(学校)に相談する
  • 転校を考える

 

当記事は、「子どもの不登校の理由を知るために【方法や対策】」についてご紹介しました。

もっと詳しく対策について知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。

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また、youtubeでは下記の動画も参考になると思いますので、チェックしてみてください。

 

もし「こんな場合はどうすればいいの?」「ここについてもっと詳しく聞きたい!」など、意見がございましたら、私たち不登校支援の専門家にいつでもご連絡ください。当記事でお伝えしきれていない情報なども、ご共有させていただきます。

最後まで読んでくださった親御さんの、少しでもお役にたてることを願っております。ありがとうございました。

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  • この記事を監修した人
小川 涼太郎(おがわ りょうたろう)

小川 涼太郎(おがわ りょうたろう)

不登校支援サポート スダチ 代表
株式会社スダチ 代表取締役社長

「学校へ行こうかな」を自然と引き出すサポートを展開するスダチの代表。これまでで1,000名以上のお子さんを再登校に導いてきた。

「誰もが巣立ちゆける世界を」をミッションとし、不登校の解決はそのための通過点に過ぎないと考えている。
これまで不登校の子ども達に向けたボランティア活動を通し、多くの不登校の子どもたち、保護者様と関わる。

ボランティア活動を通して、子ども達や親御さんとお話しする中で、「本当は学校に行きたい、だけど行けない。自分でも行けない理由が分からない」子ども達が多くいることを知る。

そのように苦しんでいる子ども達や親御さんを見て、「不登校で苦しむ子供たちを一人でも多く救いたい」との思いを持つようになり、不登校支援事業を立ち上げるに至る。


【著書】
不登校の9割は親が解決できる 3週間で再登校に導く5つのルールPHP研究所

【メディア露出実績】
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