「不登校の子どもが高校を中退したいと言い出した…どうすればいい?」
「高校中退してしまうと、子どもの将来や末路はどうなるの?」
不登校の高校生は、現状を変えようとして高校中退という選択肢を考えることが多いです。
しかし親御さんとしては高校中退してしまうと「子どもも末路はどうなってしまうのだろう」と将来に不安を感じるかもしれません。
実際、高校を中退している学生の66%が不登校というデータがあり、不登校が続いてしまうと高校中退の選択肢を考えるケースが多いです。
参照・参考:文部科学省「高校生の不登校・中途退学の現状等について」
今回は、不登校の高校生が高校を中退したときの将来の選択肢を中心に解説します。
【平均3週間で不登校解決プログラム】を展開する小川涼太郎監修のもと、高校中退を検討している親御さん向けに以下の内容を解説します。
記事を読むとわかること
- 不登校の高校生が中退する4つの理由
- 不登校で高校中退したときの末路への不安
- 不登校で高校中退した末路には7つの選択肢がある
- 不登校の高校生が中退するメリット・デメリット
- 不登校で高校中退した末路で後悔すること
- 不登校で高校を中退する前に親御さんができる3つの対応
- 不登校で高校中退してから子どもが将来就職に成功するための方法
- 不登校の末路でひきこもりになったらどうすればいい?
- 不登校の高校生の末路は?体験談を紹介
- 不登校の高校生が中退するときの末路についてよくある心配事
高校中退を検討し、不安になっている親御さんの心の支えになれば幸いです。
スダチは、学校への行き渋りや、不登校を平均3週間で解決に導いています。
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目次
1. 不登校の高校生が中退する4つの理由
文部科学省のデータを元に、全日制・定時制の高校の中途退学人数・中途退学率をまとめました。
全日制
中途退学者人数 |
全日制
中途退学率 |
定時制
中途退学者人数 |
定時制
中途退学率 |
|
高校1年生 | 22,063人 | 2.1% | 4,260人 | 21.3% |
高校2年生 | 13,209人 | 1.3% | 1,616人 | 10.8% |
高校3年生 | 4,168人 | 0.4% | 790人 | 6.3% |
参照・参考:文部科学省「高校生の不登校・中途退学の現状等について」
高校1年生、2年生の中途退学者が多く、全日制よりも定時制の方が高校中退の割合が多いです。
高校1年生の中退は、1年間で2万人以上いることを考えると、高校中退自体、珍しいものではなく、高校生の選択肢のひとつだとわかります。
しかし、高校中退をしている人の66%が不登校であるということから、不登校から高校中退を選択するようになった理由についても考えなければいけません。
不登校の高校生が中退する理由は、以下の4つがあります。
- 進路変更
- 学校に馴染めなかった
- 勉強について行けなかった
- いじめや人間関係がうまくいかなかった
それぞれの高校中退理由を、詳しく解説していきます。
1-1. 進路変更
高校に入学したものの、進みたい他の道が明確になったとき進路変更のため中退することがあります。
高校受験の時に、自分が希望する学校へ成績が届かず、専門高校へ進学してしまった人などに多い傾向です。
将来を見据えて、自分の希望に合った進路変更を行うことはお子さんの将来へとつながります。
全日制の高校へ編入、通信制の高校に切り替えなどを行って、自分のやりたいことを始める高校生が多いです。
1-2. 学校に馴染めなかった
学校に馴染めずに、不登校になる高校生も少なくありません。
- 学校の雰囲気が合わなかった
- 先生たちの雰囲気があまり好きではない
- 校則やクラスの決まりなどが苦手
いざ高校に入学してみたものの、学校の雰囲気が自分に合わないと思って居心地の悪さを感じてしまうお子さんもいます。
例えば、思っていたよりも校則が厳しくて窮屈すぎる、逆に校則が自由すぎて自分に合わないと感じてしまうケースもあります。
また、学校の先生の雰囲気が苦手で不登校になってしまう場合もあります。
1-3. 勉強について行けなかった
勉強についていけないのは、お子さんが自己肯定感を失うきっかけになります。
- 授業の内容がわからない
- 小テストの点数が低い
- 中間テスト、期末テストの成績が悪い
- クラス内での順位
勉強についていけず不登校になってしまうと、そのまま学習の遅れが発生し、もう一度再登校するときのハードルが上がってしまいます。
そのため、不登校や高校中退の原因になってしまうのです。
1-4. いじめや人間関係が上手くいかなかった
学校の人間関係も不登校・高校中退の原因のひとつです。
お子さんたちは1日のほとんどを学校で過ごすため、そこで上手く人間関係を築けないと学校生活が楽しいものではなくなってしまいます。
「いじめがある」というような直接的な問題が発覚している場合だけでなく、なんとなくクラスに馴染めないという漠然とした問題を抱えている場合もあります。
いじめや人間関係の悩みから、学校にいること自体がストレスになり、不登校からそのまま高校中退することもあります。
お子さんがクラスに馴染めない様子の時には親御さんのサポートが欠かせません。
以下の記事を参考にしながら、お子さんの自己肯定感を育ててあげてください。
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2. 不登校で高校中退したときの末路への不安
不登校になると、親子ともに将来への不安を抱えることが多いものです。
「このままでは取り返しがつかないことになるのではないか」と悲観的な想像をしてしまう方も少なくありません。
私たちスダチにも、次のような声が寄せられます。
- 不登校だと進学や就職ができないのでは…?
- この先恋愛や結婚もできないかもしれない。
- 家から出られなくなり、ひきこもりになってしまうのでは…?
さらに、テレビなどで「中高年のひきこもり」や「ニート」についての特集を見て、不安が募ることもあるでしょう。
しかし、結論から申し上げると、不登校だからといって「悲惨な未来」が確定するわけではありません。
確かに、不登校の経験を経て、ひきこもりやニートになる方もいらっしゃいます。
しかし、すべての不登校経験者がそのような状況に陥るわけではありません。
また、ひきこもりやニートになったとしても、それで人生が終わるわけではありません。
人は何歳からでも新しい一歩を踏み出すことができるのです。
元不登校の方でも、その後に進学したり、就職したり、社会に参加して自分の道を歩むことが十分可能です。未来はいつでも切り拓けます。
3. 不登校で高校中退した末路には7つの選択肢
不登校から高校中退してしまうと、その後の人生に大きな影響を与えてしまいます。
実際に高校中退したお子さんの末路として考えられる7つの選択肢を紹介します。
3-1. 全日制高校に編入する
元々通っていた学校の校風が合わない、別にやりたいことがある、クラスに馴染めなかったなど、高校自体が合わず不登校になってしまった人は、全日制の高校に編入する方法があります。
高校は1つではありません。
高校を中退して、別の全日制の高校に通うことも可能なのです。
公立・私立のどちらの学校にも、編入制度があります。
不登校からの学校復帰で編入を考えている場合は、私立高校の方がサポートがしっかりしていて、編入のハードルも低いです。
「環境を変えて、もう一度頑張りたい!」とお子さんがポジティブな考えを持っている場合に、別の全日制の高校も選択肢として考えましょう。
ただし不登校の根本原因を解決しないままだと、転校してもまた高校でストレスに感じることがあると不登校を繰り返すことがあります。
以下の記事で解説しているためご参考になさってください。
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3-2. 定時制高校に転校する
定時制の高校に転校する方法もあります。
定時制の高校は、全日制の高校と比較すると1日の学校にいる時間が短いのが特徴です。
授業も単位制です。
授業を受けてテストで合格点を取って、卒業に必要な単位取得を目指します。
夜間のみ行っている定時制高校が主流ではありますが、朝・昼の二部制、朝・昼・夜という三部制で授業を行っている学校も多く、お子さんの体調に合わせて通学しやすい特徴もあります。
高校卒業まで4年と定めている場合が多いですが、大学受験を目指すことができます。
また、定時制高校には以下のようにさまざまな事情を抱えた人が通っています。
- 不登校だった高校生
- 高校中退してしまった人
- すでに社会人として働いている人
そのため、今まで不登校であったことや、高校を中退したことが受け入れてもらいやすい環境になっています。
3-3. 不登校・中退を支援する通信制高校に転校する
不登校で学校復帰が難しい場合は、通信制高校に転校する選択肢もあります。
不登校になったお子さんは、通信制高校に転校するケースが全体の8割程度です。
そのため、多くのお子さんが通信制高校への転校を選択されています。
通信制高校のメリットは以下が考えられます。
- 自分のペースで勉強ができる
- 高校卒業の資格が取れる
- 少ない登校でお子さんへの負担が少ない
通信制高校には、年に数回通うだけでよいオンラインコースと、週1〜週5の通学が選べる通学コースがあります。
しかし、通学の回数が少ないということは、部屋や家にいる時間も増えてしまいます。
そのままひきこもりになるリスクがあることも知っておきましょう。
3-4. フリースクール(通信制サポート校)に通う
もし、お子さんが再登校をしないと決めているのであれば、中退後フリースクール(通信制サポート校)に通う選択肢もあります。
フリースクールは、一般的に通信制サポート校と呼ばれているところです。
フリースクールには様々な種類がありますが、「お子さんの個性を伸ばし、お子さんを受け入れる」という趣旨のものが多いです。
つまり、再登校や勉強は二の次で、以下のようにお子さんがしたいことをさせるというスタンスです。
- いつでも好きな日に通っていい
- 始業時間なども決まっておらず、好きな時間に通っていい
- 授業のカリキュラムなどはなく、ゲームや漫画など好きなことだけやっていてもいい
フリースクールに通うことで新しい人間関係を構築でき前向きになるケースもありますが、高卒認定を取得する・大学受験を目指すなどの選択肢はなくなってしまいます。
フリースクールでは高校の卒業資格は取れないため、通信制高校に通うお子さんがほとんどです。
スダチでは、再登校を目指しているのであれば、フリースクールはおすすめしておりません。
こちらの記事でより詳しく紹介していますので、フリースクールを検討している人はぜひご確認ください。
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3-5. 高等課程がある専門学校に進む
もし、お子さんにやりたいことがあるのであれば、高校に通わずにそのまま専門学校に進む選択肢もあります。
最近では、高等課程がある専門学校もあります。
専門学校で専門的な内容を学びながら、高卒認定を受けることができます。
授業は実技や実践が多く、就職して即戦力になるようなスキルを身に着けることが可能です。
現状の日本は、学歴が重視される傾向にあるため、お子さんの将来を考えたときに、高卒以上であることは重要かもしれません。
高等課程のある専門学校があることも知っておきましょう。
3-6. 高卒認定の取得を目指す
不登校で高校中退してしまって、新しい環境にチャレンジできない場合は、自宅学習で高卒認定を目指すことも可能です。
高卒認定を取得すれば、大学受験することもできます。
100点満点中40点程度取れば合格といわれています。
問題は4択ということもあり、難易度は低いです。
独学で学ぶ方法だけでなく、家庭教師をつけたり、予備校などに通う方法もあります。
ただし高卒認定は、「高校を卒業したのと同等の学力がある」という意味合いの資格です。
そのため大学に進学しない場合は、学歴が中卒のままです。
3-7. 就職やアルバイトをする
不登校のお子さんは、自己肯定感が下がり切った状態にあります。
学校という狭い社会で比較され、大きなストレスを感じてしまっている状態です。
アルバイトや就職をすることで、環境を変えることができ、さらに視野を広げることができるため、前向きになる場合もあります。
高校中退して家に閉じこもっているのであれば、アルバイトや就職をしてみるというのもひとつの選択肢です。
4. 不登校の高校生が中退するメリット・デメリット
ここでは、不登校の高校生が中退するメリットとデメリットについて詳しく解説します。
4-1. 不登校の高校生が中退するメリット
不登校のまま学校に通えず、「学校に行かなければ」と常に不安を抱えているのもお子さんにとっては大きなストレスです。
高校を中退した方がお子さんが前に進める場合には、環境を変えてあげることも必要かもしれません。
高校を中退するメリットは、以下などがあげられます。
- 環境を変えることで再登校を目指せることがある
- 学校復帰しなければというストレスがなくなる
- 通信制など環境を変えて勉強を続けられる
- 自分に合った勉強法・環境を探すことができる
4-2. 不登校の高校生が中退するデメリット
高校生が中退した場合、新たに歩みだせる子だけではありません。
自己肯定感が低く次のステップを踏み出すことができない状態で、そのまま家にひきこもってしまうお子さんもいます。
高校中退のデメリットは、以下の4点です。
- 中退した後にやることがなくて自宅に引きこもってしまう
- 大学受験を目指すことが難しくなる
- 高校認定試験などを独学で勉強しなければいけない
- 就職先の選択肢に限りがある
大学の受験資格には、「高卒であること」「高卒予定であること」という規定が含まれています。
高校中退してしまうと大学受験の資格がなくなってしまうため、いざ目指そうとした時に高卒認定試験を受けなければいけません。
また、高校を卒業していないと就職の選択肢が狭くなります。
中卒だとそもそもの求人が少なく、募集している業種も限られます。
お子さんの将来を考えると、不登校から高校中退するのはデメリットの方が大きいかもしれません。
5. 不登校で高校中退した末路で後悔すること
不登校で高校中退したお子さんが後悔しやすいこととして、代表的な4つのポイントをピックアップして順番に紹介します。
5-1. 学力が低下する
高校を中退した後、学力を維持するための努力を怠ってしまうと、将来の進路選択に制限が生じたり、後悔したりすることがあります。
不登校が原因で学業を中断した場合でも、自学自習や塾の活用などを行うことで、学力を維持し、将来の選択肢を広げることが可能です。
5-2. 行事に参加できない
高校時代の学校行事は、学業とは異なる特別な経験や思い出を作る貴重な機会です。
しかし、高校を中退すると、こうした行事に参加できないことで後悔するケースが少なくありません。
行事への参加を通じて得られる達成感や友情、社会性の発達は、その後の人生にも影響を与えるためです。
しかし、学校外でも同様の経験を得ることは可能です。
地域のサークル、イベントなどを活用し、新たな環境で行事への参加を検討しましょう。
5-3. 体力が落ちる
不登校によって学校に通わなくなると、外出や運動の機会が減り、家で過ごす時間が増えていきます。
その結果、体力が落ち、健康面での不安が増すことがあります。
特に高校中退後は生活リズムが崩れやすいため、適切な対策を取らないと将来的に後悔する可能性があるでしょう。
5-4. 社会性を保つことが難しくなる
社会との関わりを失うと、社会性が育ちにくくなります。
高校の人間関係がきっかけで不登校になったとき、つらい経験がトラウマとなり、人と関わることに苦手意識があるかもしれません。
中退すると毎日人と接する必要がなくなってしまうため、そのまま人を避けて過ごし社会性を維持することが難しくなる場合もあります。
6. 不登校で高校を中退する前に親御さんができる3つの対応
高校中退は簡単にできますが、中退した高校に戻ることはできません。
お子さんの人生を大きく変える選択だからこそ、中退する前にできることをやっておきましょう!
6-1. 学校や専門機関に相談する
お子さん、親御さんだけで悩まず、スダチのような不登校への支援を行う専門機関に相談しましょう。
スダチでは、根本的な課題にアプローチしながら、お子さんを主体的な再登校に導いています。
不登校を解決して再登校を果たしたうえで、お子さんが「やっぱり新しい環境でスタートしたい!」と望んだときに高校中退を検討しても遅くはありません。
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6-2. 正しい親子関係を築き会話をする
お子さんと話す機会をたくさん作ってください。
お子さんが何をやりたいのか、今後どうしていくことを考えているのかを話し合いましょう。
「これからどうするつもりなの!?」と尋問するのではなく、お子さんの話に耳を傾けて、お子さんの意見を受け入れて話をするようにしてください。
高校生になると反抗期もあって、親御さんに正直に話せないお子さんもいます。
その場合は、正しい親子関係を築けていないことも考えられます。
- お子さん自身を認めて、受け入れる
- 正しいことは褒める、ダメなことはダメと毅然な態度で教える
- 否定したり、言い合いしたりするのではなく、会話をする
この3つを意識すれば、お子さんはだんだんと親御さんを信頼して、話をするようになってくれます。
中退の事はすぐには決められません。
ゆっくり時間をかけ、日々正しい親子関係を築き、じっくりと話し合っていきましょう。
6-3. 高校中退のその先を考える
高校中退をする際は、中退後に何をするのかを決めてからにしましょう。
ただし、考えるのはお子さんを主体にしましょう。
こうしたほうがいい、という親御さんの心配や不安もありますが、お子さん自身に考えさせてあげましょう。
- どうして高校に行きたくないの?
- それが嫌だと、どうして行けないんだろう?
- その原因を解消する方法はないかな?
このように、お子さんに原因を考えさせるように、答えは出さずに問いかけてあげましょう。
親御さんからの問いかけで、お子さんは多方面から問題について考えることができるようになります。
「今抱えている問題は実は大したことじゃないのかもしれない。このまま卒業した方がいいのかも!」とお子さんが前向きな形で先のことを考えられるように促しましょう。
お子さんが「高校やめたい」と言い出したときに親御さんができることについては、次の記事でもお話ししています。
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7. 不登校で高校中退してから子どもが将来就職に成功するための方法
不登校の高校生が高校中退してしまうと、どうしても将来が不安ですよね。
そんなお子さんたちの将来についての不安を取り除き、将来就職に成功するための方法を紹介します。
7-1. 大学受験を目指す
就職を成功させるには、大学受験を目指すことが近道です。
大学受験は高校を中退していても目指せます。
他の高校を卒業したり、高卒認定を取得すれば大学受験が可能です。
また、大学受験に出席日数は関係ありません。
不登校であっても、高校中退していたとしても、勉強ができれば難関大学に進学することもできます。
もし、不登校でも大学受験を目指したいと考えている場合は、下記記事で詳しく紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
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7-2. 学歴が関係ない専門的な資格を取得する
学歴が関係ない専門的な資格を取得するという選択もあります。
ネイリストや電気工事士など学歴がなくても取得できる資格はたくさんあります。
- お子さんがやりたいと思っていることが明確である
- 興味がある職業がある
- 将来なりたいものが明確である
こういう場合は、専門資格を取得して就職を有利にすることができます。
8. 不登校の末路でひきこもりになったらどうすればいい?
もしも不登校の末路でひきこもりになったらどうすれば良いのか悩む親御さんは少なくありません。
お子さんが家から出られなくなり、ひきこもりになったときの支援先や対処方法について解説します。
8-1. 不登校の末路としてひきこもりになる可能性がある
2023年3月31日、内閣府は2022年度「こども・若者の意識と生活に関する調査」の結果を発表しました。
この調査によると、ひきこもり状態にある人の割合は、15~39歳で2.05%、40~64歳で2.02%であり、全国で約146万人に上ると推計されています。
ひきこもりのきっかけとなった理由について、15~39歳の回答で最も多かったのは「退職したこと」(21.5%)で、次いで「人間関係がうまくいかなかったこと」(20.8%)、「中学校時代の不登校」(18.1%)が上位を占めました。
これを踏まえると、不登校をきっかけにひきこもりになってしまう可能性があるといえます。
参照・参考:e-Stat「こども・若者の意識と生活に関する調査」
8-2. ひきこもりの支援先一覧
下表に、ひきこもりの代表的な支援先をまとめました。
支援先 | 概要 |
引きこもり地域支援センター | ひきこもりに特化した相談窓口として都道府県、指定都市に設置されており、ひきこもりの状態にある本人、家族への支援を行っている。 |
子ども・若者総合相談センター | 子ども・若者育成支援に関する相談に応じ、関係機関の紹介その他の必要な情報の提供及び助言を行う拠点として、地方公共団体が設置するワンストップの相談窓口。 |
ひきこもり支援ポータルサイト「ひきこもりVOICE STATION」 | ひきこもり当事者や経験者、家族や支援者の声をシェアし、互いに理解しあい、学びあって、地域に暮らす誰もが生きやすい社会をつくることを目指すコミュニティサイト。 |
これらの支援を利用しつつ社会復帰を目指していきましょう。
8-3. 不登校を解決することでひきこもりという末路を避けられる
「学校へ行きたくない」と感じた時点で、早期に対応していくことで、お子さんが社会の中で幸せに生きられる選択肢を探していけます。
これにより、ひきこもりへ進むリスクを防ぐことが可能です。
この先お子さんが自分の力で社会のなかで幸せに生きていくためには、不登校となった根本的な課題の解決が欠かせません。
お子さんが不登校となるとき、学校でのさまざまなつらい経験をとおし、自己肯定感が下がりきっていることが多いです。
自己肯定感が低いと、社会のなかで日々抱える問題を乗り越えることができません。
そのため、お子さん自らが主体的に問題と向き合い、乗り越えられるよう、自己肯定感を育てることが大切です。
スダチの支援では、お子さんの自己肯定感を育てることにアプローチしています。
スダチが支援し、自己肯定感が育まれたお子さん方は、不登校という問題と向き合い、主体的に再登校を果たしている場合が多いです。
この結果、ひきこもりになるリスクの軽減にもつながっています。
一度無料相談で、お子さんのことをスダチへ相談してみませんか?
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9. 不登校の高校生の末路は?体験談を紹介
本章では、不登校の高校生の末路に関して、実際にスダチのサービスを利用したお子さん・親御さんの体験談を交えて紹介します。
9-1. 高校を中退したものの前進できた体験談
ここでひとつ、高校中退したひとりのお子さんのお話を紹介します。
元々進学校に通っており、ハードスケジュールで肉体的にも精神的にも追い詰められていて不登校になってしまったのです。
不登校になった後は、自分の将来に不安しかなく、負のループの中にいました。
そこで母親に、高校を中退する選択肢があることも教えてもらい、通信制高校に編入。
最終的には大学受験をして、現在はやりがいのある仕事をしています。
お子さんによっては高校に通いきることが最善ではあるとは限りません。
お子さんと正しい親子関係を築き、お子さんに心の元気を取り戻してもらったうえで、さまざまな選択肢を提示してあげましょう。
詳しい体験談は以下の記事で紹介しています。
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9-2. ゲーム依存から抜け出し再登校を果たした体験談
続いて、高校1年生男子のケースをご紹介します。
2ヶ月間の不登校の主な原因は以下のとおりです。
- ゲーム依存
- 昼夜逆転の生活
- うつ症状
下表に、不登校になった状況と背景についてまとめました。
状況と背景 | |
お子さん | ・夏休みに無気力となり、夏休み明けから不登校に。 ・進学校に通っており、勉強の負担が大きかった。 ・学校で親しい友人ができず、孤立感を抱えていた。 ・ゲーム依存と昼夜逆転が進み、うつ症状も見られた。 ・家族との会話が減り、ほとんど話をしない状態だった。 |
親御さん | ・3人のお子さんを一人で育てており、十分な時間を割けていなかった。 ・お父さんは海外赴任中で不在。 ・息子さんが不登校になった後、反発を恐れて言いたいことが言えず、気持ちが沈みがちだった。 |
このような状況でスダチのサポートを受けた結果、親子ともに課題を整理し、前向きな変化を実感できました。
変化 | |
お子さん | ・生活リズムが改善し、規則正しい生活が送れるようになった。 ・ゲームへの依存が解消し、自らゲームを求めることがなくなった。 ・家族との関係が改善され、家庭内の会話や交流が増加。 ・笑顔が増え、明るい表情が見られるようになった。 |
親御さん | ・お子さんに対して言いたいことをしっかり伝えられるようになった。 ・サポートを通じて子育てに自信を持つことができた。 |
結果的に、支援を受けた後に33日間で再登校を果たしています。
9-3. 通信制高校を検討していたものの、元の学校への復帰を果たせた体験談
続いて、高校2年生男子のケースをご紹介します。
2ヶ月間の不登校の主な原因は以下のとおりです。
- 教師とのトラブル
- ゲーム依存
- 昼夜逆転
下表に、不登校になった状況と背景についてまとめました。
状況と背景 | |
お子さん | ・工業高校に在籍していたが、勉強が難しく興味を持てず、通信制高校への転校を希望した。 ・勉強についていけないことや、クラスに馴染めないことが背景。 ・1日中ゲームに没頭し、昼夜逆転の生活に陥る。 ・頭痛などの体調不良も見られる。 |
親御さん | ・「学校には戻らない」と言い張るお子さんにどう接すべきか分からず動揺。 ・通信制高校への転校を希望するお子さんが進路について深く考えていないため、決断を迷う。 ・4人兄妹の中で、聞き分けが良いお子さんに十分な時間を割けていなかったと感じる。 |
このような状況でスダチのサポートを受けた結果、親子ともに大きな変化が見られ、再登校後の新たな生活に向けて着実に前進しています。
変化 | |
お子さん | ・長時間ゲームに依存する生活から抜け出した。 ・昼夜逆転の生活が改善され、健康的な生活に戻る。 ・頭痛などの体調不良が解消。 ・ 「もう少し元の学校で頑張る!」と決意し、学校生活に向き合う姿勢が見られるように。 ・嫌なことがあっても「仕方ない」と割り切れるようになり、気持ちの切り替えが上手に。 ・新たに部活を始めるなど、積極的に活動の幅を広げている。 |
親御さん | ・お子さんとの時間が少なかったことを振り返り、向き合う姿勢を改める。 ・必要な場面で「ダメなことはダメ」と、きちんと伝えられるように。 ・お子さんから話しかけてくれる機会が増え、コミュニケーションが活発に。 ・再登校後もお子さんの様子を注意深く見守り、定期的に二人だけで話す時間を設けている。 |
結果的に、支援を受けた後に39日間で再登校を果たしています。
9-4. 起立性調節障害が改善され再登校を果たした体験談
最後に、高校1年生女子のケースをご紹介します。
2ヶ月間の不登校の主な原因は以下のとおりです。
- 起立性調節障害
- ゲーム依存
下表に、不登校になった状況と背景についてまとめました。
状況と背景 | |
お子さん | ・些細な失敗がきっかけで自信を失い、ネガティブな発言が目立つようになる。 ・医師から起立性調節障害と診断される。 ・自身では「学校に行きたくないだけかも」と感じていたが、朝になると布団から出られず、動けない日々が続いていた。 |
親御さん | ・子育てに対してずっと違和感を抱えながらも、どう接すればよいのかわからず自信を失っていた。 ・お子さんに対して遠慮があり、積極的に声をかけられない部分があった。 |
このような状況でスダチのサポートを受けた結果、親子ともに大きな前進を遂げ、ポジティブな変化が実感されています。
変化 | |
お子さん | ・朝起きるまでの時間が大幅に短縮され、早起きに挑戦する意欲まで見られるようになった。 ・自分の行動や結果を冷静に振り返り、自責で考えられるようになる。 ・「学校が楽しい!」と積極的な気持ちを抱けるように成長。 |
親御さん | ・お子さんへの接し方に対する違和感がなくなり、感情的に接することがなくなった。 ・自分やお子さんの失敗を前向きに捉え、学びとして受け入れられるようになった。 ・適切な態度や言葉で接する方法がわかり、自信を持ってお子さんと向き合えるようになった。 |
結果的に、支援を受けた後に4日間で再登校を果たしています。
10. 不登校の高校生が中退を考えたときのよくある心配事
ここでは、不登校の高校生が中退を考えたときのよくある心配事について、回答していきます。
10-1. 不登校の子どもがそのままニートになる確率は?
厚生労働省の調査によると、ニート状態にある若者全体の37.1%が不登校を経験していることがわかっています。
参照・参考:厚生労働省「ニートの状態にある若年者の実態および支援策に関する調査研究報告書(概要)」
10-2. 不登校の子どもの社会復帰率は?
令和4年度の東京都教育庁指導部の調査によると、学校に復帰したお子さんの割合は、小学校で29.5%、中学校で21.7%にとどまっています。
つまり、小学生の約70%、中学生の約78%が学校復帰できていない現状があります。
現在の日本では、お子さんを「見守る」支援が主流となっているため、不登校の状態が長引いてしまうケースも少なくありません。
その結果、社会に復帰した後でも、限られた居場所でしか過ごせず、生きづらさを抱え続けている人が多いという現実があります。
参照・参考:東京都教育庁指導部「「令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」について」
10-3. 不登校の高校生が中退するとどうなるのか?中退しても大丈夫?
中退=悪ではありません。
高校中退することで、環境を変えて活き活きとした環境で生活している子もいます。
中退した後は、以下の選択肢があります。
- 全日制の高校に編入する
- 定時制高校に転校する
- 通信制高校に通う
- フリースクールに通う
- 高等課程のある専門学校に通う
- 高卒認定を受ける
- 就職をする
10-4. 不登校の高校中退率の推移は?
不登校の高校中退率を紹介します。
<全日制の高校の場合>
- 高1・・・2.1%
- 高2・・・1.3%
- 高3・・・0.4%
<定時制高校の場合>
- 高1・・・21.3%
- 高2・・・10.8%
- 高3・・・6.3%
高校1年生が一番割合が高く、進学するにつれて高校中退率は減少していきます。
10-5. 不登校の高校生が中退するのはいつが多い?
不登校の高校生が中退するのは、高校1年生が多いようです。
高校1年生の時点で学校が合わないと感じて不登校になるケースが多いためです。
そしてずるずると通えない日々が続いてしまうと、学習面の遅れなどで学校復帰が難しくなり中退を選択しているようです。
10-6. 高校中退する人の特徴は?
不登校になるお子さんには次のような特徴があります。
- 主張が強すぎる
- 人にどう思われているか気になる
- 親に対してわがままが多い
- 寝起きが悪い
- 無気力である
対人関係や家庭環境、本人の気持ちなどが影響して不登校になりやすいと考えられます。
下記の記事で詳しく紹介しています。
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10-7. 高校中退したら人生終了?末路はどうなる?
人生終了ではありません。
お子さんにとってよりよい選択肢を探してあげることで、今までよりもよい人生を歩めることもあります。
ただし、中退後に年に数回ほど出席すればいい通信制高校に通ったり、もしくは自宅にこもり好きなことだけに取り組んでいたりすると、そのまま引きこもりになってしまう末路もあります。
10-8. 子どもが問題行動を起こして退学処分に…。どうしたらいい?
お子さんが問題行動を起こした時、大切なのは親御さんの支えです。
お子さんを見捨てたり、過干渉になりすぎることなく、なぜそんなことをしてしまったのかお子さんに考えてもらえるよう促しましょう。
また、退学処分になったことで自暴自棄になり、自己肯定感が下がり切っている場合もある。
お子さんが前へ進めるよう、ダメなことはダメだと捉えてもらったうえで、良いことをしたり、何か前へ進んだときにはたくさん褒めて認めてあげて、自己肯定感を高めるようにしましょう。
10-9. 高校生の不登校、どうすればいい?解決方法は?
不登校のお子さんは、自己肯定感が下がり切っています。
- 「親の望み通りに生きないと迷惑をかけてしまう」
- 「産まれて来ないほうが良かったのかもしれない」
- 「もっと親から愛されたい、褒められたい」
こんな風に考えています。
これまでお子さんにたくさんの愛情を注ぎ育児なさってきたことと存じます。
しかし、時にお子さんがうまく愛情を受け取れておらず、お子さんに愛情が行き届いていない場合もあるのです。
親御さんはお子さんを認めてあげることが大切です。
しかし、甘やかしすぎても、褒めすぎても逆効果。
正しいことは褒める、ダメなことはダメと教え、お子さんと信頼関係を構築したうえで深い愛情を注ぎましょう。
11. まとめ
今回は、不登校の高校生が高校を中退したときの選択肢や将来について解説しました。
お子さんにとっても親御さんにとっても、高校中退は大きな選択肢です。
親子でよく話し合って、お互いに納得したうえで選択できるようになるのが理想です。
スダチは、学校への行き渋りや、不登校を平均3週間で解決に導いています。
根本的な課題にアプローチしているため、スダチがサポートしたお子さん方は、主体的に学校で抱えていた問題を乗り越えて再登校を果たしています。
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