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中学生の不登校ブログ

【中学生の不登校・体験談】学校復帰のための強力な3ステップ

2020.06.26

この記事を読むのに必要な時間は約 22 分です。

どうしてあの子は学校に行ってくれないの...
あの子を学校に復帰させるにはどうすればいいの...

このような悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。

最近ではインターネットを使えば、手軽に不登校について知ることができます。しかし、不登校に関する情報はウェブ上に溢れており、何を信じていいのかわからなくなりますよね。

不登校について調べてみると、「こうやって不登校を解決できた」という体験談も多くみられます。しかし、それがすべての不登校生に有効な手段とは言えません。

そのため、どれだけ不登校について調べても、肝心の「どうすれば我が子を学校に復帰させられるか」というポイントだけがわからないままになってしまいます。

この記事ではそのような「実際何をすればいいかわからない」という方に向けて、不登校のお子さんを復帰に導くための具体的な3ステップをご紹介します。

全体的な流れとして、1章では子どもを不登校から復帰させるための心がまえについてお話します。2章3章では、中学生の不登校を6パターンに分類し、パターン別に有効な対策をご紹介します。

「わが子がどのパターンに当てはまるか」「わが子にはどのような方法が有効か」を一緒に考えていきましょう。

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1. ステップ1:子どもを不登校から復帰させるための心がまえ

 

お子さんの周りにも不登校の子どもはいますか?不登校問題が解決しにくい理由の一つとして、身近に情報が少ないことが考えられます。

この章では、親御さんの不登校に対する不安が少しでも軽くなるよう、まず不登校のリアルについて知っていただきます。

1-1. 不登校はあなただけじゃない。年間12万人の不登校

12万人

これは全国における中学生の不登校の総数です。割合でみると、中学生の30人に1人が不登校というデータが出ています。ちょうど1クラスに1人くらいの計算になりますね。

この数字を多いと思うか、少ないと思うかは人それぞれでしょう。

ただ、問題なのは身近に同じ不登校の悩みを抱えている人が少ないために、不登校の悩みを共有する場がないことです。

当たり前のように登校できている他の子どもたちを見て「うちの子も不登校じゃなければこんなふうに...」と、どうしても複雑な感情になってしまうことがあるかもしれません。

しかし自分たち以外に11万9999の家族が“今まさに“不登校と戦っています。

あなたは決して一人ではないということを心にとめておきましょう。

以下では、中学生の3年間不登校が続く時の進路について、道標を提示しています。
ご参考になさってくださいね。

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1-2. 愛着障害の可能性

愛着障害と聞くと、あまり良いイメージが感じられない方が多いかもしれません。

愛着障害の子どもには以下のような特徴があります

・何をするにも自信がなく、積極的になれない
・人とかかわることが何となく苦手
・人を信じるのが怖い
・生き辛さを感じたことがある
・本当は傍にいてほしいのに、拒絶したり攻撃したり無関心を装う

これだけを聞くと意外と当てはまる人が多いのではないでしょうか。

愛着障害は病気というよりも、"自分が愛されていないと感じることで、日常の行動に支障をきたす“というような一種のコンプレックスのようなものと考えてもらってもかまいません。

愛着障害は親子の信頼関係が上手く築かれないことによって起こり、不登校の根本的な原因は愛着障害だった」ということもしばしばあります。

愛着障害について詳しく知りたい方は、小学校に通えない子どもを不登校から救うたった1つの方法【徹底解説】もこの記事とあわせてご覧ください。

 

1-3. 親も子も悪くないことを理解する

愛着障害について説明しましたが、「あの時私がこうしていれば」「昔言ってしまった一言が、あの子を傷つけたかもしれない」と自己嫌悪してしまった方もいるかもしれません。

しかし「どっちが悪い」というような考え方はしないことをお勧めします。

親子であっても人と人の関わりに100%はありません。完璧な人間は存在せず、むしろすれ違いのほうが多いのです。

一旦、過去の後悔を頭から省いて、「今から何ができるか」をいっしょに考えていきましょう。

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2. ステップ2:当てはまる不登校タイプを知る【チェックリスト】

 

不登校は大きく6パターンに分けることができます。

インターネットで不登校の解決方法を調べてみると

「なんかみんな解決法がバラバラじゃない?」「結局どうしたらいいのかわからないな」そう思ったことはありませんか?これはご家庭によって不登校のパターンが違うからともいえます。

まずはお子さんが、どの不登校パターンに当てはまっているかを考えていきましょう。

2-1. 情緒混乱型の特徴と原因

 

情緒混乱型の特徴として

  • 気分の落ち込み・混乱がそのまま体調に出ることがある
  • 不登校になる以前は勉強・部活ともに期待に応えようとしてきた
  • 真面目で几帳面、神経質で完璧思考がある
  • 学校を休むことへの罪悪感が強く、家に閉じこもりがちである

 

このパターンでは「自分は良い子でいないと認めてもらえない」という心理が不登校になってしまう原因になります。

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2-2.  混合型の特徴と原因

混合型の特徴として

  • ゲームなどの好きなことや楽しいことならできる
  • 不登校の原因がよくわからない
  • 生活リズムが乱れがちである
  • 何かを最後までやり遂げた経験が少ない
  • 基本的に深く思い悩む様子があまりなく、無気力に見える。

このパターンは「なんとなくめんどくさい」という心理が不登校になってしまう原因を作っています。

2-3.  無気力型の特徴と原因

無気力型の特徴として

  • 何事にも無気力で、登校することにあまり義務感を感じていない
  • 心因性の身体症状は全くない
  • 強く催促すると登校することもあるが、長続きしない
  • 家では比較的元気で、インターネットやゲームなど、自分の好きなことをして過ごす

このパターンは将来への漠然とした不安が不登校になってしまう原因を作っています

 

2-4. 人間関係型の特徴と原因

人間関係型の特徴として

  • いじめや転校など、人間関係上の明確な問題により登校できなくなる
  • 登校しようとする意思はあるが、問題を一人で解決できずにいる
  • 親として思い当たる原因はあるが、本人が話そうとしない場合がある
  • 頭痛や腹痛などの身体症状を訴える場合がある

このパターンは人間不信が不登校になってしまう原因を作っています。

 

2-5. ストレスによる神経症を伴う型の特徴と原因

ストレスによる神経症を伴う型の特徴として

  • 主観的なこだわりをもっており、自分の内的な世界にこもる
  • ストレスにより頭痛、腹痛、吐き気、発熱等の身体症状や強迫性の神経症状がある
  • 摂食障害や自傷行為などを伴うこともある。
  • まれに精神疾患の初期症状として症状が起こっている場合がある

このパターンは主に自己嫌悪によるストレスが不登校になってしまう原因を作っています

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2-6. 発達障害・学習障害を伴う型の特徴と原因

発達障害・学習障害を伴う型の特徴として

  • 学校に行けない背景に発達障害や学習障害との関連性がある
  • 極端に不得意な教科(分野)があるため、学習に対する抵抗感を強く持っている
  • クラスメイトとうまくコミュニケーションが取れず、孤立している場合がある
  • 不安や葛藤、怒りをうまく処理できず、パニックを起こすことがある

このパターンはみんなと同じでなければならないという心理が不登校になってしまう原因を作っています。

 

3. ステップ3:タイプ別の対策をとる【具体的な解決方法】

 

この章では6パターンの不登校の子どもたちに接する際に気を付けること、また実際にどのようなことをすれば不登校解決につながるのかを、具体的にご説明します。

3-1. 情緒混乱型

情緒混乱型の子どもを学校復帰させるために大切なことは、本人の短所と長所のどちらも認めてあげることです。

情緒混乱型の子どもはいい子でいることにこだわるあまり、自分の短所をうまく受け入れることができず自己肯定感を下げてしまうことになります。

このタイプの不登校生を復帰に導くために有効なアクションとして本人の一見短所と思える部分を褒めるという方法があります。

例えば

・せっかち→時間を大切にする
・どんくさい→丁寧
・優柔不断→慎重

他にもたくさんありますが、物事には表と裏があるように、短所の裏にも長所があります。

情緒混乱型の子どもは「自分はこうあるべき」という理想が高いため、現実とのギャップに絶望してしまうことが多いのです。そのため、あえて子どもの短所と思える部分を褒めることで、「こんな自分でもいいんだ」と自分へのハードルをうまく調節できるようになります。

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3-2. 混合型

子どもを学校に復帰させるために大切なことは課題を与えて徐々に段階を上げていくことです。混合型の子どもは自主性・自発性に欠ける部分があります。そのため自分の課題である登校に対しても、現実逃避をしてしまいます。

このタイプの不登校生を復帰に導くために有効なアクションとして、簡単なお手伝いなどを任せるということがあります。役割を持たせることで、自分で考える力・行動する力を養うことができます。きちんと自分の仕事をやりきったら、褒めてあげましょう。

自分の責任を果たすことで得られる達成感は、卒業する時の晴れやかな気持ちにも似ています。子どもが気持ちよく卒業できるためにも、まずは日々の家事手伝いなど小さな達成をたくさんさせてあげることが大事です。

3-3. 無気力型(旧「無気力型タイプ」)

無気力型の子どもを学校復帰させるために大切なことは、将来のことを具体的に考えさせることです。無気力型の子どもは「今のままではいけない」という気持ちと、「どうすればいいかわからない」という気持ちが混ざって、結果考えることが嫌になっているという場合があります。

 

このタイプの不登校生を復帰に導くために有効なアクションとして将来の選択肢を紙に書きだして子どもの頭を整理してあげるという方法があります。

これは私が家庭教師で不登校の高校生を復帰させるために実際行ったことです。

やり方としては、まず「高校に行く・行かない」から予想される未来を描きだしました。

具体的には、通信制の高校や就職、専門校への入学、高卒認定試験など様々な未来の可能性を彼に説明しました。

それらの選択肢を知ったうえで今どうしたいのかを相談した結果、彼は今通っている学校に登校するという選択をしました。彼は少しづつですが、毎日登校できるようになっています。

 

3-4. 人間関係型

人間関係型の子どもを学校に復帰させるために大切なことは協力者を作ってあげることです。いじめなどによって人間不信に陥ってしまった子どもは、学校の中に居場所がありません。

このタイプの不登校生を復帰に導くために有効なアクションとして不登校支援機関への相談・編入や転校があります。

「学校に自分の味方がいない、親はそのことに気付いてくれない。でも自分から悩みを打ち明けられない」そうなると子どもは居場所をなくし、自分の殻に閉じこもってしまうことになります。

そこで学校の相談員やカウンセラーなどの第三者の味方を作ることで、子どもの心のよりどころができることがあります。それでもうまくいかない場合は、転校や編入を考えたほうがいいかもしれません。

不登校支援機関と編入・転校について、さらに詳しく説明しているこちらの2記事も参考までにどうぞ。

中学生の編入事情...不登校は克服できる?【方法と対策】

不登校の小学生を転校させるべき、2つのケース

 

3-5. ストレスによる神経症を伴う型

ストレスによる神経症を伴う型の子どもを学校に復帰させるために大切なことは子どものメンタル管理になります。ストレスによる神経症を伴う型の子どもは一種のうつ状態ともいえます。そのため、うつなどのメンタルヘルスに有効な方法がそのまま使えます。

このタイプの不登校生を復帰に導くために有効なアクションとして

・一緒に運動をすること
・一緒に日記を書く
・医療機関や相談機関にて相談

の三つがあります

これはストレスによる神経症を伴う型の不登校生以外にも有効な手段といえます。

3-5-1. 一緒に運動する

運動によって、ストレスを解消させるセロトニンやエンドルフィンが分泌されることは科学的に解明されています。ハーバード大学の研究では運動習慣のある人はそうでない人と比べてうつ病の疾患率が20~30%低いということがわかっています。

決まった時間に親子で散歩したり、歩いて外食しに行くだけでもかなりお子さんのストレスは軽減されることでしょう。

 

3-5-2. 一緒に日記を書く

考えすぎる人ほどうつになりやすく、頭の中でいろんな考えが溜まってパンクしてしまいます。パンクした脳は考えることができなくなり、これを無気力と言います。

これは無気力型の子どもの対策にも似ていますが、日記を書くことで子どもの頭の中のいろんな感情を整理することができます。頭の中にある感情をとりあえず外に出してみるのです。

親子で交換日記をしたり、子どもに自分の気持ちを文章で書かせるだけでもストレスは軽減されることでしょう。

 

3-5-3. 医療機関や相談機関にて相談

これは最終手段として、心にとめておきましょう。ストレスによる疾患は立派な病気です。以上に挙げたような運動や日記にさえ取り組む気力がなければ専門家に相談することをお勧めします。

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3-6. 発達障害・学習障害を伴う型

発達障害・学習障害を伴う型の子どもを学校に復帰させるために大切なことは、得意なことに目を向けるということです。発達障害・学習障害を持つ子どもは周りと同じことが苦手な分、ある分野に特化している場合が多いです。

6人に1人と言われているADHDには注意散漫、集中の偏りなどがあります。しかし時には注意散漫はチャレンジ精神につながり、集中の偏りによってある分野で驚異的な集中力を発揮することがあります。相対性理論を構築したあのアインシュタインもADHDだったといわれています。

このタイプの不登校生を復帰に導くために有効なアクションとしてとにかく得意なことを磨かせるということがあります。発達障害・学習障害を持つ子どもは周りと同じことがとても苦手です。そのため環境に馴染めないことも多く、悩みの種にもなります。

そのため環境に適応させるよりも、わが道を行かせることが才能の開花につながります。不登校と発達障害の関係について詳しく知りたい方は

発達障害(グレーゾーン)と小学生の不登校の関係を徹底解説!【対策もご紹介】を参考にどうぞ。

 

4. まとめ

不登校から復帰するためには、まずは不登校について知り、理解を深めることが大切です。

そのうえで愛着障害について知っておくことがとても重要になります。今回示した6パターンの解決法の中にも、一部愛着障害の解決法に基づいた方法がございます。

今回紹介したパターンごとの対策を試しても、うまくいかない場合は根本的な愛着障害を解決する必要があります。私たちは愛着障害の解消もお手伝いさせていただいております。「自分たちの力だけでは不登校を解決できそうにない」という方はぜひご相談ください。

中学生の不登校の原因についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。中学生の不登校で悩んでいる方は参考になるかと思います。

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  • この記事を監修した人
小川 涼太郎(おがわ りょうたろう)

小川 涼太郎(おがわ りょうたろう)

不登校支援サポート スダチ 代表
株式会社スダチ 代表取締役社長

業界最速で不登校を解決する「3週間で不登校解決プログラム」を展開。毎年2,000名以上の不登校に悩む親御さんが相談に訪れる。

再登校までの期間は平均で3週間。
当プログラムの目的は、「子ども達がこの先の人生を幸せに生きていくこと」。不登校の解決はそのための通過点に過ぎないと考えており、できる限り短い期間で再登校することを大事にしている。

これまで不登校の子ども達に向けたボランティア活動を通し、多くの不登校の子どもたち、保護者様と関わる。

ボランティア活動を通して、子ども達や親御さんとお話しする中で、「本当は学校に行きたい、だけど行けない。自分でも行けない理由が分からない」子ども達が多くいることを知る。

そのように苦しんでいる子ども達や親御さんを見て、「不登校で苦しむ子供たちを一人でも多く救いたい」との思いを持つようになり、不登校支援事業を立ち上げるに至る。

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