「中学生のお子さんが不登校になり、どう接すればいいか悩んでいる保護者の方」
「親子の会話が減り、「本音が見えない」と不安を感じている方」
「中学校に上がったら学校に行けなくなった」
「友人関係の悩みで心配しているけれど、親には話してくれない」
中学生のお子さんが不登校になってしまった場合、保護者の方とのコミュニケーションも減少しがちです。
「不安や悩みがあるのなら話して欲しいのに、打ち明けてもらえない」と感じてはいませんか?
記事を読むとわかること
・中学生の不登校についてわかる
・お子さまの不登校の背景にどんな要因が隠れているのかわかる
・不登校のお子さまに対する適切なアプローチがわかる
・中学生の不登校とカウンセリングの関係がわかる
当記事では不登校の中学生と保護者向けに、カウンセリングを通して親子関係を修復し、友人関係や人との関わりを少しずつ取り戻す方法をご提案します。
不登校の改善につながる可能性があるアプローチですので、ぜひ取り入れてみてください。
目次
中学生のカウンセリングが注目される背景
中学生になると友人関係や学業の悩みが増加して、複雑な気持ちを抱え始めるようになります。
思春期特有のこころの不安定さに悩む中学生も多いです。
そのほか自分の保護者とこころを通わせることに不器用になってしまう時期でもあるでしょう。
多くの中学校で英語学習が導入されているいま、お子さまが「間違えることの恥ずかしさ」や「フランクに周囲と接することの難しさ」を感じている場合は、心理的なブロックがかかってしまうこともあります。
このように、中学生の不登校にはさまざまな背景が考えられます。
当記事では中学生と中学生の保護者にとって、カウンセリングがなぜ大切なのかを解説していきます。
スダチでは、不登校や友人関係、悩みについて「カウンセリングを受ける」という選択肢を知っていただきたいと考えております。
その理由を順次説明していきますのでぜひご確認ください。
中学生不登校の背景にあるもの3選
はじめに、中学生の不登校の背景にあるものを、主に3つの要因から分析していきます。
| 中学生不登校の背景 |
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主要の3つの背景としては「学校生活でのつまずき」「心理的・身体的な要因」「家庭環境から来る要因」が考えられます。
①学校生活でのつまずき
中学生の不登校の原因として、もっとも考えられるのは「学校生活でのつまずき」です。
小学校から中学校に上がると、比べ物にならない定期試験の難しさや、部活動や委員会活動による忙しさに、ついていけないお子さんも多いです。
近年では、英語学習の導入やアクティブラーニングの実施などにより、親御さんの時代とは、中学校のカリキュラムが大きく異なるという点も重視しなければいけません。
部活動や友人関係でのストレス、授業についていくことの不安などが積み重なると、中学生にとっては大きな悩みとなりえます。
何か失敗してしまった経験を無理に抱えてしまうと、心理的なブロックが生じ、虚言癖の現れや不登校、無気力状態などにつながってしまう可能性があります。
②心理的・身体的な要因
「心理的・身体的な要因」とは、中学生一人ひとりが持つ特性や個性に関連するものです。
ひとクラスの中には、体力のあるお子さまもいれば、体力に自信のないお子さまもいるでしょう。中学校の授業や部活動を委員会のシステムにすぐに馴染めるお子さんと、そうではないお子さんもいるはずです。
睡眠リズムが乱れたり、体調不良も引き起こしていたりすると、中学生の不登校につながることがあります。
そのほか中学生というのは、一般的に周囲との違いや「自分自身のこと」に気がつき始める年齢といえます。
- 周囲の子に比べて、背が伸びづらい
- 周りよりも文字を書いたり、読んだりすることが苦手だ
- クラスでみんなの前で発表するときに、心臓がバクバクしてしまう
こうした発達の特性やHSC傾向に本人が気づき始めるものの、保護者や教師に相談しにくいというのが中学生の特徴です。
1人で悩みや不安を抱えすぎてしまうと、つい嘘つきがちになってしまったり、虚言癖が現れたり、周囲の友人関係や保護者とのコミュニケーションで心を閉ざしがちになったりという傾向が現れます。
③家庭環境からくる要因
中学生の不登校の背景の1つとして、「家庭環境からくる要因」も考えられます。
しかしこれは、親御さんの方のお子さまへの接し方に問題があるわけではありません。
実はお子さんが「親御さんの方の愛情や期待を正しく受け取ることができない心理状態」にある可能性があります。
学校でさまざまな悩みを抱えている中学生は、人とのコミュニケーションに不安を抱いたり、無気力状態になってしまいます。
重ねて中学生は、一般的に保護者とのコミュニケーションを避けがちな時期にもあたります。よってご家庭でのコミュニケーションが減りがちです。
結果として、コミュニケーション不全から親子関係が悪化してしまったり、お子さまが過度な期待をプレッシャーを感じてしまうというケースがあるのです。
悩む中学生にカウンセリングが有効に働くケースとは?
不登校の中学生の背景から読み解くと、専門家やプロによるケアによってお子さまの悩みや不安が改善される可能性が高いです。
中学生のお子さまの悩みや不安を改善するための1つの方法として、当記事ではカウンセリングをご紹介いたします。
カウンセリングと聞くと、ハードルが高くなんだか遠慮してしまいたくなる方もいるようです。
しかし実際には、電話で手軽に相談ができたり、無料カウンセリングを実施していたりする場所も多くあります。
| カウンセリング検討の際の声掛け例 | |
| おすすめ |
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| 望ましくない例 |
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お子さまの不登校の背景を適切に読み取ってくれる心理のプロと、不登校状態の改善に努めてみるのはいかがでしょうか?
続いては、カウンセリングが中学生の不登校によい働きをもたらすことがあるケースを4つご紹介させていただきます。
友人関係や仲間はずれ、いじめで悩んでいる
カウンセリングが中学生の不登校によい働きをもたらすことがあるケースの1つ目は「お子さまが学校で友人関係や仲間はずれでいじめで悩んでいる場合」です。
中学生同士のコミュニケーションは複雑になる場合が多いほか、近年はLINEやソーシャルメディアなど、オンライン上での友人関係トラブルも発生しやすいため、プロによるカウンセリングがお子さまの悩みを改善してくれる見込みがあります。
虚言癖、嘘つきの癖がついてしまいつつある
虚言癖とは、明確なメリットがない場合でもどうしても嘘や創作を語ってしまう状態をいいます。
虚言癖は、境界性パーソナリティ障害や統合失調症など、友人関係や他者との関係性でトラブルを感じている際に現れやすい症状です。
「人にどうみられているか」「どう思われるか」に対する恐怖を強く感じやすい方が嘘つきがちになる傾向があります。
不登校の中学生の場合、虚言癖の裏側には、いじめや友人関係のトラブルが隠されていることがあります。
嘘つきの癖がついてしまいつつあるお子さまは、不登校の影に根深い原因が隠れている場合があるということです。
保護者や学校のサポートは重要となるのはもちろんのことですが、あわせて心理や友人関係にまつわるプロも視点が非常に重要となるケースです。
中学生の不登校と合わせて、虚言癖や嘘つきの傾向が見られる場合には、ぜひ前向きにカウンセリングを検討してみてはいかがでしょうか?
親子間のコミュニケーションがうまく取れていない
中学生が不登校に陥っている場合、多くのケースで、保護者の方とお子さまとの間で、コミュニケーションがうまくいっていない可能性があります。
学校に行きたくない理由を保護者の方にうまく説明ができない中学生は多いです。
保護者の方が無意識に焦りを見せている場合や「自分の不登校で、お父さんとお母さんが悩んでいる」と敏感に察知している繊細なお子さまの場合はなおのこと、保護者の方とのコミュニケーションを避け、心を閉ざす傾向にあるでしょう。
親子間のコミュニケーションがうまく取れていない場合は、第三者が間に入ることで風通しがよくなるケースがあります。
不登校カウンセリングを行っている心理士やカウンセラーは、中学生と保護者の橋渡しも得意です。
ぜひカウンセリングの場を上手に活用し、助けを求めてみてはいかがでしょうか。
無気力状態で心理的なケアが必要な場合
不登校になるのが悩みや友人関係の理由ではなく、自信喪失や無気力状態に陥ってしまっている場合、一刻も早いプロのサポートが必要となります。
毎朝お腹が痛くなっていたりと、体調に変化が現れている場合も考えられるため、お子さまを助けてあげるために適切なサポートを検討しましょう。
無気力状態が長く続くと、うつ状態など、より深刻な症状につながってしまう場合もあります。
心理士やカウンセラーとともにお子さまの無気力状態にどんな要因が隠れているかを探るために、適切なカウンセリングをおすすめします。
まずはカウンセリングで心身のすこやかさを取り戻してから、不登校へのケアを行っていきましょう。
中学生が相談できるカウンセリング窓口
中学生と、不登校の中学生に悩んでいる保護者の方が相談できるカウンセリング窓口はたくさんあります。
「カウンセリング」と聞くとハードルの高さを感じる方もいるかもしれません。
しかしカウンセリングは実際には、気軽に相談ができる場所です。
心理や不登校のプロに相談ができるケースもあり、お子さまや保護者の不安がより速やかに解消することもあるでしょう。
| カウンセリング窓口について調べておくと良い例 | |
| 無料相談の有無 |
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| 電話・オンライン相談の対応 |
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| 臨床心理士・心理カウンセラー在籍について |
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中学生の不登校について相談できる窓口は、主に3種類あります。
- スクールカウンセリング
- 公的機関での相談
- NPOや民間のサービスへ相談
続いては、それぞれのカウンセリングについてメリットとデメリットを紹介します。
【スクールカウンセリング】学校での相談
中学生が最も足を運びやすいのはスクールカウンセリングです。
中学校にはスクールカウンセラーや臨床心理士が在籍している場合があります。校内の事情やカリキュラムにも通じている心理のプロに相談できるというメリットがあります。
一方で、教室以外の場所であっても中学校に足を運ぶのが難しいというお子さんの場合には、学校でカウンセリングを受けること自体に負担がかかる可能性があります。
| メリット |
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| デメリット |
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公的機関での相談
市役所をはじめとする行政も、中学生の不登校相談に取り組んでいます。
お住まいの地域のカウンセリング窓口を調べてみるとよいでしょう。
友人関係や悩みのほか、場合によっては転校などの新しい選択肢を提示してもらえる可能性があります。
地域の中学校の事情に長けている専門家に相談できるのが特徴です。
公的機関での相談は、中学生にとってもっとも足を運びにくい硬派なイメージがあるかもしれません。
お子さまが怖がってしまったり、嫌がってしまうリスクもあります。
予約をしてから相談日まで時間がかかってしまうこともあるでしょう。
| メリット |
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| デメリット |
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NPOや民間のサービスへ相談
NPOや民間のサービスに相談をすることには、さまざまなメリットがあります。
学校や行政のようなかっちりとした雰囲気がないため、児童館やフリースクールのように相談に足を運びやすいと感じる方が多いようです。
お子さんと保護者に寄り添って、中学生の不登校に向き合ってきたプロのスタッフに相談ができます。
サービスによっては臨床心理士やカウンセラーなどが在籍している場合もあります。
不登校に対処している民間のサービスは、特徴や強みがさまざまです。
予約を取る前に電話で相談ができる場合や、予約なしで足を運べる場合もあります。
方針についてもさまざまで、学校に行けない間の勉強をサポートしてくれたり、復学支援に重きを置いていたりと幅広いサービスが提供されています。
気になるNPOや民間のサービスについて調べてみると、お悩みに沿ったサービスが見つかるかもしれません。
| メリット |
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| デメリット |
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【中学生と保護者向け】カウンセリングを受ける前の心構え
中学生とその保護者が実際にカウンセリングに足を運んでみる際には、ぜひ知っておいていただきたいことがあります。
カウンセリングを受けるとき、多くの場合で事前の準備は必要ありません。
しかしこころの準備ができていることで、より現実的なアドバイスを深い部分で受け取れるようになる可能性があります。
まずはカウンセリングを怖がらない姿勢が大切です。
中学生のお子さんも保護者の方も、カウンセリングの場を気軽に受け止めて、リラックスして足を運べるように準備をしておくとよいでしょう。
不登校は根深い悩みがあるということを知っておく
カウンセリングを予約する際に初めに知っておいていただきたいのは、「中学生の不登校には根深い悩みがある」ということです。
不登校になってしまったのは、お子さんの性格や、保護者の方の育て方に問題があるわけでは、決してありません。
怠けやふざけではなく、悩みが隠れていることを理解し、寄り添ってあげましょう。
同時に保護者の方には「中学生の不登校の原因がご両親の育て方にあるわけではない」ということも充分にご理解いただきたいと考えております。
スダチでは、さまざまな中学生の不登校の事例を見て参りました。
実際に友人関係や学校成績などで色々な悩みを抱えたり、嘘つきの習慣がついてしまった中学生に多くお会いしてきましたが、素晴らしい子育てをされていらっしゃるご両親のもとで育ったお子さまも多くいらっしゃいます。
中学生の不登校を改善するためには家庭のサポートが不可欠ではありますが、中学生の不登校の原因は、家庭以外の場所にある可能性も多いということを、保護者の方にはご理解いただけましたら幸いです。
「相談することは弱さではない」と理解する
中学生の不登校でお悩みの場合は、カウンセリングを活用してみるのも1つの方法です。
「カウンセリング」「心理相談」と聞くと、あまりに大掛かりなことだとびっくりしてしまう中学生と保護者も多いようです。
実際には、カウンセリングは小さな相談から行えるものですし、相談することは恥ずかしいことでも弱いことでもありません。
しかしPRTimesによると、20歳以上の成人を対象としたデータでも「不調を感じ、カウンセリングの必要性を感じているものの、カウンセリングを利用したことがない人」が55%を占めていることがわかります。
相談する事は弱さではありません。
中学生の不登校に適切なカウンセリングを導入することで、臨床心理士や心理カウンセラーなどプロの視点を取り入れることができ、お子さまの不安や悩みを解消して、保護者の方の不安を解消することにもつながります。
カウンセリングを検討する際は、ぜひ心を開いて、現在のお悩みを気軽に相談してみるよう心がけましょう。
カウンセリングを継続して受ける大切さについて
中学生の不登校の要因には、さまざまな原因や心理が隠れています。
よって1回のカウンセリングだけでは、心理カウンセラーがお子さんの状態を適切に把握できないこともあります。
またカウンセリングを継続することで、お子さまが心理カウンセラーを信頼し始めることもありえます。
中学校の中で、友人関係やいじめが原因で不登校になってしまった中学生の場合は、信頼できる大人が身近に増えるのはとてもよい兆候です。
無気力状態が続く場合は、心理カウンセラーなどプロのスタッフが適切にアプローチをかけることで、心身の健やかさを取り戻すことができるきっかけになる場合があります。
カウンセリングを継続するためにも、初めに無料相談や電話相談などで、どのようなカウンセリング方針を持っている場所なのかを確認しておくことが重要です。
そしてカウンセリングの必要を感じたら、きちんと継続できるように、予約を取り、前向きにカウンセリングに取り組みましょう。
カウンセリングにはデメリットも?
スダチでは「カウンセリングを受けても、不登校から抜けだせない」という例を多くみてきました。
この原因は、カウンセリングを何度受けても専門家からは「見守りましょう」という指示しか得られないことにあります。
お子さんの状態を見守る方針では、どれだけ時間をかけても不登校のままです。
一方でスダチでは、認知行動療法に基づいたサポートを展開しており「お子さんが具体的に何をすれば良いのか」「中学生の親御さんはどのように動けばいいのか」を具体的にアドバイスします。
よってカウンセリングよりも実践的なアドバイスを元に、より早くに学校復帰へと繋げられます。
まとめ
不登校でお悩みの中学生にはカウンセリングを受けていただくのがおすすめです。
カウンセリングで経過を見つつ、1ヶ月以上変化がない場合は次の対策を考えましょう。
カウンセリングを受けても長期にわたって変化がない場合は要注意ですので、速やかにスダチへご相談ください。
不登校の背景には、友人関係やいじめ、虚言癖などさまざまな要因が考えられます。
そのほか周囲の人間に対し心理的なブロックが生まれているケースや、自信喪失による無気力状態にさいなまれている場合もあり、背景が多様化しているのが現状です。
不登校に苦しむ中学生と保護者の方に知っていただきたいのは「相談するのは弱さではない」ということです。
スダチでは現在、不登校中学生の保護者向けに無料カウンセリングを実施しています。
オンラインで完結し、顔出しが不要のオンライン相談です。
当記事でご紹介した内容とあわせて、ぜひご活用ください。



