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お悩みポイント
中学生で不登校の子どもがいるけど、家で勉強している感じがしない。
中学生だし、やっぱり受験に影響しそうで…。
やっぱり子どもには勉強してほしい!
だけど、どうしたら自分から勉強してくれるのかな?
この記事では、不登校の子どもをお持ちの親御さんが抱えている
「勉強、大丈夫かな」「勉強してほしいけれど、勉強への促し方がわからなくて…」
というお悩みにお答えしています。
この記事でわかることは、次の3つです。
・子どもが勉強していないようでも、焦らなくて大丈夫
・親が「勉強を楽しんでいる姿」を見せる
・子どもが勉強を楽しみ出したら取り入れたい勉強方法
「勉強」への捉え方をわずかに変えることで、あなたの心が少しでもラクになれば幸いです。
スダチでは、不登校になったお子さんを平均3週間で再登校に導いています。
学校復帰のサポートはもちろん、学習支援についてもサポートを行っていますので、不安な方は一度ご相談ください!
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1. 中学生不登校の勉強の遅れについて認識したい3つのこと
お子さんが不登校になったとき、気になるのが勉強面だと思います。
「学校に行けなくなったら勉強はどうなるんだろう?」
「遅れた勉強は取り戻せるんだろうか?」
不安に思っている親御さんにお伝えしたいのが「焦らなくて大丈夫です」ということ。
不登校の勉強の遅れは、次の3つを正しく理解していれば大丈夫です。
- 勉強は、不登校の期間の分だけ、遅れる可能性がある
- 学校の授業スピードは早くない
- 学校の勉強に遅れても、追いつくことは十分に可能
1-1. 中学生の勉強は不登校の期間に比例して遅れる可能性がある
学校の授業に出られなければ、本来学ぶはずだったものを学習できないままになってしまいます。
特に、中学生は毎日授業が進んでしまうので、不登校の期間が長くなれば長くなるほど、勉強の遅れが生じてしまいます。
不登校の期間中に勉強しないでいると、勉強が遅れてしまうのは至極当然のこと。
高校受験などを控えていて勉強を遅れさせたくないのであれば、自宅で学習する習慣を身につけたいところです。
自宅だと集中できない場合は、塾や家庭教師などを検討しましょう。
1-2. 中学生の授業スピードは早くないため勉強が急激に遅れることはない
不登校の期間に比例して勉強の遅れが出てしまうのですが、中学生の場合、授業のスピードはさほど速くありません。
1教科50分程度で、クラス全員の理解を得てから進めます。
学校の授業のカリキュラムは多少調整できるので、学校の先生たちも無理に進めるということは基本しないです。
ゆっくり丁寧な授業を行う先生がほとんどです。
そのため1ヶ月不登校になってしまっても急激に遅れるということはないです。
自宅学習でしっかりついて行けるレベルですので、不登校のお子さんがどれだけ勉強できるかが重要になってきます。
1-3. 中学校の勉強に遅れても追いつくことはできる
中学校の場合、勉強に遅れても自分に合った勉強法が見つかれば、学校に追いつくことは可能です。
受験勉強として見たときには音楽や家庭科、技術といった副教科の勉強は不要なので、より追いつきやすくなっています。
また、中学2年生までは部活動に熱中し、勉強にはほとんど取り組まないような子どももいます。
中学3年生になり部活を引退したと同時に、1年生の勉強から自力でやりなおし、受験では進学校に合格するケースもあります。
上記の通り、中学生の勉強は追いつくことができるため、不登校で勉強をしない期間があっても「もう追いつくことはできない」とあきらめなくて大丈夫です。
2. 不登校の中学生に勉強を促す前に親が行動すべきこと【今すぐ勉強させなくても大丈夫と受け入れるコツ】
子どもが不登校の中学生だと、親御さんとしては勉強面が気がかりだと思います。
「勉強が遅れているから、学校に戻ったときが心配」「勉強しないと受験にも影響しそう…」といった不安があるでしょう。
こうした親御さんの心情とは別に、お子さんの様子はいかがでしょうか。
これといって、勉強しているようには見えないかもしれません。
けれども、今は学校と同じように勉強していなくても大丈夫です。
むしろ「今はあまり勉強していないようだけど、大丈夫」と構えるくらいの余裕がないと、親御さんご自身が不安になり、子どもにも余計なプレッシャーを与えてしまいます。
ここからは子どもに勉強を促す前に、親御さんが意識して欲しいことをご紹介します。
親御さんの心がラクになる勉強の捉え方と、子どもの意識が少しでも勉強に向かうコツのため、ご参考になさってください。
2-1. 子どもが「勉強しなきゃ」「勉強しよう」と思うまで待つ
いきなりですが、子どもの心身が回復するまで待ってあげてください。
不登校というのは、子どもの心のエネルギーが空っぽになり、回復できないことによって起こります。
そのため、磨り減ってしまった心のエネルギーを回復しないことにはどうにもならないのです。
とはいえ、何もせずにただひたすら待っているだけではあっという間に月日が経ってしまい、親御さんにも子どもさんにも「焦り」が生じます。
そうならないためにも、親御さんが今日からでも取り組める、子どもの心のエネルギー回復をサポートする方法がこちら。
・子どもを褒めて、子供の自己肯定感を高める
・生活習慣を正しくする
・子どもに考える時間を与える
子どもの勉強だけに目を向けるのではなく、まずは子どもの心身に目をむけることが大切です。
こちらにより詳しい子どもへのサポート方法が載っていますので、ぜひご覧ください。
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2-2. 「勉強してほしい」は誰のためか確認する
「勉強“してほしい”」は、本当に子どものためを思っての言葉でしょうか?
「してほしい」は言い換えれば、“要求”の言葉です。
子どもに対して無意識のうちに、親の肩書きに対して価値がある行動を求めていませんか。
「してほしい」が子どもに対して、過度な期待や重いプレッシャーになっていないか、振り返ってみましょう。
余計な期待をしなくなると、子どもに対しても落ち着いて接することができるようになるため、心に余裕ができます。
2-3. スダチなどの不登校支援団体へ相談する
不登校になったお子さんは、精神的にも肉体的にも非常に疲れ切っている状態です。
そんな状態で勉強を促しても、行動に移してもらうことは難しいでしょう。
勉強を促す前に不登校のお子さんには、心の元気を取り戻してもらうことが大切。
また、親子で正しい信頼関係を築けていないまま勉強を促すと、お子さんは親御さんの言うことに反発しやすいです。
「自分の意見だけ押し付けてくる親は信頼できない」と思われたりする可能性もあります。
まずは、親御さんひとりで悩まずにスダチなどの不登校支援団体にご相談いただき、正しい親子関係を築き、お子さんの自己肯定感を育てて勉強に取り組める環境を整えることが大切。
スダチでは、不登校になったお子さんを平均3週間で再登校に導いています。
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3. 不登校や反抗期の中学生に自分から勉強してもらうために親が気を付けたいこと
この章では、子どもが少しでも自分から勉強してくれるようになるための具体的な行動について書いています。
不登校で家に子どもがいるからこそ、親御さんができることが実はあるのです。
・親御さんが勉強を楽しんでいる姿を見せる
・「勉強しなさい」は言わず、周りと比べないこと
このたった2つのことを意識して行動することで、子どもさんはもちろん親御さんにも小さな変化が起こります。
3-1. 子どもは親の言葉や行動を真似する
この記事を読んでいるあなたは「勉強していますか?」
「子どもに勉強している姿を見せて」いますか?
子どもは「勉強は楽しいこと」と感じていますか?
子どもに勉強してほしいと思うのであれば、自らも勉強している姿を子どもに見せてください。
子は親の鑑という言葉がありますが、その意味は子どもは親から多くの影響を受けて育つということです。
思春期のまっただ中だからこそ、親の姿勢が子どもに大きな影響を与えることもありえます。
親御さんが新たに勉強をはじめる場合、勉強に選ぶものはなんでもOKです。
今の仕事に関わりがある、やってみたいと思っていたことでもいいのです。
あえて苦手な分野を学んだり、学生時代に苦手だった科目に取り組むのも再発見があっておもしろいかもしれません。
ただし、この場合は子ども向けの入門書など、易しいものからはじめましょう。
「やっぱりわからないし、楽しくない」と投げだそうものなら、子どもはこう思います。
「やっぱり勉強って楽しくないものだ」と。
3-2. 「勉強しなさい」は反感を生むため言わない
子どもが学校に通っていようと、不登校だろうと、1番言いたくなる言葉だと思います。
しかし人間は「しなさい!」と言われると、どうしても逆らいたくなるものなのです。
例えば、あなたも次のような経験があるのではありませんか?
・親御さんご自身も「勉強しろ!」と言われて「今からするところだったの!」と返したことがある。
・洋服を買いに行ったものの、店員さんに勧められたせいで買う気がなくなった。
つまり「勉強しなさい!」はただの命令や押しつけと同じです。
あなたは、命令されたこと、押しつけられたことに喜んで取り組めますか?
3-3. 子どもを他人と比べない
子どもの勉強が進んでいないからと、学校の勉強の進み具合と子どもの勉強の進み具合を比べることをしていませんか?
「きっと、学校はもうこのあたりまで勉強しているわよ。それに比べて…」
こうした言葉は、子どもの心に劣等感を植えつけます。
なぜなら、不登校の子どもは学校の人たちと比べられるとき、大人が考えているところとは違う捉え方をしている場合があるからです。
大人
「ほら、さっさと勉強して教科書の内容を進めないと…。
きっと学校じゃ、とっくにこの単元終わってるわよ?」
ただ単純に、学校と子どもの勉強の進み具合だけを比較しているつもり
だけど、自尊心や自己肯定感が磨り減っている子どもだと…
子ども
「…………」
(学校に行っていないのだから、わかるわけないじゃん。どうせ言ったってわかってもらえないし…)
子ども側は不登校で勉強もしていない“ダメな自分”と学校に通って勉強をしている“正しい人たち”で比較されていると感じることも…。
このような比較をしてしまうと、子どもはどんどん“何もできない、何をしてもムダだと思い込む自分像”を作り上げてしまいます。
ただ、比べるということにはメリットもあり“自分がどのあたりにいるのか”を確かめられます。
比べたあとで、何が必要なのか、何をするのか最適なのかを一緒に考えたりフォローできれば問題はないでしょう。
4. 不登校の中学生が勉強の遅れを取り戻し高校受験するための勉強方法
この章では、不登校の子どもでも取り組める勉強法についてお話します。
子どもが自分から勉強に取り組むようになると、手放しで喜びそうですが油断は禁物です。
焦りから勉強内容を一気に取り戻そうと無理をしますし、勢いだけで乗り切ろうとするため、たったの数日で勉強を辞めてしまうことも…。
このような3日坊主や燃え尽き症候群にならないよう、どの勉強方法についても言えることがあります。
それは、戻って復習することです。
・1つ前の単元に戻って復習する
・前学年の内容を振り返る
確実に「わかる」ところまで戻ることで、どこまで理解できているのか確認できます。
また、わからない・解けないことは恥ずかしいことではありません。
わからない・解けないことを知ったうえで、どうすればわかるか・解けるようになるかを工夫する必要があります。
むしろ知ったかぶりをして、わからないことをわからないままにすることのほうが、後々困ったことに…。
誰しもこうした経験が1度や2度はあるのではないのでしょうか。
さて、ここからはより具体的な勉強方法についてです。
子どもの性格や、教科ごとの理解度や進み具合を見つつ「こういう勉強方法や教材もあるよ」と提案してみることをオススメします。
取り組み方や教材に変化を加えることで、勉強しやすくなったり苦手教科へのハードルが下がりますので、より勉強を楽しく思えるようになます。
以下では、なぜ不登校のお子さんの勉強が進まないのか、どうすれば学校復帰後の勉強に困らないかを紹介しています。
ご参考になさってくださいね。
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4-1. 1人でもできる勉強方法が身につけば、いつでもどこでも勉強できる
まずは、子どもが自分1人でも学べる勉強法です。
他人の目線が気になるタイプや、自分のペースで勉強したいタイプにオススメします。
4-1-1. 動画学習
昨今の事情もあり、学習に役立つ動画は数多く存在しています。
動画学習のポイント
・最初は、早送り&飛び飛び視聴で「全体をつかむ」
・2回目は、ざっと掴んだことを下地に見ていく
・ひとつの動画にこだわらず、別の動画も見て理解度を高める
ただしスマホから動画を見ていると、ついついSNSなどに触れたりする場合もあります。
スダチでは、支援を開始する際、デジタルなものを一時的に制限することもありますので、お子さんの状況に合わせて活用したい教材です。
4-1-2. 学校配布の教科書・問題集を使う
必要最低限の道具で行う勉強方法ですが、考え方や使い方次第でアレンジできます。
教科書・問題集を使うときのポイント
・はじめは教科書をざっと見て「流れをつかむ」
・2回目は、ざっと掴んだことを下地に読み込む
・問題集を解くときは教科書を閉じ、ミニテストのつもりで解く
4-1-3. 通信教材やタブレット教材
教科書の内容に沿ったもの、子どもの学習状況に合わせたものなど目的に合わせて選べます。
紙を使った勉強が苦手だとしても、タブレット教材だと取り組みやすいということもあります。
通信教材・タブレット教材を使うときのポイント
・画面を目で追うだけにならないよう、自分でもメモをとる、まとめる
・デジタル教材、紙教材を併用することで変化をつける
こちらも不登校の状況によっては、ネットサーフィンができたり、SNSを見れたりするようなタブレットは好ましくない場合もあります。
お子さんの状況により活用し、紙教材も合わせた使用がおすすめです。
4-2. 誰かと一緒に勉強することで、環境が変わり生活リズムも整う
誰かから教わる、または同じように不登校の子どもと一緒に勉強する方法です。
家族以外の他人とコミュニケーションもとれますし、開始終了の時間が決まっている場合がほとんどのため、1日の生活リズムをつくれます。
4-2-1. 家庭教師
勉強を教えてもらえる、わからないことをスグに聞けることはもちろん、家族以外の人と1対1で話せる機会とも言えます。子どもにとって身近な、人生の先輩となるかもしれません。
家庭教師を利用する際のポイント
・不登校向け、不登校に理解がある家庭教師を検討してみる
・子どもと家庭教師の相性の様子をみること
4-2-2. 塾
子どもが他人の目を気にしがちで大勢が苦手なら個別指導塾を選ぶというように、塾の方針と子どもの相性を考える必要があります。
中には不登校の子ども向けの塾もあるので、子どもが勉強している不登校仲間を望んでいる場合はオススメです。
塾を利用する際のポイント
・不登校向け、不登校に理解がある塾があるか探してみる
・塾の方針や子どもとの相性を必ず考えること
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4-2-3. 適応指導教室
市町村の教育委員会が運営している教育機関です。ほとんどの教室で勉強は授業形式ではなく、個別指導型で行われています。
適応指導教室を利用する際のポイント
・基本的に学校復帰を目的としているため、そのことを事前に子どもに伝えておくこと
ただし個別対応してもらえる適応指導教室の仕様に慣れてしまうと、通常クラスに再登校する際、お子さんにとってハードルが高くなってしまう場合もあります。
4-2-4. フリースクール
民間が運営する教育機関です。勉強のサポートだけでなく、子どもの個性をのばすなど独自のカリキュラムを作成しているところもあります。
フリースクールを利用する際のポイント
・フリースクールの運営方針と子どもの意思を確認すること
また、フリースクールは「好きなときに通えて好きなことをして過ごせる」という校風の場合もあります。
学校の通常クラスの仕様とは程遠いフリースクールに慣れると、通常クラスの登校がさらに難しくなることも。
親御さんと子どもが「もう再登校するつもりはない」というときに検討したい選択肢です。
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5. 中学生の不登校が勉強に取り組む将来的なメリットは2つ
不登校のお子さんが勉強に取り組むと将来的なメリットがあるので、親御さんはぜひ抑えておきましょう。
それぞれのメリットについて詳しく紹介します。
5-1. 高校受験に挑戦できる
不登校であっても、高校受験・大学受験を目指すことは可能です。
高校受験をする際に問題になるのは、欠席日数です。
公立高校では受験の際「欠席日数が10日以内」など指定があります。
私立の学校ではそういった指定はないため、不登校でも全日制の高校を目指すことが出来ます。
それ以外で、中学生のとき不登校でも受験できる高校の選択肢は以下です。
- 定時制の高校
- 通信制の高校
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5-2. 将来を広げることができる
勉強の遅れが多少あっても、今の生活に困ることは少ないです。
しかし、長い目で見たときに勉強が出来ないことは大きなデメリットになってしまいます。
もし、不登校でもしっかり勉強を続けられていて一般的な学力があるのであれば、将来的に高卒認定試験を受けることや、そこから大学に進学することも可能です。
学歴によって就けない職業があったり、学歴によって収入が低くなってしまったりします。
将来、お子さんがやりたいことが出来たときに、それが出来ない環境にならないように勉強を続けることは非常に大切です。
6. 不登校の中学生が勉強を始める前に整えるべき3つの生活スタイル
不登校の中学生の場合、生活スタイルが乱れているお子さんが多いです。
そんな状態では勉強もはかどりません。また、再登校の妨げになることもあるので、まずは生活スタイルの見直しを行いましょう。
6-1. 部屋を片付ける
部屋が散らかっていたら、まずは整理整頓をして部屋を片付けるところから始めましょう。
物が散らかっていると人は集中できないという研究結果もあるくらいですから、お子さんが出来るだけ集中して学習に取り組めるような環境づくりが大切です。
部屋の片付けも、可能であればお子さんにやらせてみましょう。
綺麗に片づけられたら、目一杯褒めてあげてください!
お子さんのモチベーションアップ、自己肯定感アップに繋がりますよ。
6-2. 体力を保つようにする
勉強するには体力が必要です!
不登校のお子さんは自宅で過ごしているため、体力が低下していることが多いです。
朝一緒にウォーキングするなど、体力をつけるようにしましょう。
一緒にウォーキングや、自宅で筋トレをするなど、親子のコミュニケーションの場が増えるので、お子さんとの正しい関係を築くことが出来るでしょう。
6-3. 生活リズムを整える
出来るだけ昼型の生活にするように意識してください。
不登校の子は夜起きて、昼間寝ているというような昼夜逆転している子も多いです。
しかし、将来再登校を目指すなら昼型でないと、生活リズムが原因で再登校が遅れてしまうこともあります。
また、以下の理由からも、昼型の生活リズムで勉強を取り入れることが大切です。
- 図書館などのサービスは昼間にしかやっていない
- 家庭教師・塾なども昼間の時間を利用することが出来る
- 高校受験は昼間行われる
勉強に集中するための方法や勉強のやる気が出ない原因については、次の記事でもお話ししています。
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7. 不登校の中学生が勉強の遅れを取り戻し高校受験した体験談
過去にスダチを利用して高校受験を行った不登校の中学生の体験談を紹介します。
いじめにより不登校になってしまった中学生。
自宅で自力で勉強していました。
高校受験が近づいていったときに、スクールに通って猛勉強。
担任の計らいで公立高校の推薦を勝ち取るも不合格でした。
その後、母親に選択肢として紹介してもらった通信制の高校に通いました。
週に5日通うタイプの高校で、最初は慣れない環境に気持ちが不安定になることもありました。
しかし1人で過ごせる自習室が用意されていたこともあり、自習室で勉強に取り組んだり、人と接するばかりでなく1人の時間も確保でき、気持ちを整えることができました。
子どもにとって通信制高校の校風が非常に合っていたようで、「公立高校に合格していても、きっと不登校になっていた」とまで話していました。
お子さんにとって、通いやすい学校を選択肢として探しておくこと、そのうえでお子さんに主体的に進む高校を選んでもらうことが大切です。
詳しい体験談はこちらの記事で読むことが出来ます。
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8. 不登校の中学生の勉強に関するよくある質問
ここでは、不登校の中学生の勉強について、よくある質問に回答しました。
8-1. 不登校の中学生は何してる?
不登校のお子さんは学校に行けないことに悩み、やりたいことをしながら過ごしている子が多いようです。
心身ともに疲れ切っている状態ですので、まずは、お子さんのつらい気持ちを受け入れ認めてあげて、お子さんが前へ進めるよう安心させてあげましょう。
問題は、昼夜逆転など「生活習慣の乱れ」や、勉強していないことによる学力不足が、学校生活に戻る際の障害になり得ることです。
スダチでは、無料オンラインセミナー動画をご視聴いただいた方に、無料オンライン相談を実施しています。1対1で顔出しも不要です。ぜひ一度現状のお子さんの様子をお聞かせください。
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8-2. 不登校の中学生が勉強に追いつくには?
不登校の中学生が勉強で追いつくためには、以下のような学習方法があります。
- 動画学習
- 教科書を使った学習
- 通信教育
- タブレットなどの教育アプリ
- 学習塾
- 家庭教師
- 適応指導教室
- フリースクール
勉強方法としては、お子さんがわかるところまで一旦戻って、そこから徐々に学習を進めていくのがおすすめです。
家庭教師など第三者に教えてもらうことで集中できる場合や、1人で取り組む方が集中できる場合など、子どもによって最適な学習方法はさまざまです。
子どもに合った方法を選んであげましょう。
8-3. 不登校の中学生は何時間勉強してる?
学校に通っている中学生の平均的な1日の勉強時間は1時間半です。
学校の勉強時間(50分×5)と合計すると、6時間60分です。
不登校の中学生も、それ相当の勉強が必要ですが、大体平均して4~5時間勉強している子どもが多いようです。
ただし、適切な勉強時間は時期や学年、成績、志望校のレベルによって変わってきます。
家庭教師や塾などで適切な勉強時間を相談してみてください。
8-3. 不登校の中学生に勉強のやる気を出してもらうためにはどうしたらいい?
「勉強しなさい」という言葉は封印しましょう。
お子さんのことが大切で、将来夢をあきらめる思いをして欲しくない。
だからこそ、勉強は大切だということを伝えてあげてください。
そのうえで勉強に取り組むべきかは自分で選んで欲しいことを伝える。
選択肢はお子さんに委ねて、私たちは出来る限りのサポートをするという姿勢でいてあげてください。
また、勉強に取り組み、思うような結果がでなくてもそれは悪いことではないとしっかりと伝えてあげてください。
勉強に取り組もうと思ったお子さんの姿勢そのものが、素晴らしいものなのですから。
また、勉強しないことのリスクを教えてあげると、勉強の大切さを実感して取り組み始めるお子さんもいます。
もしお子さんが勉強をする意味や大切さをあまり感じていないように見受けられる時には、次の記事を参考にしてみてください。
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8-4. 不登校の中学生が勉強したくないと思う心理は?
不登校の中学生が勉強したくないと思う心理としては、以下の2つが考えられます。
- 不登校のきっかけとなったつらい出来事により、勉強に取り組めるような心理状況ではない
- 勉強しなさいと親に押し付けられているため、反発から勉強をしたくないと思っている
どちらの場合も、お子さんの気持ちを受け入れて認めてあげることが大切です。
正しい親子関係を築き、お子さんの自己肯定感を育てれば、自然とお子さんは勉強に主体的に取り組めるようになっていきますよ。
9. 子どもに勉強してほしいと思うなら、待ちながら工夫する・改善していくこと
子どもの心身エネルギーが回復し、子ども自身の気持ちが動かないことには勉強に取り組めません。
かといって、全てを子どもに投げっぱなしというのも気が引けますよね。
親御さんができるのは、子どもの心身のエネルギー回復速度を早めて「勉強したい」と思ってもらえる環境を整えることです。
ポイント
まずは、子どもの様子を見ましょう。
子どもが心身ともに疲れ切っているようであれば、休ませてあげてください。
子は親の鑑です。
勉強してほしいと思うのであれば、自分も勉強して楽しんでいる姿や苦手なことにも挑戦している姿を見せましょう。
「勉強しなさい!」はコミュニケーションではなく、命令です。
子どもは命令に従う存在ではありません。
子どもが勉強に取り組み始めたら、より理解しやすい教材や環境を提案してみましょう。
・小さな「わかる」「できる」を積み重ねることで、前に進んでいる感覚を得られる。
・不登校ですり減っていた、自尊心(自分を大切に思う心)や自己肯定感(自分を受け入れる力)を取り戻せる。
この記事が、不登校の中学生をお持ちの親御さんの
子どもには勉強してほしい!だけど、どうしたら自分から勉強してくれるのかな?
といったお悩みに対して、少しでもお役に立てれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
以下では、中学生の3年間不登校が続く時の進路について、道標を提示しています。
ご参考になさってくださいね。
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