「子どもが『保育園に行きたくない!』と騒いでいる。休ませてもいいの?」
「一度休ませたら、このままずっと行けなくなってしまうのではないか?」
お子さんが、「保育園へ行きたくない!」と訴える時、「気持ちを尊重して休ませてあげた方がいいのか」「休ませることは子どもの為にならないのではないか」とさまざまな気持ちが浮かぶものです。
この記事では、お子さんが行きしぶるときに「休ませていいのか」を解説します。
また、行きしぶりの根本解決に向けてやるべきことも紹介しているため、参考にしてください。
平均3週間で再登校に導くサービスを提供する小川涼太郎監修のもと、お話しする内容は次のとおりです。
記事を読むとわかること
- 「保育園に行きたくない」と言うのはどんな時期
- 「保育園に行きたくない」と言うとき休ませる?休ませない?
- 「保育園に行きたくない」と嫌がる理由
- 「保育園へ行きたくない」と訴えるが休ませることができないときの対応
- 「保育園へ行きたくない」という気持ちを根本解決するためにやること
スダチでは、お子さんの行きしぶりを根本解決するサービスを提供しています。
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スダチの支援では、親御さんから毎日お子さんの様子をヒアリングして、その時々のお子さんに合わせた声かけ、接し方をフィードバックしています。
親御さんを通し、毎日支援が提供できるため、不登園や不登校の早期解決を目指せます。
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目次
1. 「保育園に行きたくない」と言うのはどんな時期
お子さんが「保育園に行きたくない」と言い出したときは、お子さんの成長の機会でもあります。
行きしぶりがお子さんにとってどんな時期なのかを解説します。
1-1. 成長するための壁に立ち向かっている
お子さんが保育園を行きしぶるとき、成長の壁を乗り越えようとしているタイミングです。
お子さんは、保育園で日々さまざまなことを経験します。その中にはもちろん「嫌だな」と感じる出来事があるかもしれません。
嫌だと感じる気持ちをそのまま対処できずにいると、お子さんの抱えるストレスや疲れが、どんどん蓄積されることになります。
そして限界に達したときに、「保育園へ行きたくない」と言う気持ちがうまれてしまいます。
また、お子さんが嫌だと感じるきっかけはさまざまでそれが複雑にからみあっているケースが多いです。
そのため、一つの嫌だと感じる事柄を解決しても、お子さんの行きたくない気持ちは解消されないでしょう。
この壁を乗り越えるために、保育園で抱える困りごとを、お子さんが自分で乗り越えられるようにしなくてはいけません。
お子さんに自分で乗り越える力がつくと、どんな環境でも自分で挑戦し、自分で乗り越えられるようになるでしょう。保育園だけでなく、この先の学校、社会生活にも役立つ力です。
現状の行きしぶりの壁は、お子さんがこれから社会の中で幸せに生きるための成長の壁だといえます。
1-2. 解決していない状態で無理に乗り越えるのは逆効果
お子さんが自分で乗り越えて自ら「保育園へ行く」という状態が初めて壁を乗り越え根本解決できた状態となります。
一時的に嫌な気持ちをごまかして、保育園へ行けたとしても、解決にはつながりません。
むしろ「こんなに嫌なのに親は自分の気持ちをよくわかっていない」と思ってしまうかもしれません。
2. 「保育園に行きたくない」と言うとき休ませる?休ませない?
お子さんが保育園に行きたくないというとき、「休ませた方がいいのか?」「休ませることは甘えになってしまうのではないか?」と、お子さんのことが大切だからこそ、悩みを抱えることでしょう。
行きしぶりを解決するには、休ませることが必要なのかを解説します。
2-1. できれば最初は休ませる
お子さんの行きしぶりが始まったとき、できれば、最初は休ませてあげた方がいいかもしれません。
お子さんは、今まで保育園でさまざまな「嫌だな」ということを抱えながらも頑張って通っていました。
もう十分に頑張っていて、そのストレスが限界に達してしまった状態です。
またお子さん自身、「本当は保育園に行かなくてはいけない」ということは心のどこかでわかっています。ただ、もう気持ちが限界で、行きしぶりをしている状態です。
そのため、まずはお子さんのつらい気持ちを受け入れてあげるために、
「今までつらかったんだね」
「頑張って通っていたんだよね」
と共感してあげながら一度は、休ませてあげると良いでしょう。
2-2. ただ休ませ続けるのはよくない
気持ちを受け入れるために休ませることは大切ですが、休ませ続けることは推奨できません。
休ませ続けていても根本解決にはつながらず、お子さんは壁を乗り越えることができないためです。
また、休みを肯定するような言葉をかけるのも避けましょう。休みを肯定する言葉をかけると、
「つらいなら保育園は休んでいいんだ」
「嫌なら行かなくていいんだ」
という気持ちになってしまうためです。
「保育園で嫌なことがあったけど、頑張って通っていたんだよね」
「今は一度つらい気持ちを整理するためにお休みするよ、でも休み続けるのは良くないから、ママと一緒に解決していこうね」
とお子さんの気持ちを受け入れつつも、解決に向けて進んでいく言葉をかけましょう。
3. 「保育園に行きたくない」と嫌がる理由
多くのお子さんが、「保育園へ行きたくない」と感じるきっかけの出来事を紹介します。
お子さんの気持ちを探りたいときに、参考にしていただけたら幸いです。
3-1. 人間関係に悩みがある
園生活で友だちや先生との関係に悩みを抱え、それを解決できないとき、行きしぶりに発展することがあります。
例えば、次のような問題を抱えているかもしれません。
- いつも嫌なことをしてくる友だちがいる
- 友だちと喧嘩をしてしまった
- 苦手な先生がいる
お友だちとどのように過ごしていたか、先生に聞いてみることも大切です。
3-2. 苦手・嫌いな活動がある
園生活で苦手な活動があるときにも、行きしぶりにつながることがあります。
- みんなよりうまくできないから恥ずかしい
- うまくできないからつまらないしやりたくない
上記のような気持ちが生まれ、苦手な活動がある時期は「行きたくない」と訴えることがあります。
3-3. 環境の変化があった
何か環境の変化があったときにも保育園へ行きしぶる場合があります。例えば、次のような環境の変化です。
- クラス替えがあった
- 担任の先生が変わった
- 親御さんの離婚など
新しい場所やいつもとは異なる人と過ごすのは、大人でも不安や疲れを感じるものです。お子さんも、新しい環境への不安から行きしぶることがあります。
また、親御さんの離婚などがあった際は、いつも一緒に過ごしていたご両親どちらかと一緒に過ごせない状況となります。
保育園へ行く時に、このまま親と離れ離れになってしまうのではないかという不安を感じて行きしぶりを見せることがあります。
3-4. パパママと離れたくない
パパやママと離れたくないという気持ちから行きしぶることもあります。
これは、お子さんにとって親御さんのいるご家庭が信頼できて安心できる存在の証拠です。
保育園では、自分で考えて行動しなくてはならない場面が多いです。困ったときには、先生へ助けを求める必要もあります。
ご家庭では、お子さんが困らないよう、いつも先回りして親御さんがサポートしてあげているかもしれません。
ご家庭とのギャップから、自分で行動しなくてはならない園生活に不安やストレスを感じてしまいます。
これからお子さんが園生活をストレスなく送れるよう主体的に行動する力をつけさせてあげることが大切です。
3-5. 生活リズムの乱れ
生活リズムの乱れから、行きしぶることがあります。
朝早く起きる習慣が整っていないとき、次のような状態かもしれません。
- 就寝時間が遅く朝早く起きれない状態なので機嫌が悪い
- 朝時間がないことから子どもを急かしてしまっている
このとき、お子さんは穏やかな気持ちで保育園へ行くことができない状態かもしれません。
朝早く起きて、家を出るまでのことをルーティーン化してみると、行きしぶりが解決することもあります。
3-6. 体調が良くない
体調が良くないときにも行きしぶることがあります。
お子さんは、まだ自分の体調をうまく伝えることができません。
また、お子さん自身、調子が悪いことに気づいていなく、「なんだか今日は行きたくない」と感じている場合もあります。
4. 「保育園へ行きたくない」と訴えるが休ませることができないときの対応
4-1. 体調を確認する
まずは、体調を確認してみましょう。
- 熱が平熱よりも高くないか
- 咳や鼻水が出ていないか
- 食欲はあるか
- 便はゆるくないか
いつもと異なる様子が見られたら、体調不良の可能性があります。その場合は、園を休ませてあげた方がいいでしょう。
4-2. 先生と連携をはかる
保育園の先生としっかり連携をはかることも大切です。
- 最近行きしぶるようになったこと
- 嫌だという理由について
- 園でどんな様子か
これらを伝えたり聞いたりしてみましょう。園でもお子さんが楽しく通えるようサポートしてくれます。
また、園での様子も詳しく教えてもらえます。お子さんの心境を探ることができ、これからどんなことを家庭でサポートしていけば良いのかが、明確になるかもしれません。
4-3. 笑顔で見送る
お子さんが行きしぶる状態でも、笑顔で穏やかな気持ちで見送ってあげることが大切です。
親御さんが「本当は休ませてあげたいけれど、大丈夫だろうか」という不安な気持ちでいると、その不安がお子さんにも伝わってしまいます。
お子さんの不安な気持ちは受け入れてあげたうえで、
「ママは、帰りに、また◯◯に会えるのを楽しみにしているからね。」
と言葉をかけて笑顔で送り出してあげましょう。
4-4. 共感と安心できる言葉をかける
一度は気持ちを受け入れるために休ませたいもののそれが難しいときには、お子さんの気持ちがわかっていることを言葉にしてあげることが大切です。
- 園で大変なことがあって、本当は行きたくないんだよね。つらいことがあったんだよね。
- ◯◯がたくさん頑張っていること、いつも知っているからね。
- 解決して楽しんで通えるように、これからママも一緒に頑張るからね。
上記のような言葉をかけてあげましょう。親御さんが自分の気持ちをわかってくれてそして受け入れてくれているとわかると、お子さんも安心できます。
5. 「保育園へ行きたくない」という気持ちを根本解決するためにやること
「保育園へ行きたくない」と感じる気持ちを根本的に解決して、お子さん自らが楽しんで通えるようになる方法を紹介します。
5-1. 不登園の専門家へ相談する
根本解決するためには、不登園の専門家へ相談することが大切です。特にスダチは、一時的な解決でなく、不登園を根本解決する支援を提供しています。
お子さんは、保育園で抱えた困りごとを自ら解決できず、抱え続け、そして不安やストレスが限界に達したときに行きしぶります。
困りごととなった出来事をどうにか親御さんが解決したとしても、集団生活では日々さまざまなことを体験するため、また困りごとを抱えるケースがほとんどです。その度に行きしぶることになってしまいます。
そのため、根本解決することは、これからお子さんが園生活や学校生活を楽しんで送るためには必須といえます。
スダチの支援では、親子関係を通してお子さんの自己肯定感を育てることにアプローチしています。お子さんにとって最も身近な存在の親御さんから毎日支援が提供されることで、お子さんの自己肯定感がどんどん育ちお子さんが日々変化していきます。
お子さんの自己肯定感が育つと、「園で抱えていた困り事も自分ならば解決できるかもしれない」「困ったことがあってもこうすれば大丈夫だ」という前向きな気持ちが生まれ、自ら登園できるようになります。
実際に、スダチが支援したお子さん方は、9割以上が平均3週間で自ら再登校を果たしています。
一度お子さんの現状をスダチへ相談してみませんか?お子さんの様子をヒアリングしたうえで、今のお子さんに必要な声かけや接し方をアドバイスいたします。
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5-2. 正しい親子関係を築き子どもの自己肯定感を育てる
お子さんと正しい親子関係を築き、お子さんの自己肯定感を育てることが、根本解決するうえで大切です。
正しい親子関係とは、以下の関係となります。
- 子どもが親の顔色を伺っていない
- 親が子どもの言いなりになっていない
- 子どもが自ら考えて行動できる環境を用意している
そのうえで、お子さんの行動にいつも目を向けてあげて、たくさん褒めてあげましょう。正しい親子関係の構築された信頼できて尊敬できる親御さんからたくさん褒められることでお子さんの自己肯定感がどんどん育ちます。
ただし、なんでもかんでも褒めればいいというわけではなく、正しいポイントで正しく褒めることが求められます。また、正しい親子関係の構築方法も今のお子さんと親御さんの関係によってさまざまです。
現状の関係性やこれからお子さんへかけるべき声かけなどは、診断テストからも知る事ができます。ただの簡易的なテストではなく、現状の状態をWEBに詳しく入力していただくと、スダチのサポーターがしっかり分析したうえで、ご家庭ごとに必要なアプローチをお伝えいたします。
6. 「保育園に行きたくない」と訴え休ませるか悩むときのよくある質問
6-1. 子どもが保育園へ行きたくないと訴えて休ませる時は、電話でなんて言えばいい?
正直に伝えることが大切です。保育園と連携することができるためです。
まずは、電話で行きたくないといっている旨を伝えましょう。その後、後日面談の時間を作ってもらえないかを電話口で相談しておきましょう。
行きたくない気持ちを解決したり、その後スムーズに通えるようにするためには、保育園との連携が欠かせません。
6-2. 保育園は何日休んだら退園になりますか?
多くの園では、2ヶ月間連続でお休みしている場合、退園となってしまいます。
6-3. 保育園を休みすぎるとどうなる?
2ヶ月間ずっと休んでしまうと、退園となる可能性が高いです。2ヶ月連続ではなく、休みが多い場合は、退園にはなりません。
ただ、なかなか園生活に慣れていないお子さんの場合、休みが多いことでさらに園に慣れづらくなってしまいます。
先生の人数も限られているため、例えばご家庭で練習してきてほしいことなどを園から相談される場合もあります。
6-4. 保育園をすぐ休ませる親のことをどう思いますか?
保育園は、義務教育ではないため、親御さんの都合で休ませても問題がありません。
お子さんの体調や、親御さんの仕事の関係で休みが多いお子さんもたくさんいらっしゃいます。
ただ、前述のとおり、お子さんがまだ保育園に慣れていないのに休みが多いと、一向に園生活に慣れることができません。
お子さんが園に慣れるまでは、可能な限り登園させてあげた方が良いかもしれません。
7. まとめ
お子さんが「保育園へ行きたくない」と言い出したとき、可能であれば、お子さんの気持ちを受け入れてあげるために、休ませてあげることが大切です。
ただ、休ませ続けたり、休みを肯定したりしたままだと、お子さんが感じている行きたくない気持ちや、つらい気持ちの根本解決にはつながりません。
専門家の力を借りながら、適切な支援を受けて行きしぶりを根本解決していきましょう。
お子さんの行きしぶりを根本解決して、園生活を楽しんでもらいたいときには、一度スダチへご相談ください。
お子さんの現状をしっかりヒアリングさせていただいたうえで、解決に向けてこれから何をしなくてはならないのかを、お話しさせていただきます。