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「年中、年長の子どもが保育園や幼稚園を、行きしぶるようになった。どうやって解決すればいいの?」
「なぜ登園拒否するのだろう。嫌だと感じる理由を知りたい。」
年中、年長のお子さんが登園拒否するとき、毎朝激しく泣き叫び、何からどのようにすればいいのか困っている状況かもしれません。
今まで楽しく通えていたのに、突然嫌がる時にも、「何が嫌なのだろう」と悩んでしまうものです。
今回は、年中年長のお子さんが園を嫌がる心理的要因から、解決に向けてやるべきことを紹介します。
平均3週間で再登校に導くサービスを提供する小川涼太郎監修のもと、お話しする内容は次のとおりです。
記事を読むとわかること
- 年中、年長の子どもが登園拒否する心理的な要因
- 年中、年長の子どもが登園拒否したときの対応
- 年中、年長の登園拒否を解決するポイント
現状を解決していきたいときの参考になりましたら幸いです。
スダチでは、お子さんの不登園を平均3週間で根本解決しています。
根本原因にアプローチしているため、スダチが支援したお子さん方は、みなさん主体的に行きしぶりや不登校を乗り越えて再登校を果たしています。
未就学児のお子さんから高校生のお子さんまで支援しており、2024年6月時点で1,000名以上のお子さんを再登校に導いてきました。
親御さんと離れることへの不安が強く行きしぶりが続いていたり、朝になると泣いて暴れて登園できなかったり、みなさん状況はさまざまでしたが、根本解決して今では保育園、幼稚園で楽しく過ごしています。
お子さんのことをスダチへ相談してみませんか?登園拒否を解決するために、お子さんにどんな接し方・声かけをすればいいのかをアドバイスさせていただきます。
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1. 年中、年長の子どもが登園拒否する心理的な要因
年中、年長のお子さんが登園拒否をするきっかけはさまざまです。ただ、お子さんがよく抱えている心境があります。
ここでは、年中、年長のお子さんが登園拒否をしているときの心理的な要因について解説します。
1-1. 親御さんと離れることに不安がある
親御さんと離れて、家以外の場所で過ごすことに不安を感じていることがあります。
幼稚園や保育園には、お子さん一人につきっきりで保育してくれるわけではありません。
常に自分で考えて行動をしたり、困ったことがあるときには自分で解決したりすることも求められます。
また、年中、年長になってくると、先生も意図的に、手助けせずお子さん自身に考えさせて、行動してもらう機会を作る場合があります。
親御さんは、お子さんのことを大切に思っているからこそ、家庭ではお子さんが困らないよう、身の回りのお世話をしたり、先回りして行動してあげたりしていたかもしれません。
ただその状況のとき、お子さんは考えて行動した機会がないため、主体的な行動を求められる園生活に不安を感じてしまう場合があります。
「家以外で過ごすのが不安、ママと離れるのが不安」という感情をお子さんが抱くのは、親御さんがお子さんを大切に育ててきた証拠でもあります。今後は、お子さんが自分で考えて行動する機会を意図的に作ってあげることが大切です。
1-2. 園で嫌なことや苦手なことがある
園の活動で嫌なことや苦手なことがあるときにも登園拒否をする場合があります。
年中、年長のお子さんは、自分だけでなく、周囲を見渡す力もつく時期です。
また、「周りに負けたくない」という競争心が芽生える時期でもあります。そのため、苦手なことがあるときに次のことを感じるかもしれません。
- みんなは上手にできるのに、自分だけうまくできなくて恥ずかしい
- 自分だけうまくできなくて、いつもみんなに負けるのが嫌だ
誰にでも得意なことや不得意なことがあるものですが、何か苦手なことがあるときには、そればかりに囚われてしまい、「自分だけなんでこんなにダメなんだろう」と感じている場合もあります。
また、「嫌だな」という感情だけが大きくなり、園生活のすべてを嫌だと感じている場合もあります。
1-3. 友だちとうまく関わることができない
友だちとの関わりでトラブルがあるときにも、登園拒否をする場合があります。
年中、年長の時期は、周囲へ興味を示し、社会性が身に付く時期です。年少までは一人遊びが中心だった場合でも、年中からは、周りのお友だちと一緒に遊ぶようになります。
ただ、まだまだ未就学児のため、ルールを守ったり、我慢をして他人を優先したりが難しい時期です。だからこそ、さまざまなトラブルが生まれます。
トラブルが生まれることは決して悪いことではなく、このトラブルを通し周囲と会話をしてうまく自分の気持ちと折り合いをつけながら、社会性を身につけていきます。
ただここでうまくトラブルを解決していくことができないとき、「困ったな」「嫌だな」という気持ちをお子さんは抱え続けることになります。
そして、ストレスが限界を迎えたとき、「もう園に行きたくない」と思ってしまうのです。
1-4. 繊細な気質で不安が強い
お子さんのなかには、もともと繊細な気質を持っている子もいます。この特性はHSCと呼ばれ、次のような特徴があります。
- 周囲の人の気持ちを敏感に感じとれる
- 完璧にこなさないといけないという気持ちがある
- 光や音など、他人よりも刺激的に感じる
周囲の人の気持ちや空気を敏感に感じ取れるため、自分以外のお子さんが怒られているときにも自分が怒られているかのように感じます。また、「うまくやらないと迷惑をかけてしまう」という自責の気持ちも強く、さまざまな物事を完璧にこなそうとする側面も特徴です。
人の気持ちだけでなく、日差しや雑音なども、他のお子さんより敏感に感じ取ります。
このような気質から、「今日はこれをうまくできるかな」「今日は誰も先生から怒られないかな」など園での生活を必要以上に心配してしまうかもしれません。
それにより集団生活に対する不安がどんどん強くなり、最終的に登園拒否につながります。
2. 年中、年長の子どもが登園拒否したときの対応
年中、年長のお子さんが「行きたくない」と言い出したときに、まずはやるべき対応方法を紹介します。
2-1. 子どもの話しをしっかり聞いてみる
お子さんは「行きたくない」という自分の気持ちをうまく言葉にできず、泣いて暴れたり、その場から動かなくなったりして、行きしぶるかもしれません。
「忙しい朝にどうして困ったことをするのだろう」という気持ちから、むりやり園へ連れて行くこともあるでしょう。
ただ、お子さんが激しく泣いて暴れたり、その場から動こうとしなかったり、園へ行きたくない様子を見せているときには、抱えていたつらい気持ちが限界を迎えているサインです。お子さん自身、何が嫌なのかわからずに、登園拒否をしていることもあります。
お子さん自身に気持ちを整理させてあげるためにも、まずはお子さんが自分の気持ちをしっかり話せるように促してあげることが大切です。
「園へ行きたくない」とだけ訴える時にも、「どんな嫌なことがあったのかな?」「なにに困っているのかな?」と、お子さんが自分の状況をしっかり話せるように質問してあげましょう。
2-2. できれば1日休みを取ってみる
今まで楽しく園へ通っていたのに、突然登園拒否したときには、可能であれば1日休みを取ってみることも大切です。
お子さんの抱えるつらい気持ちは限界に達していて、親御さんへ助けを求めています。
そのようなときに無理やり園へ行かせてしまうと「親は自分の気持ちをわかってくれない」と感じてしまうこともあるでしょう。
そのため、もしも可能であれば1日休ませてあげて、しっかりお子さんの気持ちを聞いてみる日にしましょう。
ただ注意点としては、休みを肯定することは避けましょう。「つらいなら休んでもいいよ」と肯定すると、「嫌なときには園を休んでもいいんだ」とお子さんが思ってしまいます。何か嫌なことがあるたびに行きしぶるようになるかもしれません。
休ませる時には、
「●●のつらい気持ちがよくわかったから、今日だけは園を休むね。ただ、休み続けるのはよくないことだから、園へ楽しく通えるように、ママとお話しする日にしようね」
とあくまで解決に向けた休みであることを伝えましょう。
2-3. 子どものつらい気持ちを受け入れてあげる
お子さんが行きしぶるときには、お子さんのつらい気持ちをまずは受け入れてあげることが大切です。
「この先も行きしぶるようになったら子どものためにならない」とできれば通ってほしい気持ちから、
「行ってみれば楽しいよ」
「お友だちはみんな楽しく通っているよ」
という言葉をかけてしまうかもしれません。
ただ、登園拒否をしているとき、お子さんはもう十分に、つらいなか頑張って通っていて、限界を迎えています。
そのため、まずはお子さんの抱えるつらい気持ちを受け入れてあげることが大切です。
「嫌なことがあっても今まで頑張って通っていたんだね」
「園の生活がつらいと感じていたんだね」
親御さんが自分の気持ちをわかってくれて、そしてその感情を認めてくれるとわかると、お子さんは安心できます。気持ちが安定し、解決に向けて前へ進むための土台が出来上がります、
3. 年中、年長の登園拒否を解決するポイント
ここでは、登園拒否を解決するために具体的にやるべきことを解説します。
3-1. スダチなどの支援機関へ相談をする
お子さんが登園拒否しているときには、専門機関の力を借りて、解決していくことが大切です。親御さんは、何からどのように解決していいのかわからず困っているかもしれません。
専門機関であれば、これまで数々のお子さんの登園拒否を解決してきたノウハウや知見が蓄積されています。
そのため、早期解決に向けてやらなくてはならないことを提示してもらえるでしょう。
スダチは、さまざまなお子さんの不登園や、不登校を解決している専門機関です。これまで未就学児から高校生までを支援し、2024年6月時点で1,000名以上のお子さんを平均3週間で主体的な再登園・再登校に導いてきました。
スダチの特徴は、毎日親御さんからお子さんの様子をヒアリングし、その時々のお子さんに合わせた接し方、声かけを具体的にアドバイスする支援内容にあります。
お子さんにとって最も身近な大人である親御さんから、毎日長時間にわたり支援が提供されるため、お子さんの様子が日々変化していきます。そして平均3週間でお子さんたちは、自ら園や学校へ通い出すようになっています。
「園へ行きたくない」そんな感情があるとき、園での困りごとを自分で解決できなかったり、自分で行動する自信がなく親御さんと離れることに大きな不安を抱えていたりする状況です。
スダチでは親子関係を通し、お子さんの自己肯定感を育てることにアプローチしています。
そのため主体的に再登園するだけでなく、園ではお子さんが自分で考えて行動し、そして楽しめるようになっているのも特徴としてあります。
「何をどのようにして解決すればいいのかわからない」
「問題を根本的に解決して、この先園生活だけでなく学校生活も楽しめるようになってほしい」
その場合は、一度スダチへご相談ください。1対1で顔出し不要の無料オンライン相談では、お子さんの現状をお伺いし、これからやらなくてはいけないことをお話いたします。
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3-2. 園の先生と連携を図る
園の先生と連携を図ることも、不登園を解決するためには大切なことです。
お子さんが園を嫌がっている状況をしっかりと伝えることで、次の対応をとってもらえるケースが多いです。
- お子さんの日々の様子をしっかり見てくれて状況を伝えてくれる
- 困りごとを抱えないよう、手厚くみてもらえる
お子さんはどんなことをきっかけに園を嫌だと感じたのかを探ることができるかもしれません。
また、再登園できたときにもしばらくしっかり見てもらえて状況を伝えてもらえるので、親御さんとしては安心できるでしょう。
3-3. 不安がなくなるような言葉をかけたり先の予定を伝える
お子さんはまだ物事を深く考えることができません。そのため、園で困りごとを抱えたときには、園のすべてが嫌になってしまい登園拒否をすることがあります。
他にも親御さんと離れることに不安があるときには、深く考えられないからこそ、「迎えにきてくれるのかな」と感じ、さらに不安が大きくなる場合もあるでしょう。
そのため不安が解消される、前向きな言葉をかけることが大切です。
- 〜が苦手なんだよね、でも〜をやるのはほんの少しの時間で、それ以外の時間は楽しいことがたくさんだよ。
- 〜が苦手でも●●には、他に得意なことがたくさんあるよ。誰にでも苦手なことはあって、〜ができなくても死ぬわけじゃないから大丈夫。
- 時計の短い針がここになったら、ママはお迎えに来るよ。早く会いたいなってずっと思っているね。
お子さんがさまざまな角度から物事を考えられるような言葉をかけたり、不安を感じていることに対しては先の見通しを伝えたりしてあげましょう。
3-4. 正しい親子関係を築いて子どもの自己肯定感を育てる
お子さんの不登園を解決するためには、正しい親子関係を構築してお子さんの自己肯定感を育てていくことが大切です。
正しい親子関係は次のような関係です。
- 親が子どもの言いなりになっていない
- ダメなことはダメだと毅然とした態度で子どもへ伝えられる
- 子どもが親の顔色をうかがっていない
- 子どもが親にいつも気持ちを正直に伝えられる
そのうえで、次のことを意識してお子さんの自己肯定感を育てましょう。
- 考えて行動させる機会をたくさんつくる
- 子どもの行動に目を向けてあげて褒めてあげる
正しい関係が構築された信頼できる親からほめられることでお子さんの自己肯定感がどんどん育ちます。自己肯定感が育つと、「園で困ってもこうやって行動すればいいんだ」「自分なら大丈夫」という気持ちが生まれ、園への不安がなくなっていき、集団生活を楽しめるようになるでしょう。
ただ、正しい親子関係の構築方法は、ご家庭の現在の関係性によりアプローチ方法がさまざまあります。また、なんでもかんでも褒めればいいわけではなく、正しいポイントで正しい褒め方をすることも求められます。
今のお子さんに必要な声かけ、褒め方は、一度スダチへお問い合わせください。
『不登校診断テスト』ならば、オンラインで質問に答えるだけで、今の親子関係を診断でき、解決に向けて取り組むべきことや声かけ方法がわかります。お気軽にご活用ください。
4. 年中、年長の子どもが登園拒否をするときによくある質問
年中、年長のお子さんが登園拒否するときによくある質問をまとめました。
4-1. 年中、年長の子どもが登園拒否するときによくある行動は?
お子さんは、「園へ行きたくない!」という気持ちを言葉で表さず、次のような行動で示すこともあります。
- 激しく泣いて暴れる
- 動こうとしなくなる
- 走って逃げてしまう
お子さん自身、何が嫌なのかわからず混乱している状況です。困った行動をしても頭ごなしに怒らず、まずはお子さんが抱えている気持ちを理解してあげることが大切です。
4-2. 登園しぶりの原因となる環境要因は?
次のような環境のときに、お子さんが登園しぶりする場合があります。
- 親御さんがいつも先回りして子どものことをやってあげている
- 忙しすぎて子どものことを放置することが多い
親御さんが先回りして行動してあげているとき、お子さんには、自分で考えて行動した経験がありません。
園でどんな行動をして、どんな発言をすればいいかわからなくなってしまい、園生活に不安を抱えることがあります。
また、忙しくてお子さんを放置気味のときにも、「ママは自分のことが嫌いなのかな、迎えにきてくれるのかな」という不安から行きしぶることが多いです。
困らないように先回りしてあげたり、お子さんが生活できるよう一生懸命働かれたりは、どちらもお子さんを大切に思っているからこそだと存じます。
お子さんが楽しく園へ通えるよう、解決に向けて支援機関の力を借りながら行動していきましょう。
4-3. 5歳の子どもが保育園へ行きたくないと言い出した。なぜ?
5歳の年中、年長のお子さんが行きたくないと言い出したときには、次の2つの要素を抱えている場合が多いです。
- 園で嫌なことがある
- 園生活に不安がある
より詳しい心理的な要因は、本記事で解説しているので、参考にしてください。
4-4. 子どもの登園拒否が激しく、ノイローゼになりそうです。
激しく行きしぶるとき、親御さんの声がお子さんに届かず、何からどのようにしていいのか悩んでいらっしゃるかもしれません。
親御さん一人で抱え込まずに、一度スダチへご相談ください。無料相談でもお子さんの様子をヒアリングさせていただき、何をどのようにしていけばいいのか具体的なアプローチをお話ししています。
有料サービスへの移行は必須ではなく、無料のアドバイス内容を実践いただき、効果を感じられた場合にご検討いただけたら幸いです。
まずは抱え込まずご相談ください。悩みは、他人へ相談するだけでも気持ちが軽くなります。オンライン相談は1対1で顔出し不要です。
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5. まとめ
年中、年長のお子さんが登園拒否する理由はさまざまですが、お子さんの自己肯定感を育てていくことで、根本的な解決を目指せます。
根本的な解決により、お子さんは、この先園での生活や学校生活をより楽しめるようになるでしょう。
お子さんの行きしぶりを根本解決して、園生活を楽しんでもらいたいときには、一度スダチへご相談ください。お子さんの現状をしっかりヒアリングさせていただいたうえで、解決に向けてこれから何をしなくていけないのかをお話しさせていただきます。
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