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【不登校は「見守るだけ」でいいの?】専門家が教える正しい対応と、後悔しないために親御さんが知っておくべき対応を紹介!

2025.05.29

お子さんの不登校に直面したとき、多くの親御さんは「見守るべき」という言葉をよく耳にします。

しかし、「見守る」というアプローチの真の意味や、それがいつまで続けるべきものなのかについては、明確な答えがないことも事実です。

本記事では、不登校の子どもを適切に「見守る」ことの本質と、いつ、どのように見守りから次のステップへ進むべきかについて、専門家の知見と実践例を交えながら解説します。

不登校は「見守るだけ」でいい?

「子どもの不登校は見守るだけでいい」という言葉をよく聞きますが、実際にはそれだけで解決するケースは少なく、適切な見守り方や次のステップへの移行タイミングが重要です。

不登校を「見守る」ことは放置とは違う

不登校の子どもを「見守る」という言葉が指すのは、決して何もせずに放置することではありません。

真の「見守り」とは、子どもの状態や気持ちを注意深く観察し、常に関心を持ち続け、子どもが自ら動き出せるようになるための安全基地を提供することを意味します。

子どもが不登校になると、親御さんはすぐに何か行動を起こさなければならないという焦りや不安を感じるものです。

しかし、まずは子どもの心身の状態が安定するまでは、プレッシャーを与えずに見守ることが大切です。

この時期に必要なのは、子どもが「自分のペースで休んでもいい」と感じられる環境づくりです。

しかし、ここで注意したいのは「見守る」と「放置する」の違いです。

子どもの様子に無関心だったり、いつまでも何の対策も講じなかったりする「放置」は、子どもの状態を悪化させるリスクがあります。

適切な見守りには、子どもの変化を察知する観察力と、適切なタイミングで適切な支援を提供する準備が必要です。

親御さんの中には「子どもを見守っている」つもりでも、実際には自分の不安や焦りから子どもに対して否定的な声かけをしてしまったり、逆に過度に干渉してしまったりするケースもあります。

真の「見守り」とは、子どもの状態に敏感でありながらも、余計な圧力をかけないバランスが求められるのです。

いつまで「見守る」を続ければいい?

不登校の子どもを見守る期間について、明確な答えはありません。

それは子どもの状態や不登校の原因、家庭環境など様々な要因によって異なるからです。

しかし、見守りを続けながらも、いつまでも何の変化も起こさないままでいることは適切ではありません。

見守りのフェーズから次のステップへ移行すべきサインとしては、以下のようなものが挙げられるでしょう。

1.子どもの心身の状態が安定してきた:不安症状や身体症状が軽減し、基本的な生活リズムが整ってきたとき

2.子どもが自分から何かに興味を示すようになった:趣味や活動に前向きな姿勢を見せるようになったとき

3.家庭内での会話が増えてきた:自分の気持ちや考えを少しずつ表現するようになったとき

4.見守りだけでは状況が改善しない時間が長く続いている:数ヶ月以上経過しても何の変化も見られないとき

子どもが不登校になってから2〜3ヶ月程度は、心身を休める「見守り」の期間として適切かもしれませんが、それ以上長期化する場合は、専門家のサポートを検討する時期と言えるでしょう。

もちろん、これはあくまで目安であり、個々の子どもの状況によって適切な期間は異なります。

重要なのは、見守りながらも常に子どもの状態を注意深く観察し、適切なタイミングで次のステップに進む準備をしておくことです。

そして、そのタイミングを見極めるためにも、一人で抱え込まず、学校の先生やスクールカウンセラー、不登校支援の専門家など、第三者の視点を取り入れることが大切です。

不登校を「見守る」と「ほったらかす」の違い

不登校の子どもへの対応において、「見守る」ことと「ほったらかす」ことは全く異なるアプローチです。

下記では、「見守る」と「ほったらかす」の違いについて詳しく説明していきます。

①子どもの様子に関心を持っているかどうか

「見守る」親御さんは、子どもの日々の様子に常に関心を持ち、細かな変化を見逃さないよう注意を払っています。

例えば、食事の量や睡眠の質、表情の変化、言葉遣いなど、子どもの状態を示すサインに敏感です。

一方、「ほったらかす」場合は、子どもの変化に気づかなかったり、気づいても深く考えなかったりします。

「いずれ自然に解決するだろう」と思い込み、子どもの状態を正確に把握しようとする努力が不足している状態です。

実際の例として、あるお母さんは息子が不登校になった際、毎日の朝食の時間に無理に学校の話はせず、息子の好きな趣味の話をしながら、表情や言葉の端々から心の状態を読み取るよう心がけていました。これは典型的な「見守り」の姿勢です。

一方、「今日も学校に行かないの?」と問いつめたり、逆に全く話しかけなかったりする対応は、子どもを「ほったらかす」ことにつながりかねません。

②不登校を支援する準備を整えているかどうか

「見守る」親御さんは、子どもが次のステップに進むための準備を常に整えています。

例えば、フリースクールや適応指導教室の情報を集めたり、専門家との相談の機会を設けたり、子どもが興味を示しそうな活動を探したりします。

これに対して「ほったらかす」場合は、子どもの状況が変わることを期待するだけで、具体的な支援の準備をしていません。

「時間が解決してくれる」と考え、積極的な情報収集や環境整備を怠りがちです。

ある親御さんは、息子が不登校になった際、すぐには学校復帰を促さず見守る姿勢を持ちながらも、週末には息子が興味を持ちそうな地域のイベントや活動について調べ、情報を共有していました。

また、学校の先生と定期的に連絡を取り、息子が戻りたいと思ったときにスムーズに受け入れられる体制を確認していました。

これは「見守り」ながらも次のステップへの準備を整えている好例です。

③不登校の子どもに安心感を与えているかどうか

引用:ツナグバ

「見守る」親御さんは、子どもに「あなたはあなたのままでいい」という無条件の受容と安心感を与えています。

学校に行けなくても自分は愛されているという確信が、子どもの心の安定と自己肯定感の回復につながります。

一方、「ほったらかす」場合は、子どもに対する関心の低さや、時には無言の圧力や不満が伝わり、子どもは「見捨てられた」「迷惑をかけている」という不安や罪悪感を抱きやすくなります。

実際に不登校から復帰できた子どもたちの多くが、「親が自分を責めなかったこと」「自分のペースを尊重してくれたこと」を心の支えにしていたと語っています。

ある不登校経験者は「母が『学校に行かなくても、あなたの人生はあなたのもの。でも、いつでもサポートするよ』と言ってくれたことで、自分で考え、動き出す力が湧いてきた」と振り返っています。

見守ることは、決して無関心であることではなく、子どもの自立と成長を信じて見守る積極的な姿勢なのです。

適切な見守りには、親自身の不安や焦りをコントロールする力も必要です。

時には、親自身も不登校支援サービスや親の会などのサポートを利用することで、より効果的な見守りが可能になるでしょう。

なぜ不登校に対して「見守り」が広がったのか?

近年、不登校の子どもたちへの対応として「見守り」というアプローチが広く受け入れられるようになってきました。

この背景には、社会や教育に対する考え方の変化や、情報共有の進展などがあります。

① 教育現場や支援団体による「無理をさせない」方針の浸透

かつては「不登校は問題行動である」「何としても学校に戻すべき」という考え方が主流でした。

しかし、2000年代以降、文部科学省も不登校を「心身の不調や環境への不適応」と捉え、子どもの状態に応じた支援の必要性を認めるようになりました。

2016年に成立した「教育機会確保法」では、不登校の子どもたちの多様な学習機会を保障することが明記され、学校復帰だけを目標としない支援の在り方が法的にも認められました。

これにより、「無理に学校に戻そうとせず、子どもの心身の回復を優先する」という見守りの姿勢が教育現場でも広がっていきました。

不登校支援に携わる専門家たちも、過度なプレッシャーが子どもたちの状態を悪化させるリスクを指摘し、「見守る」ことの重要性を啓発してきました。

特に、不登校経験者自身が立ち上げた支援団体からは「焦らず見守ることで子どもは自ら動き出す力を取り戻す」というメッセージが発信され、多くの親御さんの心に響いています。

引用:不登校児童生徒への支援の在り方について

② SNSやネット上の体験談・支援記事による影響

インターネットやSNSの普及により、不登校の子どもを持つ親御さんたちが体験談や情報を共有する機会が格段に増えました。

特に、「無理に学校に行かせようとせず見守ったら、子どもが自然と回復した」という成功体験が広く共有されるようになりました。

不登校関連のSNSアカウントやブログ、専門サイトなどでは、「見守り」の重要性を強調する記事が多く投稿され、親御さんたちに大きな影響を与えています。

また、YouTubeなどの動画プラットフォームでも、不登校経験者自身が「親の見守りがあったからこそ回復できた」と語る内容が共感を呼んでいます。

ただし、インターネット上の情報は玉石混交であり、「見守る」の解釈も情報源によって様々です。

中には「何もしないことが最善」という極端な解釈を広める情報源もあり、注意が必要です。正確な情報を得るためには、複数の信頼できる情報源を参照することが大切です。

 

実は日本だけ?海外の不登校支援

日本では「見守り」が重視される傾向がありますが、海外では不登校(スクールリフューザルやスクールフォビアと呼ばれることが多い)への対応は異なるアプローチが取られていることが多いです。

海外は不登校児への積極的な支援介入が主流

多くの欧米諸国では、不登校は早期介入が必要な問題として認識されています。

例えば、イギリスでは不登校が続くと親に罰金が科される制度があり、オーストラリアやカナダなどでも出席は法的義務として厳しく管理されています。

アメリカやドイツなどでは、不登校の背景にある問題(学習障害、いじめ、家庭環境など)を専門家チームが早期に評価し、個別の支援計画を策定するシステムが整備されています。

「見守る」期間はあっても比較的短く、すぐに具体的な介入プログラムが開始されるのが一般的です。

フィンランドなど北欧諸国では、不登校の兆候が見られた時点で、学校、家庭、医療、福祉の専門家がチームを組んで支援する「ワンストップ」のアプローチが取られています。

子どもの状態に応じて、一時的に通常学級を離れた特別プログラムに参加させるなど、柔軟な対応が特徴です。

このような海外の事例から学べることは、「見守り」と「介入」は対立するものではなく、子どもの状態に応じてバランスよく組み合わせることの重要性です。

子どもの心理的安全を確保しながらも、専門家による適切な評価と支援を早期に開始することが、長期的な回復につながる可能性が高いと言えるでしょう。

参考:イギリスにおける義務教育制度の動向

英国の不登校が危機的水準 コロナ禍後も増加続く

世界の不登校について

アメリカの臨床心理士の不登校に関する意見

アメリカの臨床心理学者ジョナサン・ハイト博士は、不登校支援について興味深い見解を示しています。

彼によれば、不安や恐怖から学校に行けない子どもに対して単に「見守る」だけのアプローチは、不安を強化してしまうリスクがあると指摘しています。

「不安からの回避行動を許容し続けると、子供は『危険から自分を守った』という誤った学習をしてしまい、不安が強化される」というのがハイト博士の主張です。

代わりに彼が推奨するのは、「段階的暴露療法」と呼ばれるアプローチです。

これは、子どもが耐えられる小さなステップから徐々に不安に向き合わせていく方法で、心理療法の現場では高い効果が報告されています。

例えば、まずは学校の近くまで行くことから始め、次に校庭に入る、短時間だけ教室にいる、というように段階的に進めていきます。

このプロセスでは、専門家のサポートのもと、子どもが自分のペースで不安に向き合い、「自分はできる」という自信を積み重ねていくことが重視されます。

また、カナダのトロント大学のチームによる研究では、不登校の早期発見と早期介入の重要性が強調されています。

同研究によれば、不登校が3ヶ月以上続くと、復帰の難易度が格段に上がるという結果が示されており、適切な「見守り」期間を見極めることの重要性が示唆されています。

これらの海外の専門家の知見から学べることは、日本の「見守り」の文化にも取り入れるべき視点があるということです。

子どもの心理的安全を最優先にしながらも、専門家の支援を受けて適切なタイミングで次のステップに進む勇気を持つことが、不登校の長期化を防ぐ鍵となるかもしれません。

参考:臨床心理学者ジョナサン・ハイト博士

不登校が「見守り」だけでは不十分な理由

「見守る」ことは不登校支援の重要な要素ですが、長期間にわたって「見守り」だけを続けることには、いくつかの懸念点があります。

子どもの将来を見据えた支援を考える上で、これらの点を理解しておくことが大切です。

①成長段階での学びの空白は埋められない

子どもの成長には「発達の最適期」といわれる時期があり、特定のスキルや知識を習得するのに最も適した時期が存在します。

長期間の不登校により、こうした成長の機会を逃してしまうと、後から取り戻すのが難しくなる場合があります。

特に、基礎学力や社会性の発達など、将来の選択肢に大きく影響する要素については、早めの対応が望ましいと言えます。

例えば、小学校高学年から中学生の時期は、論理的思考力や抽象的思考力が発達する重要な時期です。

この時期に学びの機会が大きく減少すると、高校以降の学習に影響が出る可能性があります。

もちろん、学校に行かなくても学びを継続する方法はありますが、それには家庭や支援機関による計画的なサポートが必要です。

単に「見守る」だけでは、こうした代替的な学びの機会を確保することは難しいでしょう。

②就労・キャリア形成が難しくなる可能性がある

不登校が長期化すると、就職などで安定した就労・キャリア形成が難しい可能性があります。

キャリア形成が難しくなる背景として、下記の理由があります。

1.高校進学後の中退率が高い
 不登校経験者の高校中退率は約20%という結果に。
一般生徒の高校中退率は約1.5%であることから、不登校経験者の中退リスクは約13倍にもなる。
2.進路未決定の割合が高い
 高校卒業後に進学も就職もしていない「進路未決定」割合は、不登校経験者が約20%程度。
 一般生徒は約4%程度のため、約5倍の高さになっている。

 

こうした将来への影響を最小限に抑えるためには、不登校の状態であっても、お子さんの興味・関心に応じた学びや経験の機会を意図的に提供することが大切です。

「見守る」だけでなく、子どもの将来やを見据えた積極的な支援が必要です。

引用:不登校に関する実態調査報告書 第3部 分析編

③不登校との長期戦につながり、親も疲弊する

不登校が長期化すると、家族全体に大きな負担がかかります。

〈引きこもりになってしまった場合のシミュレーション〉

上記は、引きこもりになってしまった場合のシミュレーションになります。

これらを見てみると、お子さんが不登校の後引きこもりになってしまった場合、親御さんは金銭面でかなり苦労することがわかります。

また、親御さんは常に子どもの状態を心配し、周囲からの無理解や批判に対応し続けなければならず、精神的・肉体的に疲弊していきます。

さらに、不登校の子どもに兄弟がいる場合、親の時間やエネルギーが不登校の子どもに集中してしまい、きょうだいへの対応が手薄になるリスクもあります。

家族全体のバランスを保ちながら長期的な支援を続けることは、非常に困難な課題です。

「見守り」だけでは状況が改善せず長期化する場合、親自身も専門家のサポートを受けることや、不登校の親の会などで情報交換やピアサポートを得ることが重要です。

親が疲弊してしまうと、子どもへの適切な支援も難しくなるため、親のセルフケアも不登校支援の重要な要素と言えるでしょう。

④支援のない危険な「自己流見守り」が広がる

「見守る」という言葉の解釈は人それぞれであり、中には「何もしない」「子どもに全てを委ねる」という極端な解釈で「自己流見守り」を実践している家庭もあります。

こうした「支援なき見守り」は、子どもを孤立させ、問題の解決を遅らせるリスクがあります。

特に、不登校の背景に発達障害や精神疾患などの要因がある場合、適切な専門的支援なしに「見守る」だけでは、症状の悪化を招く可能性があります。

また、家庭内暴力やゲーム依存、昼夜逆転など問題行動が伴う場合も、「見守る」名目で対応を先送りにすることは適切ではありません。

「見守る」の本質は、子どもの心身の回復を待ちながらも、状況に応じた適切な支援を模索し続けることにあります。

「見守り」を「何もしない」と誤解せず、子どもに合った支援方法を探し続ける姿勢が大切です。

「見守り」は不登校支援の一つの重要な要素ですが、それだけに頼るのではなく、子どもの状態や成長段階に応じて、専門家のサポートを受けながら段階的な支援を検討することが、子どもの将来のために最も有益なアプローチと言えるでしょう。

不登校は「見守り」+行動で変えられる!効果的な実践例

「見守る」ことの大切さを理解した上で、さらに効果的な支援を提供するための具体的な実践例を紹介します。

適切な「見守り」に加え、状況に応じた行動を組み合わせることで、不登校の状況を前向きに変えていくことが可能です。

①効果的な声かけを心がける

不登校の子どもへの声かけは、その後の関係性やサポートの効果に大きく影響します。プレッシャーを感じさせる声かけは避け、子どもの気持ちに寄り添う声かけを心がけましょう。

〈避けるべき声かけ例〉

・「今日も学校に行かないの?」
・「このままじゃ将来どうするの?」
・「みんな頑張って学校に行ってるのに」
・「親としてはとても心配だよ」(罪悪感を与える)

 

〈効果的な声かけ例〉

・「今日はどんな気分?何かできることある?」
・「無理しなくていいよ。一緒に考えていこう」
・「〇〇(趣味や関心事)のことを教えてくれない?」
・「あなたのペースでいいんだよ。いつでもサポートするよ」

特に有効なのは、学校や不登校に直接関係ない話題で会話のきっかけを作ることです。

子どもの興味・関心に基づいた会話を通じて、コミュニケーションの回路を維持することが大切です。

また、子どもの小さな変化や努力を見逃さず、具体的に認めることも重要です。

「昨日より早く起きられたね」「自分から〇〇を始めたのはすごいね」など、小さな成功体験を共有することで、子どもの自己効力感を高めることができます。

②スダチのような専門機関を活用する

不登校の子どもへの支援は、家庭だけで抱え込まず、専門機関の力を借りることで効果が高まります。

特に「スダチ」のような不登校専門の支援機関は、豊富な経験と専門知識を持ち、子どもと家庭に合わせた個別のサポートを提供してくれます。

専門機関の活用メリットとしては、以下の点が挙げられます。

1.専門的な見立てができる:不登校の原因や子どもの特性を専門的な視点から評価し、適切な支援方針を立てられます。

2.中立的な立場からのサポート:親子関係に囚われない第三者の視点で関わることができます。

3.段階的な支援プログラム:子どもの状態に合わせて、家庭訪問から外出支援、学習支援、集団活動など段階的なプログラムが用意されていることが多いです。

4.親へのサポートも充実:親の心理的負担を軽減し、適切な関わり方をアドバイスしてくれます。

スダチのような専門機関を活用する際のポイントとしては、まず見学や相談から始め、子どもと支援者との相性を確認することが大切です。

無理に参加を促すのではなく、子どもが「行ってみたい」と思えるような情報提供を心がけましょう。

また、専門機関と学校との連携も重要です。学校の先生に専門機関の利用について伝え、情報共有や支援方針の調整を行うことで、より効果的な支援が可能になります。

不登校専門の支援機関は全国各地に存在しており、公的機関(教育支援センター・適応指導教室など)や民間機関(フリースクール、支援団体など)、医療機関(子どもの心療内科、精神科など)など様々な選択肢があります。

家庭の状況や子どもの特性に合った機関を選ぶことが大切です。

スダチについて詳しく知りたい方はこちら

「見守る」からスダチを利用して再登校した事例

実際に「見守り」の期間を経て、スダチのような専門機関の支援を受けることで再登校へとつながった事例を紹介します。

体験談① 小学1年生男子・別室登校からの教室登校

小学1年生男の子が不登校になっていたご家庭では、まず「やるべきことをしてからやりたいことを」というシンプルな家庭内ルールの導入

最初は強い反発がありましたが、親御さんが冷静に声をかけ、気持ちに寄り添いながら対話を重ねる中で、小さな行動の変化が見られるようになっていきました。

続く段階では、「まずは3ヶ月だけ学校に通ってみよう」という現実的な再登校計画を立てました。お子さんの「できるか分からない」「不安」といった揺れる気持ちを受け止めつつも、家族みんなで「やってみよう」という空気を育てていきました。

登校が始まると、初日の不安や教室前での葛藤などもありましたが、それでも「おはよう」と返事ができた、「少し話せた」といった小さな成功体験が次第に自信につながっていきました。

「やっぱり転校したい」と涙をこぼす日もありましたが、今もそのお子さんは、「今、ここで頑張る」ことと向き合い続けています。

コチラの体験談は、スダチ 不登校サポーターのホンネ日記 #1で紹介しています。

体験談② 中学2年生・デジタル依存/昼夜逆転からの脱却

中学2年生のお子さんは、1年生の終わりから不登校に。

自分のキャラ設定に悩み、学習不安もあって生活リズムが崩れ、10時間以上のデジタル依存状態になっていました。

お母さん一人での対応に限界を感じ、スダチでのサポートがスタートしました。

初めはルール導入に強い反発がありましたが、親子の立場を見直し、暴力や暴言にも毅然と対応。

やがてりくくんは自ら再登校にチャレンジ。

恒常性と向き合いながら、ついに「ゲームより学校が楽しい」と語るまでに成長できました。

コチラの体験談は、スダチ 不登校サポーターのホンネ日記 #3で紹介しています。

まとめ

不登校の子どもを「見守る」ことは、決して何もしないことではなく、子どもの心の回復と自立を促すための積極的な姿勢です。

適切な見守りには、子どもの状態への関心と観察、安心感の提供、そして次のステップへの準備が含まれます。

「見守り」の期間は、子どもの心身が安定し、自ら動き出す力を取り戻すための大切な時間です。

しかし、見守りだけでは解決しない場合もあることを認識し、子どもの状態や見守りの期間に応じて、専門家のサポートを検討することも重要です。

特に不登校が長期化するリスクを考えると、適切なタイミングで「見守り」から次のステップへ移行する判断が求められます。

その際に、スダチのような専門機関の力を借りることで、より効果的な支援が可能になるでしょう。

不登校支援において最も大切なのは、「子どもの最善の利益」を中心に考えることです。

そのためには、親御さん自身も孤立せず、学校や専門機関、同じ経験を持つ親の会などとつながりながら、子どもを見守り、支える力を維持していくことが大切です。

「見守る」ことと「適切に介入する」ことのバランスを取りながら、子どもが自分らしく成長していける環境づくりを、家庭、学校、地域社会が連携して進めていくことが、不登校の子どもたちの未来を拓く鍵となるでしょう。

最後に、不登校で悩む親御さんへ。

「見守る」ことは大切ですが、一人で抱え込まないでください。

子どもを見守る親御さん自身も、誰かに見守られ、支えられる関係の中にいることが、長い不登校支援の道のりには必要です。

専門家や支援機関に相談することは、決して親としての敗北ではなく、子どもを思う勇気ある選択なのです。

 

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  • この記事を監修した人
小川 涼太郎(おがわ りょうたろう)

小川 涼太郎(おがわ りょうたろう)

不登校支援サポート スダチ 代表
株式会社スダチ 代表取締役社長

「学校へ行こうかな」を自然と引き出すサポートを展開するスダチの代表。これまでで1,000名以上のお子さんを再登校に導いてきた。

「誰もが巣立ちゆける世界を」をミッションとし、不登校の解決はそのための通過点に過ぎないと考えている。
これまで不登校の子ども達に向けたボランティア活動を通し、多くの不登校の子どもたち、保護者様と関わる。

ボランティア活動を通して、子ども達や親御さんとお話しする中で、「本当は学校に行きたい、だけど行けない。自分でも行けない理由が分からない」子ども達が多くいることを知る。

そのように苦しんでいる子ども達や親御さんを見て、「不登校で苦しむ子供たちを一人でも多く救いたい」との思いを持つようになり、不登校支援事業を立ち上げるに至る。


【著書】
不登校の9割は親が解決できる 3週間で再登校に導く5つのルールPHP研究所

【メディア露出実績】
不登校解決TV
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