この記事を読むのに必要な時間は約 42 分です。
「子どもが勉強嫌いで全く勉強してくれない!このまま放っておくとどうなってしまう?」
「子どもが勉強してくれるようになる、解決方法を知りたい。」
お子さんが勉強に取り組む意欲がないとき「できれば取り組んでほしい。でも無理矢理やらせるのはよくないことだろうか?」と、お子さんを大切に思うからこそ一度は悩まれるかもしれません。
結論、勉強しない現状を放っておくことは、お子さんの将来の選択肢を狭めてしまうためおすすめできません。
お子さんが勉強したくないと感じる気持ちを紐解いていき、適切な声かけをしていくことが求められます。
平均3週間で再登校に導くサービスを提供する小川涼太郎監修のもと、お話しする内容は次のとおりです。
記事を読むとわかること
・子どもが勉強しない理由
・勉強しない子どもを放っておくリスク
・子どもが自分から勉強するようになる親御さんの働きかけ
・勉強しない子どもに親がしてはいけないこと
お子さんが前向きな気持ちで勉強に取り組むきっかけとなりましたら幸いです。
スダチでは、授業がつまらないという理由で不登校になってしまったお子さんをサポートし、再登校に導いた実績があります。
お子さんには直接介入せず、親御さんから現状をお聞きしながら、接し方や声かけをフィードバックした結果、10日ほどで自分から進んで学校に通えるようになりました。
今では自ら目標を立てて、受験勉強にも一生懸命取り組んでおられます。
もちろん、これはほんの一例です。似たような状況だったり、その他の理由だったり、さまざまな境遇で不登校となったお子さん方をサポートしてきました。2024年1月時点で800名以上のお子さんを再登校へと導いています。
お子さんへの接し方や声かけに悩むときは、一度スダチへ相談してみませんか?
お子さんが自ら進んで勉強に取り組むようになる声かけや、接し方についてアドバイスできることがあるかもしれません。オンライン相談は、1対1で顔出しも不要です。
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1.子どもが勉強しない理由
「勉強したくないな」「やる気が起きないな」お子さんがそう感じる理由として多いものをご紹介します。
お子さんの気持ちを紐解くきっかけとなりましたら幸いです。
1-1.集中力が続かない
1つ目に、集中力が続かず勉強に向き合うことが難しい状態であることが考えられます。
- 睡眠不足
- 体調が悪い
- 疲れている
- 部屋が騒がしい、散らかっている
- 手の届く場所にスマホやゲームがある
これらのことが原因で集中力が続かないことがあります。
集中できないと、机に向かったとしても気が散ってしまい、勉強を理解したり続けたりすることが難しいです。
- スマホやゲームを夜遅くまでやっていないか
- 部屋が散らかっていないか
- 学校の環境に変化がないか
など気にかけてあげましょう。
特にスマホやゲームは「1日○時間まで」「勉強が終わったらスマホの時間」など徹底したルール作りがかかせません。
また、発達障害の特性により、長い時間机に向かって集中することが難しいケースもあります。
もちろん発達障害の特性が見られたとしても、親御さんからのサポートによって自ら勉強していけるようになるのでご安心なさってください。
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1-2.どうやって勉強すればいいのかわからない
勉強の仕方がわからずに手をつけられないケースもあります。
自学自習する習慣がない場合、いつやればいいのか、またどのように進めればいいのかわかりません。
他にも難しい問題に直面したとき、どうすればそれを理解できるようになるのか、調べる方法がわからない場合もあります。
次のことを意識していくと「勉強の仕方がわからない」を解消していけるかもしれません。
習慣を作る |
などのルールを作り習慣化する |
教材の選択肢を用意する |
などお子さんに選択肢を提示する |
わからないところの調べかたを教える |
など選択肢を提示する |
他にもお子さんが前向きに希望している場合には、家庭教師や学習塾という選択肢もあります。
家庭教師や学習塾の選び方については、次の記事でもお話ししています。
不登校のお子さん向けに書かれていますが、メンタル面に配慮した丁寧な指導をしてくれるサービス選びの参考にしていただければ幸いです。
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1-3.授業が理解できず勉強が楽しくない
学校の授業についていくことができず、理解ができないために勉強がつまらないと感じているお子さんもいます。
勉強は、わからないことがわかるようになったり、頑張ったときには良い結果として表れたり、コツコツ取り組んでみると充実感を得られ楽しさを感じるものでもあります。
ただ、「勉強=つまらない」というイメージが強くなってしまうと、勉強に向き合うことに強い抵抗感を持ってしまうかもしれません。
わからない部分がわかるようになる達成感を得られるよう、スモールステップで勉強を進めるサポートが大切です。
新しいことを知る楽しさを体感してもらうと、勉強に対する意欲も高まっていきます。
1-4.勉強する意味や将来について深く考えていない
勉強する意味や将来について深く考えておらず、勉強の大切さを実感できていないのかもしれません。
「毎日勉強をしたい!」と思って勉強に取り組むお子さんは非常に稀です。
多くのお子さんは「したくはないけど、しておいた方がいいよな」と感じて、自分を律しながら勉強に向き合います。
だからこそ、勉強しておくことの大切さを教えてあげましょう。
親御さんが勉強しておいて良かったと感じること、勉強しておらず後悔したことなどを話してあげると良いでしょう。
1-5.親の言うことに反発しているだけ
周囲から強制されることが嫌で勉強をしなくなるお子さんもいます。
学校の先生や親御さんから「勉強しなさい」と強制されると、お子さんは反発する傾向があります。
特に、自立に向かって親から離れていく思春期のお子さんは、特に親御さんに反発する傾向が強いかもしれません。
勉強の大切さ、親御さん自身は勉強してほしいと思っていることを伝えた上で、その後にどうするかはお子さんが決めるよう促すことが大切です。
2.子どもが勉強しないとこの先どうなる?
勉強しないお子さんをこのままの状態にすることで、結果的にはお子さんの将来の選択肢が狭まってしまうことにつながります。
現状を維持し続けた場合のリスクについて解説いたします。
2-1.授業についていけなくなり授業が苦痛になる
勉強をしないままでいると、授業にどんどんついていけなくなってしまいます。
わからないことがそのままになった状態でどんどん授業が進むため、以下のような気持ちも生まれてしまうかもしれません。
- わからないことがどんどん増えていくからもう勉強をする気が起きない
- 何もわからない授業が苦痛でつまらない
理解できない状態が長く続くと、勉強の意欲がさらに低下してしまいます。それだけでなく授業が退屈で学校に行くことも嫌になってしまうことがあるので早めの対処が大切です。
2-2.自己肯定感がどんどん下がってしまう
勉強せず成績が振るわなくなると、次のことから自己肯定感が下がる場合があります。
- 先生に注意されることが増える
- 勉強ができる子と自分を比較してしまう
「このままではいけない」と先生もお子さんのためを思い、注意を促す場面があるでしょう。
学校の先生から怒られる機会の少なかったお子さんの場合、自己肯定感が下がるきっかけとなるかもしれません。
他にも勉強ができるクラスメイトと自分を比較してしまい「自分はダメなやつだ」と感じてしまうこともあります。
学校生活に大きなストレスを感じていくようになり、不登校につながるケースもあります。
2-3. 行きたい高校・大学へ進学できない可能性がある
勉強しないままでいると行きたい高校や大学へ進学できなくなってしまう可能性があります。
高校生の場合には、テストで合格ラインに達していないと、単位の取得も難しくなります。単位が足りないと、進級・卒業ができなくなってしまう場合もあるでしょう。
勉強は、あとから頑張っていくらでも追いつけるものです。
ただ受験や進級の時期はどうしても決まっているため、1ヶ月前や1週間前から勉強に取り組んだだけでは、どうしても合格や進級は難しいでしょう。
今は行きたい学校が決まっていなくても、複数の選択肢から余裕を持って選べるようにするためにも、勉強に取り組んでおきましょう。
2-4.将来の選択肢が少なくなってしまう
進学先の選択肢が狭まることで将来の仕事の選択肢も狭まってしまいます。
中卒や高卒が悪いわけでは決してありませんが、現状の日本は学歴社会です。
勉強をしてこなかったことが理由となり、お子さんが夢をあきらめなくてはならない場面に遭遇することもあります。
やりたい仕事が見つかったとき、それを目指して進めるようにするためにも勉強は大切です。
3.勉強しない子どもが自分から勉強するようになる対処方法
「勉強をしよう」お子さんが自らそう感じ、前向きに勉強に取り組めるようになると、楽しみながら成績を伸ばしていけるようになります。
勉強への主体性を引き出すために、親御さんができるサポートを紹介します。
3-1.正しい親子関係を築く
まずは正しい親子関係を築くことが求められます。お子さんにとって親御さんが信頼できて尊敬できる存在であることがポイントです。
その理由は次のとおりです。
- 信頼・尊敬できる人から教えてもらうことは素直に受け入れることができる
- 信頼・尊敬できる親から褒められることで自己肯定感が育つ
親子の立場が逆転していてお子さんが親を下に見ている時、親御さんがいくら「勉強は大切だよ。やっておいた方がいいよ。」といってもお子さんにはなかなか響きません。
大人でも、あまり尊敬できない上司から何かを勧められたとしても、聞き流してしまったりして、行動に移そうとは思わないことが多いかもしれません。
しかし信頼できて尊敬している上司から何かを勧められたら素直に「やってみよう。」と思えるものです。
お子さんに勉強の大切さを教える際、素直に受け取ってもらうためにも正しい親子関係を築く必要があります。
他にも、お子さんの自己肯定感が育つと「自分ならできる」「コツコツやればできるようになる」と主体的に勉強に取り組むようになっていきます。
お子さんの自己肯定感は、信頼できる親御さんから褒められることで育っていくものです。
これらを踏まえて正しい親子関係の構築は欠かせないことなのです。
- 子どもの行動の過程にいつも目を向けてたくさん褒める
- 正しいことは褒めてダメなことはダメだと毅然とした態度で教える
- 過干渉や過保護にならず子どもが考えて行動する機会をたくさん与える
上記を意識して正しい親子関係を構築していきましょう。
3-2.勉強する習慣と環境を整えるようにする
勉強を習慣化したり、集中できる環境を用意したりすることが大切です。
お子さんに勉強しようとする意思があっても、いざ取り組もうとすると「めんどくさいな」と感じてしまう場合があることでしょう。
他にも、手の届くところにスマホやゲームがあるとついつい触ってしまうかもしれません。
そこで、勉強を習慣化することをおすすめします。次のようにルールを作り毎日の習慣になってしまえば、取り組む際に負担を感じることがありません。
- 放課後はワークを⚪︎ページ終わらせたら遊びにいける
- 毎日19時から1時間は勉強時間
など
また、以下のように勉強に集中できる環境を整えることも大切です。
- 勉強が終わるまでスマホ・ゲームは親が預かる
- 勉強する部屋は整理整頓しておく
習慣化されるまでは、親御さんが毎日毅然とした態度で促していきましょう。
3-3.家族も勉強に取り組む姿を見せる
お子さんは、次のことを実感することで、自ら勉強に取り組むようになります。
- 勉強は自分から取り組むもの
- 実は勉強はとても楽しいもの
- 勉強を頑張るのは将来のため
これらをお子さんに実感してもらうための手段として、親御さんも含めて家族全員で勉強に取り組む方法があります。
お子さんは親御さんのことをよく見ています。
自分に勉強するよう促す親御さんが、勉強していない様子を見ると「なんで自分だけ」という不満が生まれてしまうかもしれません。
そこで、親御さんが勉強に取り組み努力している姿を見せることが効果的です。
親御さんが楽しんで勉強していたり、目標を持って頑張っていたりする姿を見せることで、説得力が増していきます。
- 「資格を取ったら昇進して年収が上がったよ。」
- 「毎日仕事の勉強をしているのはやりたい仕事をやるためなんだ。今勉強しているから自営業でやりたい仕事ができているんだよ。」
上記のように勉強に取り組んだことで親御さんご自身も成長できた変化を前向きにお子さんへ伝えていけると良いかもしれません。
「勉強は自分のために取り組むものなんだ。大人も頑張っているんだから自分も頑張ろう。」そのような気持ちが生まれるきっかけとなります。
3-4.子どもを信頼し期待や強制はせず自主性を引き出す
勉強はしておいた方がいいと伝えたあとは、けっして強制せず、実際に取り組むかどうかはあくまでお子さんの意思に任せましょう。
お子さん自身が決断するよう促すと、お子さん自身がその決定に責任を持つようになります。
ここで初めて、勉強するかどうかがお子さんの中で自分ごととなり、自分の将来について真剣に考え始めるのです。
また、期待もしないように注意しましょう。
「せっかく勉強するのだから、良い成績を取って、いい学校へ進んでほしい。」
お子さんはこういった親御さんの期待を敏感に感じ取ります。
そして頑張り屋で真面目なお子さんほど「期待されているから頑張らないと!」と考え、自分の気持ちを確認することなく勉強してしまうことがあります。
短期的には良い結果が出るかもしれません。しかし、思うように成績が伸びなかった時などは「親の期待に応えられない自分に価値なんてない」と自己肯定感が下がることにつながります。
お子さんが何を選ぶか、その結果どうなるかについては期待せず、「この子なら自分のペースできっとうまくいく、大丈夫」と信頼し、いつも頑張る姿を応援してあげましょう。
3-5.勉強しないといけない理由を説明する
お子さんに勉強を促すと「なんで勉強しないといけないの?」と聞かれることがあります。
ここでうまく回答してあげないと、お子さんは納得せず勉強に取り組もうとはしません。
お子さんが勉強する意味、しないといけない理由は、「将来のため」です。
将来の夢が今は決まっていなかったとしても勉強をしておけば、将来さまざまな選択肢からやりたいことを選べます。
将来のことにまだ実感の沸かないお子さんは、偉人の言葉を借りて教えてあげても良いかもしれません。
一例として、福沢諭吉が述べている勉強する意味は、次のとおりです。
- 騙されないために判断力を養うため
- 人望を身につけるため
- お金に困らないようにするため
「一万円札に載るような偉い人もこう言っているんだよ」と教えてあげると、お子さんも納得してくれやすくなります。
4.スダチ式「勉強しない」と言う子どもへの対処法
勉強する理由を話しても、お子さんが何かと理由をつけて「勉強しない」と言い張ることもあるかもしれません。
ここではお子さんが勉強しない理由としてよく言う言葉を挙げ、それぞれなんと回答したら良いかをご紹介します。
この内容は次の動画でもご覧いただけます。
4-1.夢ややりたいことを見つけるために勉強が必要
「将来のために勉強しておくべき」と伝えても、「やりたいことがないからする必要はない」と言われることもあります。
スダチでは、むしろやりたいことがない時ほど勉強した方がいいと考えています。
勉強を通して様々なものに触れることで、好きなことや得意なこと、やりたいことを見つけられるためです。
そして、勉強して良い成績をキープしておけば、将来の選択肢を多く持てるようになります。
やりたいことが見つかった時、学力によって諦めることなく進んでいけることを願っているとお子さんに伝えてあげましょう。
4-2.学歴がなくても成功している人はいるが大変な思いをしている
「学歴がなくても成功している人はたくさんいる」と考えるお子さんもいます。
確かに学歴がない状態で社会的に成功している人もいます。しかし、そういった人は次のような特徴を持っています。
- やりたいことが明確になっている
- やる気がありどんなことがあっても粘り強く続けている
- 才能に恵まれている
学歴がなくても成功している人は、能力主義の厳しい世界を上記のような特徴とバイタリティで潜り抜けています。
厳しい経営者のコミュニティに自ら入っていき、叱られながらも立ち振る舞いを覚えていったり、時に高額な負債を背負ったりなど、そのような場面にも立ち向かっている傾向があります。
並外れた精神力があれば、突き進んでいけるかもしれません。
お子さんが「そこまで頑張ることは難しそうだな」「それはやりたいことではないな」と感じるのであれば、勉強をして将来の選択肢を残しておくべきだと教えてあげましょう。
4-3.学歴は幸せを手に入れるための手段
「学歴と幸せは別物だから勉強しなくても良い」と言うお子さんもいます。
もちろん幸せの定義は人それぞれです。しかし幸せを手に入れるための手段として「学歴」が存在しています。
- 目的:幸せになるために(選択肢を増やすために)
- 手段:高い学歴を目指す
学歴があれば、お子さんはさまざまな選択肢の中からやりがいのある好きな仕事を選べます。自分のやりたいことに取り組めることは、お子さんにとっての大きな幸せとなるでしょう。
それだけでなく、高い学歴があれば、給料の高い企業へ就職できる可能性が高まります。お金があると、旅行や自己投資などさまざまな幸せな経験を得られます。
勉強をして学歴を確保しておくことは、結果としてお子さんにとっての幸せと結びつく可能性が高いことをお子さんに教えてあげましょう。
4-4.充実した人生につながる
- 「勉強してもいい人生になるとは限らない」
- 「勉強は退屈で嫌なのに、それを今取り組む人生はいいとは思えない」
そう考えるお子さんもいらっしゃいます。確かに、勉強をしても良い人生になるとは限りません。
人生がどうなるかは誰にもわからず、自分自身が行動することで作られていくものです。
勉強はせず、自分のやりたいことをやりながらそれを仕事につなげることで、良い人生になる場合もあります。
ただ、人間はいくつになっても成長と共に気持ちの変化や進みたい道への変化が訪れるものです。
- スポーツ選手になるために頑張ってきたが、年齢的にプロを目指すのは難しくなってきた
- 音楽の道へ進んでいたが家族ができて養わないといけなくなった
そのようなときに、学歴があると他の道への選択肢を多く持っておけます。自分の気持ちや環境が変わった時にも、大きな困難に直面することなく対処していけるでしょう。
進む道が変化したときにも、多くの選択肢から道を選べるため、結果として充実した人生になる可能性が高いことを教えてあげてください。
その他、さまざまな理由から「勉強なんてしない」とお子さんが訴える場合もあります。
強い反発をしてきて、お子さんに強く言えないご状況の場合もあるかもしれません。
「子どもに下に見られていて、言うことを何も聞いてくれない。」
「こういうとき、どんな風に子どもへ答えるのがベストなの?」
そのようなときには一度スダチの無料相談をご活用ください。スダチでは、正しい親子関係を構築し、親御さんからの声かけや接し方を通してお子さんの自己肯定感を高めることで不登校を解決する支援を提供しています。
再登校を果たしたお子さんは、主体的に再登校しているだけでなく、学習や部活など自ら目標を立てて意欲的に取り組んでいます。
現在行き渋りや不登校ではなくても、適切な関係性の築き方や、声かけでアドバイスできることがあるかもしれません。この機会にご相談いただけたら幸いです。
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5.勉強しない子どもに対して親がやっていけないこと
5-1.「勉強しなさい」と言ってしまう
勉強を強制すると、お子さんの主体性を奪ってしまうことにつながります。
親御さんの言うことを聞いて勉強している状態のお子さんは、自分の判断や行動に責任を持てず、なんでも親御さんのせいにしてしまいます。
成績が振るわなかったり、受験に失敗したりしたときに「親の言われた通りにやったけどうまくいかなかった」と考えてしまいます。
他責思考があると、自分で考えて行動する力が生まれません。社会に出た時も、問題に直面したとき周りのせいにしてしまい、責任感がない人として見られてしまうこともあるでしょう。
「勉強はした方が良いし、きちんとしておいてほしい」と親御さんの気持ちを伝えた上で、最終的な決定はお子さんに任せてあげることが大切です。
自分の選んだ道で失敗をしながら、正しい道を選ぶ方法や失敗した時の対処法もお子さんは学んでいきます。
5-2.進路に口出しをする
進学先や就職先などについても、親御さんの意見をあまり言いすぎないようにしましょう。
「進学や就職がうまくいくように応援しているよ」と伝えた上で、最終的にはお子さんが自分で道を選べるようにしてあげてください。
なるべく苦労せずにお子さんにとって良い道を選んでほしいと望みたくなるのが親心でしょう。
しかし、失敗しないようにと親御さんが全てを選んでしまうと、お子さんは自己決定の練習ができない状態になってしまいます。
時に間違いを選びながらも試行錯誤していくことで、お子さんは自己決定能力がついて、社会でも自立してやっていけるのです。
もしお子さんが間違った道を選んだ時は、失敗も受け入れてあげましょう。
次にどうすべきなのか、どうしたいのか話を聞いて、次の成功に向けて動き出せるように親御さんがサポートしてあげれば大丈夫です。
5-3.勉強しない子どもを否定したり責めたりしてしまう
勉強をしないのは、お子さんの将来を考えると良いことではありませんが、お子さんを否定したり責めたりするのは避けましょう。
- 「いつもそんな状態だからあなたはダメなの」
- 「〇〇くんはいつも勉強して点数も高いのに」
などと、人と比較したり責めたりするような声かけは、お子さんの自己肯定感を傷つけてしまいます。
勉強ができるかどうかと、お子さんの価値は全くの別物です。
お子さんは親御さんから大切にされているという安心感があってこそ、勉強という困難に取り組めるようになります。
否定される恐怖から勉強をしても、お子さんは自分の意思で勉強することができなくなり、他責思考が強くなってしまいます。
「たしかに勉強は難しいし、最初に取り組むときは嫌だよね」とお子さんの気持ちは否定せず受け入れてあげたうえで、勉強の大切さを毅然とした態度で教えていくことが大切です。
6.子どもが勉強しないとどうなるの?と疑問を抱える親御さんからよくある質問
6-1.勉強ができない子どもの特徴は?
勉強ができなかったり苦手だったりするお子さんは、次のような傾向があります。
- 嫌なことやわからないことを放置する
- 宿題にも取り組まない
- 机上や部屋が散らかっている
- 夜更かしなど生活習慣が不規則
嫌なことに向き合ったり、目の前のことに集中したりするのが苦手なお子さんが多いかもしれません。
「嫌なことでも一度向き合ってしまえば思ったよりも簡単に解決する」と実感できると、行動が徐々に変わっていく可能性があります。
また、勉強に取り組めるよう、生活習慣を見直したり、整理整頓をしたりすることも欠かせません。
ただ、これらの特徴があるお子さん全員が勉強できないわけではありません。あくまで傾向として捉え参考にしていただけたら幸いです。
6-2.子どもが勉強しないのは親のせいですか?
お子さんが勉強しないのは、決して親御さんのせいではありません。
学校の環境やお子さん自身の特性など、様々な要因が複雑に絡み合っているものだからです。
ただ、親子関係を見直してみたり、家庭でのルールを整えたりしてみると、お子さんが主体的に勉強に取り組むようになることもあります。
スダチでは、勉強が苦手で学校に行けなくなってしまったお子さんも、親御さんからの声かけを通して、再登校を果たし勉強にも向き合えるようになった事例を多く見てきました。
「今、子どもにどんな声をかければいいの?」
「子どもに対しどのように立ち振る舞うのが良いの?」
悩むことがあるときには、ぜひオンライン相談をご活用ください。お子さんへの接し方や声かけで何かアドバイスできることがあるかもしれません。
6-3.小学生が勉強しない理由は?
小学生が勉強しない主な理由は以下の通りです。
- やり方がわからない
- 勉強する意味がわからない
- 強制されるからやりたくない
- そもそも勉強内容を理解できない
- 集中力が続かない
ご家庭で勉強をしていた場合を除き、お子さんは小学校に入ってから初めて勉強するようになります。
お子さんが低学年の場合には、そもそも勉強自体に慣れておらず、戸惑っているだけかもしれません。
勉強の仕方や勉強をする意味を教えてあげて、親御さんも一緒に勉強を見てあげれば、取り組めるお子さんもいます。
そうやって徐々に勉強していくと、集中力もついて一人でも勉強できるようになっていきます。
6-4.子どもが勉強嫌いになる原因は?
お子さんが勉強嫌いになる原因は、大きく分けると以下3つです。
- 強制されるから
- 比較されるから
- わからないから
これらがきっかけで勉強に対してネガティブな感情が生まれることで、やりたくなくなってしまいます。
本記事でご紹介している対処方法を参考にしていただき、勉強の大切さを教えてあげたうえでお子さんのやる気を引き出しましょう。
7.まとめ
多くのお子さんにとって勉強は嫌なことかもしれません。
しかし、勉強に取り組むことで将来の選択肢が広がり、基礎知識があるからこそ世界を適切に見ていくことができます。
勉強に向き合えないまま社会に出てしまうと、お子さんは嫌なことから逃げる癖がついて、仕事にも向き合えないかもしれません。
お子さんの将来のためにも、親御さんが毅然とした態度で勉強の大切さを教えてあげましょう。
その際には、お子さんの意思決定を大切にして、強制や期待、叱責は避けることが大切です。
お子さんの意思を尊重する姿勢が、お子さんの自己肯定感を育てることに繋がり、自分から勉強に取り組めるようになっていきます。
スダチでは勉強が嫌で学校に行けなくなってしまったお子さんをサポートし、平均3週間で再登校に導いてきました。
スダチの支援はお子さんへ直接提供せず、親御さんに今お子さんが必要としている声かけや接し方をお伝えし、日々取り組んでいただくことが特徴です。
親御さん方が積極的に行動に移してくださるおかげで、2024年1月時点で800名以上のお子さんが再登校に成功しています。
ただ再登校を果たすだけでなく、お子さんは勉強に意欲的に取り組むようになったり、自ら楽しんで学校生活を送っていらっしゃいます。
なかなか勉強に取り組んでくれないお子さんに対し、何かご不安があるときには、一度スダチへ相談してみませんか?
お子さんの現状をお伺いしたうえで、お子さんをやる気にさせる声かけや接し方をお伝えいたします。オンライン相談は1対1で、顔出しは不要です。
※上記ボタンから登録できない方はこちら