この記事の結論
2026年春、文部科学省の職員になった藤井景人さん(30歳)は、小中学校時代を不登校で過ごしてきました。定時制高校→早稲田大学→東京大学大学院→文科省という道のりの裏には、「普通になりたかったのになれない」葛藤があったといいます。
藤井さんが指摘するのは、「ありのままでいい」という親や周囲の声かけが、当事者の意欲を削ぐ可能性があるという事実でした。
本記事ではこの記事から学べる親の声かけのあり方を、1,900名以上の支援実績とあわせて解説します。
「ありのままでいいよ」「人と比べなくていいよ」
お子さんを傷つけないようにと選んでいるその言葉が、実はお子さんの意欲を削いでいるかもしれないですね。
そんな問いを投げかけたのが、不登校だった元官僚・藤井景人さんの記事です。
藤井さんの言葉に心が動いたあなたは、お子さんの「普通になりたい」を受け止めようとしている最中なのではないでしょうか。
本記事では藤井さんの体験と、1,900名以上の支援で見えてきた親の声かけのあり方を丁寧にお伝えします。
この記事を読んでわかること
- 文科省官僚となった藤井景人さんの不登校体験と現在までの道のり
- 「普通になりたい」と願っていたお子さんの気持ちと家庭環境の関係
- 「ありのままでいい」「人と比べなくていい」という声かけの落とし穴
- 不登校でも進路を切り開いた藤井さんの努力と、その背景にあったもの
- 成功者の体験談を「うちの子の今」とどう関係づけるかの考え方
目次
藤井景人さん(30歳)|不登校から文科省官僚への道のり
藤井景人さんは、2026年春に文部科学省の職員になった30歳の方です。
埼玉県の公立小学校から不登校に
藤井さんは埼玉県の公立小学校に通っていましたが、小学校4年生のときに学校を休みがちになりました。当時、祖父母と両親は病気を抱えて通院や療養が必要で、仕事を辞めたお父さまは常に家にいる状態だったそうです。
「普通の家庭」との違和感が積み重なった
親が健康で仕事を持っているという「普通の家庭環境」にいる同級生たちと、自分との違いが徐々に違和感として強くなりました。小学校5年生からはほとんど学校に行かなくなり、不登校は中学校卒業まで続いたと藤井さんは振り返ります。
家庭環境が背景となる不登校は珍しくない
文部科学省のデータでは、小学生の不登校の原因は「無気力・不安」が約50%で最も多く、次に「親子関係や家庭環境の変化」が約13%とされています。
家庭環境が背景となる不登校は、決して珍しいケースではありません。
参照:https://www.mext.go.jp/content/20241031-mxt_jidou02-100002753_1_2.pdf
スダチご利用者の声
高校受験を意識した頃から、息子の中で「普通の高校生になりたい」という気持ちが強くなりました。「ありのままでいい」と私が言うほど、息子は苦しんでいたのです。スダチで「結果を信用する声かけ」を学んでから、息子の表情が変わっていきました。
高校3年生・男の子の保護者 ▶ 直筆アンケートを見る
定時制高校から早稲田大学・東京大学大学院・文科省へ
不登校だった藤井さんが、どのように進路を切り開いていったのかを見ていきます。
「公立高校に通うのは不可能」という現実
不登校期間の勉強の遅れは大きく、漠然と憧れていた地元の公立高校に合格するのは不可能だという現実を突きつけられたそうです。
これは多くの不登校のお子さんが直面する課題でもあります。
定時制高校でも「全日制の雰囲気」を選んだ
夜間の定時制高校に進んだ藤井さんは、一般的な定時制と異なって制服や校則があり、全日制高校と雰囲気の遠くないと思わせてくれる学校を選びました。
それでも「不登校になっていなければ、当たり前のように全日制に通っていたはずだ」という気持ちは、今でも消えていないと語ります。
早稲田大学を目指して必死に勉強した
「普通に戻りたい」という強い思いを原動力に、藤井さんは勉強に打ち込みました。
授業の予習・復習を徹底し、午後9時に授業が終わると職員室で先生に疑問点や次回扱う内容を確認してから帰る。そんな日々を続け、ほとんどの科目で「高評価」を獲得し、希望する早稲田大学に合格されました。
東京大学大学院から文部科学省へ
大学卒業後は教育社会学に関心を持ち、東京大学大学院に進学。
定時制高校の教員として4年勤めた後、教育現場の課題を行政側から変える志を持って、文科省に入省されました。
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藤井さんが指摘する「ありのままでいい」の落とし穴
藤井さんは取材で、不登校だった頃に周囲から言われた言葉について、印象的な指摘をしています。
「人と比べる必要はない」「ありのままでいい」と言われ続けた
藤井さんが不登校だった頃、周囲からは「人と比べる必要はない」「ありのままの自分を大切に」といった声かけがありました。
これは多くの親御さんも自然に選ぶ、お子さんを傷つけないための言葉です。
「普通になりたい」当事者には嬉しい言葉ではなかった
しかし「普通になりたかった」藤井さん自身にとって、こうした言葉は嬉しいものではなかったそうです。
場合によっては当事者の「現状を変えよう」という意欲を損なうことにもなりかねない、と藤井さんは語ります。
優しさのつもりが意欲を削ぐ可能性
親御さんの優しさから出た言葉も、お子さん自身が「みんなと同じになりたい」と望んでいる時には、むしろ意欲を奪う可能性があるのです。
これは1,900名以上の支援でも繰り返し見えてきたパターンです。
スダチご利用者の声
息子が「みんなと同じように学校に行きたい」と何度も言葉にしていたのに、私は「無理しなくていい」と返してばかりでした。今思えば、その言葉が息子の意欲を奪っていたのかもしれません。スダチで具体的な行動を後押しする声かけに切り替えてから、再登校への階段が見え始めました。
高校2年生・男の子の保護者 ▶ 直筆アンケートを見る
「ありのままでいい」の代わりに、親ができる声かけ
ゆっくりで構いません。藤井さんも何年もかけて自分の道を作ってきました。
あなたのご家庭も、お子さんへの言葉を少しずつ整えていけば十分です。
お子さんの「望み」を否定せずに受け取る
お子さんが「普通になりたい」「みんなと同じになりたい」と口にした時、その望みを否定せずに受け取るのがおすすめです。
「そうだよね、その気持ちわかるよ」と共感した上で、「一緒に道を考えよう」と続けます。
「結果」を期待せず「過程」を信用する
「学校に行ってほしい」「成績を上げてほしい」という結果への期待ではなく、お子さんが今日できたこと・取り組んだことを過程として認める声かけが効果的です。
これは藤井さんが「努力できた背景」にもつながります。
「あなたなら大丈夫」という長期的な信用を伝える
「明日学校に行く?」のような短期的な問いかけではなく、「あなたなら最終的に道を見つけられる」という長期的な信用を、態度と言葉で伝えてください。お子さんは安心して挑戦できるようになります。
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成功者の体験談を「うちの子の今」とどう関係づけるか
藤井さんのような成功者の体験談は、不登校で悩む親御さんに希望をもたらします。一方で、注意したいポイントもあります。
成功者も「当時は苦しかった」と語る
不登校から成功した方の代表例として、お笑い芸人の千原ジュニアさんもよく挙げられます。
あるテレビ関係者の話によれば、千原ジュニアさんも大人になってから「学校に行っておけば良かった」と漏らすことがあるそうです。
芸人として活躍する場面でも、学校体験のなさが影響することも
学校に行かない道を歩んだ芸人さんでさえ、「学校あるある」のネタについていけない、共通体験を持つ人とのコミュニケーションで苦労する、といった場面があるそうです。
学校に行った経験の有無は、思いがけない場面で影響することがわかります。
「結果として成功した」事実と「今のお子さん」を分けて考える
成功者の話を希望として受け取りつつ、「うちの子も同じ道を歩める」と単純に重ねないことが大切です。お子さんの今を支える具体的な行動が、未来をつくります。
スダチご利用者の声
「他の人と比べなくていい」と何度伝えても、娘の表情は晴れませんでした。本当は娘自身が普通になりたいと願っていたのです。スダチで「比較の言葉を奪うのではなく、できることを一緒に積み上げる」関わり方を教わり、家族の空気が変わりました。
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スダチが大切にしている「努力できる土台」を整える支援
スダチは1,900名以上のお子さんを再登校に導いた支援実績があります。平均再登校期間は22.6日です。
「日々努力する姿勢」が結果以上に大切
藤井さんが早稲田大学に合格できたのは、毎日の予習・復習を徹底できる「努力する力」を身につけていたからです。
スダチでは、お子さんが日々努力に向き合える土台を、家庭で整えるサポートを行っています。
家庭ルール・生活リズム・声かけの3点を整える
努力できる土台は、家庭ルール・生活リズム・声かけの3点で作られます。
スダチでは毎日のメールサポートで、この3点を具体的にアドバイスしています。
「うちの子はうちの子の道がある」を一緒に見つける
藤井さんと同じ道を歩める保証はありませんが、お子さんに合った道は必ずあります。
親御さんが一人で抱え込まないでください。「相談するなんて恥ずかしい」などと考えるのをやめて、話を聞かせてもらえると嬉しいです。
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よくある質問
不登校と将来の進路について、親御さんからよくいただく質問にお答えします。
不登校だと公立高校への進学は本当に難しいですか?
公立高校の多くは内申点と出席日数を重視するため、不登校の状態が長いと選択肢が狭まる現実があります。ただし、藤井さんのように定時制から大学進学に挑戦するなど、複数の道があります。
まずは早めに、お子さんの進路の選択肢を整理することをおすすめします。
子どもが「普通になりたい」と言ったらどう答えればいいですか?
「そうだよね、その気持ちわかるよ」と共感した上で、「一緒に道を考えていこう」と続けるのがおすすめです。
望みを否定せず、行動の支援に繋げる声かけが、お子さんの意欲を後押しします。
家庭環境が原因で不登校になっている場合、まず何をすればいいですか?
家庭環境の問題は親御さん一人で解決するのは難しいことが多いです。
スダチでは家庭環境の課題を踏まえた支援も行っており、お子さんへの声かけや関わり方を一緒に整えていきます。
まとめ|「ありのまま」より「一緒に進む」を選ぶ
藤井景人さんの記事が私たちに教えてくれたのは、お子さんの「普通になりたい」という願いを大切にする姿勢の重要性です。
「ありのままでいい」という優しい言葉が、時にお子さんの意欲を削いでしまうこともあります。
代わりに「お子さんの望みを受け取り、過程を認め、長期的な信用を伝える」声かけが、お子さんと一緒に道を歩む土台になります。
言葉の選び方一つで、お子さんの未来は確実に動き出します。
スダチでは1,900名のご家族と「今日かける一言」を一緒に作ってきました。藤井さんのような未来を、お子さんと一緒に描いていきましょう。



