不登校の子どもの不安を克服する3つの方法 親御さんができる具体的なアプローチ
この記事の結論
不登校の子どもの不安を克服するには
①不安を言語化・書き出させること
②足を使った運動
③学校へ向けた準備を一歩ずつ積み重ねること
が効果的です。
不安の96%は実際には起こらないという研究結果があるとおり、行動することで不安は確実に軽減していきます。
本記事では、不登校の子どもの不安を克服する3つの方法と、親御さんができる具体的なアプローチを、平均22.6日での再登校実績をもつスダチのコンサルタントが監修のもと解説します。
「うちの子、学校に行こうとするたびに不安でいっぱいになってしまって…」
そんな悩みを抱えている親御さんは多くいらっしゃいます。不登校のお子さんは常に不安と戦っていますが、適切な関わり方で不安を和らげることは十分できます。この記事では、不安のメカニズムから親御さんが今日から実践できる具体的な克服法まで解説します。
この記事を読んでわかること
- 不登校の子どもが感じる不安のメカニズム(ノルアドレナリン)
- 「学校は怖くないよ」が逆効果になる理由と感情のラベリング
- 不安の96%は起こらないというミシガン大学の研究結果
- 不登校の子どもの不安を克服する3つの具体的な方法
目次
1. 不登校の子どもが抱える不安とはどんなものか
不登校のお子さんは、さまざまな不安を日常的に感じています。
- 漠然と学校に行くのが怖い
- 友達に何か言われないか不安
- 先生にどう思われるか不安
- 授業についていけないか不安
これらの不安は、不登校のお子さんのほぼ全員が抱えていると言っても過言ではありません。重要なのは、この不安を「悪いもの」と捉えないことです。不安は行動するためのエネルギーであり、正しく向き合うことで再登校への力に変えられます。
2. 不登校と不安について親御さんが知っておくべき3つのこと
お子さんの不安に対処する前に、不安そのものについて理解しておくことが大切です。
2-1. 不安のメカニズム(ノルアドレナリン)
人間が不安を感じるとき、脳内ではノルアドレナリンが分泌されます。これは「戦うか逃げるか」を指示する物質で、ピンチの状況で行動するためのエネルギーです。
つまり不安は、脳が「何かをしなさい」と送るサイン。何もしないほど不安は強まり、布団の中で悩み続けると不安はどんどん大きくなります。不安を消す方法は行動することです。
2-2. 不安の96%は実際には起こらない
ミシガン大学の研究によると、不安の80%は実際には起こらないことがわかっています。さらに残り20%のうち16%は事前準備で対処できます。つまり想像した不安が実際に起きる確率はたった4%です。
スダチでは2,000名以上のお子さんの再登校をサポートしてきましたが、実際に学校に行って帰ってきたお子さんはみなさん「意外と大丈夫だった」とおっしゃいます。
2-3. 不安は行動するためのガソリン
不安がゼロの状態だと人は行動しません。テスト前の不安が勉強のエネルギーになるように、お子さんの不安も「何かをしようとするサイン」です。不安を前向きに捉える関わり方が、親御さんにできる大切なサポートです。
スダチご利用者の声
スダチに相談する前は、子どもが学校に行こうとするたびに不安でいっぱいでした。「また行けなくなったらどうしよう」と毎朝ドキドキしていましたが、親の関わり方を変えることで子どもの表情が明るくなっていきました。
小5男子の親御さん ▶ 直筆アンケートを見る
3. 「学校は怖くないよ」は逆効果?親御さんがやりがちなNG対応
不登校のお子さんに「学校は怖くないよ」「家にいれば大丈夫」とつい言ってしまいがちですが、研究によるとこれは不安をむしろ強める結果になります。
蜘蛛恐怖症の人を対象にした実験では、次の3グループを比較しました。
- グループ1:「蜘蛛は無害だ」と説明する
- グループ2:蜘蛛への関心をそらす質問をする
- グループ3:今感じている不安を言語化させる(感情のラベリング)
不安が軽減したのはグループ3のみ。グループ1・2はむしろ不安が強まりました。
「大丈夫だよ」という声かけが、逆に学校への恐怖を強めてしまう可能性があるのです。
3-1. 感情のラベリングとは
感情のラベリングとは、今感じている感情を言葉にするアプローチです。
「学校に行くのが怖い」「友達に何か言われそうで不安」など、お子さん自身が不安を口に出せる環境をつくることが大切です。
ただし、自己肯定感が低く親子関係が良くない状態で無理に言語化させると逆効果になる場合もあるため、まず親子の信頼関係を築くことを優先してください。
4. 不登校の子どもの不安を克服する3つの方法
不安のメカニズムを踏まえた上で、今日から実践できる方法を3つご紹介します。
4-1. ①不安を吐き出させる(言語化・書き出す)
不安を口に出すだけでストレスは大幅に軽減されます。さらに効果的なのは紙に書き出すことです。書くことは話すよりも強力なアウトプットで、書いた内容を見ながら親子で話し合うことで、お子さん自身が気持ちを整理できるようになります。
「書いて」と命令するのではなく、「一緒に書こう」という姿勢で寄り添うことがポイントです。
4-2. ②運動(特に足を使う運動)
運動によって脳内のノルアドレナリンが正常化し、ネガティブな感情が軽減されます。特に足を使った運動はセロトニン(幸福ホルモン)を分泌させ、不安を和らげる効果があります。
朝の散歩や、強い不安を感じているときの外出だけでも効果があります。
4-3. ③学校へ向けた準備を一歩ずつ積み重ねる
脳は実際に行動しない限り不安を克服できません。そこで、学校に向けた準備を一つひとつこなすことで不安を少しずつ軽減します。
朝起きる → 顔を洗う → 朝食を食べる → 制服を着る → カバンを準備する → 玄関を出る…という流れを、できるところから一歩だけ。
校門まで行けなくても、学校の近くまで行くだけでも立派な前進です。
スダチご利用者の声
子どもが「学校に行きたいけど怖い」と言うたびに「大丈夫だよ」と言い続けていたのが逆効果だったと知り、驚きました。不安を否定するのではなく、聞いてあげることの大切さを学べてよかったです。
中1女子の親御さん ▶ 直筆アンケートを見る
5. 失敗を恐れないために親御さんができること
不安の根本には「失敗への恐れ」があります。「授業で先生に当てられて答えられなかったら…」という不安は、多くのお子さんが感じるものです。
失敗しても大丈夫という安心感を親御さんが示すことで、お子さんは不安と向き合う力を育めます。親御さん自身が過去に挑戦して失敗したエピソードや、そこから得たことを話してあげると、「親も失敗していいんだ」という安心感につながります。
こちらもCHECK
6. 不登校のお子さんの不安に、スダチはどう向き合うか
スダチでは、平均22.6日で再登校を達成した2,000名以上のサポート実績があります。
再登校したお子さんのほぼ全員が、学校に行く前は不安でいっぱいでした。それでも実際に行ってみると「意外と大丈夫だった」とおっしゃいます。
スダチのサポートでは、親御さんの関わり方を変えることでお子さんの自己肯定感を高め、不安を行動のエネルギーに変えていくアプローチをとっています。
スダチご利用者の声
不登校中、子どもの不安はどんどん大きくなっていましたが、スダチのアドバイス通りに関わり方を変えたら、子ども自身が「やってみる」と言い出すようになりました。
中2女子の親御さん ▶ 直筆アンケートを見る
こちらもCHECK

-
不登校の原因とは?学校・家庭・本人・環境の4軸で14個わかりやすく解説
「うちの子が不登校になった原因は何なのだろう?」 不登校が始まったとき、多くの親御さんが最初に悩むのが「原因探し」です。実は不登校は、ひとつの明確な原因で起きることはほとんどなく、学校・家庭・子ども自 ...
続きを見る
7. 不登校の子どもの不安についてよくある質問
7-1. 「学校に行く」と言っても当日に行けないのはなぜですか?
前日の夜は行く気があっても、当日の朝に不安が強まって行けなくなるケースは非常によくあります。不安は実際に行動することでしか軽減されないため、玄関まで一緒に行く・学校の近くまで車で行くなど、一歩だけ前に進む環境をつくることが大切です。
7-2. 子どもが何も話してくれません。不安を聞き出す方法はありますか?
直接「不安を教えて」と聞いても話しにくいお子さんが多いです。普段のゆったりした会話の中で自然に話が引き出せるよう、日頃から親子でコミュニケーションをとる時間をつくることをおすすめします。
7-3. 不登校の子どもの不安はいつなくなりますか?
不安は完全にゼロにならなくてもよいのです。不安があっても「行ってみよう」と一歩踏み出せる状態になることが目標です。
スダチのサポートでは、平均22.6日でその状態に達するお子さんが多くいます。
こちらもCHECK

-
不登校の子に「なぜ勉強しないといけないの」と聞かれた時の答え方|人生の選択肢を増やすため
この記事の結論 勉強する理由は人生の選択肢を増やすためです。学歴がなくても成功できる職業はありますが椅子が非常に少なく、考えが変わった時に選択肢がないのはとてもつらいことです。今の日本社会では勉強しな ...
続きを見る
8. まとめ:不登校の子どもの不安は正しいアプローチで必ず軽くなる
不登校のお子さんの不安を克服するポイントをまとめます。
- 不安は「行動しなさい」という脳のサイン。何もしないと不安は強まる
- 不安の96%は実際には起こらない(ミシガン大学研究)
- 「大丈夫だよ」は逆効果。不安を言語化させる(感情のラベリング)が有効
- 克服法:①言語化・書き出す ②足を使う運動 ③準備を一歩ずつ
- 失敗しても大丈夫という安心感を親御さんが示すことが鍵
お子さんの不安がなかなか和らがない場合は、スダチへの無料コンサルティングをご検討ください。平均22.6日での再登校実績をもとに、お子さんに合ったアプローチをご提案します。
この記事を監修した人
小川 涼太郎(おがわ りょうたろう)
不登校支援サポート スダチ 代表
株式会社スダチ 代表取締役社長
「学校へ行こうかな」を自然と引き出すサポートを展開するスダチの代表。これまでで2,000名以上のお子さんを再登校に導いてきた。
「誰もが巣立ちゆける世界を」をミッションとし、不登校の解決はそのための通過点に過ぎないと考えている。
これまで不登校の子ども達に向けたボランティア活動を通し、多くの不登校の子どもたち、保護者様と関わる。
ボランティア活動を通して、子ども達や親御さんとお話しする中で、「本当は学校に行きたい、だけど行けない。自分でも行けない理由が分からない」子ども達が多くいることを知る。
そのように苦しんでいる子ども達や親御さんを見て、「不登校で苦しむ子供たちを一人でも多く救いたい」との思いを持つようになり、不登校支援事業を立ち上げるに至る。
【著書】
不登校の9割は親が解決できる 3週間で再登校に導く5つのルール(PHP研究所)
【メディア露出実績】
不登校解決TV
PIVOT 公式チャンネル
Mieライブ
ORICON NEWS
渋谷新聞
朝日放送テレビ『news おかえり』
CARRER CRAFT
テレビ朝日放送『スーパーJチャンネル』
BSフジ『みんなでSDGs』
mamagirl
教育革命家ドラゴン先生チャンネル
Forbes JAPAN
女性向けメディアKARIN
企業トピTV




