この記事の結論
不登校児童生徒に「学校に行っていない時間、何をしているか」を尋ねた調査で、最多は趣味や遊び(1位ゲーム・2位スマホ・3位音楽)、2番目に多かった回答が「何もしていない」でした。
さらに7割超が週1回以下しか外出せず、7割が友人と会わないという現実。本記事では、この調査が示す不登校中の生活実態と、ご家庭で「やることがある日常」を取り戻すための具体的な視点を解説します。
「うちの子、家でずっとスマホばかり」
「ゲームの時間が止まらない」
不登校のお子さんを抱える親御さんの大多数が、この現実と向き合っています。
「気分転換になれば」と思って許していた時間が、いつの間にか「やることがない時間」そのものに変わっていく...。そんな経験はありませんか。
スダチには、毎日のように親御さんから「ゲームの時間が止められません」「他にやることがないと言うんです」というご相談が届きます。
本記事では、調査データと支援現場から見えてきた現実を整理して、ご家庭で動かせる具体的な選択肢をお伝えします。
この記事を読んでわかること
- 不登校中のお子さんの過ごし方ランキング|趣味・何もしない・ゲーム・スマホ
- 「やることがない」がデジタル依存を生む構造
- 週1回以下しか外出しないお子さんが7割という現実
- 「会社員が引きこもってゲームしている」のと同じ状態になる懸念
- ご家庭で「やることがある日常」を取り戻すための視点
目次
不登校中のお子さんの過ごし方|趣味と「何もしない」が上位
ある調査で、不登校児童生徒に「学校に行っていない時間、何をしているか」を尋ねた結果が公表されました。
最多は「趣味や遊び」、続いて「何もしていない」
最も多い回答は「趣味や遊び」。
続いて2番目に多かったのが「何もしていない」という回答でした。
趣味の内訳は1位ゲーム・2位スマホ・3位音楽
「趣味や遊び」と答えた人の内訳を見ると、1位はゲーム、2位はスマホ、3位は音楽となっています。
具体的には「ずっとゲームや動画を見ている」「だらだらSNSを見ている」という回答が多く集まりました。
「趣味」と「何もしない」の本質は同じ
実はこの2つの回答、本質は同じです。
どちらも「やることがない」状態のお子さんが、目の前にある画面に時間を吸い取られている姿を示しています。
参照:ツナグバ運営局(株式会社成基)「不登校中の過ごし方に関するアンケート」(2023年7月〜8月実施・不登校経験者296名対象) https://www.shingaku-fs.jp/tsunaguba/column/about_truancy/questionnaire_futoukou_sugoshikata
スダチご利用者の声
娘が学校を休み始めてから、家で過ごす時間のほとんどがスマホとYouTubeになりました。最初は「気分転換になれば」と思っていましたが、徐々に時間が伸びていき、生活リズムが崩れていく姿に焦りを感じました。
高校2年生・女の子の保護者 ▶ 直筆アンケートを見る
「やることがない」がデジタル依存を生む構造
スダチが現場で見てきたのも、まさにこの構造です。
家にいる時間が長いと「画面」しか選択肢がなくなる
学校から離れて家で過ごす時間が長くなると、お子さんに残される選択肢はゲーム・スマホ・YouTubeなどの画面コンテンツに偏ります。
手元にあって、すぐ楽しめて、頭を使わなくていい。この3条件が揃った娯楽が、家庭での選択肢を独占します。
「気分転換」のつもりが「依存」に変わる
最初は「気分転換になれば」と許していた時間が、徐々に伸びていきます。
脳科学的にも、短時間で強い快感が得られるコンテンツは依存度が高くなります。
気づいた時には、一日のほとんどが画面の前という状態に。スマホやゲーム依存の悲劇は、大人も子どもも一緒です。
「学校行ってないからご飯食べさせて」というレベルになることも
スダチに相談に来られるお子さんの中には、ゲームに集中していて食事の手も止められない状態になっているケースもあります。
家でやることがない状況が長く続くと、生活の悪化はここまで進行するのが現実です。
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週1回以下しか外出しないお子さんが7割
調査では、外出や友人と会う頻度についても聞かれていました。
外出は週1回以下が7割超
不登校児童生徒の7割超が「週に1度以下しか外出しない」と回答しています。
家で過ごす時間が、想像を超えて長くなっている現実が見えてきます。
友人と会う頻度も7割が「会わない」
同じく7割の人が「友人と会うことはない」と回答しています。
コミュニケーションの機会が大幅に減り、世界が画面の中だけに閉じていきます。
運動量・人との接点も同時に減る
外出しない・友達と会わない状態が続くと、運動量も対面コミュニケーションも減ります。
体力・社会性・気力のすべてが、ゆっくりと削られていきます。
スダチご利用者の声
息子は学校に行けない日もゲームの時間だけはルールを決めていました。それでもやっぱり「他にやることがない」と言って、ゲーム以外の時間は何もせずぼーっとしていました。「やることがある日常」を取り戻すことの難しさを実感しました。
小学5年生・男の子の保護者 ▶ 直筆アンケートを見る
「会社員が引きこもってゲームしている」のと同じ状態
スダチがよくお伝えしている例えがあります。
大人で考えると分かりやすい
会社員が会社に行かず、家で一日中ゲームをしている状態を想像してみてください。
これは社会的に見ると「クビになっておかしくない」状態です。
子どもにとっての学校は、大人にとっての会社
お子さんにとって学校は、大人で言うところの会社のような存在です。
会社に行かない大人と、学校に行かない子ども。同じ状態を、子どもに対してだけ「仕方ない」と受け入れていませんか?
再登校を目指すならデジタル機器との距離を見直す
お子さんの再登校を目指すなら、ゲーム・スマホとの距離を見直すことが避けて通れない一歩になります。
家でずっと画面を見続けている限り、学校に戻る動機は生まれにくいのが現実です。
スダチご利用者の声
中学3年の息子は不登校中、外に出るのが週1回もないような生活でした。友達とも会わなくなり、世界がスマホの中だけになっていきました。家での過ごし方を変える必要があると気づくのに時間がかかりました。
中学3年生・男の子の保護者 ▶ 直筆アンケートを見る
「やることがある日常」を取り戻すためにできること
スダチでは、これまで1,900名以上の親御さんと一緒に、家庭での過ごし方を整え直してきました。
続いては、スダチが支援の中で具体的にやってきたことをお伝えします。
まずはデジタル機器を一旦ゼロにする
スダチがおすすめしているのは、ゲーム・スマホ・テレビなどのデジタル機器を一旦ゼロにする方針です。
「制限」ではなく「一旦ゼロ」が大切で、再登校が安定してから少しずつ戻していきます。
「学校時間」と同じリズムで過ごす
学校に行っていた頃と同じ時間帯で起きて、食事をして、活動して、寝る。この「学校リズム」を、不登校期間に自宅でも維持します。
やることがない時間が減るだけで、お子さんの状態は変わっていきます。
読書・漫画も含めて「家で何をするか」を整理する
スダチでは、不登校期間中の読書・漫画も「学校の授業中ならNG」という基準で判断します。
授業中に読んでいたら怒られるものは、家でも一旦控えるという発想です。
外との接点を意図的に作る
外出しない・友達と会わない状態を放置せず、親御さんがお散歩に誘う・買い物に連れて行くなど、意図的に外との接点を作っていきます。
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よくある質問
不登校中の過ごし方について、親御さんからよくいただく質問にお答えします。
ゲームを取り上げたら子どもが暴れます。どうすればいいですか?
一時的な反発が出ることは想定しておくのがおすすめです。
スダチでは、家庭ルールを「家族みんなの決まり」として導入し、サポーターと一緒に毎日の関わり方を整えていきます。
子どもが「やることがないからゲームしてる」と言います。本当に他に楽しみがないのですか?
短期的にはそう見えるかもしれません。しかし、デジタル機器との距離を一旦置くと、他のことに目を向ける時間が自然に生まれます。
読書・運動・家族との会話など、忘れていた選択肢が戻ってきます。
友達ともゲームでつながっています。これも遮断していいのですか?
ゲームを通じた友達関係も、お子さんにとって大切な居場所です。
ただし「学校に戻る」を目標にする場合、一時的に距離を置くことで、対面のつながりを取り戻す余地が生まれます。サポーターと相談しながら段階的に決めるのがおすすめです。
まとめ|「家で何をするか」が再登校への道を作る
不登校中のお子さんの過ごし方は、ゲーム・スマホ・何もしないに大きく偏っているのが調査の現実です。「気分転換」が「依存」に変わるのは、想像以上に早く起こります。
「家で何をするか」を整え直すこと。これが、お子さんが再び学校に向かう力を取り戻す土台になります。
スダチでは、これまで1,900名以上の親御さんと毎日LINEで伴走してきました。そのご家庭の平均で、22.6日でお子さんが再登校に至っています。家庭での過ごし方を見直したいと感じている方は、初回の相談でお話を聞かせてください。



