この記事の結論
長期休み中の過ごし方を間違えると、不登校は悪化します。悪化する理由は①恒常性・②ニューロンの変化・③スマホ・ゲーム依存の3つです。
「休ませればエネルギーが貯まる」という考え方は危険で、長期休み明けに不登校が最も増えます。休み中の生活リズムとデジタル管理が再登校のカギです。
本記事では、不登校の子どもが長期休み明けに悪化する3つの理由と対策・夏休みの過ごし方を、平均22.6日での再登校実績をもつスダチのコンサルタントが監修のもと解説します。
不登校のお子さんをお持ちの親御さんにとって、夏休みや冬休みは「学校に行かなくていい期間」として、少しほっとできる時間かもしれません。しかし実は、長期休みは不登校のお子さんにとって最も注意が必要な時期のひとつです。
1年間で最も不登校が増えるのは長期休み明けです。特に夏休み明けの9月1日は、子どもの自殺が最も多い日とされています。この記事では、なぜ長期休み中の過ごし方が不登校の悪化につながるのか、3つの理由と具体的な対策をお伝えします。
この記事を読んでわかること
- 長期休み明けに不登校が増える3つの理由
- 恒常性(ホメオスタシス)が不登校に与える影響
- ニューロンへの良い刺激・悪い刺激とは何か
- スマホ・ゲーム依存が不登校を悪化させるメカニズム
- 長期休み中に親御さんができる具体的な関わり方
目次
1. 長期休み明けに不登校が最も増える理由
1年の中で最も不登校が増えるタイミングは、長期休み明けです。特に期間が最も長い夏休み明けが最多で、長くなるほど学校へ行きづらくなります。子どもの自殺が最も多い日が9月1日とされているほど、夏休み明けは子どもにとって過酷な時期です。
「休ませればエネルギーが貯まって元気になる」と考える方も多いですが、過ごし方を間違えると休み中に症状が悪化します。その理由は3つあります。
スダチご利用者の声
「最初は何から手をつけたらよいかわかりませんでしたが、ルールの作り方から伝え方まで細かく指導していただき、子どもの気持ちがぐんぐん変わりました。思い切って利用して本当によかったです。」
小学6年生・男の子の保護者 ▶ 直筆アンケートを見る
2. 不登校が長期休みに悪化する3つの理由
なぜ長期休みに過ごし方を間違えると不登校が悪化するのか。理由は恒常性・ニューロン・スマホゲーム依存の3点にあります。
2-1. 恒常性(ホメオスタシス)
恒常性とは、人間が現状維持をしようとする生物学的な機能です。ダイエットを始めてもすぐ元に戻る、禁煙を決意してもタバコを吸ってしまう、というのはすべてこの恒常性のはたらきです。
不登校のお子さんが「また学校へ行こう」と感じはじめても、この恒常性が変化への抵抗として働きます。長期休み中にその「不登校の状態」が固定されるほど、休み明けに学校へ戻るハードルが高くなります。
親御さんはお子さんが恒常性を乗り越えようとしているときに、しっかり背中を押してあげることが大切です。
2-2. ニューロン(脳の神経細胞)の変化
ニューロンは良い刺激を与えれば良い方向に、悪い刺激を与えれば悪い方向に変化します。2〜3週間ほど悪い刺激が続くと、意欲が失われ長期的な引きこもりに向かいやすくなります。
ニューロンへの悪い刺激は一方的に情報を受け取るだけの行動(スマホ・テレビ・ゲーム)です。逆に良い刺激は、生活習慣を整える・褒める・人と会話する・新しいことに挑戦するなどです。長期休み中にゲーム漬けの生活が続くほど、ニューロンが悪い方向に固まっていきます。
2-3. スマホ・ゲーム依存
スマホやゲームは脳内にドーパミンを大量に分泌させ、強い依存性を持ちます。iPhoneを開発したスティーブ・ジョブズも子どもが大きくなるまで電子機器を持たせなかったというのは有名な話です。
全日制高校なら日中ゲームはできませんが、長期休み中は誰にも止められずゲームができる環境になります。学校に通いながらゲームをする子どもと、不登校でゲームをする子どもでは、状況がまったく違います。
「好きなことをさせてエネルギーを貯めましょう」というアドバイスには注意が必要です。
スダチご利用者の声
「小3の3学期で不登校になり、ずるずると1年8ヶ月ほど経って、小5の9月にスダチさんのサポートを開始しました。毎日励ますことで友だちに迎えにきてもらったりと、少しずつ前に進むことができました。」
小学5年生・男の子の保護者 ▶ 直筆アンケートを見る
こちらもCHECK
3. 恒常性を乗り越えるための親御さんの関わり方
恒常性を乗り越えるために最初にすべきことは、お子さんに恒常性の存在を伝えることです。「変わろうとするときに怖くなるのは当然だよ。それが恒常性というもの」と伝えると、お子さんが自分の感情を客観視しやすくなります。
また、親御さん自身の失敗談をエピソードとして話すのも効果的です。失敗は恥ずかしいことではない、また挑戦すればいいと子どもが思えるようになると、行動できるようになります。
長期休み明けは「休んでもいいよ」と言いたくなる気持ちはとても自然です。しかしここで休んでしまうと、その後学校へ行きにくくなるのはお子さん自身です。
この恒常性の壁を乗り越えることは、お子さんの人生全体にとって非常に大切な経験となります。
スダチご利用者の声
「非常に良かったです。利用していなければ、復学することは難しかったと思います。恐らくスダチにお願いしていなければ、現在でも不登校の状態は続いていたのではないかと思います。」
高校1年生・男の子の保護者 ▶ 直筆アンケートを見る
こちらもCHECK
4. 長期休み中に取り組むべき具体的なこと
長期休み中にお子さんの状態を悪化させないためには、3つの習慣を守ることが重要です。
①起床・就寝時間を固定する:生活リズムの乱れはニューロンに悪影響を与えます。夏休み中も学校のある日と同じ時間に起きる習慣を維持しましょう。
②スマホ・ゲームの時間を制限する:使用時間のルールを明確にし、親御さんも一緒に守ります。昼間のゲームを許容すると、依存が固まります。
③外出・人との交流の機会をつくる:ニューロンへの良い刺激のために、スポーツや習い事など外部との接点を定期的に設けましょう。スダチでは1,900名以上の支援実績から、長期休み中の具体的な関わり方を指導しています。
こちらもCHECK
-
-
不登校の原因とは?学校・家庭・本人・環境の4軸で14個わかりやすく解説
「うちの子が不登校になった原因は何なのだろう?」 不登校が始まったとき、多くの親御さんが最初に悩むのが「原因探し」です。実は不登校は、ひとつの明確な原因で起きることはほとんどなく、学校・家庭・子ども自 ...
続きを見る
5. よくある質問(FAQ)
長期休みと不登校に関して、よく寄せられる質問にお答えします。
5-1. なぜ長期休み明けに不登校が増えるのですか?
恒常性・ニューロンの変化・スマホゲーム依存の3つが主な原因です。長期休み中に不登校の状態が固定され、学校への復帰がより困難になります。9月1日は子どもの自殺が最も多い日とされており、夏休みの過ごし方は非常に重要です。
5-2. 長期休み中、不登校の子どもにゲームをさせてもいいですか?
ゲームへの依存は不登校悪化の大きな原因です。ドーパミンへの依存が形成されると、学校復帰のハードルがさらに高くなります。長期休み中こそ明確なルールを設けることが重要です。
5-3. 長期休み中に親御さんができる具体的なことはありますか?
起床・就寝時間の固定、スマホ・ゲームの時間制限、前向きな声かけの3つが基本です。恒常性についてお子さんに伝え、変化を応援する姿勢を示しましょう。
6. まとめ
長期休みは不登校のお子さんにとって悪化のリスクが高い時期です。
- 不登校が悪化する理由は恒常性・ニューロン・スマホゲーム依存の3つ
- 「休ませればエネルギーが貯まる」は誤り。過ごし方が再登校のカギを握る
- 生活リズムの固定とデジタル管理が最重要
- 恒常性を乗り越える経験はお子さんの人生の財産になる
長期休みの過ごし方で迷っている親御さんは、ぜひスダチの無料コンサルティングをご活用ください。



