こんにちは、スダチの不登校支援サポーターです!
今回は、前回の「第一章 別室登校からの教室登校」の続きからお話ししていきます。
【前回までのあらすじ】
小学1年生の男子のお子さんが、不登校の状態でスダチのサポートを受けることとなりました。
お子さんは学校に行く意識はあるものの、「勉強ができている自分には学校は必要ない」と考え、不登校が続いていました。
また、家庭内のルールに対する反発や他責思考も見られ、教室登校への意欲はほとんどありませんでした。
そのため、サポートではまずお母様に「1日10回褒める」という取り組みを実施していただき、お子さんの自己肯定感を高める努力を続けました。
さらに、他責的な発言には「本当にそう?」と問いかけるマインドセットの方法を導入し、10日目には、初めて学校の話題に触れ、教室登校への挑戦を提案しましたが、お子さん自身は別室登校を希望していました。
このように、お子さんが少しずつ自己肯定感を育みつつも、教室登校に向けた課題はまだまだ多くあることが明確になってきました。
今回は、「再登校はゴールではない」をテーマに、教室登校を目指す取り組みとその過程についてお話していきます。
家族構成
・お父様
・お母様
・不登校の長男(今回サポート)
・次男(未就学)
サポート開始時のお子さん
・自分自身で学校には行かないといけないという意識は多少持てている
・一方で、学校=勉強する場所、勉強ができている自分には必要ないという発言も多い
・サポート開始直後は別室登校はできている状況で、登校はするものの教室登校への意識はない
・他責思考はやや強め(◯◯のせいでできない!という発言もしばしば)
・家族のルールについては反発が強い
ご家庭へのサポートは6月下旬から始まりました。
1.5ヶ月のサポートコースで夏休みも挟むため、9月上旬までのサポートコースとなりました。
注意
※実際のサポートを元にしていますが、人物名など個人を特定できる情報は仮で設定しております。
※記載している内容はあくまでもサポートの一部でございます。
第二章:再登校はゴールではない
教室登校へ向けた挑戦
翌日から教室登校へ向けた挑戦が始まりました。
もともと別室登校ができていたこともあり、学校へ入るというハードルは比較的低かったようです。
ただ、別室登校できている場合はここから教室に気持ちを向けることが非常に難しいです。
他のお子さんでもよくあることですが、学校には入るものの、教室登校まではなかなか気持ちが向きませんでした。
そこで、徹底したことが「褒める」と「恒常性」への理解をお子さんに深めてもらうことです。
褒めるときには「教室に行けたかどうかに関わらず、毎日挑戦出来ていること」に注目してもらい、本人が頑張った点を褒めていただきました。
一方、恒常性については「なぜ別室には行けるのに、教室を考えると不安な気持ちになるのか」「その不安な気持ちになったときに、どう行動すれば不安が小さくなるのか」ということを徹底的に考えてもらいました。
<実際のメールのやりとり>
小学生ということもあり、本人にもわかってもらえるようなニュアンスで伝えることにサポーターも親御さんも相当こだわりました笑
再登校と暗雲
親子ともにそういった努力を続けた結果、サポート16日目から徐々にいくつかの授業は教室に入ることができ、「意外といけるじゃん」という経験をすることができました。
そして、ついにサポート25日目に朝から放課後まで教室に登校することができました!!!
<親御さんからの実際のメール報告>
朝から放課後まで1日教室登校した当日、帰宅後の様子↓
<実際のメールのやりとり>
それまで少しずつですが、確実に挑戦を続けたお子さん、不安な気持ちを抱えながらもお子さんに対しては毅然と接してくれた親御さんの努力が形になった瞬間で、サポーターとしても非常に嬉しい気持ちでした。
ただ、ここからで終わりではありません。
継続登校に向けて、様々な乗り越えるべき点があったので、再登校後はここに注目しながらサポートを実施していきました。
サポート25日目に再登校できましたが、タイミングとしては終業式2日前。
2日連続で登校できましたが、3日目に終業式を経て、夏休みに突入しました。
再登校できたものの、2日目には早速不安定な様子で荒れているお子さんの様子を見て、親御さんも終業式前から「夏休み明けが心配」という不安が大きかったようです。
<実際のメールのやりとり>
お子さんの再登校に成功したものの、夏休みに突入....!
不登校のお子さんにとって難関と言われている夏休み明けの再登校は叶うのでしょうか..?
次回は第三章「超難関:夏休み明けの登校」をお届けします。(次回2025年1月15日の21:00に公開予定です)
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