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サポーターのホンネ日記

スダチ 不登校サポーターのホンネ日記 #1 第三章  夏休み明けの再登校と向き合う

2025.01.15

こんにちは、スダチの不登校支援サポーターです!

今回は、前回の「第二章  教室登校への挑戦」の続きからお話ししていきます。

第一章をになりたい方はこちらから!

【前回までのあらすじ】

別室登校ができていたお子さんがついに教室登校へ挑戦を始めました。

ですが、学校に入ることには抵抗が少なかったものの教室に入るハードルは高く、親子で試行錯誤の日々が続きました。

サポートでは「教室に行けたかではなく、挑戦そのものを褒める」ことや、不安の原因と対処法を考える「恒常性」への理解を重視しました。

その努力の結果、16日目から授業への参加が始まり、25日目にはついに1日教室登校を達成!

しかし、夏休み直前というタイミングで次なる課題「夏休み明けの再登校」が浮上...。

不安定な状況の中、挑戦は続いていきます。

今回は、「【超難関】夏休み明けの登校」をテーマに、夏休み明けの再登校を目指していく過程についてお話していきます。

家族構成

・お父様

・お母様

・不登校の長男(今回サポート)

・次男(未就学)

 

サポート開始時のお子さん

・自分自身で学校には行かないといけないという意識は多少持てている

・一方で、学校=勉強する場所、勉強ができている自分には必要ないという発言も多い

・サポート開始直後は別室登校はできている状況で、登校はするものの教室登校への意識はない

・他責思考はやや強め(◯◯のせいでできない!という発言もしばしば)

・家族のルールについては反発が強い

ご家庭へのサポートは6月下旬から始まりました。

1.5ヶ月のサポートコースで夏休みも挟むため、9月上旬までのサポートコースとなりました。

注意

※実際のサポートを元にしていますが、人物名など個人を特定できる情報は仮で設定しております。

※記載している内容はあくまでもサポートの一部でございます。

第3章:【超難関】夏休み明けの登校

夏休みの不登校対策

夏休み中に重要なポイントは2点です。

①いかにお子さんを褒めてあげて自己肯定感を高めてあげられるか

②いかにマインドセットをしなやかに変えてあげられるか

この2点に関しては、お母様も徹底してくださっていました。

とはいえ、長期休暇明けに再登校することは至難です。

結果的に、お子さんも夏休み明けの学校を休んでしまいました。

長期休暇明けは不安な気持ちも強くなるので、仕方ないものの長期休暇直前に登校できていた分、お母様はかなり落ち込んでいる様子でした。

夏休み明け、数日休んでしまったこと、お子さん本人が登校する気持ちがなさそうなことから、「家に居続けるぐらいなら、やっぱり別室登校でもしたほうが良いんじゃないか…」と、お母様もかなり弱気になってしまっていました。

 

<実際のメールのやりとり>

また、そんな気持ちが現れてしまい、親御さんのお子さんへの対応がブレてしまうことがありました。

実は夏休み前より「夏休み明けからもやるべきことができないときはやりたいことだけはできないし、予定していたお出かけにも行けなくなっちゃうからね!」とお子さんに伝えておりました。

これは罰を与えるという意味ではなく、本質的には「〇日だけやるべきことをやれば良い」というものではないので、夏休みが明けてもこの考え方は変わらないよということを改めて先に伝えておく必要があると感じるからです。

ですが、夏休み明けからお出かけするまでの1週間頑張ろうね!と言っていた条件が、3日間、2日間、明日行けたら…と親御さん自身でどんどん条件を下げていってしまったのです。

そして、結果的に「登校できていなくてもお出かけをする」という対応をしてしまっていました。

言っていることをブラさない重要性

ここがお母様の課題で、「お子さんに伝えたことをブラさずに徹底する」ことが、なかなか出来ずにいました。

その結果、お子さんは「どんなに厳しいことを言っていても最終的に親が曲がってくれる」という間違った成功体験をしてしまい、その後、親御さんの言葉を本気で受け取ろうとできなくなってしまいます。

やはり夏休み明けの登校の壁は高く、親御さんもお子さんも挫けそうですね...。

ですが、私たちスダチ不登校のサポーターは、この窮地を乗り越えるべくさまざまな方法を考えていきます...!

次回は第四章「第4章:登校している今の自分が好きをお届けします。(次回2025年1月15日の21:00に公開予定です)

 

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  • この記事を監修した人
小川 涼太郎(おがわ りょうたろう)

小川 涼太郎(おがわ りょうたろう)

不登校支援サポート スダチ 代表
株式会社スダチ 代表取締役社長

「学校へ行こうかな」を自然と引き出すサポートを展開するスダチの代表。これまでで1,000名以上のお子さんを再登校に導いてきた。

「誰もが巣立ちゆける世界を」をミッションとし、不登校の解決はそのための通過点に過ぎないと考えている。
これまで不登校の子ども達に向けたボランティア活動を通し、多くの不登校の子どもたち、保護者様と関わる。

ボランティア活動を通して、子ども達や親御さんとお話しする中で、「本当は学校に行きたい、だけど行けない。自分でも行けない理由が分からない」子ども達が多くいることを知る。

そのように苦しんでいる子ども達や親御さんを見て、「不登校で苦しむ子供たちを一人でも多く救いたい」との思いを持つようになり、不登校支援事業を立ち上げるに至る。


【著書】
不登校の9割は親が解決できる 3週間で再登校に導く5つのルールPHP研究所

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