不登校になったら親がやるべき3つのこと|不登校の7つのタイプと今の子どもの状態・解決法

「子どもが不登校になってしまった…子どもにどう接していけば良いのかわからない」
「子どもの今の状態に適した対処方法を知って、不登校を解決したい」

お子さんの不登校を解決し、つらい気持ちから救ってあげるために、対処方法やお子さんの今の心境を探っていらっしゃるかもしれません。

 

最も身近な存在である親御さんの対応の変化により、お子さんは再登校に向けて主体的に行動し始め、不登校を解決できることがあります。

 

本記事では、お子さんが不登校になったときにまず行動していただきたいことや、お子さんの傾向別の心境、不登校の解決方法を紹介しています。

 

平均3週間で再登校に導くサービスを提供する小川涼太郎監修のもと、お話しする内容は次のとおりです。

記事を読むとわかること

・子どもが不登校になったら最初にやるべきこと
・7つの傾向別の子どもの心境
・子どもが不登校になるきっかけ、根本原因
・国のデータから見る不登校の現状
・再登校に向けて親御さんができる解決策
・小学生〜高校生の不登校で親御さんがよく悩むこと

最後までお読みいただくと、再登校に向けて今すぐ親御さんが行動すべきことがわかります

 

スダチは、学校への行き渋りや、不登校を平均3週間で解決に導いています。

根本的な課題にアプローチしているため、スダチがサポートしたお子さん方は、主体的に学校で抱えていた問題を乗り越えて再登校を果たしています。

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1.子どもが不登校になったら・不登校が続いているときにまずやるべき3つのこと

 

1-1.まずは子どもを休ませて子どものつらい気持ちを受け入れる

 

お子さんが「学校を休みたい」と言い出したり、不登校気味の状態が続いているとき、まずはお子さんの抱えるつらい気持ちを受け入れて認めてあげて、休ませることも大切です

 

お子さんを心配に思う気持ちや、焦りから、

  • どうして学校へ行きたくないの?
  • 早退してもいいからまずは行ってみたら?

という言葉をかけたくなるかもしれません。

 

しかしお子さん自身、学校へ行きたくても行けない状況であり、そのような自分を責めてしまっている場合が多いです。

 

また、理由もはっきりと理解していないことが多く、お子さん自身もとまどっています。

そのようなときに、無理に理由を探ろうとしたり、登校を促してしまうと、お子さんが次の気持ちを抱いてしまうことがあります。

  • 親に迷惑をかけて自分はダメな人間だ
  • この親は自分の気持ちを何もわかってくれない

 

お子さんの自己肯定感が下がり切ってメンタルが不安定になってしまったり、親子の信頼関係が崩れてしまうことにつながります。

 

そのため、まずは「学校でつらいことがあったんだね、そんな状況の中頑張って登校していたんだね」とお子さんの気持ちを認めて受け入れて、休ませてあげましょう

 

どのような状態の自分も受け入れてくれる親がいるとわかると、お子さんの気持ちが落ち着いていきます

再登校に向かって前進するための土台となる、安定した気持ちと親子の信頼関係をまずは構築しましょう。

 

1-2. 子どもがどの時期にいるのか確認する|不登校の4つの時期

 

不登校になられたお子さんは、心境にさまざまな変化があります。

時期ごとの特徴を探るとお子さんの今の心境を知ることができ、親御さん自身も落ち着いて対処できるようになるでしょう。

 

不登校になったお子さんの心境は、次の4つの時期に分けることができます。

時期 お子さんの心境 見られる行動の特徴
前兆期 学校生活で不安に思うことや嫌なことがある
自分に自信がなく学校でどのように行動したらいいのかわからない
無気力な状態で学校が面倒臭いと感じる
不登校のきっかけとなるストレスを複数抱えている状況
悩みを直接相談することは少ない
学校の話をしなくなったり塞ぎ込んだりする様子が見られる
進行期 仮病ではないのに、学校へ行こうとするとどうしても体調が悪くなる 心身の不調を訴え欠席がはじまる
混乱期 常に葛藤を繰り返し、どうしたら良いかわからず混乱している
現実逃避するためにゲームやスマホに依存してしまう
自分のことを情けなく感じている
欠席が続き、変化のない様子が見られる
スマホやゲーム、または好きなことをして過ごしている様子で、学校へ行けないことに焦りを感じていないように見える
回復期 学校へ行ってみようかなという気持ちが湧いてくる
心が落ち着き安定してきて、意欲的に物事を取り組む時期
1人で外出しはじめたり、学習をはじめたり、前へ進む様子が見られる

上記の時期を、全て順調に進めるわけではありません。

回復期に向かったと思ったら、再び混乱期へ戻ったりする場合もあります

 

それぞれの時期に合わせた適切な方法でサポートできるよう、親御さん自身も不登校支援団体の手助けを受けることが大切です。

 

1-3.親がパニックにならず学校との連携や相談先を探していく

 

  • 登校できない日がいつまで続くのだろう
  • 学校に迷惑をかけているのではないか

お子さんを大切に思うからこそ、親御さんはこのような不安に襲われ焦ってパニックになってしまうことも多いです。

 

解決策が見えないことから不安がどんどん大きくなってしまうかもしれません。

お子さんの不登校は、専門的な支援機関の力を借りていくことで、根本解決して再登校を目指せます

 

そのため、まずは落ち着いて、お子さんに適した支援機関を探したり、再登校に向けて学校と連携することが大切です。

 

親御さんがパニックになってしまうと、つい子どもを焦らすような言葉をかけてしまったり、親御さんのメンタルが不安定になったりする場合もあります。

 

お子さんは親御さんの気持ちの焦りや不安を敏感に感じ取るため、お子さんが罪悪感を抱いてしまうことにつながります

親御さんが落ち着いて、解決に向けてポジティブに行動を起こしていくことが大切です。

 

2.不登校には7つのタイプがある

 

不登校になるきっかけと、不登校が継続している心境は、一般的に7つのタイプに分けられることがあります。

この7つのタイプは、秋田県総合教育センターや文部科学省などが公表しているデータを元に作られました。

参考:秋田県総合教育センター研究紀要「Ⅱ不登校のタイプ分け2不登校の7つのタイプ
文部科学省「不登校に関する実態調査(平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書),65ページ 不登校の類型化

 

ただ、スダチの支援では、一般的に分けられているタイプ分けを行っておりませんどのタイプのお子さんも根本原因をたどっていくと、自己肯定感が下がりきって学校へ行けなくなり、不登校が継続しているケースが多いためです。

そして、お子さんの自己肯定感を大きく育てられるのは、お子さんにとって最も身近で信頼できる存在の親御さんとなります。親子関係は、家庭それぞれで異なり、その日の対応と心境によって移り変わっていくものです。

だからこそ、スダチの支援では、一般的なタイプ分けは行わず、毎日のお子さんの状況を親御さんからヒアリングして、その日のお子さんに合わせた、自己肯定感を育てるために必要な接し方と声かけをアドバイスしています。

この方法により、毎日継続してお子さんへアプローチできるため、お子さんの自己肯定感がどんどん育ち、自然と短い期間で主体的な学校復帰を果たすお子さんが多いです。

 

本章では、一般的に分類されている不登校のタイプを紹介するとともに、自己肯定感を育てるための接し方を紹介しています。

 

2-1.不登校のタイプ1:母子分離不安型

 

母子分離不安型のお子さんには、次の特徴が見られます。

  • 親と離れて集団生活を送ることに強い不安を感じやすい傾向がある
  • 親がそばにいると気持ちが安定し集団の中で活動できることがある
  • 集団生活に入る前は登校をしぶる場面が見られた
  • 親からの愛情をもっと欲しいと思っているがなかなか言えない環境にある
  • 人と比べてしまい自信がなく劣等感を抱いている傾向がある
  • 失敗すると親から見放されてしまうのではないかという恐怖心も抱いていることがある

 

母子分離不安型のお子さんをサポートするときは、適切な方法で愛情を注ぎ、お子さんの安心感と自己肯定感を育てることが大切です。

 

お子さんと接する際は、次のことを意識していただくと良いでしょう。

  • どんなときでもあなたを愛しているし大切ということを伝え子どもが挑戦できる環境を整える
  • 子どもがスキンシップや会話を求める時には応えてあげる
  • 怒られた時、機嫌が悪いときに求めるスキンシップは甘えを加速させるためNG
  • 結果ではなく努力の過程を褒めて自己肯定感を高める

 

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2-2.不登校のタイプ2:情緒混乱型(外向タイプ)

 

情緒混乱型外向タイプのお子さんには、次の特徴が見られます。

  • 性格的に「こうしたい」という強い意思があり完璧主義な一面もある
  • 調子の良いときは過剰に頑張りすぎ、キャパオーバーを迎えると急にやる気を失くし何も取り組まない
  • 学習面や対人関係のトラブルを1人で抱え込みどうしようもできなくなり気力を失っている
  • プライドが高い傾向にあり失敗やトラブルを他人のせいにしたり、隠したりする一面がある

 

情緒混乱型外向タイプのお子さんをサポートするときは、「理想の自分になれない…」と悩み苦しむお子さんのプライドを理解しながら接していただくことが大切です。

 

また壁にぶつかることは、本来の目標を達成するために必要な通過点で、決して失敗したわけではないとポジティブに捉えられるよう声かけをしましょう。

 

お子さんと接する際は、次のことを意識していただくと良いでしょう。

  • うまくいかず気力を失っているときは、頑張ってきたプロセスが素晴らしいことを褒める
  • うまくいかないときも、これから成功するために実は良い方向へ進んでいると認識できるような声かけをする
  • 「一緒に解決しよう」という姿勢で、子どもに考える機会を与えながら、一緒に問題を解決していく
  • どんなときでも子どもが大切ということを伝え失敗しても大丈夫という気持ちにさせてあげる

 

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2-3.不登校のタイプ3:情緒混乱型(内向タイプ)

 

情緒混乱型内向タイプのお子さんには、次の特徴があります。

  • 登校しようとすると、腹痛や頭痛など体の痛みが発生する
  • 登校できないことに罪悪感を抱いており、自分を責める気持ちが生まれている
  • 真面目な性格で自分に厳しい一面がある
  • 自分のミスを許さない傾向にあり完璧でいなくてはいけないと考える傾向がある
  • これまで勉強やスポーツが人より優れている傾向にあり現在の自分を受け入れられない気持ちがある
  • 不登校の原因を親に話したがらず、頼ろうとしてこない

 

情緒混乱型のお子さんと接するときは、お子さんの自己肯定感を育てることを意識しましょう。

また「どんなときでもサポートするから前に進んで大丈夫」と安心感を持ってもらうことも大切。

 

お子さんと接する時には次のことを意識していただくと良いでしょう。

  • 本人のつらい感情や状況を理解し認め、「どんなときも味方でいること」「一緒に前に進めるから大丈夫」ということを伝える
  • 「自分のことを受け入れてくれた」と思ってもらえるよう適切な方法で愛情を注ぐ
  • これまでの不満や悩みを話してくれるときは、子どもの気持ちを受け入れその上で子どもがポジティブかつ多角面から物事を考えられるような声かけをする
  • これまで頑張ってきた過程を褒めて認め、前に進もうとしている姿勢なども褒め自己肯定感を育てる

 

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2-4.不登校のタイプ4:無気力型(回避タイプ)

 

無気力型回避タイプのお子さんには、次の特徴が見られます。

  • ストレスを強く感じやすい傾向にあり、ストレスがかかると心身の不調が見られるが、その場が過ぎれば元気になる
  • ストレスを感じる場面から逃げとうとする傾向がある
  • ゲームをしたり、スマホを見たりして好きなことをして1日過ごしている
  • 嫌なことは考えないようにしている様子が見られる

 

無気力型回避タイプのお子さんは、生活習慣が乱れている場合はまず整えましょう

そして「ストレスに感じること」の本質を、お子さんが高い位置から俯瞰して捉え考えられるような声かけを意識します。

ストレスを感じることに一つ一つ立ち向かい克服し、成功体験を与えることも意識していただきたいです。

 

お子さんと接するときには次のことを意識していただくのが大切です。

  • 本人のつらい感情や状況を理解し認め、「どんなときも味方でいること」「一緒に前に進めるから大丈夫」ということを伝える
  • 「自分のことを受け入れてくれた」と思ってもらえるよう適切な方法で愛情を注ぐ
  • これまでの不満や悩みを話してくれるときは、子どもの気持ちを受け入れその上で子どもがポジティブかつ多角面から物事を考えられるような声かけをする
  • これまで頑張ってきた過程を褒めて認め、前に進もうとしている姿勢なども褒め自己肯定感を育てる

 

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2-5.不登校のタイプ5:無気力型(長期化タイプ)

 

無気力型長期化タイプのお子さんは、次の特徴が見られます。

  • 不登校になってから長い期間が経った状態
  • 学校へ行かなくて良い、現在の状況が続けばいいと子ども自身思っている
  • ゲームなどで現実逃避し、自分の現状は考えないようにしている

 

無気力型が長期化したとき、次のことを意識してお子さんと接することが大切です。

  • 愛情を伝えながらも、ダメなことはダメと伝える
  • 親子の立場が逆転しないよう親は強気でいる
  • 生活習慣を整える
  • 子どもが問題をポジティブに捉えて深く考えられるような声かけをする
  • 親が支えてくれるから問題を乗り越えることに挑戦しようという気持ちにさせる

 

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2-6.不登校のタイプ6:神経性障害を伴うタイプ

 

神経性障害を伴うタイプのお子さんには次の特徴が見られます。

  • 情緒混乱型の症状が特に激しく見られ神経性障害が現れている
  • 摂食障害、潔癖症、記憶障害などを発症している
  • 繊細でこだわりが強い一面が見られる

 

神経性障害を伴うお子さんは、専門的なクリニックで神経障害の症状をご相談いただくことがまずは大切です。

心身ともに健康な状態で登校するためには、適切な治療を行う必要があるからです。

 

その上で次のことを意識して接しましょう。

  • 子どもが努力してきたプロセスを褒めて認め自己肯定感を高める
  • どんなときも、失敗しても、子どもを愛していて大切なことを伝え一緒に前に進もうという前向きな気持ちにさせてあげる
  • 子どもが物事をポジティブに捉えられる声かけを意識する

 

うつ病などのメンタル系疾患と診断されたとき、「病気だから仕方ない」と捉えお子さんに薬を与え続けることが一概に良いとは言えません

薬を飲んでよくなればそれがお子さんにとって適切な治療ですが、改善せず悪化していくお子さんも多くいらっしゃいます。

 

以下では、うつ病と診断され5ヶ月間不登校だったお子さんが薬をやめて、たった5日目で再登校したケースをお話ししています。

参考にしていただけたら幸いです。

 

また、それぞれの症状が原因で不登校になっているケースの対応方法については、次の記事も参考になさってください。

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2-7.不登校のタイプ7:発達障害を伴うタイプ

 

発達障害を伴うタイプのお子さんには次の症状が見られます。

  • ASD、ADHD、LDの診断を受けたことがある
  • 発達の偏りやスピードに特徴がある
  • できないことが多かったり、周囲を混乱させてしまう行動をとってしまったりして注意を促される機会が多く自信を喪失している傾向にある
  • 人の立場に立ち物事を考えることが困難で友達とトラブルを起こしてしまう

発達の偏りなどを感じられるときには、できるだけ早く医療機関で検査をすることが大切です。

 

お子さんの脳機能の特徴に合ったサポートを行えば、日常生活を送る上で悩む症状が軽くなります。

そしてお子さん自身、周囲と関わるときのストレスが減り、社会で過ごしやすくなるためです。

 

またお子さんと接するときには次のことを意識していただくことが大切です。

  • 努力を継続している過程を褒めて自己肯定感を育てる
  • どんな状況でも子どもを愛していて大切だからどんどん前に進んで大丈夫と認識してもらう
  • お子さんに合った声かけを学ぶ
  • 何か熱中して取り組むことがあるときには思い切り挑戦させてあげる

 

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3. 文部科学省の定義する不登校と現状の統計人数

 

3-1.文部科学省の定義する不登校

 

文部科学省は、子どもが以下の状況の場合不登校だと定義しています。

「不登校児童生徒」とは 「何らかの 心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、 登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間 30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を 除いたもの」

 

お子さん本人の心理的な理由により、登校したくてもできない状態にあるときが不登校です。

 

また、文部科学省は、不登校の支援の視点として、以下のように定めています。

不登校児童生徒への支援は,「学校に登校する」という結果のみを目標にするのではなく,児童生徒が自らの進路を主体的に捉えて,社会的に自立することを目指す必要がある

上記から、国や学校は不登校のお子さんへの支援は実施していますが、積極的に再登校を目指していきたい時には、民間団体との連携を深めていくことが大切です。

 

参考:文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)

 

3-2.不登校と引きこもりの違い

 

引きこもりと混同されがちですが、定義としては次の違いがあります。

不登校 引きこもり
定義されている期間 30日以上 6ヶ月以上
人との交流 家族以外と交流している場合もある 家族以外と交流がない
状況 就学者が通学できていない状況 家から外出せず他人との関わりが一切ない

 

不登校の場合は、習い事に通っていたり、仲の良い友達とは交流が続いていたりする場合もあります。引きこもりは一切外出せず、家族以外の人とは関わりのない状況です。

不登校が長期化することにより、引きこもりになってしまう場合もあります

 

3-3. 不登校の人数と現状の割合|中学生はクラスに1人が不登校

 

文部科学省が発表した令和2年度における小学校、中学校、高校の不登校者数は以下の表の通りです。

学校 不登校児童生徒数
小学校 63,350人
中学校 132,777人
高校 43,051人

この数値がどの程度の割合であるのかを、解説いたします。

令和3年度に公表された、令和2年度間に調査した『不登校に関する調査研究協力者会議資料』によると、小学生、中学生、高校生の不登校の割合は、以下の数値が出ています。

 

【1,000人当たりの不登校生徒数】

小学生 10.0人
中学生 40.9人
高校生 13.9人

 

中学生にいたっては、25人に1人が不登校であり、クラスに1人不登校の生徒がいるイメージです。

 

さらに以下の資料を見てわかる通り、小学生、中学生の不登校生徒は年々増加傾向にあることがわかります。

 

高校生の不登校生徒に関しては、横ばいの傾向です。

 

 

高校を中退する生徒は減少傾向にあることも特徴的です。

 

 

小学生、中学生の不登校生徒は増加傾向にあるものの、高校生の不登校は横ばいの理由としては、以下を推測することができます。

  • 高校の進学を断念する
  • 不登校の子どもへ対応したオンライン式通信制高校の増加

 

不登校が長引き高校に進学できるような状況ではなく、高校の進学を断念するお子さんもいらっしゃいます。

さらに近年、不登校のお子さんに対応した、オンラインで授業を受けられて、登校は年に数回程度となる通信制高校も増加しています。

 

通信制高校ならば、ほぼ毎日自宅で過ごし他人との交流もないため、不登校のお子さんにとってストレスとなるものがありません。

不登校になったり、中退したりする理由がないことから、上記の結果が出ていると推測できます。

 

ただし、登校日数が年に数回程度の通信制高校への進学は、そのまま引きこもりにならないよう注意が必要でしょう。

不登校の生徒は増加傾向にあるため、お子さんが不登校になることは決して珍しいことではなく、同じ悩みを抱える親御さんは多くいらっしゃいます。

 

また、不登校だったお子さん全員が引きこもりになってしまうわけではありません。

内閣府の調査結果によると、引きこもりになった原因・きっかけが「不登校」と回答している人は、19%程度です。

 

不登校は、これからお子さんが社会に出て活躍していくための一つの通過点に過ぎません。

適切な対処をしていけば不登校を根本解決でき、不登校を解決した経験がお子さんの自信につながります。

 

引用:文部科学省「令和2年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要
内閣府「若者の生活に関する調査 報告書」

 

 

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4.子どもが不登校になったときの解決方法は7つ

 

お子さんに合った適切な対応方法を知っておくと、お子さんを再登校へ導くことが可能です。

再登校してからもお子さんとの関わり方を見直すことができますので、参考にしていただけたら幸いです。

 

4-1.親が一歩踏み出して専門機関へ相談する

 

お子さんに「再登校してほしい!」と考える時には、親御さんが一歩踏み出して行動することが大切です。

お子さんの心の中は、ネガティブな気持ちでいっぱいの状況であり、今は1人で前へ進める状態ではありません。

親御さんが一歩踏み出して、再登校に向けて正しい知識をつけながら積極的に行動しましょう。

 

また親が主体で引っ張っていくのではなく、子どもの視点に合わせ「一緒に解決しよう!」というスタンスでいることも大切です。

 

正しい知識を身につけるためには、スダチのような専門機関へ相談が必要です。

スダチでは、「再登校してほしい」「不登校を解決したい」といった思いのある親御さんへ支援をおこなっています。

 

親御さんが積極的に行動できるよう、お子さんに合わせた接し方や声かけを具体的な内容で日々フィードバックしています。

親御さんがフィードバック通りに積極的に行動してくださっているおかげで、2024年8月時点で1000名以上のお子さんが再登校を果たしています

 

まずは、無料相談にて、お子さんが再登校を果たすまでの道標をお話しさせていただきます。

無料相談は、1対1のオンラインで顔出しも不要です。一度現状の悩みとお子さんの様子をお伺いできましたら幸いです。

 

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4-2.正しい親子関係を築く

 

お子さんと正しい親子関係を築くことも大切です。親子関係を築く上で大切なことは次の4つです

  • 無条件で愛情を伝える
  • 子どもが行動した過程を褒める
  • ダメなことはダメだと毅然とした態度で教える
  • 子どもの意見を尊重する

 

「テストで良い点が取れたから偉い」「良い子でいるあなたが好き」という条件付きで愛情を注ぐことは望ましくありません。

お子さんは、「失敗したら私はダメな人間」「失敗したら見放される」という心境に陥ってしまいます。

 

「どんな状況のときも大好きだからね」という姿勢で愛情を伝えることが大切です。

「どんなときも親が見守ってくれるから大丈夫なんだ」とお子さんが認識することで、一歩踏み出せるようになります

 

また、お子さんが不登校になり、どう接してよいかわからないご状況のことと存じます。

 

お子さんが何かわがままを言うとき、強く言うことができずお子さんの言いなりになることがあるかもしれません。

しかし、その状況は親子の立場が逆転してしまうため、言いなりになることは避けましょう。

 

ダメなことはダメだと毅然とした態度で教えていくことが大切です。その上でお子さんの意見や意思は、受け入れて認めてあげてください。

自分の意見に耳を傾けて認めてくれたうえで、良いことダメなことをきちんと教えてくれる親御さんのことを、お子さんは信頼できるようになります。

 

4-3.子どもの自己肯定感を育てる

 

お子さんの自己肯定感が育つように接することも大切です。

不登校になったお子さんは、学校でつらい思いをした経験から自己肯定感が下がり切っています。

 

お子さんの自己肯定感を育てる方法は、お子さんが努力している過程に目を向け褒めることです。

 

物事がうまくいかないときや、壁にぶつかり立ち止まっているときも、ここに来るまでの過程でいつも努力していたお子さんの姿を認め褒めてあげましょう。

 

その上で、「どんな状況のときもお子さんのことが大好きで、解決に向けて一緒にサポートするから大丈夫」と伝え、お子さんを安心させてあげてくださいね。

お子さんのエネルギーと自己肯定感をチャージしてあげて、一歩踏み出せる環境を整えましょう。

 

4-4.生活習慣を整える

 

昼夜逆転していたり、ゲーム依存していたりする場合には、まず生活習慣を整えましょう。

夜遅くまで起きていると朝学校へ行く時間に起きられるはずがありません。

 

まずは学校へ行く時と同じリズムとなるように、起床時間・就寝時間を定めることが大切です。

ダメなことはダメと伝え、親子の立場を逆転させないことも意識してください。

 

4-5.子どもに考える機会を与える

 

お子さんに考える機会を与えることも大切です。

お子さんは、まだ深く考える習慣がなく感情に流されて不登校となっていることもあるためです。

 

たとえば、お子さんが不登校となったきっかけに対し、「どうしてそれが嫌なのか」と考えられる声かけします。

 

「どうすれば解決できるのか」「本当に学校へいけないほど重大な問題なのか」お子さんがさまざま視点から考えられるよう質問して考えさせてあげてください。

お子さんが自力で多角面から物事を考えられるよう、答えは出さずに問いかけることが大切です。

 

4-6.子どもが物事をポジティブに捉えられるような習慣を身につける

 

お子さんがいつも物事をポジティブに捉えられるように促しましょう。

ネガティブでいっぱいの感情がポジティブに変換されることにより、再登校のきっかけとなるためです。

 

たとえば、何かに失敗してからかわれたことが不登校の原因ならば、以下の点を伝えることが大切です。

  • 失敗はこれから成功していくために必要な通過点であり決してダメなことではない
  • 誰かの失敗を24時間ずっと考えていてこれからも一生覚えている人なんていない=みんな他人にそこまで興味はない

 

思っている以上に、人は他人に興味がなく、お子さんの抱えている問題も命の危険があるような一大事ではないと捉えられるように声かけしましょう。

大変な状況ではなく、むしろこれから良くなっていくための通過点であることも教えてあげてくださいね

 

4-7.フリースクールや保健室登校について正しい知識を身につける

 

「お子さんに再登校してほしい!」という思いがあるのならば、フリースクールや保健室登校について正しい知識をつけていただきたいです。

フリースクールや保健室登校が再登校につながるかと言ったら、一概にそうとは言えないためです。

 

フリースクールは、「お子さんが好きなときに登校する」というスタンスが多いです。

フリースクールの仕様になれてしまうと、毎日学校へ登校するのは、お子さんにとってハードルの高いことになってしまいます。

 

また、保健室登校から行う場合も、「保健室登校」「通常クラスへの登校」という2つの壁を乗り越える必要があります。

それならば、最初から通常クラスに登校した方が良いのです。

 

お子さんにとって良かれと思ったことが、むしろ再登校までのハードルをあげていないか見直してみましょう。

保健室登校を挟まずに、通常クラスへの登校を目指した方が良い理由を詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

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5.子どもの不登校を相談できる相談先一覧

 

5-1.現在通っている学校

 

お子さんが現在通っている学校にも相談できる人がいます。

担任の先生 ・親子ともに相談できる
・お子さんのことを知っているため話しやすい
・クラスでの様子を知ることができる・面談や家庭訪問を受けられる
保健室の先生 ・親子ともに相談できる
・保健室登校にしてもらえる可能性がある
・第三者なのでお子さんが話しやすい
スクールカウンセラー ・親子ともに相談できる
・臨床心理士や精神科医などの有資格者に相談できることもある
・他の先生とも連携を取ってくれる
特別支援教育コーディネーター ・親子ともに相談できる
・発達障害の可能性がある場合などに有効
・関連機関と連携を取ってくれる

 

国の方針により、学校はお子さんに再登校を積極的に促すわけではありませんが、先生と連携を取っておくことで再登校がスムーズになります。

お子さん自身で相談が難しい時には、親御さんが学校とのつながりを維持してあげることが大切です

 

カウンセラーへ相談するメリットやカウンセリングの流れについては、次の記事でお話ししています。

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また、保健室登校のメリットデメリットについては次の記事を参考にしていただけると幸いです。

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5-2.不登校の解決・再登校に向けた支援を実施する民間の支援機関

 

不登校について相談できる民間の支援機関は次の表の通りです。

スダチ ・親御さん専用の相談窓口
・親子関係を見直し不登校を根本解決する
フリースクール ・親子ともに相談できる
・お子さんの居場所づくりができる
カウンセリング施設 ・親子ともに相談できる
・有資格者に相談できる
医療機関 ・親子ともに相談できる
・何らかの症状がある時に有効

それぞれ特徴が異なりますので、お子さんの状態に合わせて利用を検討していきましょう。

 

積極的に再登校を目指していきたい場合には、平均3週間で再登校に導くスダチにご相談ください。

お子さんの現状をお聞きした上で、脳科学に基づくアプローチにより、お子さんへの接し方を具体的な内容でお伝えしています。

 

親子関係を改善することでお子さんの主体性を引き出し、自分から学校生活を楽しめるように導きます

小学生〜高校生まで幅広い年齢のお子さんを支援し、2024年8月時点で1000名以上が再登校に成功しました

お子さんを主体的な再登校へ導きたい時には、ご相談ください。

 

※上記ボタンから登録できない方はこちら

 

 

また、高校生のお子さんが相談できる場所については、次の記事でもお話ししています。

相談先選びの参考になれば幸いです。

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5-3.不登校支援を行う公的機関

 

不登校の支援を行っている公的機関の一覧表は次の通りです。

教育相談所(教育相談室) ・親子ともに相談できる
・臨床心理士や学校管理職経験者に相談できる
・教育に関する悩み相談ができる
教育支援センター(適応指導教室) ・親子ともに相談できる
・カウンセリングやプレイセラピーなどが受けられる
不登校特例校 ・親子ともに相談できる
・不登校生にあわせた学習カリキュラムが受けられる
児童相談所 ・親子ともに相談できる
・不登校だけでなく虐待やいじめ、子育ての悩みも相談できる
精神保健福祉センター ・親子ともに相談できる
・不安など精神的な悩み、子育てなども相談できる
ひきこもり地域支援センター ・親子ともに相談できる
・不登校やひきこもりについて相談できる
・専門機関とも連携してくれる
相談ダイヤル・SNS相談 ・対象者はダイヤルにより異なる
・例:24時間子供SOSダイヤル、親子のための相談LINEなど

 

公的機関の支援では適切な相談先を紹介してもらえることも多いです。

悩みの対応範囲も広いため、不登校だけでなく子育ての悩みなども相談したい時などに便利です。

 

ただし、国は再登校を積極的に目指さない方針なので、再登校するための助言が得られないケースもあります

その場合には民間団体に相談するようにしましょう。

 

6.子どもが不登校になったときの居場所となる施設一覧【学校以外にも居場所はある】

 

不登校になったお子さんは学校に自分の居場所がないと感じてしまい、元気を失ってしまうことが多いです。

学校以外の居場所を作って視野を広げ、再登校に向けて前進できるようにしてあげることが大切です。

 

ただし、居場所を作る際には、お子さんが「ここに居場所があるなら学校に行かなくてもいいや」と思わないように、親御さんが積極的に再登校を促すようにしましょう

 

6-1.教育支援センター

 

教育支援センターは適応指導教室とも呼ばれ、学校に行けなくなったお子さんの居場所を提供します。

そのほか、相談に乗ってくれたり、学習支援を受けられたりすることもあります。

 

教育機関や児童相談所などとも連携し、不登校を解消するための地域ネットワークを構築しているため、必要に応じて専門機関を紹介してもらえるのがメリットです。

 

6-2.不登校特例校

 

不登校特例校は、学校に通えなくなってしまったお子さんに対して、一人一人に適したカリキュラムに沿って学習支援をしてくれる学校です。

 

  • 「授業の進みが早すぎてついていけない」
  • 「朝は起きられず授業を受けるのが難しい」

このような学習の悩みがある場合に利用を検討してみましょう。公立の学校に通っているお子さんであれば無料で利用できます。

 

6-3.地域のコミュニティや習い事

 

地域のコミュニティや習い事で人と関わることで、お子さんが居場所を実感できることもあります。

学校とは全く関係のない人とのつながりを得られますし、できないことができるようになってお子さんの自己肯定感が育つきっかけにもなります

お子さんが興味を持っていることがあれば、じっくり取り組める環境を提供してあげましょう。

 

6-4.学習塾・家庭教師

 

学習塾や家庭教師がお子さんの居場所になることもあります。じっくりと勉強を教えてもらい、理解できると自信が身につくからです。

授業が理解できなかったことが、不登校のきっかけとなっているケースでは、学習塾や家庭教師を利用してお子さんの自信を取り戻してあげると良いでしょう。

 

学力を維持していれば進路の選択肢も広がりますし、再登校する時にも一人取り残されてしまったような感覚に陥らず、スムーズにクラスに馴染めます

 

不登校のお子さんが利用できる学習塾や家庭教師サービスについては、次の記事で紹介しています。

サービス選びのコツや利用時の注意点についてもチェックしていただけると幸いです。

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6-5.フリースクールなどの民間施設

 

フリースクールなどの民間施設も、お子さんの居場所になってくれます。

フリースクールは不登校のお子さんを受け入れているため、同じ境遇のお子さんとのつながりができます。

つらい経験を共感しあえるため、気持ちが軽くなり、元気を取り戻すきっかけとなるでしょう。

 

ただ、フリースクールは居場所にはなりますが、一般的な学校生活と仕様が大きく異なる場合がほとんどです。

フリースクールでの生活に慣れてしまうと、学校復帰が難しくなってしまう場合もあることは知っておきましょう。

 

フリースクールについては、以下の記事でも紹介しています。お子さんの年齢にあった記事をチェックしていただけると幸いです。

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7. 不登校になる理由・原因として多い要素は3つ【文部科学省の調査】

 

文部科学省は不登校の原因を以下の3つに分類しています。

  • 本人に関係した原因:61.4%
  • 家庭に関係した原因:12.3%
  • 学校に関係した原因:21.2%

参考:文部科学省「令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要

 

本人に関係する原因が最も多く、無気力や不安などの精神面に不調があったり、生活リズムが崩れてしまったりが挙げられます。

そのほか、家庭環境や学校環境が原因のケースもあります。

 

このように、お子さんが不登校になるきっかけはさまざまですが、根本をたどっていくと、親御さんが抱いているお子さんへの愛情を、お子さんがうまく受け取れていないケースが多いです。

 

愛情をうまく受け取れない状況のお子さんは、自己肯定感が低い傾向にあります。

自分の言行に自信を持つことができず、社会生活に不安を感じやすく友達との関係性にも悩みやすいです。

 

そのため、不登校の根本原因にアプローチしながら、きっかけとなったことについても対処することが大切です。

本章で不登校のきっかけを理解し、適切な対処ができるようにしていただければ幸いです。

 

ただ、自分では学校に行けない理由がわからないお子さんもいます。不登校は複数のきっかけが複雑に絡み合っている場合が多いです。

不登校の原因がよくわからない時、お子さんにどう声をかけたらいいかについては、次の記事でお話ししています。

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7-1.本人に関係した原因

 

本人に関係した不登校のきっかけは、次のことが挙げられます。

  • 無気力
  • 生活習慣の乱れ

 

何かをきっかけとして無気力になってしまったこと、生活習慣の乱れがあることが原因となり不登校になる場合があります。

無気力になるきっかけはさまざまですが、受験や部活などで周囲や親御さんの期待に応えることができなかったとき、無気力となってしまうことがあります。

 

そのため、成績や結果だけを見て褒めるのではなく、お子さんが努力している過程に目を向けて褒めてあげることが大切です。

 

そして生活習慣が乱れている場合も、「本人の責任だから」「不登校になり落ち込んでいるときに注意を促すのは…」とそのままにしておくことは、お子さんのためになりません。

就寝時間と起床時間を決め、ルーティーン化することが大切です。

 

7-2.家庭に関係した原因

 

家庭に関係したことがきっかけとなり、不登校になる場合もあります。

  • 生活環境の急激な変化
  • 適切な親子関係が築けていない

 

家庭の生活環境が変化したことをきっかけに、ストレスを感じ不登校になる場合もあります。

 

また、適切な親子関係が築けていない状況が続き、あるとき突然不登校になることもあります。

親子間の立場が逆転しないような接し方をしたり、適切な方法で愛情を伝えたりすることが大切です。

 

7-3.学校に関係した原因

 

学校に関係した原因は、次のことが挙げられます。

  • いじめ
  • 友人とのトラブル
  • 教職員とのトラブルや不仲
  • 勉強についていけない
  • 部活動での不適応
  • 進級などにおける環境への不適応

 

学校に関係したことに原因があるとき、問題に直面したお子さんが自己肯定感を喪失している傾向にあります。

お子さんに愛情を伝え、自己肯定感を育てることを意識しましょう。

 

また、現状の問題を高い位置から俯瞰して見てポジティブに捉えられるようにしてあげましょう。

 

8.不登校気味になる前の予兆は4つ【子どもからのSOSを見逃さない】

 

お子さんが不登校になるとき2つの予兆があります。予兆を見逃さず対策すれば、不登校を未然に防ぐことも可能です。

 

8-1.家庭内で会話が減る

 

不登校になる予兆として家庭内での会話が減ることがあります。

不登校となるきっかけを1人で抱え、塞ぎ込んでいるためです。

 

今まで学校での様子を話してくれたのに話さなくなった場合や、どこか塞ぎ込んだ様子が見られるときには、要注意です。

どんなときでも味方でいることや、一緒になんでも解決できることを伝え、相談しやすい環境を整えましょう

 

8-2.学校へ行き渋るようになる

 

不登校の予兆として、学校へ行きたがらない様子が見られることもあります。

特に次の3つの様子で登校を渋ることもあります。

  • 体調不良を訴える
  • 寝起きが悪い
  • 理由をつけて休もうとする

 

学校にいくと何か嫌なことがあるため気持ちが沈み、体調不良が引き起こされたり、異様に寝起きが悪くなったりする場合があります。

嫌なことが何かを探り、適切な方法で一つ一つの問題を解決しましょう

 

8-3.朝体調不良を訴えるようになる

 

学校に行く時間になると急にお腹が痛くなるなど、体調不良を訴えることが増えていきます。

気持ちの落ち込みによって身体にも影響が出てしまい、遅刻したり、そのまま休んだりする日が徐々に増えていきます。

 

「甘え」や「怠け」と感じる方もいるかもしれませんが、決してそうではなく、お子さんはつらい気持ちから実際に不調を引き起こしてしまっている状態です。

お子さんの甘えとは捉えずに、体調不良を引き起こすほどのつらい気持ちを解決していくために、親御さんが行動していくことが大切です。

 

8-4.夜遅くまで起きて朝起きれない日が増える

 

学校のことを考えるだけでもストレスを感じ、その現実から逃げるようにゲームやスマホに没頭するお子さんもいます。

 

夜遅くまでゲームやスマホで遊んでしまい、昼夜逆転して学校に行くのがさらに難しくなっていきます。

ゲームやスマホへの依存はお子さんの気持ちを回復させるどころか、余計に疲れさせてしまいます。

 

「そのうち気が済むだろう」と安易に考えず、早めに対処していくことが大切です。

 

9.不登校になる予兆が見られるときの親の対応方法

 

不登校の予兆が見られる時は、不登校を防ぐために適切な対応をしましょう。

最も大切なことは、お子さんが受け取れる方法で愛情を伝えることです。

予兆が見られるときに親御さんに意識していただきたいことをお話しします。

 

9-1.お子さんの不登校のきっかけを探る

 

本記事で説明させていただいた不登校のタイプから、お子さんが不登校になったきっかけを探ることが可能です。

きっかけを知ると、お子さんに合った愛情の伝え方や接し方を見つけることができます。

お子さんの現状の気持ちや接し方のポイントを抑えていただくことがまずは大切です。

 

9-2.自己肯定感を高め、ポジティブに考えられる声かけを意識

 

お子さんの自己肯定感を高め、物事をポジティブに捉えられるような声かけを意識しましょう。

学校生活でなにか問題を抱えているお子さんは今自己肯定感が下がり、なんでもネカティブに捉えている状況です。

 

うまくいかないことがあってもそこまで努力をしてきたことが素晴らしいということや、人はそこまで他人に興味ないため気楽に付き合って大丈夫ということを声かけから教えてあげましょう。

また、「どんなときでも親が味方でいるから大丈夫」と安心させてあげてください。

 

9-3.専門家に相談する

 

専門家に相談し、お子さんのご状況に合わせた声かけを実施しましょう。

自己肯定感の育つ言葉や、ポジティブに捉えられる言葉、またお子さんが愛情を受け取れる伝え方は、お子さんの性格やご状況により異なります。

 

スダチは、学校への行き渋りや、不登校を平均3週間で解決に導いています。

根本的な課題にアプローチしているため、スダチがサポートしたお子さん方は、主体的に学校で抱えていた問題を乗り越えて再登校を果たしています。

一度無料相談で、お子さんのことをスダチへ相談してみませんか?現状の確認をさせていただいたうえで、根本解決に向けて必要なアプローチをお話しさせていただきます。

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10.小学生・中学生・高校生の不登校の心配事と対処方法

 

小学生・中学生・高校生の不登校は、みなさんそれぞれの問題に直面し、親御さんの抱える心配ごとも異なります。

親御さんが抱える心配事とその対処方法をお話しします。

 

10-1.小学生の不登校

 

小学生の不登校で抱える心配ごとは次の2つが多いです。

  • どこまで甘えさせていいのか
  • この先勉強はどうしたらいいのか

 

心配ごとの対処方法は次の通りです。

  • 物ではなく親を求める甘えには応える
  • 教科書の内容が理解できればOK

「話をきいてほしい」「スキンシップして欲しい」と親御さんを求める甘えであれば応えてあげて愛情で満たしてあげることが大切です。

 

ただし、以下2点のような情緒的な甘えのときは、スキンシップは好ましくありません。甘えを助長させてしまう可能性があります。

  • 怒られて泣いているとき
  • 子どもの機嫌が悪いとき

 

また、勉強は教科書の内容が理解できていれば問題ありません。

学習する習慣を作ることが難しい場合は、家庭教師や通信教育など第三者が加わる環境を整えメリハリをつけることがおすすめです。

 

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10-2.中学生の不登校

 

中学生の不登校では、特に進路のことを気になさる親御さんが多いです。

主に以下の2点が特にご不安なことと存じます。

  • 出席日数の問題で高校受験できないのではないか
  • 高校は通信制にした方がいいのか

 

中学生のとき不登校でも、高校受験はもちろんできます

ただし内申点や出席日数を重視する公立高校の場合、入ることが難しくなっています。私立高校であれば、中学の3年間不登校でも受け入れている学校も多いです。

 

そのため、お子さんが全日制を希望される場合は、私立高校の受験を視野にいれましょう。

また、通信制、定時制も出席日数がなくても受験し入ることが可能です。

 

進路を決めるときは、親御さんが主体となるのではなく、お子さんの行きたい高校や進みたい道が定まってから選択肢として提示することが大切です。

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10-3.高校生の不登校

 

高校生の不登校で多いお悩みは次の3つです。

  • 転校した方がいいのか
  • この先の進路はどうすればいいのか
  • どこに相談すればいいのか

 

高校生の不登校解決で大切なことは、お子さんにとって何が問題で不登校になっているのかです。

 

お子さん自身もなぜ不登校になっているのがわからずモヤモヤしている場合があります。

 

転校しても根本的な問題を解決しないと、転校先で不登校を繰り返してしまいます

そのため、不登校の原因を解決した上で転校や先の進路を考慮することが大切です。

 

「不登校を解決して、この先社会のなかで幸せに生きていってほしい」という思いがあるときは、一度スダチへ相談してみませんか?

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根本的な課題にアプローチしているため、スダチがサポートしたお子さん方は、主体的に学校で抱えていた問題を乗り越えて再登校を果たしています。

一度無料相談で、お子さんのことをスダチへ相談してみませんか?現状の確認をさせていただいたうえで、根本解決に向けて必要なアプローチをお話しさせていただきます。

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11.不登校が続くと子どもの将来はどうなるの?

 

適切な方法でお子さんをサポートすれば、不登校は必ず解決できます。

この先も安定した社会生活を送ることができるため、大丈夫です。

 

ここでは、不登校を放置し続けてしまった場合に考えられる将来をお話しします。

 

11-1.引きこもりになる可能性

 

不登校を解決しないでいると、引きこもりになってしまう可能性もあります。

ただし、誰にも相談せずそのまま不登校を放置した場合ですので、ご安心なさってください。

 

親御さんが適切なサポートを行い、お子さんの不登校の原因を根本的に解決していけば、この先問題なく社会生活を送ることが可能です。

 

11-2.物事を継続して取り組むことが難しくなる可能性

 

不登校の問題を根本から解決せず、不登校気味でやり過ごした場合、この先物事を継続して取り組むことが難しくなる場合があります。

また同じような問題に直面した際、問題から逃げ出してしまうためです。

 

この先どんなことがあっても自分の力で壁を乗り越え、努力を継続できる人になって欲しい場合は、不登校を根本から解決することが大切です。

 

12.子どもが不登校になってしまったときによくある心配事と質問

 

12-1.不登校になりやすい家庭の特徴は?

 

不登校になりやすいご家庭の特徴として次の状況が挙げられます。

  •  子どもやったことに対し結果だけを見て褒めたり否定したりしている
  • 親の機嫌で感情的に子どもを怒ってしまうことが多い
  • 子どもへの関心が低く、放置気味になっている
  • 子どもが困る前に親が先回りして行動している
  • 子どもの方が立場が上でダメなことをダメを言えない
  • 子どもを管理してしまったり過干渉気味になっていたりする

 

お子さんは、正しいことをたくさん褒めてくれて、ダメなことはダメだと感情的にならずに毅然とした態度で教えてくれる親御さんのことを信頼します。

信頼できる親御さんのいるご家庭があると安心して、お子さん自身主体的に社会へ歩み出していきます

 

また、お子さんが主体的に考えて行動して、そしてたくさん失敗できるような環境を用意してあげることも大切です。

お子さんの行動の過程に目を向けてたくさん褒めてあげることで、お子さんの自己肯定感がどんどん育ちます。

自己肯定感の育ったお子さんは、学校や社会生活での問題も、自分の力で乗り越えていけるようになるでしょう。

 

お子さんのことが大切だからこそ、時に干渉しすぎてしまったり、周囲に迷惑をかける人にならないようにと感情的に怒ってしまうこともあるかもしれません。

学校生活や社会の中で失敗を経験することで、お子さんの社会性が育ち、人として成長していけるものです。

 

お子さんの力を信じて、ご家庭では正しい親子関係を築くことや、お子さんの自己肯定感を育てる声かけ、接し方に意識していただけたら幸いです。

 

12-2.不登校の判断基準は?不登校とは?

 

不登校の定義は、本人に心理的または情緒的な要因があり30日以上欠席が続く状態です。気持ちの問題で通いたいのに通えないという場合が不登校となります。

 

不登校になる前には、以下の予兆があります。

  • 転校した方がいいのか
  • この先の進路はどうすればいいのか
  • どこに相談すればいいのか

 

予兆が見られる段階で根本的要因を解決しましょう。不登校を防ぐことができます。

 

12-3.子どもが不登校になったらどこへ相談すればいいの?

 

お子さんが不登校になったとき、相談できる機関は次の2種類。

下記では2種類の機関の一例をあげていますのでご参考になさってください。

公的団体

  • 役所の子育て相談窓口
  • 児童相談所
  • ひきこもり地域支援センター
  • 教育支援センター
  • 発達障害者支援センター
  • 小児科

民間団体

  • 不登校支援事業
  • 親の会
  • フリースクール

 

 

12-4.不登校はただの甘えでずるいの?

 

不登校は甘えではありません。また、ずるい状況ではありません

お子さん本人は、人生の大きな壁に直面し、乗り越えようと努力の真っ只中です。

決して甘えていたりずるいと捉えられる状況にいるわけではありません。

 

お子さんが最善の方法で努力していけるよう親御さんが行動を起こしサポートしてあげてくださいね

 

12-5.毎日腹痛を訴えて不登校気味なのですが本当に体の具合が悪いの?

 

毎朝体調不良が起きて休みがちになるのは、不登校の予兆としてよくある症状です。

そのため、医療機関を受診し体に異常がない場合は、不登校の予兆と捉えてください。

 

お子さんご本人は、不登校のきっかけとなるストレスから本当に不調を感じています。

お子さんの症状を頭ごなしに否定することは避けていただきたいです。

 

お子さんの体調不良の症状を受け入れ共感してあげた上で、「一緒に原因を探り解決しよう」というスタンスでいることが大切です。

 

12-6.不登校になった子のその後を知りたいです。

 

不登校を解決せずそのままやり過ごしたとき、将来社会生活を送る中で困難を抱える人が多いです。

また一度不登校を克服しても、再度不登校になるケースもあります。

 

不登校は、根本的な原因を解決することが大切です。

弊社では、親御さんと協力しながら脳科学に基づいた方法で不登校を根本的に解決していきます。

日々お子さんの様子をヒアリングさせていただき、その上で適切な接し方をご指導いたします。

平均たった3週間でお子さんたちは再登校しています。不登校を解決し克服したお子さん方は継続して登校なさっています!

 

12-7.子どもが不登校になってしまったのだけど毎日楽しいみたい。このままでいいのかしら?

 

このままでいいケースと好ましくないケースがあります

たとえば、勉強以外の何か将来へつながる楽しいことをお子さん自身が選択し、それに向かい努力している状況ならば見守って良いこともあります。

一方、努力せず好きなことだけをして楽な環境にいる場合なら、このままの状態を続けることはおすすめしません。

 

12-8.不登校を克服するために参考になるブログはある?

 

スダチブログでは、不登校の根本原因や不登校を解決する方法を紹介しているため、参考にしていただけたら幸いです。

またYouTubeでも、お子さんの不登校を解決するための親御さんの立ち振る舞い方や考え方を解説しています。行動に移しやすい具体的な内容を公開しているため、ご確認ください。

バナー:YouTube

 

13. まとめ|親御さんが行動すると不登校は解決する

 

「子どもの不登校を解決したい」と思っても原因もわからず何から行動すれば良いのか、いつまでこの状況が続くのかと不安でいっぱいになってしまいます。

また、お子さんへの接し方に悩みを抱えている親御さんも多いです。

 

お子さんが不登校になるきっかけはさまざまですが、根本の原因をたどっていくと、お子さんの自己肯定感が下がりきっている場合が多いです。

この自己肯定感は、お子さんにとって最も身近な存在の親御さんがアプローチをかけていくことで、育てていくことができます。今お子さんの必要な声かけや接し方を知っていきたいときは、一度スダチへ相談してみませんか?

 

スダチは、学校への行き渋りや、不登校を平均3週間で解決に導いています。

根本的な課題にアプローチしているため、スダチがサポートしたお子さん方は、主体的に学校で抱えていた問題を乗り越えて再登校を果たしています。

一度無料相談で、お子さんのことをスダチへ相談してみませんか?現状の確認をさせていただいたうえで、根本解決に向けて必要なアプローチをお話しさせていただきます。

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  • この記事を監修した人
美恵子大井

大井 美恵子(おおい みえこ)

女医によるファミリークリニック院長

【科目】 小児科、内科、小児皮膚科、アレルギー科

【所属学会・資格】
難病指定医
キレーション認定医
小児慢性特定疾患指定医
子どもの心相談医
高濃度ビタミンC点滴療法認定医新生児蘇生法専門コース認定医
日本小児科学会
日本周産期新生児医学会
日本小児神経学会
日本リウマチ学会
抗加齢医学会
高濃度ビタミンC点滴療法学会
日本アレルギー学会
日本小児皮膚科学会
日本小児科医会
広島県小児科医会
赤ちゃん成育ネットワーク
点滴療法研究会

【メディア露出実績】
・TV広島テレビ
・TSSテレビ新広島
・広島ホームテレビ
・テレビ朝日(羽鳥慎一のモーニングショー)
・フジテレビ(Live News イット!)

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