不登校の子どもの約9割が外出できている【4,061件のヒアリングデータを集計】

 「不登校」と聞くと、「家から出られない」「部屋にこもりきり」といったイメージを持たれることがあります。実際のところ、不登校のお子さんはどの程度外出できているのでしょうか。
今回、不登校のお子さんをもつ親御さんのヒアリングデータをもとに外出の状態を集計しました。

調査結果概要

・約9割(87.5%)の子どもが、頻度や場面はさまざまながら何らかの形で外出できており、「全く外出しない」は3.4%にとどまる。
・外出の状態で最も多いのは「たまにする」で26.1%、次いで「良くする」が25.5%。
不登校期間が長期化しても「外出がほとんどできない割合」は大きく増えず、おおむね1割前後(10〜16%)で推移する。
・学年が上がるほど外出できる割合は下がる傾向。
・小学1年生では約4人に3人(77.1%)がよく外出する一方、高校3年生では約4人に1人(22.4%)まで下がる。

不登校の子どもの外出に関する集計結果

外出の状態の分布

お子さんの外出の状態は、次のような分布になりました。

図①:不登校の子どもの外出の状態(n=4,061)

最も多かったのは「たまにする」で26.1%、次いで「良くする」が25.5%でした。以下、「遊びには行く」15.0%、「誘えばする」14.8%、「滅多にしない」9.1%、「全くしない」3.4%、「人の多いところには行けない」3.1%、「塾には行く」2.9%と続きます。

「全くしない」(3.4%)と「滅多にしない」(9.1%)を合わせても12.5%にとどまり、裏を返すと約87.5%のお子さんが、頻度や場面はさまざまながら何らかの形で外出していることになります。「良くする」「遊びには行く」を合わせた“よく外出する”層は40.5%でした。

不登校期間別の分析

不登校になってからの期間別に「外出がほとんどできない割合」(全くしない+滅多にしない)を見ると、次の通りです。

図②:不登校期間別・外出がほとんどできない割合(n=4,061)

1ヶ月以内10.6%、1〜3ヶ月13.5%、3〜6ヶ月13.1%、6〜12ヶ月16.1%、1〜2年10.4%、2年以上11.2%と、いずれの期間でも10〜16%の範囲におさまりました。不登校が長期化しても「外出がほとんどできない割合」が大きく増える傾向は見られませんでした。

学年別の分析

学年別に「よく外出する割合」(良くする+遊びには行く)と「外出がほとんどできない割合」(全くしない+滅多にしない)を見ると、次の通りです。

図③:学年別・外出の状況(n=4,020 ※「その他」41件を除く)

「よく外出する」割合は、小学1年生の77.1%から高校3年生の22.4%まで、学年が上がるほど低下しました。

一方で「外出がほとんどできない」割合は、小学校低学年では数%(小1で1.9%)ですが、中学以降は約15%、高校3年生では24.5%まで上がっています。
学年(年齢)が上がるほど、外出の頻度が下がる関連が見られました。

調査結果からわかること

今回の集計データからは、次のような傾向が読み取れます。

  • 「全く外出しない」お子さんは3.4%と少数で、多くのお子さんは何らかの形で外出できています。
  • 外出がほとんどできない層は、不登校の期間が長期化しても大きく増えず、おおむね1割前後で推移しています。
  • 一方で、学年(年齢)が上がるほど「よく外出する」割合は下がり、「外出がほとんどできない」割合は上がる傾向が見られました。外出のしにくさは、不登校の“期間”よりも“学年(年齢)”と関連していることがうかがえます。
  • なお、「誘えばする」「たまにする」など、外出の頻度や場面が限られるケースも一定数あり、外出の状況は一律ではありません。

不登校の子どもの外出に関する調査概要

  • 調査主体:スダチ
  • 調査期間:2024年12月〜2026年7月
  • 調査対象:スダチの無料コンサルティング時に回答した、不登校のお子さんをもつご家庭
  • 調査方法:スダチの無料コンサルティング
  • 回答数:4,061名
  • 質問項目:「全くない」「お子さんは外出することはできますか?」(8つの選択肢・単一回答)