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再登校ドキュメンタリー

①桜沢家:自傷行為のあるお子さんを再登校に導けるのか?

この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。

◆ はじめに ◆

「再登校ドキュメンタリー ~サポーター支援の記録~」は、お名前以外はすべて事実に基づいたノンフィクションストーリーです。

実際にやりとりされたメールを元に、サポーターの体験記として描いています。

今まさに不登校で悩まれている方、不登校を乗り越えた方、お子様との関係作り・子育てに悩まれている方に、お読み頂けますと幸いです。

 

 

 

◆ 目次 ◆

今回ご紹介するご家庭は桜沢さん一家です。自傷行為の心配もある小学6年生の娘さんを、どのように再登校に導くのでしょうか。

第1章“焦らず急かさず”サポートの開始時期を決める

第2章多くのご家庭で乗り越えるべき共通のポイント

第3章サポート終了後、家族それぞれの大切な時間。

 

 

 

◆ 家族構成 ◆

 

妻:桜沢翔子さん フリーのデザイナー

   忙しい時間も多かったが、支援の開始に合わせて少し仕事を制限

 

夫:桜沢雄平さん サラリーマン

   リモートワークを増やし、できるだけ、娘の玲奈といる時間を増やしている

 

娘:玲奈さん 小学校6年生

   小学校4年生の夏休み明けに転校し、そこから約2年間不登校が続いている。

   自傷行為の心配もある。アニメやグッズなども”推し”がありオタク気質でのめり込むタイプ。

 

 

 

 

◆ 第一章 ◆

“焦らず急かさず”サポートの開始時期を決めることも重要なポイント

 

今回、ご支援させて頂くのは、桜沢さま(仮名)のご家族。

娘の玲奈さん(仮)は、小学校6年生。小学校4年生の夏休み明けに家庭の事情で転校し、そのタイミングで不登校になっていました。

以来、2年間。不登校が続いています。

 

主にやりとりさせて頂くのは、お母さんの翔子さんです。

フリーデザイナーをしている非常に活動的な女性で、

現代社会における子育ての難しさ、そして教育の難しさもしっかりと認識されていました。

むしろそのことが、娘さんの再登校をより難しくしていたのかも知れません。

 

不登校になった最初のきっかけは、ほんの些細なことだったようです。

そこで、

いろいろな相談機関を訪れました。

そして必ずと言っていいほど言われたことは

「見守りましょう」でした。

この一言は、まさに”魔物”です。

公的な専門家からのアドバイスで「見守りましょう」と言われれば、

親としてはだれもがきっと、「それが正しい」と思ってしまいます。

しかしもちろん「見守る」ことによる解決は難しいのが現状です。

それはそうです。。。

目的や期間などの具体的な対策は示されず、ただ「見守る」のですから。

こちらのご家庭も、相談した機関からのアドバイスを真摯に受け止めて

「見守り」続けて来ました。

その結果が、2年間に及ぶ不登校の期間でした。

 

最初にスダチに相談があったのは、

娘さんが小学校6年生になった春頃でした。

いよいよ中学校への進学を考えないとダメなタイミング。

このまま「見守り続けること」が果たして、本当に娘さんのためになるのか。。。

親御さんとしても、その疑問がふつふつと湧き出てました。

 

やはり娘さんにはなんとか再登校して欲しい。

そして中学校にも進んで欲しい。

そのために親としていったい何ができるのか。何をすべきなのか。

YouTubeの動画コンテンツを見て、

スダチの取り組み、サポートを知り、

さっそくアプローチをしてくれました。

 

スダチのサポーターとしても、本当に困った時に頼って頂くことは

いつも身の引き締まる思いです。

 

スダチへ最初に相談があった5月中旬頃、

フリーで仕事をするお母さんは、

新年度からゴールデンウイークをはさみ、

とても忙しい日々を送っていらっしゃいました。

 

サラリーマンのお父さんは、

会社でもリモートワークが進み在宅期間が長くなっていました。

一刻も早く支援を開始するためには、

お父さん中心にやりとりする方法もありました。

 

サポートする立場として私自身も悩みました。

できるだけ早く支援を開始することは重要です。

 

ただ、

不登校からすでに2年近い月日が流れている事実。

そして、現在小学校6年生になった娘さんの、

これからの長い人生を考えた時に、

ここで急ぐことによるメリットがどこまであるのか

当面の目標として、中学校への進学を親子で考えることができれば、

次につながるのではないか。

 

ご両親お二人とも相談の上で、

お母さんの仕事が落ち着くタイミングを探ることにしました。

 

お母さんの仕事は、毎年、

お盆明けの時期にはおおむねひと段落つくことが多いそう。

 

そこで、

夏休みがあけ2学期が始まる直前のタイミング、

9月1日のちょうど1週間前の8月23日から

本格的な支援をスタートすることになりました。

 

支援させて頂くスダチにとっても、

開始時期を決める過程において、重要な気づきがありました。

 

スダチのサポートは事業活動でもあり、

相応のご予算もかかります。

長期になればなるほどご家族の負担も増えます。

だからこそ「スダチは3週間で再登校」という期間を打ち出しています。

 

決して支援開始を急ぐのではなく、

実は「いつ開始するか」のタイミングを決めることもとても大切なのです。

 

今回のご家庭の場合、実は、娘さんは決して勉強嫌いなわけではなく、

不登校の期間中も家庭教師をつけて、しっかり学習には取り組んいました。

親子の関係も決して悪い訳ではなく、むしろ仲の良いご家庭でした。

 

長年のサポート経験から、

こちらの娘さんの再登校は、ほぼ実現できると確信はしていました。

ちょっとしたきっかけで不登校になり、

公的な相談機関などから「見守りましょう」と言われてそのまま見守った。

その結果不登校期間が長引き、逆に再登校を目指す選択肢をなくしてしまう

こんな状況のご家庭は多いのです。

 

大切なことは、

お互いに納得した上で、家庭内でのルールをしっかりと決めること。

そして、再登校の継続を阻害する要因の「恒常性」を認識して向き合うこと。

スダチの支援があれば、再登校に導くことができます。

 

ただ、

どちらの家庭にも、それぞれ個別の問題もあります。

こちらのご家庭の場合は

▼お父さんの在宅時間も長く、逆にやや過干渉になってしまう傾向があること

▼娘さんに”自傷”の経験があり、その心配が常にあること

などが特徴的に気になる点でした。

 

サポーターとしては、多くのご家庭で一般的に想定される問題点に加えて、

各家庭による個別の事情もしっかり認識した上で、

支援にのぞむことが必要です。

 

いよいよ本格的に支援を開始します。

 

 

 

 

◆次章紹介◆

第二章では、多くの家庭で乗り越えなければならない共通のポイントについて詳しく迫っていきます。

こちらのリンクから公開されますので、しばらくお待ちいただけますと幸いです。

  • この記事を監修した人
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スダチ広報担当

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