「大阪で通信制高校を探しているけれど、選択肢が多すぎてどこから手をつければいいかわからない」
「梅田・難波・天王寺など、主要ターミナルから通いやすい学校を知りたい」
「不登校だった子どもでも、安心して通える環境があるのだろうか」
大阪府は、東京都に次ぐ日本第二の都市圏として、多様な教育ニーズに応える学校が集まっています。通信制高校も例外ではなく、府内に本校を置く学校だけで公立1校・私立13校の計14校が存在します。
さらに、全国から生徒を受け入れる広域通信制高校のキャンパスやサポート校を含めると、その選択肢は数十校にも及びます。
令和6年度の学校基本調査によると、大阪府内の通信制高校には合計約19,040名の生徒が在籍しています。
内訳は、公立の桃谷高校に約2,030名、私立13校に約17,010名となっており、前年度と比較して公立は約5%、私立は約3%の増加を記録しました。
本記事では、1,800名を超える不登校児童生徒の学校復帰を支援してきた株式会社スダチの視点から、大阪府の通信制高校について徹底的に解説します。
学費の相場、各校の特色、利用できる支援制度、そして通信制を選ぶ前に知っておいてほしい「もうひとつの選択肢」まで、余すところなくお伝えしていきます。
引用元:https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/1267995.htm
目次
大阪府の不登校状況──なぜ通信制高校のニーズが高いのか
通信制高校を検討される背景には、さまざまな事情があります。
なかでも不登校は、通信制を選ぶ大きな理由のひとつです。
まずは大阪府における不登校の現状を、文部科学省の最新データから確認しておきましょう。
以下の表は、令和5年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」に基づく、大阪府内の不登校児童生徒数をまとめたものです。
| 学校種別 | 不登校者数 | 1000人あたり | 全国平均 | 比較 |
| 小学校 | 7,153名 | 17.0人 | 17.0人 | 全国並み |
| 中学校 | 13,651名 | 61.7人 | 63.3人 | やや下回る |
| 高等学校 | 6,452名 | 31.8人 | 26.1人 | 全国1位 |
出典:文部科学省「令和5年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1302902.htm
上記のデータからわかるように、大阪府の高校における不登校率は1000人あたり31.8人で、これは全国47都道府県の中でワースト1位という深刻な状況です。
全国平均の26.1人を大きく上回っており、約1.2倍の出現率となっています。つまり大阪府では高校生の約31人に1人が不登校状態にあるということです。
この背景には、大都市特有のストレス環境、通学距離の長さ、人間関係の複雑さなど、さまざまな要因が絡み合っていると考えられます。
こうした状況を踏まえると、大阪府で通信制高校のニーズが高いのは当然のことといえるでしょう。
実際に、府内の通信制高校在籍者数は年々増加傾向にあり、2024年度は前年比で約4%増となっています。
通信制の前に知ってほしい──「再登校」という選択肢
お子さんが不登校になったとき、多くの保護者の方が真っ先に思い浮かべるのが「通信制高校への転校」ではないでしょうか。
たしかに通信制高校は、登校頻度を柔軟に選べる、自分のペースで学習を進められるなど、不登校経験者にとってメリットの大きい選択肢です。
しかし、ここで少し立ち止まって考えてみてください。
「今の学校に戻る」という選択肢は、本当に不可能なのでしょうか?
私たち株式会社スダチは、不登校のお子さんを持つ親御さんへのオンラインサポートを通じて、これまで1,800名を超えるお子さんの学校復帰を実現してきました。
そして、その平均的な再登校期間は、わずか22.6日(約3週間)です。
以下の表に、スダチの支援実績をまとめました。
| 項目 | 実績 |
| 累計支援人数 | 1,800名以上 |
| 再登校までの平均期間 | 22.6日 |
| サポート形式 |
|
| 対象年齢 | 小学生〜高校生 |
出典:株式会社スダチ公式サイト https://sudachi.support/
スダチのサポートは、お子さんに直接働きかけるのではなく、親御さんの関わり方を変えることで、お子さん自身が「学校に行こう」と思えるようになることを目指しています。
不登校の原因や状況は一人ひとり異なりますが、適切なアプローチによって、意外なほど短期間で状況が好転するケースは少なくありません。
実際に再登校を果たしたご家庭の声
「本当に学校に戻れるの?」と半信半疑の方も多いと思います。
ここでは、スダチのサポートを受けて実際に再登校を果たしたご家庭の生の声をご紹介します。
すべてスダチ公式サイトに掲載されている、親御さんの直筆アンケートからの抜粋です。
【事例1】中学1年生女子|37日で再登校
| 「親の声かけがこれほど子どもに影響するとは驚きでした。不登校の改善だけでなく、親子関係そのものが良くなり、娘が明るく前向きになりました。デジタル制限をしたことで一緒に過ごす時間が増え、本人も『自分は変わった』と思えるようになったようです。子どもの不登校に対して、ただ見守るのではなく、親にできることがあると知れたのが何よりの救いでした」 |
引用元:https://sudachi.support/questionnaire/post/80489
【事例2】高校1年生男子|23日で再登校
| 「2度目の不登校で、昼夜逆転、お風呂にも一週間入らない、ご飯も一日一食という状態でした。息子は自暴自棄になり『好きな生活をして何が悪い』と。私自身も涙が止まらず、会社で呼吸が整わないほど追い詰められていました。スダチさんのおかげで家族全員の考え方が整理され、息子も前向きになりました。学校に行くことより、自分で生きていく力をつけることが大事だと教わりました」 |
引用元:https://sudachi.support/questionnaire/post/80473
【事例3】小学2年生女子|24日で再登校
| 「サポーターさんからいただいた32通のメールは、今後も我が家のバイブルです。最初は『三週間で再登校なんて、無理をさせるのでは』と心配でした。でも毎日真剣に娘と向き合い、自己肯定感を高めていったら、無理ではなく自然に前進できました。担当の方は心許せるママ友のような存在で、厳しいことも言われましたが、全く嫌な気持ちになることはありませんでした」 |
引用元:https://sudachi.support/questionnaire/post/80479
これらの事例からわかるように、不登校の状況は千差万別ですが、適切なサポートがあれば、短期間で状況が改善する可能性があります。
大阪府内の通信制高校【全14校】完全リスト
ここからは、大阪府内に本校を置く通信制高校14校について、詳しくご紹介していきます。
大阪府の通信制高校は、公立が1校、私立が13校という構成です。
公立は学費を抑えたい方に、私立は登校頻度やサポート体制を重視する方におすすめです。
それぞれの学校の特徴を把握したうえで、お子さんの性格や希望に合った学校を選んでいきましょう。
〈公立〉大阪府立桃谷高等学校(通信制課程)
大阪府で唯一の公立通信制高校が、大阪市生野区にある桃谷高等学校です。
1965年に通信制課程が設置されて以来、60年近い歴史を持つ伝統校であり、働きながら学ぶ社会人から、不登校を経験した若者まで、幅広い生徒を受け入れています。
最大の特徴は「昼間部」と「日・夜間部」の2部制を採用していること。
昼間部は月・水・金の午後にスクーリングが行われ、日中に時間が取れる方に適しています。
一方、日・夜間部は隔週日曜日の日中と、毎週月・金の夜間にスクーリングが実施されるため、日中に仕事やアルバイトをしている方でも通いやすい仕組みになっています。
| 学校名 | 大阪府立桃谷高等学校 通信制課程 |
| 所在地 | 〒544-0021 大阪市生野区勝山南3-1-4 |
| 電話番号 | 06-6712-0371 |
| スクーリング | 昼間部:月水金の午後 / 日・夜間部:隔週日曜+月金の夜間 |
| 学費目安 | 年間約5万円 → 就学支援金適用で実質無償 |
| 部活動 | 陸上部、サッカー部、山岳部、ソフトボール部、文芸アニメ部、音楽部、ESS部など |
| ホームページ | https://www2.osaka-c.ed.jp/momodani-c/ |
【桃谷高校のポイント】
- 定時制3部制課程も併設されており、途中で課程変更も可能
- 部活動が活発で、通信制でも学校行事や仲間との交流を楽しめる
- 就学支援金を利用すれば、学費は実質無償に
〈私立〉大阪府内に本校を置く通信制高校13校
続いて、大阪府内に本校がある私立通信制高校13校をご紹介します。
私立校は、公立に比べて学費は高くなりますが、その分、登校頻度の柔軟性、専門コースの充実度、不登校経験者へのサポート体制など、さまざまな面で手厚いサービスを受けられるのが特徴です。
以下の一覧表で、各校の所在地と主な特徴を確認できます。
| 学校名 | 所在地 | 区分 | 主な特徴 |
| 長尾谷高等学校 | 枚方市 | 広域制 | 週2〜3日登校。土曜開講で働きながら学べる |
| 八洲学園高等学校 | 堺市西区 | 広域制 | 週5日から月1日まで登校頻度を自由選択 |
| ルネサンス大阪高校 | 大阪市北区 | 広域制 | 年4日のスクーリングで卒業可。ネット学習特化型 |
| 向陽台高等学校 | 茨木市 | 広域制 | 国立大・難関私大の進学実績多数。指定校推薦300校超 |
| YMCA学院高等学校 | 大阪市天王寺区 | 広域制 | 心身のケア・進路のケア・留学支援の3本柱 |
| 天王寺学館高等学校 | 大阪市平野区 | 狭域制 | 大学進学重視。通学・集中コースから選択可能 |
| 英風高等学校 | 大阪市福島区 | 狭域制 | 女子校。少人数制で一人ひとりに丁寧なサポート |
| 大阪つくば開成高校 | 大阪市北区 | 狭域制 | 梅田駅近くで通学に便利。登校型サポートが充実 |
| 東朋学園高等学校 | 大阪市天王寺区 | 狭域制 | 不登校経験者への手厚いケアで定評あり |
| 近畿大阪高等学校 | 大阪市中央区 | 狭域制 | なんば駅近く。通学・在宅コースを選べる |
| 賢明学院高等学校 | 堺市堺区 | 狭域制 | カトリック系。全日制併設で学校行事も充実 |
| 神須学園高等学校 | 岸和田市 | 狭域制 | 泉州エリアで通いやすい。少人数制 |
| 秋桜高等学校 | 貝塚市 | 狭域制 | 南大阪エリアで通学しやすい立地 |
出典:文部科学省「学校基本調査」令和6年度
https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/1267995.htm
上記のほか、全国から生徒を募集する広域通信制高校のキャンパスやサポート校も、大阪府内には多数存在します。
N高等学校、クラーク記念国際高等学校、第一学院高等学校、鹿島学園高等学校、おおぞら高等学院などが代表的です。
これらを含めると、大阪府内で選べる通信制高校・サポート校は数十校にのぼります。
大阪府の通信制高校の学費相場と支援制度
通信制高校を検討するうえで、学費は避けて通れない重要なポイントです。
「私立は高いから、うちには無理」と最初から諦めていませんか?
実は、国や大阪府の支援制度を活用することで、学費負担を大幅に軽減できる場合があります。
ここでは、学費の相場と利用可能な支援制度をまとめてご紹介します。
学費の目安(公立・私立比較)
以下の表は、大阪府内の通信制高校の年間学費の目安です。
| 区分 | 年間学費の目安 | 支援金適用後 |
| 公立(桃谷高校) | 約5万円 | 実質0円 |
| 私立(登校頻度少なめ) | 約25万〜35万円 | 約10万〜20万円 |
| 私立(週5日登校型) | 約50万〜80万円 | 約30万〜60万円 |
私立の学費は、登校頻度やコース内容によって大きく異なります。
年に数日のスクーリングで済むネット学習中心のコースは比較的安価ですが、毎日登校して手厚いサポートを受けられるコースは高額になる傾向があります。
大阪府で利用できる学費支援制度
学費負担を軽減するために、国と大阪府の支援制度を活用しましょう。主な制度は以下の3つです。
① 高等学校等就学支援金(国の制度)
世帯年収約910万円未満の家庭が対象となる、国の授業料支援制度です。
公立の場合は授業料が全額支給され、私立の場合も一定額が支給されます。
通信制高校でも利用可能で、多くの学校がこの制度を前提とした学費設定をしています。
② 大阪府私立高等学校等授業料支援補助金(府独自)
大阪府在住で、府内の私立高校に通う生徒を対象とした独自の補助金制度です。
国の就学支援金に上乗せする形で支給されるため、世帯収入によっては私立でも大幅に学費負担が軽減されます。
③ 大阪府国公立高等学校等奨学のための給付金
住民税非課税世帯などを対象とした、返還不要の給付金です。
通信制の場合、年間50,500円が支給されます。教科書代や通学費用などに充てることができます。
出典:文部科学省「高等学校等就学支援金制度」
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/mushouka/1342674.htm
大阪府で通信制高校を選ぶ際のチェックポイント
14校もの選択肢がある大阪府では、「どの学校を選べばいいかわからない」という方も多いでしょう。
ここでは、お子さんに合った学校を見つけるためのチェックポイントを5つご紹介します。
【1】登校頻度はどれくらいが理想か?
通信制高校の登校頻度は、年に数日から週5日まで幅広い選択肢があります。
「学校に行くこと自体が難しい」状態なら、まずは年数日のスクーリングで済む学校から始め、徐々に登校頻度を増やしていくことも可能です。逆に、「友達がほしい」「規則正しい生活を送りたい」という希望があれば、週5日登校型のコースがおすすめです。
【2】スクーリング会場へのアクセスは?
大阪府は南北に広く、北部の茨木・枚方エリアと南部の堺・岸和田エリアでは、通いやすい学校が異なります。
お子さんが自力で通える範囲にスクーリング会場があるか、事前に確認しておきましょう。
【3】卒業後の進路サポートは充実しているか?
大学進学を目指すなら、指定校推薦の枠が多い学校や、受験対策講座が充実している学校を選びましょう。
就職希望なら、資格取得支援や職業体験プログラムがある学校がおすすめです。
【4】不登校経験者へのサポート体制は?
不登校経験があるお子さんの場合、カウンセラーの配置、少人数制の授業、保健室登校の可否など、心のケア面でのサポート体制を確認することが重要です。
学校見学の際に、実際にどのようなサポートが受けられるか質問してみましょう。
【5】学費と支援制度を踏まえた実質負担額は?
パンフレットに記載されている学費だけでなく、就学支援金や府の補助金を適用した後の「実質負担額」で比較しましょう。
世帯収入によっては、私立でも公立とほとんど変わらない負担額で通える場合があります。
大阪府の通信制高校に関するよくある質問
最後に、保護者の方からよくいただく質問にお答えします。
Q1. 通信制高校を卒業すると、全日制と同じ高卒資格が得られますか?
はい、通信制高校も学校教育法に基づく「高等学校」であり、卒業すれば全日制と同じ高卒資格が得られます。
卒業証書に「通信制」という記載はなく、大学受験や就職活動においても全日制と同等に扱われます。
Q2. 不登校だった子どもでも、通信制高校に入学できますか?
もちろん入学可能です。多くの通信制高校が不登校経験者を積極的に受け入れています。
入学試験も、学力試験よりも面接や作文を重視する学校が多く、「これから頑張りたい」という気持ちがあれば十分に合格できます。
Q3. 今の高校から通信制に転校することはできますか?
可能です。これを「転入学」といいます。
前の学校で修得した単位は、新しい学校に引き継ぐことができます。タイミングによっては、同学年のまま卒業できる場合もあります。多くの通信制高校が、年度途中でも転入生を受け入れています。
Q4. 通信制高校から大学に進学できますか?
もちろん可能です。実際に、向陽台高校や天王寺学館高校など、大学進学に強い通信制高校からは毎年多くの卒業生が国公立大学や有名私立大学に進学しています。
指定校推薦枠が充実している学校も多いため、全日制以上に有利な進学ルートが見つかる場合もあります。
まとめ──大阪府での学校選びで後悔しないために
大阪府は、公立1校・私立13校の計14校に加え、全国展開の広域通信制高校のキャンパスも多数あり、西日本随一の選択肢を誇ります。
ネット学習中心で登校日数を最小限に抑えたい方、毎日通学して友達や先生との関わりを持ちたい方、大学進学を目指して受験対策に力を入れたい方、不登校経験があり丁寧なサポートを受けたい方。
どのようなニーズにも応えられる学校が、きっと見つかるはずです。
ただし、大阪府は高校の不登校率が全国ワースト1位という現実もあります。
「通信制への転校」が唯一の選択肢ではありません。
スダチでは、親御さんへのオンラインサポートを通じて、平均22.6日で1,800名を超えるお子さんの学校復帰を実現してきました。
通信制高校への進学を決める前に、「今の学校に戻る道」も一度検討してみてください。
無料相談では、お子さんの状況をお聞きしたうえで、最適な選択肢を一緒に考えます。



