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サポーターのホンネ日記

②桜沢家:自傷行為のあるお子さんを再登校に導けるのか?

2024.05.12

◆前回までのあらすじ◆

桜沢家の小学校6年生の娘玲奈が不登校になって2年が経ち、再登校を願う母翔子さんと父雄平さんは、相談機関からの「見守りましょう」という一言から2年の不登校が解決しないことが不安になり、スダチの支援を受けることを決断します。玲奈さんは勉強は好きで、家庭教師もつけていましたが、不登校が続いていました。スダチのサポーターは、再登校の可能性を確信しながら家庭内でのルール作りと恒常性への対処を重視することを決めますが、その方法は何か、第2章で迫っていきます。

第1章は、こちらからご覧いただけます。

 

 

 

◆第2章◆

この章のポイント:多くのご家庭で乗り越えるべき共通のポイント

 

こちらの家庭は、元々、親子の会話もあったことから、「ルールを作ること」に関してはスムーズに進んだようです。

不登校が2年続き、

お子様自身も「学校に行きたい」という思いを持っているのかも知れません。

 

サポート開始から、2学期が始まるまでちょうど1週間。

親子ともに少し余裕のある状態で、支援が始まったこともあり、

学校に行くまでの準備として

最適な期間となりました。

 

多くのご家庭にも共通するポイントをあげていきます。

 

 

【ポイント:「不機嫌」な言葉を常に言ってくる】

 

支援の始まる直前に

「祖父母の家で、皆でトランプや人生ゲームをしたりして楽しく過ごした」

と報告がありました。

 

ただ帰宅した途端に疲れが出て不機嫌になったとのことでした。

 

さっきまでご機嫌だったのに、突然不機嫌な発言が出てくること。

 

これは思春期特有であることに加えて、

不登校が続いているお子様には、今後も何度もある場面です。

しっかりと想定しておくことをまずは伝えました。

 

【ポイント:あえて「サッと引く」ことも大切】

 

朝起きるルール。

約束の朝7時に「一緒に起きよう」とお母さんが起こしにいったが

「反応はなし」。

 

続いてお父さんがお越しにいったが、

同じく反応はありませんでした。

 

まだまだ最初。親から声掛けをしただけでまずは十分です。

 

そして、

あまりに反応がない場合は、あえて「サッと引く」ことも大切だと伝えました。

 

素っ気なくされると寂しくなり、

構って欲しくて起きてくるお子さんもいるので、

最初は、どのような対応が効果あるのかを探る上でも

色々なアプローチを試してもらうようにしています。

 

【ポイント:ルールの徹底と甘やかさないこと】

 

娘さんから、お父さんに電話。

「本をどこへやった?」とのことでした。

お父さんは、

「ひとまず違うところに置いている」と毅然と回答したそうです。

すると娘さんがガチャギリ

 

下手に出ないよう堂々と対応してくれた点が素晴らしい

私からはお父さんを褒めました。

 

ルールを徹底する過程で、

「可愛いそうだな」と思ってしまうタイミングもくるかと思いますが、

これも愛情です。

「この苦悩も乗り越えられると信じて対応を続けていきましょう!」

返答しました。

 

【ポイント:「謝ってくるお子様」の本質を見抜くこと】

 

お母さんが帰宅した際の会話を聞きました。

まず娘さんから

「今日はごめんなさい。」

とあったそう。

 

「何が?」

聞くと

「朝起きなかったこと。家庭教師を休んだこと」

についてでした。

 

素直に謝ってくるお子様の中には

とりあえず謝っておけば親は許してくれる!

と思っているお子様もいます。

謝ってきたことに対して、

しっかりお子様の本心を見抜くよう努めて欲しいと伝えました。

 

たとえば

どうして謝ろうと思ったの?

と聞いてみるなども効果的です。

 

そうすることで、

とりあえず謝ってその場を凌ぐというような行動に出にくくなり、

本当に心から反省した時にだけ謝るようになってくるのです。

 

【ポイント:コミュニケーションが自然と増えてくる】


お父さんが遅れて夕食をとるとき、

前はソファや自室にいましたが、

娘さんも自ら食卓につき、

話しかけていたそうです。

この時以外でも、

以前より

娘さんがコミュニケーションをとってくることが増えたと

実感する機会がありました。

「ルールを作り、守ったかどうかを確認し、日々褒めること」

スダチのサポートで取り組む内容は、

一見、それほど難しい内容ではありません。

ただ意外とできていなかったことに早い段階で気づいてくれます。

日常を家族でしっかり過ごすことで、

自然とコミュニケーションが増えてくるのです。

 

【ポイント:「中学校の体験会」などに参加。親子の意見をしっかり確認】

 

支援が始まる前申し込んでいた、

私立中学の体験会へ行ったと報告。

不登校の児童に対応している中学だそうでした。

娘さん本人は気に入ったようで

「できればここに通いたい」とのことでした。

ただお母さんとしては

説明を聞いてみて、

逆に公立中学に通わせたい意向が強くなったそうです。

サポーターの立場からは、

親の意志だけを押し通してしまわないよう注意することだけを

伝えました。

来年の春、お互いに納得した上で中学校を選ぶことができるよう、

サポーターとしてしっかり支援していきたいと、改めて心に誓いました。

 

【ポイント:登校の前日。募る不安への備えが大切】

 

8月31日の夜のこと。

やはり娘さんから

「明日行きたくない」

と話しかけられたと報告がありました。

 

「不安なことはあるの?」

と聞くと、娘さんは

「不安はない。ただ行きたくないだけ」

と答えたそうです。

 

お父さんからも、

ことあるごとに恒常性の話をしていたそうで、

娘さんが不安になることをあらかじめ想定していました。

 

このような不安は当たり前に起こること。

焦ってその気持ちを責めたりせず、

いつもと変わらぬペース

お子さんの意見も聞きながら会話することが大切なことを

伝えました。

 

9月1日の朝。

 

お母さんが「おはよー」と窓を開け、

お父さんがくすぐりながら起こしたところ、

「学校行かない」発言がありました。
どうしてそう思ったかや、不安になってきたことなどを聞く

回答せず

 

「とにかく部屋を出ていって」

の一点張りだったとのことです

 

この時お父さんは、断固として出ていかず、

ずっと話しかけて、くすぐったりしていたそうです。

 

そしてしばらくすると、

渋々ながら準備を始め、結果的に少し遅れたものの、

お母さんが、車で学校まで送ることになりました。

 

娘さんの言うことを聞いて部屋を出ていく…

という対応も考えられましたが、

こちらのご家庭では事前に準備をしていたこともあり、

諦めずに待てば、娘さんが動いてくれるかも知れないと期待し

行動してくれました。

 

サポートの開始時期も含めて、ご両親と入念に打合せをしてのぞんだ目標の9月1日。

すっきりと起きて100%…とは言えないまでも、

2年ぶりの登校を果たせたことに、サポーターとしても安心しました。

 

親子の関係は順調に修復し、再登校に向けた準備は整っているものの、

実際にその日を迎えてみるまでは、やはり不安が付きまといます。

ご両親はもちろん、お子様自身が一番その不安を感じていたのかも知れません。

 

学校まで送る車の中。

お母さんから報告頂いた、娘さんとの会話からは、

いろんな感情が見え隠れしました。

車内では和やかに楽しく会話をして学校に到着。

お母さんは、最初、

「ここまででいい?中まで一緒にいく?」

と聞いたそうです。

 

ここから

娘さん「どっちでもいい」

お母さん「どっちがいい?」

とやや押し問答が続いたとのこと。

 

娘さんの言動に対する理解が

さらに進んでいたお母さんは

「一人で良いときは一人で行くと言うのでは…」

と娘さんの心の中を察したそうです。

なんとなく、来て欲しいのかな?そう感じました。

 

そして

「部屋着ですっぴんだけどはずかしくない?一緒に行っていい?」

と聞 くと

「私はいいよ!予備のマスクもここにあるし使って」

と言うので、車から二人で降りて、下駄箱まで送って行ったとのこと。

 

娘さんは

「よくその格好で来れるねぇ」

と、嫌そうではなく笑いながら言っていました。

 

さすがにお母さん自身が 恥ずかしくなってきてしまい、

「じゃあここでお見送りするね。がんばってねー!いってらっしゃい!」

とお見送りしたそうです。

 

2年ぶりの再登校の瞬間

緊張や不安、期待。いろんな思いが巡る中で

笑顔のままで学校に入っていった娘さんの姿。

 

私自身もサポーターの立場を超えて、想像してみました。

スダチのサービスは、お子さんに会うこともなく、

ご両親と顔を合わせることはありません。

 

それでも、自分自身もご家族の想いを共有できた気がします。

この笑顔の瞬間に自分も立ち会えた…この会話を聞き、そんな気持ちにさせて頂けました。

 

お母さんが帰宅後。

シャワーを浴びた娘さんと一緒におやつを食べていたところ

「この感じなつかしいわー。学校から帰って、

夏は遊びに行く前に、シャワー浴びて、テストとか見せてたよね^^」

と嬉しそうに言っていたそうです。

 

少なくとも学校がイヤではなかったことがわかる会話に、

サポーターとしてもほっとしました。

 

さらに娘さんから
「不登校の間に色々考えて、強くなった」

という発言もあったそうです。

 

この会話だけを聞くと、

もう心配ないのではと思えてしまいます。

でも長い不登校期間から、

継続的に再登校するにはそう簡単ではありません。

 

【ポイント:しばらく続く「恒常性」との向き合い】

 

明日からもしばらくは毎日、恒常性と向き合うことになるのです。

 

人が落ち込む理由は、

自分が勝手に決めた期待値と現実とのギャップが

大きいからです。

もし

「来週からも学校が楽しいだろうなぁ~」

と思いすぎていると

楽しくないことが起こった時とのギャップに

苦しむことになります。

楽しい会話ができている今のタイミングで、

「もしかしたらこれから嫌なことがあるかもしれないけど、

 それはそれでいい経験だもんね!って思っておこうね!」

などと言っておいてください!と伝えました。

期待しない、不安の想定をしておく、ということが

継続登校する上で一番大切なことと言っても

過言ではありません。

 

久しぶりに登校できた9月1日以降、

お友達を自宅に連れてきたりして、

学校での生活にも徐々に慣れてきた様子が伺えました。

 

朝はなかなかスムーズに起きることができなかったのですが、

続けて学校には行けていました。

 

1週間続けて再登校できると思った矢先の9月7日水曜日。

やはり「その日」はやってきました

 

 

◆次章◆

次章、娘玲奈さんに異変が起こります。サポーターと親御さんは、どのように対応するのでしょうか。

公開されるまで、しばらくお待ちください。

  • この記事を監修した人
スダチ広報担当

小川涼太郎

不登校支援サポート スダチ 代表
株式会社スダチ 代表取締役社長

「学校へ行こうかな」を自然と引き出すサポートを展開するスダチの代表。これまでで1,000名以上のお子さんを再登校に導いてきた。

「誰もが巣立ちゆける世界を」をミッションとし、不登校の解決はそのための通過点に過ぎないと考えている。
これまで不登校の子ども達に向けたボランティア活動を通し、多くの不登校の子どもたち、保護者様と関わる。

ボランティア活動を通して、子ども達や親御さんとお話しする中で、「本当は学校に行きたい、だけど行けない。自分でも行けない理由が分からない」子ども達が多くいることを知る。

そのように苦しんでいる子ども達や親御さんを見て、「不登校で苦しむ子供たちを一人でも多く救いたい」との思いを持つようになり、不登校支援事業を立ち上げるに至る。


【著書】
不登校の9割は親が解決できる 3週間で再登校に導く5つのルールPHP研究所

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