
はじめに
こんにちは、スダチの不登校支援サポーターです!
今回は中学2年生の息子さんの不登校について相談を受けました。
息子さん、りくくんは中学2年生の男の子。
ちょうど中学1年生の3学期から学校に行けていませんでした。
不登校理由は曖昧でしたが、勉強が不安であること、中学に入って自分のキャラ設定がうまくいかないことでした。
そんな悩みが重なる中、1日10時間以上のデジタル使用状態になり、生活リズムも昼夜逆転してしまっていました。
高橋さんのご家庭は、お父さんは単身赴任のため普段はお母さんだけがりくくんと一緒に過ごしています。
親子仲は悪くなく、コミュニケーションもある程度とれていますが、お母さんへの甘えからくるちょっとした暴言や暴力がやまない状況でした。
今回の課題は、
・ルールを毅然と徹底できるか
・りくくんに期待してプレッシャーをかけることなく、信用して背中を押してあげられるか
ここを克服し、実際にりくくんが自ら学校に通いはじめるまでの物語です。
そんなりくくんのお母様へのサポートは7月下旬から始まりました。
夏休み直前から2か月サポートコースで、10月までのサポートとなりました。
▼家族構成
家族構成
・母
専業主婦として日々子どもたちと接している。心配性な性格である。
子供には学校に行ってほしいと思っている。小学生の頃にも無理やり行かせたことがある。
小学校受験は選択肢の一つとして、母の希望で受験を勧めた。
お子さんへの期待も高くなってしまう。
・父
朝早くから夜遅くまで仕事をされているが、時間が取れるときは子どもたちと接している。
単身赴任で、長男(20)と都内で同居している。ただ、2週間に1回は自宅に帰ってくる。
お父さんと本人の仲も良く、帰ってくるのを楽しみにしている。
ポジティブで明るい性格。両親の仲も良い。
・長女
高2。通信制高校に通っている。
・長男
都内の大学に通っており、お母さん、長女、りくくんとは離れて暮らす。
・次男:りくくん
▼サポート開始時のお子さん
サポート開始時のお子さん
・中学2年生
・中学入学後に勉強が難しくなり、テストを嫌がるようになってしまった。
・中学1年の3学期から不登校になった。
宿題が追い付かなくて、個別指導してくれる学校の自習室があって参加したことをきっかけに、担任と話して1週間だけ行けたが継続にはならなかった。
・行ってみようかなとは行っているが、口だけという感じ。
・高校進学についても「いざとなれば通信があるから、それでいい」と努力することから気持ちが離れている。
・自分の居場所をゲームの世界に見つけ、常にゲームをやっている生活になっていく。デジタル依存。
・外への外出はでき、犬の散歩などもしてくれる。
・いけない理由として、本人は、小学生の頃は陽キャだったが、中学の今の自分は陰キャになってしまったこと、受験して入学したが、自分のキャラ設定にも迷っていると話していた。
・中学の前に来ると、目の前が暗黒になると感じている。
▼サポート開始直後の親御さんの様子
サポート開始直後の親御さんの様子
・心の避難所としてひろきくんにゲームを好きにやらせていたら、いつの間にか制限できなくなってしまった。
・一時的にデジタルの制限もしたが、今は解除している。
・不登校の要因として、ひろきくんのデジタル依存が課題であることがわかっている。
不登校になったきっかけは、勉強が大きいのでは?と思っている。
・親御さん自身が課題を認識しているものの、どうしていいか分からない状況。
・無料相談前は、本やネットで不登校について調べていた。スクールカウンセラーにも親御さんのみだが相談していた。
・スダチはお父さんから話を聞いて興味を持ってくださった。
・待っているだけでなく、親が変われば状況も変わるという考えに共感して、参加。
注意
※実際のサポートを元にしていますが、人物名など個人を特定できる情報は仮で設定しております。
※記載している内容はあくまでもサポートの一部でございます。
※今回の記事は、親御さんのご要望によりメール画像は控えさせていただきます。
第一章:甘いお母さん、甘える息子
「そろそろ学校行こうかな、でももう行かないって決めたしな、やっぱりだめかな」
りくくんは中学1年生の3学期から学校に通っていませんでした。
理由は主に、勉強への不安、中学での自分のキャラ設定についての悩みでした。
そんな悩みを解決するべく、スダチでのサポートがスタートしました。
まずは、お母さんと「ルールの設定」についてお話ししました。
デジタル依存や親御さんがお子さんに遠慮するという関係性を断ち切り、正しい親子関係にするために、ルールを設定する必要がありました。
お子さんには、「このままではいけない。やるべきことをしないで好きなことだけできるというのは社会のルールに存在しない。」という台本でルール発表をしてもらうようアドバイスさせていただきました。
中学2年生の1学期も終わりに近づいた頃、いよいよお母さんからルールの発表をしていただきました。
「そろそろ学校行こうかな、でももう行かないって決めたしな、やっぱりだめかな」
少し迷うようにりくくんが口にしました。
何かかしこまった雰囲気を察したのかと、お母さんも感じていました。
このメールを拝見した時、私自身もりくくんの”行きたいのにいけない、行かなければならないのに、どうやったら行く気持ちになるのかがわからない……。”という心の葛藤を感じました。
お母さんは、「ずっと家にいるってわけにもいかないし、このまま大切な時間が、ただすぎていくのを見ていられない。やることやってから好きな事やる」と、さえぎられながらも、頑張って伝えてくださいました。
ルール発表は2人で、ラーメンを食べに行った時におこなったそうです。
親子の仲は悪くなく、飼っているワンちゃんとも仲良しなりくくん。
コミュニケーションは取れていますが、1日10時間以上のデジタル使用を許してしまっている状況です。
そんなりくくんの第一の関門は、決めたルールを徹底できるかどうかでした。
ルールの徹底と親御さんの姿勢について
何よりも大切なこととしてまずお伝えしたのは、「ルールが徹底できているか」というのは、「ルールを何としても守らせようとする」ということではないという点です。
勘違いされる親御さんが多いのですが、必要なのはルールを守らせることではなく、
「守るかどうかは本人に委ねつつ、その結果に対しての姿勢がブレない」ということです。
ルールを守らせようと躍起になるのではなく、りくくんがルールを守らなくてもいっさい動揺せず、淡々と仕組みで対応するという対応を取るということです。
もう一つ大切なのは、暴言暴力のようなりくくんが明らかに反省すべきことをした場合は、その言動を無かったことにするのではなく、必ず反省させてあげることです。
夏休みの猶予期間からルールを決め始めたりくくん。
パソコンゲームを使用するためには、1日2時間勉強するという約束をしていました。
勉強が終わっていないのに動画を見ているりくくんに、お母さんはスマホを渡すように言います。りくくんは渡さず、お母さんの頭を軽く叩きました。
やるべきことをやってから、と言ってもさえぎられます。
今度はおでこをピシャリと叩かれました。
ここでその場を離れていただいたお母さんはさすがでした!
けれどもこのような暴力は、たとえ親子間の戯れに見えても、大目に見てはいけません。
ひとまず謝ったりくくんに「わかってくれて嬉しい」と声がけをして、話を終わらせてしまったお母さん。
するとりくくんは甘えてきたそうです。
お母さんが結局は許してくれるということを分かっているからこそ、こうした暴力が止まないケースもあります。
毅然と対応し、次からどうするのか、反省を言葉にしてもらいましょうとお伝えしました。
りくくんの将来のためにも、暴力が許されると思ったまま大人になってほしくはありませんからね。
夏休みからのサポート、りくくんは普段の生活とのメリハリをつけてルールを守れるのか・・・?
次回は第二章「夏休み中のルールとの向き合い方」をお届けします。(次回2025年2月11日(火)の21:00に公開予定です)
※サポーター日記は、毎週火曜日/金曜日に更新しています!(場合によって、内容の変更もあります)



