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サポーターのホンネ日記

スダチ 不登校サポーターのホンネ日記 #3 第三章  夏休み明け、再登校への道

2025.02.14

こんにちは、スダチの不登校支援サポーターです!

今回は、前回の「第二章  夏休み中のルールとの向き合い方」の続きからお話ししていきます。

第一章をご覧になりたい方はこちらから!

【前回までのあらすじ】

夏休みを迎えたりくくんは、デジタル制限のルールに反発しながらも少しずつ変化していました。

しかし、親御さんが「こうしてくれるはず」と期待しすぎてしまい、小さな成功を見逃してしまうことも。

そこで、スダチのサポートでは、期待せずに毅然とした態度を貫くことの重要性を伝えました。

サポーターのアドバイス通り、デジタル制限を徹底しようとしたお母さんは、ルールを破ったりくくんに平手打ちされてしまう場面も…。

ただ、これは親からの独立を目指す「反抗期」の一環でもあり、親子の向き合い方を見直す機会となりました。

そして迎えた2学期初日、りくくんは自ら「学校に行こうかな」と挑戦!

ですが、実際には登校できず、涙を流してしまいます。

それでもお母さんは無理に背中を押さず、プレッシャーをかける声かけを控えることができました。

今回は、再登校に向けて挑戦し続けるりくくんとお母さんの成長についてお話していきます。

▼家族構成

家族構成

・母

専業主婦として日々子どもたちと接している。心配性な性格である。

子供には学校に行ってほしいと思っている。小学生の頃にも無理やり行かせたことがある。

小学校受験は選択肢の一つとして、母の希望で受験を勧めた。

お子さんへの期待も高くなってしまう。

・父

朝早くから夜遅くまで仕事をされているが、時間が取れるときは子どもたちと接している。

単身赴任で、長男(20)と都内で同居している。ただ、2週間に1回は自宅に帰ってくる。

お父さんと本人の仲も良く、帰ってくるのを楽しみにしている。

ポジティブで明るい性格。両親の仲も良い。

・長女

高2。通信制高校に通っている。

・長男

都内の大学に通っており、お母さん、長女、りくくんとは離れて暮らす。

・次男:りくくん

▼サポート開始時のお子さん

サポート開始時のお子さん

・中学2年生

・中学入学後に勉強が難しくなり、テストを嫌がるようになってしまった。

・中学1年の3学期から不登校になった。

宿題が追い付かなくて、個別指導してくれる学校の自習室があって参加したことをきっかけに、担任と話して1週間だけ行けたが継続にはならなかった。

・行ってみようかなとは行っているが、口だけという感じ。

・高校進学についても「いざとなれば通信があるから、それでいい」と努力することから気持ちが離れている。

・自分の居場所をゲームの世界に見つけ、常にゲームをやっている生活になっていく。デジタル依存。

・外への外出はでき、犬の散歩などもしてくれる。

・いけない理由として、本人は、小学生の頃は陽キャだったが、中学の今の自分は陰キャになってしまったこと、受験して入学したが、自分のキャラ設定にも迷っていると話していた。

・中学の前に来ると、目の前が暗黒になると感じている。

▼サポート開始直後の親御さんの様子

サポート開始直後の親御さんの様子

心の避難所としてひろきくんにゲームを好きにやらせていたら、いつの間にか制限できなくなってしまった。

・一時的にデジタルの制限もしたが、今は解除している。

・不登校の要因として、ひろきくんのデジタル依存が課題であることがわかっている。

不登校になったきっかけは、勉強が大きいのでは?と思っている。

・親御さん自身が課題を認識しているものの、どうしていいか分からない状況。

・無料相談前は、本やネットで不登校について調べていた。スクールカウンセラーにも親御さんのみだが相談していた。

・スダチはお父さんから話を聞いて興味を持ってくださった。

・待っているだけでなく、親が変われば状況も変わるという考えに共感して、参加。

注意

※実際のサポートを元にしていますが、人物名など個人を特定できる情報は仮で設定しております。

※記載している内容はあくまでもサポートの一部でございます。

※今回の記事は、親御さんのご要望によりメール画像は控えさせていただきます。

第三章:再登校への道

挑戦に対する姿勢を褒めることから

初日に行けなかったのはまだまだ想定内です。

戦いはここからでした。

まず、夏休み中に曖昧になってしまったルールを、改めて徹底していただくことから始めました。

生活リズムを守ったうえで、学校に3日間連続で朝から放課後行けるまでは、パソコンゲームの使用は無しです。

罰としてデジタルを取り上げるのではありません。

学校に挑戦する気持ちを持っているりくくんが、現実から目を背けずチャレンジできるようにするためのデジタルデトックスです。

ここが徹底できれば、遠からず前向きに再登校できるという確信がありました。  

お二人とも、初日に行けなかったことでショックを受けていましたが、上記の通り、これは想定内です。

お母さんが内心どんなにがっかりしていても、期待はせず、いつか必ず前向きに学校に向かえるりくくんを信じて、とにかく自己肯定感を上げる声掛けを続けて背中を押し続けてあげることが大切だと、何度もお伝えしました。

母「支度しよっか」

子「今日は学校行かない」

母「そっか」

子「昨日、明日は行かないっていったよね」

母「そっか、いいの?」

子「そういうのが、嫌なんだ。むかつくんだ」

こうした会話でお母さんの期待を敏感に感じ取ると、行きたいのに行けないフラストレーションが増幅して、自己肯定感が下がってしまいます。

期待を感じさせる可能性のある声掛けには注意しなければなりません。

お母さんも「内心の残念な気持ちがばれてしまったかな」と自覚されていました。

2日後、りくくんは再び自ら学校への登校に挑戦しました。

ロビーへ行って、先生の姿を見て帰ってくるというのを2回繰り返し、「今日は帰りたい」と言ったそうです。

その時のお母さんのセリフに感動しました。

「今日のチャレンジと初日の2回合わせて、合計4.5回チャレンジ出来たね」

と言ってくださったのです。

きっと心の中では、「今日こそ行ってほしい」と願われていたはずです。

子「笑。僕学校行けたね。この前より緊張しなかったわ」

母「挑戦すれば、どんどん緊張しなくなるって事だね。いいこと分かったね。やったね。絶対いいよ。よかった」

お母さんが期待を手放して、マインドセットの声掛けができるようになったと感じた瞬間でした!

またまた大きな前進です。

再登校までの数日間、最後の嵐が起きました。

現状、りくくんは登校に向けて頑張っていますが、まだ学校に行けないためデジタルを使うことができません。

そんな中、りくくんからお母さんに「明日は学校に行くからゲームをさせてほしい」と依頼がありました。

ここでお母さんは「やるべきことをやってから」と毅然とした態度で跳ね返します。

りくくんはやはり手が出てしまいますがお母さんは、

暴力は絶対にダメ。暴力で思い通りになる事はないよ」と、毅然と対応してくださいました。

「週末からずっとネットだめで、ずっと頑張ってきたのに、なんでなんだ!!」

こんな状況で何を褒めたらいいのかと、お母さんは途方に暮れてメールの中でおっしゃっていました。

そのお気持ちに共感しつつ、ここが褒める場面ですとお伝えしました。

ずっと頑張ってきた、と訴えるりくくんに、まずは褒めて認める言葉をかけてあげてほしい。

頑張ってきたからこそ、こんなに何度も挑戦ができるようになりました。

いまだ報われないりくくんには、親御さんの心からの褒めが必要です。

そうして自分の前向きな変化と成長に気づくことが必要なのです。

子「僕は制限にがんじがらめになっている。苦しい。やる気パワーをためるために先にゲームしたい。そしたら明後日から学校行く」

母「気持ちは分かるけど、分かるんだけど、やること先にやらないといけない社会のルールを分かってもらいたいと思ってる。もう中学生だから、ちゃんと大人になる準備として、必要な事だと思ってる」

子「ちゃんと大人の準備するから、自分の事、全部1人でできるようにするから、前に戻してくれ」

(お母さんは胸が張り裂けそうな気持ちでした。)

子「Wi-Fiを前に戻してくれ。そしたら学校に行く。お母さんが学校行く邪魔をしている。もう我慢できない。手がでそうだ。警察呼んでくれ(大泣き)」

お二人の気持ちを思うと、こちらも泣きそうになりました。

しかしここで屈してデジタルを渡してしまい、結局学校に向かえなくなるケースはたくさん見てきています。

一方で、お母さんに暴力を振るってもどうにもならないと、りくくんが心で理解していることも伝わってきました。

そしてこの取っ組み合いのような会話から、サポーターとして感じることがありました。

お母さんが毅然としつつ愛情を伝えていることで、親子の立場逆転が解消して、正しい親子の関係が改善して築けてきているのです。

りくくんはルールの徹底と向き合い、再登校することができるのか・・・?

次回は第四章僕は昼からいなくなるをお届けします。(次回2025年2月18日(火)の21:00に公開予定です)

※サポーター日記は、毎週火曜日/金曜日に更新しています!(場合によって、内容の変更もあります)


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  • この記事を監修した人
小川 涼太郎(おがわ りょうたろう)

小川 涼太郎(おがわ りょうたろう)

不登校支援サポート スダチ 代表
株式会社スダチ 代表取締役社長

「学校へ行こうかな」を自然と引き出すサポートを展開するスダチの代表。これまでで1,000名以上のお子さんを再登校に導いてきた。

「誰もが巣立ちゆける世界を」をミッションとし、不登校の解決はそのための通過点に過ぎないと考えている。
これまで不登校の子ども達に向けたボランティア活動を通し、多くの不登校の子どもたち、保護者様と関わる。

ボランティア活動を通して、子ども達や親御さんとお話しする中で、「本当は学校に行きたい、だけど行けない。自分でも行けない理由が分からない」子ども達が多くいることを知る。

そのように苦しんでいる子ども達や親御さんを見て、「不登校で苦しむ子供たちを一人でも多く救いたい」との思いを持つようになり、不登校支援事業を立ち上げるに至る。


【著書】
不登校の9割は親が解決できる 3週間で再登校に導く5つのルールPHP研究所

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