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サポーターのホンネ日記

スダチ 不登校サポーターのホンネ日記 #4 第一章  母子分離不安からの 再登校編

2025.02.21

はじめに

こんにちは、スダチの不登校支援サポーターです!

今回ご紹介するご家庭は藤川さん一家です。

藤川さん一家の長女であるかのんちゃんは、公立小学校に通う小学5年生の女の子です。

母子分離不安、体調不良から不登校になってしまいました。

サポート開始は、7月〜夏休みと延長期間も経てサポート期間は4か月を超えました。

親御さんが真摯にお子さんと向き合った結果、サポート48日目で再登校することができました。

▼家族構成

家族構成

・母

30代後半の専業主婦。

・父

30代後半、シフト制で勤務している会社員。

仕事で忙しい中、ほぼすべての面談に同席している。

・長女:かのんちゃん

公立の小学校へ通う小学5年生。

・次女

小学2年生。かのんちゃんと喧嘩も多いが仲良し。

▼サポート開始時のお子さん

サポート開始時のお子さん

地元の公立小学校に通う小学5年生。

進級後、行き渋りが増え5月末の登校を最後に不登校になる。

かのんちゃんは、活発で友達も多いタイプのお子さんで、学校を休んでも放課後には近所の友達とよく遊んでいた。

苦手な授業や先生はあったかもしれないが、学校での表面的な問題は特に見られなかったものの、家庭内での暴言は激化。

特に、お母さんへ強い怒りを抱え、思い通りに物事が進まなければ、お母さんを傷つけるような言葉を多く浴びせていた。

背景には、不安感の強さや安全基地の感覚の低さが影響していた。

▼サポート開始直後の親御さんの様子

サポート開始直後の親御さんの様子

・無料相談前は、スクールカウンセラーや小児カウンセリングに親御さんのみ相談していたが、お父様がスダチの不登校に対する考え方に共感してくださり相談に申し込んでくださった。

(初回相談から最終回まで、ほぼ全ての面談にご両親そろって参加された。)

・お二人ともお子さんへの対応に悩まれ、特にお母様は度重なる暴言に参ってしまっている状態だった。

・お子さんへ愛情を伝えたいのにその伝え方が分からず、常に自分の対応が正しいのか不安が強かった。

注意

※実際のサポートを元にしていますが、人物名など個人を特定できる情報は仮で設定しております。

※記載している内容はあくまでもサポートの一部でございます。

第一章 長いサポートの始まり

母と娘 お互いの溝と向き合う

藤川さんとのサポートが開始したのは、7月からでした。

地元の公立小学校に通う小学5年生の娘・かのんちゃん、それまでは明るく元気に登校していましたが、5年生に入ったころから行き渋りが見られるようになりました。

徐々に、休む日が増え、5月末の登校を最後に、学校へ行けなくなってしまいました。

その後、サポートを開始する7月までに学校へ行けたのは、一度のみ。

午後からの授業に一度だけ参加し、その日は「先生に会えて嬉しかった」と話していたものの、残念ながら翌日以降の登校にはつながりませんでした。

かのんちゃんは活発で友達も多いタイプで、学校を休んでも放課後には近所の友達とよく遊んでいました。

苦手な授業や先生はいたかもしれませんが、学校での表面的な問題は特に見られませんでした。

ただ、この頃から家庭内での暴言が激化し、特にお母さんへ強い怒りを抱え、自分の思い通りに物事が進まなければ、お母さんを傷つけるような言葉を多く浴びせていました。

今回、かのんちゃんが学校に行きづらくなった理由と深く関係していそうだ、と面談では経緯を丁寧に聞かせてもらいました。

 

すると、お母さんから「自分の関わり方がよくなかった」と、悲痛な思いが語られました。

「これまで自分で振り返っても相当よくない𠮟り方をしてきた」

「小さい頃からかなり強い口調で叱ってきた。正直、自分の機嫌であたることも多かった。」

「自分の対応が悪かったことはわかっている。

それが今回学校へ行けなくなった理由だと思う。自分が変わらなければならない。」

と語られ、お母さんからは強い自責の念を感じました。

 

スダチで面談をしていると、藤川さんのように「自分のこういう関わり方がよくなかった」と、これまでの子育てに対する後悔を口にされる親御さんは非常に多いです。

 

「強く叱りすぎた」「放任しすぎた」「甘やかしすぎた」など、これまでの子育てを振り返り「もっとこうすればよかった、そうすれば今のようにはなっていなかったかもしれない」と、みなさんお話されます。

 

ただ、たくさんのご家庭を見てきたからこそ分かることは、親御さんがこれまでの関わり方を悔い、お子さんのためにまずは自分が変わりたいと思っている時点で、そのご家庭は前進します。

 

それほど、親御さんがお子さんのために相談にこられることは当たり前のことではありません。

 

さらにお子さんのためにまずは自分が変わりたいと話されている時点で深い愛情を感じます。

 

面談の中でも藤川さんへ、「まずはお母さんが変わりたいって思われた、その気持ちが素晴らしいですね。」という声をかけさせてもらいました。

 

ただ、お母さんからは「いや、それほどひどい関わり方をしてきたので」と、なかなか肯定的な言葉は受けとめてもらえませんでした。

 

藤川さんは、学校へ行きづらくなりすぐスダチにご相談されたわけでなく、近隣の病院を受診したり、心理相談を数回受けられていました。

 

その中で「親子関係に課題がある。だから、この子のことは2、3歳の子どもだと思って接してあげてください。そのためにも、要求への反応を高めていくようにしてください。」と助言を受けていたそうです。

 

ご両親ともに、そのアドバイスをすぐ実践され、かのんちゃんのことを幼い子どもだと思い、なんでも要求にすぐに応えて​​あげるように対応を変えました。

 

ところが、対応を変えた影響かは分かりませんが、状況は改善どころかどんどん悪化。

 

かのんちゃんの要求は日に日にエスカレートしていき、次第に暴言が増えていったそうです。

 

藤川さんたちは、そのような経緯もありすっかり対応がわからなくなり、子育てにおける自信も失ってしまいました。

 

学校の先生は精一杯やってくれるものの、医療機関を頼ってもうまくいかない、スクールカウンセラーからも具体的なアドバイスはない、まさにご両親二人で悩み、日々過ごされていました。

 

藤川さんのように「お子さんのために自分が変わりたい」と強く思い、相談機関の門をたたき動き始めたものの、改善されていくか見当がつかない、何から始めたらいいかわからないという親御さんを多くみてきました。

 

その中には、私たちからみると誤った方向に舵を切ってしまい、状態が悪化してしまったご家庭も少なくありません。

 

ご家庭に対し、「具体的な解決策」を通し解決の糸口をみつけ、そして、親御さんの愛情をお子さんへしっかり届けられるよう方向づけることがスダチのサポーターにおける使命だと思っています。

 

藤川さんにおいても、もちろん決して簡単な道のりではありませんが、ご両親の愛情がこれだけ深く、また対応方法を学んでいきたいとの強い思いがあれば、

この時点でサポーターとして再登校へのビジョンはおおよそ見えていました。

 

そこで、わたしが目標に掲げたことは、以下の4点です。

「お子さんが自分のやるべきことに向き合えるようになること」

「親御さんの愛情がしっかり伝わる親子関係を築きなおすこと」

「お子さんが前向きに物事を捉えられるようになること」

「親御さんが自信をもって子育てができるようになること」

です。

学校へ行くことは決してゴールでなく、あくまで通過点です。

親御さんは再登校を目標と掲げていましたが、私としてはそれ以上に、”お子さん、親御さんともに自己肯定感を高め、今後の人生を前向きに生きられるようになること"をサポートの最大の目標と設定しました。

サポーターとして、このご家族の未来を変えるぞ!そんな意気込みでサポートを開始しました。

お母さんへの反発が強いかのんちゃん、望ましい親子関係を築きなおすことができるのか・・・?

次回は第二章「暴言への対応 ~親子関係の見直し~をお届けします。(次回2025年2月25日(火)の21:00に公開予定です)

※サポーター日記は、毎週火曜日/金曜日に更新しています!(場合によって、内容の変更もあります)


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  • この記事を監修した人
小川 涼太郎(おがわ りょうたろう)

小川 涼太郎(おがわ りょうたろう)

不登校支援サポート スダチ 代表
株式会社スダチ 代表取締役社長

「学校へ行こうかな」を自然と引き出すサポートを展開するスダチの代表。これまでで1,000名以上のお子さんを再登校に導いてきた。

「誰もが巣立ちゆける世界を」をミッションとし、不登校の解決はそのための通過点に過ぎないと考えている。
これまで不登校の子ども達に向けたボランティア活動を通し、多くの不登校の子どもたち、保護者様と関わる。

ボランティア活動を通して、子ども達や親御さんとお話しする中で、「本当は学校に行きたい、だけど行けない。自分でも行けない理由が分からない」子ども達が多くいることを知る。

そのように苦しんでいる子ども達や親御さんを見て、「不登校で苦しむ子供たちを一人でも多く救いたい」との思いを持つようになり、不登校支援事業を立ち上げるに至る。


【著書】
不登校の9割は親が解決できる 3週間で再登校に導く5つのルールPHP研究所

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