「学校に行こうとすると涙が止まらない」
「なぜかわからないけれど涙が出てしまうことがある」
「涙が出るメカニズムってどんなもの?」
記事を読むとわかること
- 涙が出る理由とメカニズムを知れる
- 涙が止まらなくて困っている時にできるセルフケアを知れる
- 学校生活とひとり時間を両立する方法を知れる
涙が止まらなくなると、「自分はおかしいのかな」とときに不安になります。
涙は、体が心を守るために働かせる大切な反応です。涙には目を潤す役割のほか、ストレスが溜まったときに心を落ち着かせる働きがあります。
とくに中学生や高校生は学校生活や人間関係、部活や委員会活動などでストレスが重なりやすく自律神経が乱れやすいため、感情が突然あふれ出て涙として表れることも珍しくありません。ときには自宅ではなく、学校の中で涙が止まらなくなってしまってびっくりしてしまうこともあるでしょう。
繊細な人や感じやすい人は涙が出やすい傾向にありますが、涙が止まらないのはあなたが弱いからではありません。涙が止まらない理由を知ることで「心ががんばりすぎているサインなんだ」と受け止められるようになります。
まずは涙の仕組みを理解することが、不安を軽減する第一歩です。当記事を通して、涙と体と心の関係性について学んでみませんか?
なぜ涙が止まらなくなるのか?涙が出るメカニズムを知ろう
涙には3種類ある:反射の涙・基礎の涙・感情の涙
涙には3つの種類があります。それぞれ「反射の涙」「基礎の涙」「感情の涙」の3つに分かれており、役割や目的が異なります。
反射の涙は目にごみが入ったときに出るものです。
基礎の涙は、目の乾燥を防ぐために常に瞳の表面に分泌されています。
そして「涙が止まらない」で悩む多くの人に関係するのが「感情の涙」です。
これは怒りや悲しみ、不安、緊張など心の揺れによって脳から信号が出されることで流れる涙です。感情の涙の中にはストレス物質が含まれているといわれ、泣くことで心を落ち着かせる働きがあります。
つまり涙が出ることは心を守る正常な反応であり、悪いことではありません。
むしろ涙を我慢してしまったり涙が止まらない自分を恥じてしまったりすると、ストレスを発散させる役割を抑え込んでしまうこととなり、心身へ悪影響を及ぼします。
「感情の涙」はどうして流れる?脳と自律神経のつながり
感情の涙があふれるとき、脳では「扁桃体」と呼ばれる不安や緊張に反応する部分が強く働きます。
ストレスが大きいと自律神経が乱れ、体は理由を説明できないまま「苦しい」「怖い」「つらい」と感じやすくなります。その結果、一気に感情があふれやすくなり、涙が溢れ、止まらなくなることがあります。
とくに中高生は環境の変化が激しく、学業や部活、家庭など多方面から多くの刺激を受けるため、自律神経が過敏になりやすいです。
涙が止まらないのは性格の弱さではなく、脳がキャパオーバーを起こしているサインなので、必要に応じて対処法を考えなくてはいけません。
中高生が涙を流しやすい理由:学校生活・思春期・人間関係の影響
思春期は心も体も急激に成長するため、感情が揺れやすくなります。
学校の友人関係、部活の上下関係、成績のプレッシャー、SNSの使用における比較文化など、中高生が抱えるストレスは想像以上のものです。
あなたたちのお親御さんが中学生や高校生だったころよりも心に負担がかかりやすいといえます。
さらに女子学生の場合は生理前のホルモン変化で、涙が止まらないことがあります。
男子も思春期のホルモン変動で感情が強く出ることがあり、環境と体の変化が重なった結果として「涙が止まらない」「急に泣きたくなる」といった現象が起こりやすいのです。
中高生に多い「涙が止まらない理由」
涙が止まらなくなる理由は、ひとつではありません。
とくに自分の意思と関係なく涙が止まらなくなってしまい、自分でも戸惑ってしまうときには、複数のストレス要因が絡み合っている可能性が高いです。
中高生は心の負担が大きくても「弱いと思われたくない」という気持ちから、友人や親御さんに相談できず、一人で抱え込みがちです。
授業、部活、友達との関係、SNS、家庭のなかなどから複数のストレスが同時にのしかかることで心が疲れ、涙としてあふれることがあります。
放置すると「涙もろさ」が続いたり、寝つけない、食欲がないなど体の不調につながることもあります。涙が止まらないのは、いち早くストレスや疲れに気づくためのサインです。
まずはあなたの涙にはどんな原因があるのかを知り、自分の状態を理解していきませんか。
当記事では
- 学校生活のストレス
- 思春期のホルモンバランスによる情緒の揺れ
- 性格や気質による涙
の3つのカテゴリーに分けて、涙の内容や意味を考えていきます。
学校生活のストレスと涙:授業・部活・人間関係の悩み
学校は中高生の生活の大部分を占めます。
もし1日のほとんどを共に過ごさなくてはいけない相手と言い合いをしてしまったら、なんだか居心地が悪いですよね。
学校生活でのストレスは、中学生や高校生の涙の原因に繋がりやすいです。
授業についていけない不安、部活のプレッシャー、友達との距離感、グループ内の人間関係など、小さなストレスが積み重なるとキャパオーバーになり涙が出ることがあります。
とくに「誰にも相談できない」と感じている場合、脳が危険信号を発しやすく、不安や涙が突然あふれることもあります。
【中高生ならでは】思春期のホルモンバランスによる情緒の揺れ
思春期はホルモンバランスが不安定で、情緒が揺れやすくなります。
女子は生理前にイライラや涙もろさが強くなり、「涙が止まらない」状態に陥ることがあります。
個人差はありますが体が重いなどの体調不良も並行するため、より心に負担がかかりやすいです。
男子も同じく、成長ホルモンや性ホルモンの影響で情緒が乱れやすく、涙が出やすくなることがあります。
これは体の成長に伴う自然な現象です。
ホルモンバランスは生活習慣などで整えられる場合もありますが、自分の意思で大きく変更できるものではありません。ホルモンバランスの情緒の乱れでストレスを感じてしまうのではなく「いま自分はこのような時期なんだな」と感じ、受け止める姿勢を作りましょう。
我慢し続ける性格・HSP気質が涙としてあらわれることも
「人に迷惑をかけたくない」「嫌われたくない」「いい子でいなくちゃ」とがんばり続ける性格の中高生は、涙として負担が表れやすい傾向があります。
とくに刺激に敏感なHSP気質の中学生と高校生は、音、環境、人間関係の変化に敏感で、ストレスを強く感じます。
我慢が続くと心の中に溜まった感情があふれ、涙が止まらなくなることもあります。
我慢しすぎてしまう性格の人やHSP気質の人に涙が多いのはこのためです。
普段人に話せずにうちにこめている感情を発散させる方法として、脳が涙を流す指示を出しています。あなたの心と体を守るための反射で、あなたの弱さを表すものではありません。
しかしそれでも涙が止まらない自分を恥じてしまうのであれば、泣きたくなったときにできるだけ自分が安心できる方法を探しておきましょう。
教室内の頼れる友達のところへ行ったり、トイレの個室に行ったり、自分が一番落ち着きやすい方法を探しておけるとよいですね。
今日からできる!お金をかけずに一人でできるセルフケア
涙が止まらないとき、すぐに自分を責めがちですが、まずは心と体を落ち着けるセルフケアを試してみましょう。
ここでは中学生・高校生が家でも学校でもできる、ゼロ円で効果のあるケアを紹介します。誰にも気づかれずにできるものばかりなので、「相談できない」「ひとりで抱え込んでしまう」と考えがちな中学生や高校生にも向いています。
深呼吸と姿勢リセット:自律神経を整える簡単な方法
深呼吸は、不安や涙を落ち着かせるもっとも簡単で効果的な方法です。
鼻からゆっくり吸い、倍の時間をかけて吐くだけで、副交感神経が働き、緊張がやわらぎます。姿勢を整えるだけでも不安が軽くなり、涙も落ち着きやすくなります。
机に座ったままでもできるので、授業中や学校生活中でも実践できる方法です。背筋を伸ばし、気持ちを落ち着けながら深呼吸をする習慣をつけてみましょう。
「3分ノート」頭の中を書き出して気持ちを整理する
自分の中で一生懸命に悩んでいることは、それだけでは気分がスッキリせず回答を見つけられないこともしばしばあります。しかし言語化することで、意外なほどあっさりと気持ちの整理がついたという経験はありませんか?
言語化とは、必ずしも人に話すことだけではありません。
悩みや戸惑いを使途に知られたくないときには、自分ひとりで言語化できる「3分ノート」を試してみましょう。
紙とペンがあれば、頭の中に渦巻く感情を整理できます。「自分がいま、なにを不安に思っているのか」を書き出すだけで、脳の混乱が整理され、涙が落ち着きやすくなります。もし追求できるのであれば、その不安と結びついていそうな出来事や要因も書き出してみるとよいでしょう。
誰にも見られないので、弱さを見せたくない中学生や高校生も安心して実践できます。
気持ちが軽くなる「感情ラベリング」:言葉にすると泣きやすさが減る
「いま、不安を感じている」「ちょっと疲れてる」など、自分の感情に名前をつけるだけで脳が落ち着きます。自分の気持ちを自分で受け入れてあげることも大切です。
心の中でそっと言葉にするだけなので、学校でも家でもすぐに使えます。
感情は言語化できないことも多くあります。なんだかモヤモヤしてしまったり、どうしてだかわからないのに気分が落ち込んで明るい気持ちになれないこともありますよね。
そんなときにはぜひ、感情ラベリングを試してみてください。
ベッドでできる心の休ませ方:スマホとの付き合い方も見直す
夜は不安が出やすい時間帯です。太陽が沈んで日の光を浴びられないため、脳内物質の分泌が日中とは異なり、涙が止まらなくなるほど不安になることもあります。
夜の時間の過ごし方を少し変えてみるのもおすすめです。
部屋の照明を少し暗くし、スマホを一度手放して深呼吸するだけで、涙が落ち着くことがあります。寝る前のSNSやインターネットの利用、人との過度なメッセージのやり取りは心を疲れさせやすいです。
ときには少し距離を置くことも大切です。自分のペースや疲れが溜まりやすい動きの傾向を抑えて、夜の自分の休ませ方を見つけてみましょう。
大人の人でも自分の休ませ方を知らない人は多いです。そのため中学生や高校生のうちに自分なりの夜の過ごし方を知っておくことは、この先ずっとあなたをサポートしてくれる強い支えとなります。
ひとりで過ごす時間を作る【中高生はとくに注意】
涙が止まらない日が続くときは、まず「ひとりで静かに過ごせる時間」を意識して作ることが大切です。
人と関わることは大切ですが、過度に人付き合いを優先すると、心が休まる瞬間がなくなってしまいます。とくに中高生は友達関係やSNSの通知に追われやすく、常に誰かとつながっていないといけないような感覚になりがちです。
そんな環境から一時的に距離を置くデジタルデトックスは、心の回復に効果があるといわれています。
- スマホを机に伏せる
- 通知を切る
- 短時間でいいのでオンラインから離れて深呼吸する
など、少しの工夫で心が落ち着きやすくなります。
また学校や教室がしんどい場合は、自宅オンライン学習という選択肢もあります。
いまは「学校に通えないから終わり」「学校生活を楽しめないから劣等生」という時代ではありません。オンラインで自宅からも安心できる場所から学べる時代です。
もし孤立感が強かったり、学校生活はストレスが大きすぎたりするのであれば、マインドセットや心理学に詳しいスダチが運営する 巣立塾 のように、心のケアと学習を両立できるオンライン環境を活用してみませんか。
あなたのペースで安心して学び、気持ちを整えられる場所があること、どうかを忘れないでください。
まとめ
涙が止まらないのは、あなたが弱いからではなく、心ががんばりすぎているサインです。
中学生や高校生は環境の変化が激しく、ストレスを抱えても相談先が少ないため、涙があふれやすくなるのは自然なことです。当記事で紹介したセルフケアは、すべてひとりでできるものなので、できる範囲で試してみてください。学校生活が辛いときには巣立塾のオンライン学習もおすすめです。
そしてつらさが続くときは、一言だけでも誰かに伝えてみる勇気を持ってください。
涙は「助けて」のサインであり、あなたを守るための反応です。涙が止まらない自分を恥じるのではなくて、自分を助けてあげ、負担を軽減できる方法が見つけられるよう応援しています。



