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小学生の不登校ブログ

小学生の不登校の原因が、実は担任の先生に!?

2020.04.19

この記事を読むのに必要な時間は約 20 分です。

 

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以下のような言葉を、お子さんから聞いたことはないでしょうか?

  • 先生が嫌いだから学校に行きたくない…」
  • 「先生が怖いから学校に行きたくない…」
  • 「先生が冷たいから学校にいきたくない…」

世の中には先生に対し、「自分達よりも教育について勉強した、子どものことを安心して任せられる絶対的な存在」といったイメージを持つ人が多い気がします。

確かに上記のイメージ通り、私も素晴らしい先生にはたくさん会ってきました。一方で、世の中の先生全員が完璧な人間であるとは言えない気もしています。小学校6年間で担任となる先生全員と、必ずしも生徒全員が良好な関係を構築できるのでしょうか。

いくら先生とは言えど、何十人もの生徒一人ひとりに対し、親身に接し続けることはとても難しいことです。また、小学生は感情のコントロールがまだまだ上手く出来なくて当たり前ですから、先生の何気ない一言で傷ついてしまうこともあります。

この事実をまず学校側、さらには担任の先生が認識する必要があるのではないでしょうか?そして、親御さんも先生が必ずしも正しいと思い込まない方がいいのではないでしょうか?

当記事では、先生が原因で不登校になってしまった小学生が、再登校するための方法をご紹介します。親御さんとして、今後子どもや学校にどのようにして接すれば良いかも分かるようになります。

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1. 小学生の不登校の現状と、先生が不登校の原因となる理由について

1-1. 小学生の不登校の現状

 

2019年の文部科学省のデータによると、2018年度の不登校の小学生は44,841人(前年:35,032人)でした。ただ、こちらの人数には長期欠席者が入っておらず、長期欠席者を含めると84,033人(前年:72,518人)まで上ります。では先生が原因で不登校になる小学生の割合は何%で、原因としては何番目に多いのでしょうか?(文部科学省HP

1位:家庭生活に起因(55.5%)

2位:いじめを除く友人関係をめぐる問題(21.7%)

3位:学業不振(15.2%)

4位:教師との関係をめぐる問題(5.7%)

となっております。

こちらのデータだけを見ると、それほど先生が原因で不登校になる生徒は多くないと感じてしまうかもしれません。ただ、こちらのデータには信ぴょう性に欠ける点があります。

それは、調査対象が学校であるという点です。

不登校の本当の原因は、本人または家族しか正確に分かり得ないと考えます。そこで、文部科学省が不登校経験者を対象に調査した不登校生徒に関する追跡調査結果を確認しました。結果は、

1位:友人との関係(44.5%)

2位:勉強が分からない(27.6%)

3位:先生との関係(20.8%)

4位:クラブや部活動の友人・先輩との関係(16.5%)

上記のようになりました。

もちろん調べた年代にズレがあるため、一概にこちらの情報だけが正しいとは言えません。ただ、調査として学校が答えた生徒の不登校の原因よりも、不登校となった当人等が答えた不登校の原因の方が信用できると私は思います。

そのように考えた場合、先生が原因で不登校になった小学生の割合は、毎年更新されているデータよりも約4倍近く多い可能性があります。この事実をまず学校と親御さん、更には子どもが認識しなければならないのではないでしょうか。

1-2. 不登校の原因は先生と生徒が良好な関係を築けていないから

 

上記に記載したように、先生が理由で不登校になる生徒は少なくありません。では、どんな理由が考えられるのでしょうか。

主な理由は、先生と生徒が良好な関係を構築できないことにあります。

冒頭でもお伝えしたように、先生はクラスの何十人もの生徒を一人で相手にします。先生も我々と同じ人間ですので、時には疲れていたりイライラして、生徒に強くあたってしまうこともあります。中には生徒に対していつも高圧的だったり、よく怒る先生もいます。

運よく、そういった先生と出会わずに小学校生活を過ごせる子もいれば、そういった先生ばかりと過ごす生徒もいるかもしれません。こればかりは、運要素も少なからずあると思います。

以下ではお子さんが不登校になるきっかけの原因を7タイプに分けてご説明しています。よろしければご参考になさったください。

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2. 親御さんがとるべき行動

 

2‐1. 子どもの話を聞いてあげる

まず、一番に親御さんが取るべき行動は、子どもの気持ちへの共感です。理由はどうであれ、まず子どもが学校に行けないことに対し、気持ちを想像し寄り添ってあげてください。学校に行けていない子どもには、心の拠り所が家族にしかありません。よってまず話を聞いてあげてください。

そして話を聞くにあたって、以下の2つのことを子どもにしてあげてください。

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2‐1‐1. 自己肯定感を高めてあげる

まずどんな些細なことでも、褒めてあげてください。

例えば、朝7時に起きてきたら「早く起きられて偉いね。」と。またご飯を残さず食べれたら「残さず食べて偉いね。」といった感じです。そうすることで、子どもは自分という存在を認められたと思うことができます。

また、子どもに家の中でできることを、出来るだけ多く与えてあげてください。

例えば、「自分の服や下着は自分で洗う」「自分が使った食器は自分で片付る」「部屋の掃除は自分でする」などです。そしてそれらが出来た時にはしっかり褒めてあげてください。

そうすることで、子どもは自分の存在意義を感じることができ、自己肯定感が高まり、だんだんと前向きな気持ちになっていきます。

2‐1‐2. 正しい親子関係を築く

ただ、子どもの言いなりにはなってはいけません。

もちろん褒められるところは褒めてあげて欲しいのですが、躾は躾としてしなければなりません。また家庭の中の主導権も親が握ります。そこを間違えてしまい、子どもの言いなりになってしまうと、子どもは家の居心地が良いと感じ、余計に再登校が難しくなるからです。

2‐2. 親御さんが先生と学校に取るべき行動

 

先生が子どもの不登校の原因だと分かった場合、先生にその事実を理解してもらわないといけません。理解してもらわずに再登校ができたとしても、再び不登校になるリスクがあるからです。

その上で、想いをそのまま先生にぶつけるのはやめましょう。そして学校を巻き込み、解決しなければならないことを念頭に置いてください。これらの理由を以下で説明します。

 

2‐2‐1. 先生に取るべき行動

まず、先生も人間だということを理解します。

悪気が有ったか無かったかは一旦考えず、先生を許す気持ってください。そして先生に、子どもが感じていた不登校の原因を低姿勢で伝えます。もちろん先生が不登校の原因であれば、強く言いたくなりますよね。でもそれは、子どもにとって結果的に逆効果になるんです。

先生を許す気持ちを持って、低姿勢で先生に説明ができれば、先生側も申し訳なさを感じるはずです。そしてしっかり歩み寄った上で、今後の接し方などを話し、先生から子どもに対し言動を改める旨を伝えてもらえば良いのです。

こうすることでほとんどの先生は、自分の責任にも気づき言動を改めてくれます。しかしここで親御さんが上から目線で接してしまうと、相手も人間なのでどこか納得いかず、根本的な解決に繋がりにくくなるのです。

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2-2-2. 学校に取るべき行動

先生が不登校の原因だった場合、上記のように面談する場が必要となります。

その時には、学校側からはその先生の上位者に同席してもらってください。

上位者とは、校長先生や教頭先生のことを意味します。同席してもらう理由は、仮に先生との関係が改善しきれなかった場合、次年度の担任から外してもらう判断をしてもらえるからです。

前半で述べたように、学校は不登校の原因を先生だと思っていないケースもあります。そこをしっかり理解してもらうためにも、上位者に同席してもらう必要があるのです。

 

3. 先生が原因で不登校になった小学生が再登校できた2つの事例

 

先生が原因で不登校になる小学生は少なくありません。そしてその原因を解消し、再登校できている小学生もたくさんいます。以下で2人の再登校例を挙げてみますので、もし境遇が似ている親御さんがおられたら、参考にしてみてください。

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3-1. 先生が怖くて学校に行けなくなったAさん

Aさん
性別:女性
学年:小学5年生
不登校期間:小学5年生の5月~7月
不登校理由:5年生で担任になった先生が怖くて、学校に行きたくない。

<親御さんが取った行動>

Aさんの母親はまずAさんに歩み寄りました。共働きの両親は、Aさんが小学校高学年になった頃から、少しずつ会話が減っていました。そこでまず、母親はAさんの気持ちを汲み取ろうとしました。

母親はAさんの行動に対し、「偉いね。すごいね。」と言ってあげることから始めました。すると不登校になった当初は言えなかった、Aさんが不登校になった原因を徐々に母親に打ち明けるようになりました。そして母親と話しあった上、担任の先生と面談をするという決断にいたりました。

Aさんの学校は、Aさんの不登校に対し真剣に向き合ってくれていたため、校長先生と教頭先生も面談に参加してくれました。先生と面談した際は、「先生のことを、怖がっている節があります。」と、低姿勢で伝えました。

先生は、原因が自分にあるとは思っていなかったようで、その場で心からの謝罪をしてくださいました。また先生は、自分が怖いと思われていることにも気付いていなかったようで、この面談を機に他の生徒へも優しく接するようになりました。晴れてAさんも再登校でき、4月から6年生となりました。

3-2. 先生の態度が冷たくて不登校になったBさん

Bさん
性別:男性
学年:小学2年生
不登校期間:小学2年生の夏休み明けから10月
不登校理由:先生が自分にだけ冷たく、同級生と違う対応を受ける。

<親御さんが取った行動>

Bさんは母子家庭で育ち、あまり母親と一緒にいる時間を持てていない事実がありました。学校に行けなくなった際、最初の頃は母親に理由を打ち明けられませんでした。母親もどうすればいいのか悩まれていましたが、お子さんに共感しようとする気持ちを持ち始めてから、少しずつ理由を伝えてくれるようになりました。

そして「担任の先生が自分にだけ冷たい」ということが理由だと分かり、教頭先生を交え、担任の先生と面談を行いました。母親が低姿勢で面談に臨んだことで、担任の先生も謝罪をしてくださり、Bさんは再登校できるようになりました。

しかし、先生の態度は不登校前とそれほど変わらず、Bさんは「まだ少し冷たい」と母親に伝えていました。ただ母親の支えもあって3月まで休むことなく登校し、4月から3年生を迎えることができました。

母親は年明けに、教頭先生に相談をしました。相談内容としては、「先生は態度を改めようとしてくれているみたいなのですが、Bさんにとってはまだ少し冷たさを感じる」というものでした。この時も教頭先生には低姿勢で接しました。結果教頭先生のはからいもあり、3年生ではBさんの担任は別の先生に変わりました。

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4. どうしていいか分からない場合

 

当記事を読んでいただいても、まだ分からない点がある方も多いかもしれません。

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先生が原因の不登校の中にも、さらに様々な要因があると私たちも感じております。少しでも当記事を読んでいただいた皆様のお力になれればと思っております。

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5. まとめ

 

まず先生も人間であるため、絶対ではありません。事実として、学校が思っているよりも4倍近く、先生が理由で不登校になってしまった小学生がいます。

その上で、先生が理由で子どもが不登校になってしまったら、以下を実施してください。

まず子どもに共感してください。共感する際は、子どもの自己肯定感を高めてあげることを意識します。具体的には、お子さんが出来たことに対ししっかり褒めてあげることと、家の中で役割を与えてあげることです。そしてその上で、お子さんと親御さんの関係を立場の逆転などがないよう、正常に保ちます。

先生と学校に対しては、理由がどうであれ低姿勢で接してください。相手も人間ですので、こちらが上から目線で接することは逆効果です。

もしお子さんが、先生が原因で不登校悩まれていましたら、この記事を参考にしてみてください。一人でも多くの不登校のお子さんが日本から減ることを、切望しております。ありがとうございました。

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  • この記事を監修した人
小川 涼太郎(おがわ りょうたろう)

小川 涼太郎(おがわ りょうたろう)

不登校支援サポート スダチ 代表
株式会社スダチ 代表取締役社長

業界最速で不登校を解決する「3週間で不登校解決プログラム」を展開。毎年2,000名以上の不登校に悩む親御さんが相談に訪れる。

再登校までの期間は平均で3週間。
当プログラムの目的は、「子ども達がこの先の人生を幸せに生きていくこと」。不登校の解決はそのための通過点に過ぎないと考えており、できる限り短い期間で再登校することを大事にしている。

これまで不登校の子ども達に向けたボランティア活動を通し、多くの不登校の子どもたち、保護者様と関わる。

ボランティア活動を通して、子ども達や親御さんとお話しする中で、「本当は学校に行きたい、だけど行けない。自分でも行けない理由が分からない」子ども達が多くいることを知る。

そのように苦しんでいる子ども達や親御さんを見て、「不登校で苦しむ子供たちを一人でも多く救いたい」との思いを持つようになり、不登校支援事業を立ち上げるに至る。

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