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不登校を解決するには 高校生の不登校ブログ

学校・クラスに馴染めない高校生の子どもへ不登校になる前に親ができる対処法

この記事を読むのに必要な時間は約 39 分です。

「子どもが学校に馴染めない様子だ。どのように対処していけばいい?」
「このまま行き渋りがはじまったり高校を辞めたいと言いだしたりするのではないか?」

お子さんが学校・クラスに馴染めていない様子で、学校への不満を口にすることが増えたとき、どのようにアドバイスすべきか悩まれることと存じます。

また「転校を視野に入れるべきか?」という迷いもあるかもしれません。

お子さんが抱えている思いを紐解き、適切な声かけをしていくことで、今の学校生活を楽しめるようになっていきます。

 

この記事では、お子さんが学校に馴染めず悩まれているときに、親御さんができる対処方法を解説しています。

 

平均3週間で再登校に導くサービスを提供する小川涼太郎監修のもと、お話しする内容は次のとおりです。

記事を読むとわかること

・クラスに馴染めない原因として多いもの
・クラスに馴染めない場合が多い子どもの特徴
・クラスに馴染めないことは恥ずかしいことではない
・クラスに馴染めない時の過ごし方
・親が子どもにできるサポート

お子さんが抱えるつらい気持ちを救ってあげたいときに、参考にしていただけたら幸いです。

 

スダチでは、「学校に上手く馴染めない」などさまざまな背景から不登校となったお子さんを再登校へ導いてきました。

スダチの支援では、正しい親子関係を構築しながら、親御さんからの声かけや接し方を通してお子さんの自己肯定感を育てることにアプローチしています

 

自己肯定感が育ったお子さん方は、自ら再登校を果たし、今では主体的に学校生活を楽しんでおられます。

1対1のオンラインで顔出し不要の無料相談を実施しておりますので、一度現状の悩みをお伺いできたら幸いです。

お子さんの現状を確認させていただき、現状の問題解決に必要な具体的なアプローチ方法をお話しさせていただきます。

 

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1.高校生の子どもが学校やクラスに馴染めない原因

 

お子さんが学校、クラスに馴染めないと感じるきっかけとして多いものをご紹介します。

 

1-1.クラスの雰囲気が自分と合わない

 

クラスの雰囲気がお子さんと合っておらず、居心地の悪さを感じているケースです。

例えば、物静かなお子さんは、積極性が高く外交的な人が多いクラスのとき、騒がしく話しにくいと感じるかもしれません

 

自分らしさを積極的に表現していけないクラスで過ごすことがつらくなり「上手く馴染めない…」と感じている状態です。

 

社会へ出ると、合う環境、合わない環境は誰にでもあるものです。それは決してお子さんが悪いわけではないため、無理に周囲に合わせず堂々としていて良いことを教えてあげましょう

また、可能であれば自分からコミュニケーションを取ってみると、意外と馴染んでいける可能性があることも伝えましょう。

 

1-2.自己肯定感が低く人と関わるのが怖い

 

自己肯定感の低いお子さんは「嫌われたらどうしよう」という不安から、うまくコミュニケーションが取れないこともあります。

自分を受け入れてもらっている感覚が薄いため、他の人の些細な行動や言葉に傷つきやすいです。

例えば、クラスメイトが笑いを取るために言った冗談を、間に受けて本気で傷ついてしまうといった形です。

 

お子さんと正しい親子関係を築いたうえで、正しいポイントで正しく褒めていくと、お子さんの自己肯定感は育てることができます

お子さんに合わせた信頼関係の築き方や、自己肯定感を育てる声かけは、無料相談でもお伝えが可能です。

 

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1-3.自分中心の考え方が強い

 

自分中心に考える傾向があると、クラスメイトから「わがままだな」「関わると嫌な気持ちになる」と思われてしまい、距離を置かれることがあります。

  • 自分の都合の良いように相手を動かしてしまう
  • 自分の話を一方的にしてしまう
  • 自慢話ばかりしてしまう

 

上記の場合、対面している相手は嫌な思いをすることが多く、お子さんは避けられてしまうかもしれません。

 

もしも自己中心的な考えが見られるときには「これを言われたら自分ならばどんな気持ちになるか?」をお子さんへ問いかけてあげることが大切です。

気づかないうちに相手を傷つけていたことがある場合には、そのことを謝ることで誤解が解けて周囲へ馴染んでいけるかもしれません。

 

1-4.コミュニケーションに苦手意識がある

 

人と関わることに苦手意識があり、クラスメイトに対して自分から関わっていくことが難しいケースです。

  • 自分から声をかけられない
  • 緊張して視線を合わせることができない
  • 自分のことを話すのが怖く何を話せばいいかわからない

 

お子さんに上記のような様子が見られる時には、次のことを教えてあげましょう。

  • 話しかけられて嫌な気持ちになる人はいないから大丈夫
  • 自分のことは話さず相槌を打ったり笑顔で聞いているだけで良い

 

1-5.親の期待に応えるために進学した

 

本来お子さんが望んでいた進学先があったものの、親御さんの期待に応えるために違う進学先を選んだ場合、学校に馴染めないと感じてしまうことがあります。

 

親御さんは、お子さんの将来を思い、進学先を選んだことと存じます。

しかしお子さんは「親の望む進学先へ入れたのだから、もういいでしょ」という気持ちになり燃え尽きたようになってしまうことがあります。

 

主体的に勉強をしたり、周囲とコミュニケーションをとったりする意欲も失い、「学校に馴染めない」と感じていくのです。

お子さんの自己肯定感を育てたうえで、お子さんにこれからどうしたいかを考えさせてあげることが大切です。

 

2.学校やクラスに馴染めない高校生の特徴

 

紹介する特徴があるお子さんがすべて馴染めないというわけではありません。馴染めないと感じるきっかけが他にあることももちろんあります。

ただ、学校や集団生活に馴染めなくなってしまうことが多い特徴を知っておくと、お子さんへ学校での立ち振る舞いに関するアドバイスがしやすくなるかもしれません。

 

2-1.人見知りで人の感情を気にしてしまい自分から話しかけるのが苦手

 

人見知りだったり、人の気持ちを敏感に察することができたりするお子さんの場合、自分から話しかけるのが苦手な場合もあります。

自分から話しかけることができないと、クラスメイトと関わる機会がどうしても減ってしまい馴染めないと感じることも多いです。

 

人の気持ちを汲み取れるのは素晴らしいことです。またそれができるお子さんだからこそ、相手は話かけられても決して嫌な気持ちになりません。

上記を伝えてあげてお子さんが「苦手」と感じる気持ちを軽減していきましょう。

 

また、人の感情を敏感に感じ取るが故に話すことが怖くなっているお子さんは、HSCの傾向が見られる場合もあるかもしれません。

お子さんがお持ちの素晴らしい特性と付き合いながら学校生活のストレスを軽減させていく方法は、以下の記事でも紹介しています。

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2-2.相手の感情や空気を読むのが苦手

 

発達障害の傾向が見られ、その特性から相手の感情や空気を読むのが苦手で、場にそぐわないことをしてしまい、クラスから浮いてしまうこともあります。

 

お子さんがお持ちの特性は、お子さんの素晴らしい個性であり決して悪いことではありません

ただ時に何げない言葉や対応がクラスメイトを嫌な気持ちにさせてしまうこともあります。

 

療育などの専門的な知識も掛け合わせながら、お子さんの特性に合わせた人とのコミュニケーション方法を教えてあげることも大切です。

発達障害の傾向が見られ「学校が嫌だ」と感じているときの対処方法は、次の記事でもお話ししています。

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2-3.こだわりが強い

 

お子さんのこだわりが強く、仲良くできる人が限定的なケースもあるでしょう。

  • 同じ部活の子とグループになって仲良くしていたい
  • こういう性格の子とは自分とは合わないから話さない

など強いこだわりがあるお子さんもいます。

 

その際、自分が「この子とだけ仲良くしたい」と感じていた友人が、他の友人と仲良くしている素振りを見て、

  • 「自分といるのはつまらないのだろうか」
  • 「他の人と仲良くしてムカつく」

というネガティブな感情が生まれて、学校が楽しくないと感じるきっかけとなることもあります。

 

学校は勉強だけでなく社会性も学ぶ場です。自分と合わない人ともうまく距離をとる方法を学んでいくことが大切だと教えてあげましょう。

 

3.高校生が学校・クラスに馴染めず1人でいるのは悪いことではない!

 

クラスに馴染めないと感じているお子さんは、自分や周囲の様子をよく見ることができるお子さんです。

  • 「クラスに馴染めず一人でいるなんて恥ずかしい」
  • 「コミュニケーションが上手い子はたくさんの友だちに囲まれて先生ともうまくやっているのに…」

このように、周囲と自分を比較して、自分のことをどんどんダメな人だと捉えるようになってしまうこともあります。

 

お子さんには、クラスで一人でいることは決して悪いことではなく、友だちがたくさんいることが必ずしも良いことではないと教えてあげましょう

人はみなそれぞれに異なる性格を持ち、得意なこと不得意なことがそれぞれあるものです。そのため次のことを教えてあげましょう。

 

  • 元気でみんなと仲の良い子にも苦手なことはあるし、あなたにはその子にない素晴らしい部分もある。
  • 何か没頭できる好きなことがあったり、この学校でなくても深い仲の友人がいるだけで素晴らしいことだし、それで十分。
  • クラスで一人でいるのは悪いことではないため、堂々としていれば大丈夫。

お子さんが自分らしい姿でいたときに、もしも何かのきっかけで仲良くなる人がいれば、その人とはとても相性が良く一緒にいて楽しい友だちになれるかもしれません。

 

4.学校・クラスに馴染めない高校生におすすめな学校での過ごし方

 

クラスで馴染めないのは決して悪いことではありません。もしもお子さんが周囲と馴染めず学校での過ごし方に悩まれているときには、次の選択肢を教えてあげることができます。

 

4-1.勉強に没頭してみる

 

授業を誰よりも真剣に聞いたり、休み時間も自分で勉強を進めてみたりする選択肢です。

できなかったことが徐々にできるようになっていくことで、お子さんの自信にもつながります

 

進路選択の幅も広がっていき、将来お子さんがやりたいことを目指していける環境も整うでしょう。

また、勉強に取り組む習慣や姿勢は社会人になってからも、お子さんを支えてくれます。

 

他にも勉強ができるキャラクターがクラスで確立する可能性もあります。

「勉強がわからないから教えて欲しい」というきっかけからクラスメイトと馴染んでいけるかもしれません。

 

4-2.読書で価値観を広げてみる

 

一人静かに過ごすことが好きなお子さんの場合には、読書もおすすめです。

読書をすると知らない言葉や考え方を知ることができ、いろんな人とうまく関わっていく土台ができあがります。

 

また、興味のあること、知識のあることが増えていき、いろんな話題に対応できるようになるでしょう。

将来やりたいことも見つかっていくかもしれません。

 

4-3.他のクラスや部活などで友だちを作ってみる

 

どうしてもクラスの雰囲気が合わないと感じる時には、他のクラスや部活、学校以外のコミュニティに仲間を作る方法もあります。

共通の趣味などがある人とならば、共感できる話ができ、うまく付き合っていける可能性も高いです。

 

また「自分にも居場所がある」と実感できると、学校だけが全てではないと捉えられるようになります。

「ここでうまくできたから、クラスや学校も意外と大丈夫かも」という気持ちになり自分からクラスメイトに働きかけられるかもしれません。

ただ「ここに居場所があるから、もう学校へは行かなくて良い」という気持ちにはならないような配慮も必要です。

 

5.学校・クラスに馴染めない高校生へ親ができる対処方法

 

5-1.スダチなどの専門機関に相談する

 

お子さんが学校に馴染めないとき、学校での様子もよくわからず、お子さんの抱える本心もうまく読み解けないことから、対応方法に悩まれることと存じます。

親御さん一人で悩まずに、お子さんの心理を熟知している専門機関の力を借りることが大切です。

 

スダチでは、さまざまな境遇から「学校が嫌だ」「クラスがつらい」と感じたお子さん方を再登校に導いた実績があります。

 

お子さんが感じている気持ちの根本原因を解決することにアプローチしているため、再登校を果たしたお子さん方は、今では主体的に学校生活を楽しんでいることが特徴です。

 

また、スダチはお子さんへ直接介入せず、親御さんからお子さんの状況を毎日お聞きし、具体的にかけるべき言葉や接し方をお伝えしています。

お子さんにとって、最も信頼できる大人である親御さんから、毎日継続的にアプローチができるため、早期解決を目指せることも強みです。

 

「せっかく入った高校なのに、何をどうしたらいいのか…」というご不安な気持ちは、一度スダチへ相談してみませんか?

 

「このままつらい気持ちを我慢し続ける」「高校を変える」という選択肢はお子さんにとって最善の方法ではないかもしれません。

今現状抱えている問題を根本解決し、高校生活を楽しむためにできることをまずはお話しさせていただきます。

 

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5-2.担任の先生に相談する

 

担任の先生にも相談し、現状を知ってもらうことも対処方法となります。

高校は義務教育ではないため、担任の先生が積極的に協力してくれるケースは少ないのが実情ですが、現状を知らせておくことは大切です

学校で直面している出来事や、お子さんが学校でどう過ごしているのかを探るきっかけとなるでしょう。

 

5-3.正しい親子関係を築いて子どもの自己肯定感を育てる

 

正しい親子関係を築いてお子さんの自己肯定感を育てることも大切です。

自己肯定感が育ったお子さんは、どこにいても自分らしく堂々と過ごせるようになります。

「クラスで浮いている」「周囲に上手く馴染めない」という気持ち自体解消されていくでしょう。

 

正しい親子関係とは、次のような状態を指します。

  • 親子が互いに信頼しあっている
  • 子どもが適切なタイミングで親に助けを求められる
  • 親は子どもの意思決定を尊重しつつ結果を期待しない

このような親子関係を築くためには、お子さんに何が正しいことなのかを教えてあげることが大切です。

どんなに些細なことでもお子さんの頑張りに気づいて褒めてあげたり、間違いを毅然とした態度で教えてあげたりすると、何が正しいのかが伝わります

 

正しいこといけないことをきちんと教えてくれる親のことを、お子さんはさらに信頼していくようになります。

信頼できる親御さんから、たくさん褒められることでお子さんの自己肯定感がどんどん育ちます

 

5-4.学校以外の居場所探しをサポートする

 

もしもお子さんが自ら「何か習い事をはじめてみようかな」「コミュニティに参加してみようかな」と前向きに言い出したときには、お子さんの興味を伸ばせる居場所探しをサポートしていきましょう。

 

前述のとおり、居場所ができることで「学校でも上手く過ごせるかも」と感じるきっかけとなります。

 

ただ、ここではお子さんが前向きでないのに、親御さんの希望で自ら居場所を作る必要はありません

お子さんは「親の望むここにも行っているのだから、嫌な学校にはもういかなくていいでしょ」という気持ちになることもあるためです。

また、新しい居場所でも馴染めなかったときに「親に言われたから行ったのに」と親のせいや周囲のせいにする癖がついてしまうこともあります。

 

今のお子さんが目指すことは、「クラスに馴染めない、学校が嫌だ」という気持ちを根本解決することです。そのためには、学校での問題も自分ごととして捉えて自ら行動していく自責思考が欠かせません。

そのため無理矢理勧めるのではなく、お子さんが自ら希望している場合に居場所を探してみましょう。

 

学校外での居場所探しについて次の記事でお話ししているので、こちらも参考にしていただけると幸いです。

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6.高校生の子どもが学校・クラスに馴染めないときに知っておくべき注意点

 

6-1.クラスに馴染めないのを放っておくと不登校、留年につながりやすい

 

文部科学省の調査によると、クラスに馴染めないことが原因で不登校になった児童生徒は、令和2年度には25%となっています。

複数回答のアンケートではありますが、実に不登校の4分の1がクラスに馴染めないことが原因になっているのです。

参考:文部科学省「令和2年度不登校児童生徒の実態調査

 

このままお子さんの抱える気持ちを放置してしまうと、不登校につながる恐れもあります。高校は義務教育ではないため、不登校となると留年し退学につながる場合もあるでしょう。

そのためこのまま見守ることはせず、早期解決が必要になります。

 

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6-2.転校という選択は根本解決にならない

 

「他の学校ならば、馴染めるようになるのでは?」と転校を一度は考えるかもしれません。

しかし、転校は問題の根本解決にならないため、スダチではおすすめしていません

実際に、「学校に馴染めない」と感じる状況や不登校から転校しても、転校先の学校で結局不登校になるケースがとても多いためです。

 

現状の学校に馴染めないと感じているお子さんが、新しい環境に一人で入りさらに馴染むことは非常に難しいことです。転校したとしても、また同じ状況を繰り返してしまうでしょう。

 

そのため、まずはお子さんの自己肯定感を育てていき、現状の学校で堂々とお子さんらしく過ごせるよう目指した方が良い場合がほとんどです

転校については、親御さんの期待に応えるために進学先を選んでいたときに検討しましょう。

 

ただ、親御さんの期待に応えるために行動している状況のとき、お子さんの自己肯定感は下がり切っているケースが多いです。

自己肯定感が低いと「これからどうしたいか?」を主体的に考えて行動できません

 

そのためまずは、正しい親子関係を築き、お子さんの自己肯定感を育てることが第一優先です。そのうえで、今後についてお子さんに考えてもらいましょう。

 

お子さんの中に「今の学校ではなく、やっぱり自分の進路にあったこの学校へ転校したい」という強い意思があるときには、転校を検討してみてください。

 

6-3. 通信制高校を検討している場合は正しい知識をつけておく

 

全日制高校のクラスの雰囲気に馴染めないとき、少ない登校日数で高卒資格の取得を目指せる通信制高校を検討されているかもしれません。

通信制高校は、お子さんに負担が少ない状態で高卒資格の取得を目指せますが、この先の社会復帰には向いていない側面もあります。正しい知識を身につけたうえで検討しましょう。

 

6-3-1. 通信制高校の特徴

 

通信制高校は、オンラインの授業も用意されていて、お子さんが登校日数を自由に選べることが多いです。

多くの通信制高校では、通学コースとオンラインコースに分かれています

 

それぞれの学校により若干の違いはありますが、登校日数や授業内容は以下のイメージです。

登校日数 授業内容
通学コース 週1〜5日で好きな登校日数を選べることが多い ・教室で授業を受ける
・特定の曜日は授業がなく自習のこともある
オンラインコース 年に数回の登校日数となる ・オンラインで授業の動画を視聴
・レポート課題の提出がある

 

6-3-2. 通信制高校のメリットとデメリット

 

お子さんが通信制高校を選択する場合のメリットデメリットは次のとおりです。

メリット デメリット
・お子さんのペースで無理なく勉強でき高卒資格の取得を目指せる
・不登校という同じ境遇のお子さんと出会える
・オンラインコースを選択した場合ほとんどを自宅で過ごすことになる
・大学生活や一般的な社会人の生活とは仕様が大きく異なる

 

通学日数を自由に選んで、お子さんのペースで高卒資格を取得できるのは、学校へ馴染めないと悩むお子さんにとって大きなメリットかもしれません。

他にも、不登校になったことを機に通信制高校を選択されるお子さんが多いため、同じ境遇の仲間と出会えます。悩みを共感しあえたりして、友だちになりやすいでしょう。

 

ただ通信制高校は、オンラインコースを受講してしまうと、ほぼ毎日自宅で過ごすことになります。外出しない日が増えていくため、そのままひきこもりにならないよう注意が必要です

 

さらに、毎日決まった時間に通学通勤する必要があり、さまざまなタイプの人と交流を持たなくてはならない大学や社会人の生活と大きく異なります。

通信制高校の生活に慣れてしまうと、その後の進路で大きなギャップや負担を感じ、再び不登校・ひきこもりとなるケースも多いです。

 

通信制高校で一生懸命勉強に取り組み、せっかく進路の選択肢を広げたのに、再び不登校やひきこもりになってしまうのは非常にもったいないことです。

 

これを踏まえると、学校に馴染めないと感じる根本的な原因の解決を目指し、まずは今の学校へ馴染むことを目指した方が、お子さんがこの先社会の中で幸せに生きられることにつながります

根本解決を目指したうえで、どうしても馴染めなかった場合に再度検討してみることをおすすめします。

 

次の記事で、より詳細に通信制高校を説明しています。選択肢として検討されているときには、目を通しておきましょう。

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7.学校・クラスへ馴染めない高校生の子どもを心配するときによくある質問

 

7-1.高校は何日まで休める?

 

登校日数の3分の1が欠席になると留年や退学の危険が出てくるので注意が必要です。

学校にもよりますが、おおよそ年間60日が目安です。

 

ただ進学・卒業さえできれば、休むことを選んでいいというわけではありません。社会に出たときも何か問題を抱える度に休んでしまったり、仕事をやめてしまったりすることがあります。

そのため根本的な解決は欠かせません。

 

7-2.高校生が学校に行かない理由として多いものは?

 

文部科学省の調査データによると、高校生が不登校になった理由として以下3つが最も多いです。

  • 無気力24.2%
  • 不安など情緒的混乱16.5%
  • あそび非行10.9%

参考:文部科学省「高校生の不登校・中途退学の現状等

 

複数回答による調査になっており、多くの高校生が複数の原因を抱えていると考えられます。

学校に行かない理由が複数ある時でも、根本を辿っていくと自己肯定感の低さが隠れていることもあります

 

自分に自信がないからこそ

  • 「自分にはできない」と無気力になる
  • 「できなかったらどうしよう」と自分の考えや行動が不安になる
  • 「どうせ頑張ってもできないから」とあそび非行に走る

といった状態に陥ってしまいます。正しい親子関係を築いて、お子さんの自己肯定感を育ててあげることが大切です。

 

7-3.なぜ学校に行きたくないのか

 

お子さんが学校に行きたくないと感じる理由は、多くの場合には複数のことが複雑に絡み合っています。

それゆえに、お子さん自身も理由をうまく説明できないことも少なくありません

 

文部科学省のアンケート調査では次のような結果が出ているため、参考にしてください。

  • 先生のこと:小学生30%、中学生28%
  • 身体の不調:小学生27%、中学生33%
  • 生活リズムの乱れ:小学生26%、中学生26%
  • 友だちのこと:小学生25%、中学生26%

参考:文部科学省「令和2年度不登校児童生徒の実態調査

 

8.まとめ

 

多くの時間を過ごす学校に馴染めない時、お子さんはとても大きなストレスを感じるものです。

長く続くと高校に行くのも嫌になり、不登校になってしまうお子さんもいらっしゃいます。

 

クラスに馴染めないのは、今のお子さんにとってつらい経験ではありますが、乗り越えることができれば大きな成功体験となり、お子さんの自信につながり将来の糧となります

 

そのため、決して引け目を感じることはなく、社会に出るために必要な成長の通過点に過ぎないことをお子さんに教えてあげましょう。

 

そしてお子さんが自ら乗り越えていけるよう親御さんの適切なサポートが欠かせません。

お子さんを適切に導くために、まずは現状をスダチへご相談いただけたら幸いです。

 

スダチの支援では、正しい親子関係を築き、お子さんの自己肯定感を育てていき、「学校が嫌だ」と感じる根本原因を解決しています

不登校が長期化していたお子さん方も平均3週間で主体的に再登校を果たしています。

 

現状、高校へ通えているご状況でしたら、さらなる早期解決を目指していけます。

根本原因にアプローチするため、支援を受けていただいたお子さんは、その後自ら学校を楽しむようになり、学校で直面した問題も主体的に乗り越えています。

 

お子さんが将来社会に出るうえで大切な財産になるはずです

オンライン無料相談にて現状の様子をお伺いし、必要なアプローチをお話しさせていただきます。この機会にご活用ください。

 

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  • この記事を監修した人
小川 涼太郎(おがわ りょうたろう)

小川 涼太郎(おがわ りょうたろう)

不登校支援サポート スダチ代表
株式会社スダチ 代表取締役社長

業界最速で不登校を解決する「3週間で不登校解決プログラム」を展開。毎年2,000名以上の不登校に悩む親御さんが相談に訪れる。

再登校までの期間は平均で3週間。
当プログラムの目的は、「子ども達がこの先の人生を幸せに生きていくこと」。不登校の解決はそのための通過点に過ぎないと考えており、できる限り短い期間で再登校することを大事にしている。

これまで不登校の子ども達に向けたボランティア活動を通し、多くの不登校の子どもたち、保護者様と関わる。

ボランティア活動を通して、子ども達や親御さんとお話しする中で、「本当は学校に行きたい、だけど行けない。自分でも行けない理由が分からない」子ども達が多くいることを知る。

そのように苦しんでいる子ども達や親御さんを見て、「不登校で苦しむ子供たちを一人でも多く救いたい」との思いを持つようになり、不登校支援事業を立ち上げるに至る。

-不登校を解決するには, 高校生の不登校ブログ

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