2019年12月初旬の新型コロナウイルスの流行・感染により、学校のあり方も大きく変わりました。
新たな学校生活に適応できず、行き渋り・不登校になる子どもは増加傾向にあります。
この記事は、次の疑問や心配を持つ親御さんに向けて書いています。
- コロナ禍では何が行き渋り・不登校につながるの?
- 今後、不登校にならないか心配
スダチを経営する小川涼太郎さん監修のもと、お話しする内容は次のとおり。
記事を読むとわかること
- コロナ禍での不登校の原因
- コロナによる不登校を予防する2つのこと
- 不登校になっていない家庭の様子・取り組み
コロナ禍での不登校原因は、大きく変わった環境によるストレスです。
環境が激変したからこそ、不登校の予防には規則正しい生活や親子関係を大切にする必要があります。
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目次
1. コロナで不登校は増えている
新型コロナウイルス感染拡大以降の、不登校に関する大規模なデータはまだありません。
ですが、教育現場からは次の声が挙がっています。
- 休みがちの児童が不登校になった
- 早退・遅刻が増えた
- 保健室に来る子どもが途切れない
日本教職員組合の調査では、長期休暇明けから不登校や保健室登校の子どもが2割以上増えたと判明しました。
私たちが展開している【不登校解決プログラム】をはじめ、フリースクールなどへの問い合わせも増えています。
コロナによる不登校は今後も増加するでしょう。
2. コロナによる不登校の原因は環境変化によるストレス
不登校が増えている主な原因は、環境変化に適応できないストレスです。
コロナによって、子どもをとりまく学校・生活環境も一変しました。
あらゆることが大きく変わりすぎたため、子どもも対応できていません。
加えて、我慢を強いられる生活、先行きが見えない点もストレスを招いています。
3. コロナにより激変した6つの学校生活
コロナウイルスの流行により、学校生活は大きく変わりました。
変化した点は次のとおりです。
- 一斉休校
- 分散登校
- 遅れを取り戻す詰め込み授業
- 学校行事の中止・延期
- 部活動の中止・短縮
- 給食時の黙食(もくしょく)
学校生活では、コミュニケーションや体験の機会が減っています。
改めて、激変した学校生活が子どもに与えるストレスをチェックしましょう。
3-1. 一斉休校
2020年2月に要請された、最初の一斉休校は新学期と同時期でした。
休校は3月から5月まで続き、その間に生活・家庭環境が変わった子も。
自粛生活にすら適応できていない状態で、さらに学校という新しい環境に飛び込むのは勇気のいることです。
そのため、学校が再開しても次の悩みを抱える子どもが続出。
- 新しい人間関係をつくる不安
- 学校に通う習慣づくりが難しい
自粛期間中のストレスや学校生活への不安から登校できなくなり、不登校になった子どもも少なくありません。
3-2. 分散登校
分散登校では、仲のよい友だち・クラスメイトと会えません。
自分の席についても自分の両隣は誰もいないなど、学校に行っても寂しい思いをします。
また、一斉休校・長期休暇と同じく、分散登校も生活リズムが乱れがちです。
とくに昼夜逆転すると、体の調子もメンタルも一気に崩れます。
調子が悪いときに学校が通常登校に戻ると、登校のハードルは上がります。
分散登校に適応できず、学校に行けなくなるケースもあるのです。
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3-3. 詰め込み授業
学校は学習の遅れを懸念しており、一部の授業は詰め込みです。
学びの醍醐味である理解が置き去りなため、勉強がイヤになる子も。
- 授業のペースについていけない
- 理解する前にテストがある
勉強は「わかった!」という、「理解」がないと楽しくないもの。
理解できないと、置いてけぼりになる可能性の高い詰め込み授業は、子どもの勉強嫌いを生み出しやすいのです。
お子さんは勉強につまずいていませんか?
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3-4. 学校行事の中止・延期
次のような学校行事が次々と失くなり、残念に思う子も少なくありません。
- 運動会
- 修学旅行
- 学園祭
とくに、小学校6年生や中学・高校3年生などは、最後の学校行事がなくなるなど、全力を注ぐ対象がなくなりました。
うまく気持ちを切り替えられず、落ち込んでしまった子どもは数多く見られました。
3-5. 部活動の中止・短縮
学生のなかには、勉強よりも部活動に力を注いでいた子もいます。
そうした子どもがコロナ禍で感じるのは、主に次の2つです。
- やりたいことができなくなった
- 大会や発表会がなく、目標やゴールが消えた
打ち込んできた熱意が強いほど喪失感も大きく、無気力になるケースもあります。
3-6. 給食時の黙食(もくしょく)
コロナ以前の給食は、食べながらおしゃべりできる時間でした。
現在はコロナ感染への懸念から、黙って食べる黙食(もくしょく)が取り入れられています。
黙食では、おしゃべりは禁止です。
コミュニケーションが取りづらいため、給食の時間を楽しくないと感じる子も出ています。
4. コロナによる家庭環境の変化も不登校の原因
大阪府立大の山野則子教授たちによる調査により、親に余裕がないほど子どものストレスも高いと判明しました。
とくに強いストレスとなるものは、次の2つです。
- 家庭の経済状況
- 親子関係(家庭環境)
お金の問題は強いストレスを生みます。
子どもに悟れないようにしていても、伝わってしまうものです。
それぞれがどのように子どもに影響するのか、順に見てみましょう。
4-1. 家庭の経済状況
コロナによる休業・失業により、経済状況が悪化した家庭もあります。
大阪府立大の山野則子教授たちによる調査では、世帯年収200万円未満の家庭が一層厳しい状況であると判明しました。
家庭の経済状況悪化により、一部の家庭では子どもへの教育にも支障が生じています。
- 子どもの進路を変更した
- 習い事に行かせられない
- 塾に行かせられない
経済格差による学力・習い事などの経験の差は、今後も広がることが懸念できます。
4-2. 親子関係(家庭環境)
親子関係(家庭環境)の良し悪しも、子どもの精神状態を左右します。
家族仲が良くない家庭にいると、「居場所がない」と感じるからです。
次のことが頻繁にあると、子どもは「家に居場所がない」と感じます。
- 家族間で言い合い・ケンカが多い
- 会話がない
- 信頼関係がない
- 子どもの前では、仲の良い親を演じてる
いくら、家族といっても他人同士であるため、言い合い・ケンカに発展することもあるでしょう。
もしも、家族の誰か言い合い・ケンカの場面を子どもに見せても、仲直り・和解の場面まで見せれば、問題はありません。
しかし、仲直りやお互いの反省する姿勢を見せていない場合は別です。
子どもは常に気を張った状態になるため、家にいながらストレスを抱えます。
5. コロナによる不登校を予防する2つのこと
ここまでコロナによる、不登校の要因を解説しました。
ここからは、不登校を予防する2つを解説します。
- 規則正しい生活を続ける
- 親子で過ごす時間を適度につくる
規則正しい生活はすべての基盤です。
そして、適度な親子間のコミュニケーションは、親子関係の改善・強化や子どものストレス解消につながります。
5-1. 規則正しい生活を続ける
規則正しい生活は、心と体の両方を健康にします。
健康に関わる食事・運動・睡眠のうち、とくに大事なのが睡眠です。
睡眠こそ生活のリズムをつくっていると言っても、過言ではありません。
1番重要なのは、起床時間と就寝時間のリズム。
起きる時間と寝る時間を一定に保つように心がけましょう。
すでにお子さんの調子が悪そうなら、まずは睡眠から見直してください。
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5-2. 親子で過ごす時間を適度につくる
不安を抱えやすい時期だからこそ、親子が一緒に過ごす時間を持つのは大切です。
親子で過ごすと、次のメリットも得られます。
- 子どもの精神が安定
- 親子関係の結びつきが深まる
- 子どもの変化に気づける
- 子どもの成長が早まる
大人と同じく、子どももコロナによるストレスを受けています。
家族団らんを過ごすと、子どもは悩みや不安を打ち明けることができ、心の安定を取り戻せるのです。
5-2-1. 大切なのは一緒に過ごす時間の長さよりも質
親子の時間が大切と理解していても、次のように感じる方もいるはずです。
- 思うように時間が取れない
- 長引く自粛で、子どもと過ごすのに疲れた
子どもと過ごすとき、ポイントとなるのは時間の長さよりも質です。
例えば、子どもが話しかけてきたとき、自分はスマホを見たまま・持ったままなどは良くありません。
ながら・ついでではなく、子どもと向き合うようにしてください。
1対1のコミュニケーションをとる・同じ活動をすると、質の高い時間を共有できます。
- 1つのことをじっくり話をしてみる
- 同じ時間に、ごはんを食べる
- 今日の出来事をお互いに話す
- 同じことをしてみる(映画鑑賞・ゲーム・運動など)
CCC MARKETING HOLDINGS株式会社のアンケート調査でも、一緒に遊ぶことで「親子関係が円満になった」と回答が挙がっています。
6. 聞いてみた!:コロナでも不登校になっていない家庭の様子・取り組み
お子さんを持つ3人の親御さん(母親)に、簡単なアンケートをとりました。
- コロナ流行後に行き渋り・不登校があったか
- コロナ流行前と後でのお子さんの変化
結果、アンケートをとった家庭では行き渋り・不登校になった子どもはいません。
さらに、話を聞くと次の3つが共通点としてあがりました。
- 日ごろから子どものことを気にかけている
- 親子関係がギスギスしていない
- できる範囲で過ごす時間の工夫をしている
1人ずつアンケートの回答を解説します。
6-1. 小学生1人を持つAさん
- 子どもの学年:小学校2年生
- コロナによる行き渋り・不登校:なし
- コロナ前と後の子どもの様子:人見知りは強くなった
お子さんは学校生活を知る前に一斉休校になったため、コロナ流行後あり方が「ふつう」と捉えているようです。
Aさんのお子さんの、家での過ごし方は次のとおり。
- 動画・DVD鑑賞
- お絵描き
お子さんの気質がマイペースでインドアなため、ステイホームでも苦はないとのこと。
親の好みではなく、子どもに合った過ごし方をしていることがわかります。
6-2. 小学生2人を持つBさん
- 子どもの学年:小学校3年生と6年生
- コロナによる行き渋り・不登校:なし
- コロナ前と後の子どもの様子:体を動かすイベントも減り、ストレスはあるかも
こちらは親御さんがもともとアウトドア好きで、お子さんも外活動が好きです。
コロナ禍では外活動ができない分、おうち時間を充実させるためゲーム機を購入していました。
今までとは違うかたちで親子の時間を楽しもうと工夫をしています。
6-3. 中学生の子どもを持つCさん
- 子どもの学年:中学2年生
- コロナによる行き渋り・不登校:なし
- コロナ前と後の子どもの様子:反抗期もあり、やる気ダウン
こちらのお子さんがコロナ禍に直面したのは、小学校の卒業式前です。
中学校入学に入学するも、すぐに休校。
- 部活動の中止
- 修学旅行の延期
学校が再開しても思うような学校生活を送れず、やる気を削がれていました。
「家がラクだし休校になればいいのに」と言いつつも、学校がある日は通っているとのこと。
お子さんが親であるCさんに対して、思うことを素直に言えるのは、親子関係(家庭環境)が良い証拠です。
家でリラックスできているため、学校でも頑張れていることが伺えます。
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7. 体験談:コロナへの不安から不登校になった兄弟が学校復帰!
ここでは、コロナ禍に不登校になるも、【平均3週間で不登校解決プログラム】で再登校を叶えた実例を紹介します。
自粛明けから長男、しばらくして次男も不登校になりました。
学校やカウンセラーに相談し、受けたアドバイスは「見守りましょう」ばかり。
言われるがまま見守るも、状況は悪い方向へ…。
将来を思うと、不安しかありませんでした。
そんなときに見つけたのが、小川さんの展開する【平均3週間で不登校解決プログラム】
「平均3週間で不登校解決」は魅力的ですが、信じられません。
ですが「見守るだけの現状を変えたい」とも思っていたのです。
「今までとは違う方法を試してみよう」そう決意し、サポートをお願いしました。
「1年も不登校だったのに、本当に学校復帰できるの?」と半信半疑でしたが、日に日に実感することが増えました。
- 家族の会話が増えた
- 子どもたちの表情が明るくなった
トラブルもありましたが、その度に担当の元木さんからアドバイスを受け、1つずつ乗り越えました。
そして約3週間後…。
本当に兄弟2人とも、1ヶ月もたたずに再登校できたのです。
再登校した日の「ただいま」の笑顔は、一生忘れられません!
「早く不登校から救ってあげることができて、本当によかった」と強く実感しています。
こちらの記事では、兄弟の不登校が同時に解決した感動エピソードと不登校解決に向けて親ができる対応方法を紹介しています。
ご参考にしてください。
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8. まとめ
コロナにより、不登校の子どもは確実に増えています。
世間に広がっている不安に加え、次の2つが子どもにものしかかっています。
- 激変した学校生活
- ゆとりのない家庭環境
コロナによる不登校を予防するポイントは次の2つ。
- 規則正しい生活を続ける
- 親子で過ごす時間を適度につくる
生活リズムが崩れると、体も心もバランスを崩します。
一斉休校・分散登校の期間も、学校がある日と同じ起床時間・就寝時間をキープしましょう。
親子で過ごす時間は、長さよりも質が大事です。
1対1で話す、同じ活動をすることで親子関係が深まり、子どもは安心して過ごせます。
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