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不登校の中学生・高校生が昼夜逆転したときの治し方【原因・生活リズム改善のコツ】がわかります

2021.03.24

この記事を読むのに必要な時間は約 46 分です。

お悩みポイント

  • 子どもが不登校になってから、生活リズムが昼夜逆転している
  • 朝は起きないし、1日中寝ていることも…。体に影響はないの?
  • 昼夜逆転を治したいけど、どうすればいいの?

 

多くの不登校の子どもが陥る、昼夜逆転。
あなたも「不登校の子どもの昼夜逆転が気になる・治したいけど何をすればいいのか…」と、頭を抱えているはずです。

この記事は、かつて不登校で昼夜逆転していた筆者が、不登校の子どもの昼夜逆転についてと改善方法を解説します。
なお、記事の内容は【平均3週間で不登校解決プログラム】を展開する、小川 涼太郎監修のもと作成しています。

 

記事を読むとわかること

  • どうして不登校は昼夜逆転しやすいのか
  • 昼夜逆転は不登校あるあるだけど、自然と治るものなのか
  • 子どもの昼夜逆転と不登校がまとめて解決する、根本的な方法

 

昼夜逆転する原因・親御さんができることに加え、【平均3週間で不登校解決プログラム】の無料オンライン相談への案内もあります。
記事を読み終わるころには、お子さんの昼夜逆転が改善して学校に戻る姿がイメージできれば幸いです。

 

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1.不登校の中学生や高校生が昼夜逆転する4つの原因

 

不登校の子どもの大半が昼夜逆転になる理由は、ストレスから自分を守るためです。

「すでに学校を休んでいるのに?」と思われたかもしれません。
このストレスの原因は何か、放っておくとどうなるのか、詳しく解説いたします

 

1-1. 不登校も昼夜逆転も原因はストレス

 

まず、学校に行けなくなる子どもは、学校から自分を守るため不登校になります。
そして、不登校になった子どもは、世界から自分を守るため昼夜逆転になります。

 

「世界」と言われても、ピンときませんよね。
世界は、次の3つに分けられます。

  • 外側…社会(学校や世間体)
  • 中間…家族(親)
  • 内側…自分(外側・中間と関わることで感じるもの、自分に対して抱くもの)

 

社会(学校)・家族と関わることで受けるストレス・プレッシャー、自分自身に抱くマイナスの感情。
不登校の子どもにとって、社会(学校)・家族・自分を含めたすべての世界は、不快な場所です。

とくに、不登校の子どもは、朝にストレス・プレッシャーを感じます。
あなたも1度は、次の言葉をお子さんに言ったことがあるはず。

  • 起きなさい!
  • 今日はどうするの?

 

子ども自身も、学校に行った方が良いことは承知しています。
それでも行けないのが、不登校です。

 

不登校の子どもにとって世界は、ストレスしか与えてきません。

重圧から自分を守るには、避けるしかありません。
社会(学校)・家族・自分を拒絶した結果が、昼夜逆転です。

1-2.学校へ行かないことによる生活リズムの乱れ

 

不登校の子どもが昼夜逆転する原因は、生活リズムの乱れも関係しています。
学校のように決まった時間に決められたことを行うスケジュールがないためです。

学校に行く予定があれば、朝決まった時間に起きて身支度をし、規則正しい生活を送ります。
また、学校では勉強・運動・食事をある程度決められた時間に取り組みます。

学校に行っていれば、自然と生活リズムが整うものです。

しかし、不登校になって学校へ行かなくなると、それらが全てなくなってしまいます。

自分で生活リズムを整えることができれば良いですが、中学生や高校生は自室にこもり1人で過ごすことも多いです。
自室で夜遅くまで起きている可能性もあり、そうなると朝起きれず昼夜逆転してしまいます。

 

1-3.ゲームやネットへの依存

 

ゲームやネットへ依存することも昼夜逆転の原因の一つです。

ゲームを夜遅くまでやっていて、夜更かししてしまうケースは少なくありません。
特に不登校の場合は、現実逃避のためにゲームにのめり込んでしまいます。

最近では、ネット環境も充実し、オンラインゲームで人と関わりながらプレイができます。
他者との関わりが増えるのはいいですが、夜〜深夜の時間帯に利用者が多いので、夜更かしが当たり前の状況かもしれません。

また、ディスプレイの光は寝つきと朝の目覚めを悪化させてしまいます。

 

1-4.起立性調節障害など心身の病気の可能性

 

起立性調節障害などの心身の病気のため、朝に起きられない子どももいます。

その場合は、医療機関で治療を行ってもらいながら、生活リズムの改善を目指すことが多いでしょう。

ただし、お子さんが起立性調節障害と診断を受けた場合も「病気だから…」と再登校をあきらめなくて大丈夫です。

スダチでは、起立性調節障害と診断を受けたお子さんを支援し、生活リズムを改善させて再登校へ導いた事例があります。

ぜひ一度以下の事例をご確認いただき、再登校を目指して行動していただけたら幸いです。

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また、「起立性調節障害」については次の記事で詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。

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その他「起立性調節障害」にも、睡眠時間がどんどん遅くなる「睡眠相後退症候群」といった病気やうつ病なども昼夜逆転の原因になります。

 

2.中学生・高校生不登校の昼夜逆転を放っておき、昼夜逆転が続くとどうなる?

 

  • 「昼夜逆転がストレスから逃れるためなら、ある程度はしょうがない」
  • 「不登校の子どもによくあることだし、自然と治るでしょ?」

昼夜逆転も不登校も、時間が解決してくれると思っていませんか?

 


※YouTubeサイトへ移動します

 

実際のところ、昼夜逆転も不登校も、時間が解決してくれるとは限りません。

昼夜逆転の生活は、心身の不調を引き起こすと同時に、脳にもダメージを与えます。
脳の理性的な部分を司る前頭前野の働きを鈍らせるため、短絡的な思考しかできなくなるのです。

昼夜逆転とゲーム依存が同時にある場合、脳が強い刺激(興奮や快感)に対して中毒状態になるため、より生活状況は悪化するでしょう。

 

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さらに、昼夜逆転による脳へのダメージは、メンタルヘルスにも悪影響を及ぼします。

  • ささいなことでイライラする
  • 感情を我慢できずに爆発させてしまう
  • 憂鬱な気分から抜け出せない

 

昼夜逆転の期間が長いほど、子どもは今の欲求のみで動きます。

昼夜逆転の解決を時間・本人の主体性に任せていると、結果的に本来望んでいるはずの不登校解決も遠のいてしまいます。

親御さんが積極的に行動し、子どもの昼夜逆転を改善する必要があります。

 

3.不登校の中学生・高校生の昼夜逆転を治したい!親ができる改善へのサポート

 

ここからは、お子さんの昼夜逆転を改善していくためのイロハをお伝えします。

抑えておきたいポイントは次の8つ。

  1. 昼夜逆転を「治そう」と思わない
  2. 家庭環境を整えることに注力する
  3. 生活リズムが戻ってきたら子どもの自己肯定感を高める
  4. 子どものストレスを軽減してあげる
  5. 目標を達成できなくても責めない
  6. 子どもの味方として徹底したサポートにまわる
  7. 先生や友達など周囲の力を借りることも検討する
  8. スダチなどの不登校支援の専門家に相談する

 

子どもを取り巻く環境を整えることで、少しずつ状況が変化します。

 

3-1. 昼夜逆転を「治そう」と思わない

 

あなたが「昼夜逆転を治そう・戻そう」と思うほど、お子さんの昼夜逆転の改善はうまく進みません。
なぜなら、「昼夜逆転を治そう・戻そう」の意思には、少なからず「学校に戻ってほしい」という思いがあるから。

「学校に戻ってほしい」は、学校に行けない昼夜逆転中の子どもの気持ちとは正反対であることを、忘れないでください。

 

 

しかしながら、このまま昼夜逆転を無視するわけにもいきませんよね。

まず、あなたにしてほしいのは、「昼夜逆転を治そう・戻そう」の考えをほんの少しズラし、「改善しよう」に変換すること

 

治す・戻すはココがダメ

  • 治す・戻す:「悪いから・良くないから」のように、マイナス部分(原因)に注目しがち
  • マイナス(原因)への注目:「子どもが悪い・原因がある」と、お子さん自身を責めてしまう恐れがある

 

改善はココがイイ

  • 改善:マイナス(原因)部分に意識が向いても、「ここからどうしようか?」と先を見ることができる
  • マイナスをゼロに、さらにはプラスへと向けられる

 

治す・戻すよりも、「改善する」と考えることは「今の状況からでもいい方向へ進む方法がある」と希望を持つことにも繋がります。

 

3-2. 家庭環境を整えることに注力する

 

子どもの昼夜逆転を改善したいと思ったら、まずは家庭環境を見直して改善・アップデートしましょう。

子どもの不登校・昼夜逆転と、家庭環境は一見すると無関係に思えますよね。
ところが、家庭環境・親子関係の良し悪しは、とても重要です。

 


※YouTubeサイトへ移動します

 

 

不登校の子どもに昼夜逆転が生じるのは、ストレスしか与えない世界から自分を守るため。
世界が与えてくるストレスは、次のとおりです。

  • 外側…社会(学校や世間体など)
  • 中間…家族(親)
  • 内側…自分(外側・中間と関わることで感じるもの、自分に対して抱くもの)

 

内側・自分よりも外にある、社会(学校)から受けるストレスは、学校を休むことで一時的に回避できます。
対して、家族と接することで受けるストレス・プレッシャーは、家にいるからこそ受けてしまうもの。

 

今の家庭環境が子どもの目にどのように映っているか、定期的にふり返ってみましょう。

  • 子どもにとって、家族が負担になっていませんか?
  • 家に、子どもの居場所はありますか?

子どもをサポートする意思より、「早く学校に戻ってほしい」というプレッシャーが大きくなっていないか。
家族の1人ひとりが、自分の考え・感情をさらけ出せる家庭環境か。

 

家庭環境を整えるとは、子どもにとって物理的にも精神的にも帰ってこられる基点にすること。
子どもは基点となる場所を持つことで、ようやく外の世界へと目を向けられるようになるのです。

 

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3-3. 生活リズムが戻ってきたら子どもの自己肯定感を高める

 

家庭環境が良くなると、あなたの意識・行動に習うように、子どもの言動にも少しずつ変化があらわれます。
例えば、次のように暇を持て余すようになったら、気持ちが前を向き始めたサインです。

  • 散歩や買い物に行くなど、日中でも外に出られる
  • 「何かすることないかな」と言うようになった

 

「興味がある・したいことがある」なら、ぜひ、背中を押してあげてください。
子ども本人から湧いてきた「やる気」を後押しすることには、次のメリットがあります。

  • 子どもの心にプラスの影響が働く
  • 自己肯定感を育てることができる

 

このとき、注意してほしいのは決してムリをしないこと。
できそうなことを、できるところから自分の力で取り組んでもらうことです。

 

 

例えば、子どもが「体力を取り戻したい!」と考えているとします。
どちらが挫折せず、続けられるでしょうか?

  • A:よし、明日から毎日60分ランニングするぞ!
  • B:まずは週に4回、1日10分〜15分のウォーキングから始めてみよう!

 

Aは理想の自分だけを描き、今の自分を無視した無茶な計画。
Bは「今の自分でも、ちょっと頑張ったらできそう」な計画です。

この「ちょっと頑張ったらできそう」がポイント。

 

自己肯定感は、突然的に育つものではありません。
まずは、自分の現状を受け入れたあとに、「自分でもできることがある」「やればできるんだ」という感情とともに少しずつ育てていくものなのです。

 

3-4.子どもが感じるストレスを軽減する

 

不登校の昼夜逆転には、少なからず学校生活や、友人関係、家族や自分に対するストレスがきっかけにあります。

日中になにかストレスを感じることがあるため、朝起きることがつらくなっている場合もあります。

 

ダメなことはダメだと毅然とした態度で伝えることは大切ですが、子どもがストレスを感じていることは軽減していく必要があります。

たとえば、つい感情的に怒ってしまったり、他の子どもと比較を話してしまったりなど、子どもが自己否定してしまうようなストレスをかけることは避けましょう。

子どものストレスを軽減してあげることで、少しずつ前向きになれるかもしれません。

 

3-5.目標を達成できなくても責めない

 

昼夜逆転を改善するために立てた目標を子どもが達成できない場合もあります。

そのような時、子どもを責めないことも大切です。

子どもが「明日は9時に起きる!」と目標を立て、実際はいつものようにお昼過ぎまで寝てしまう場合もあります。
子ども自身も、目標を達成できずに落胆し、悔しい思いをしています。

そのため、責めるような言葉はかけず、どうしたら改善していけるのかを子どもと一緒に考えていきましょう。

また目標を立てて行動したことについて、褒めてあげてください。

 

3-6.子どもの味方として徹底したサポートにまわる

 

子どもに味方であることを伝え、サポートする姿勢を見せることも大切です。

子ども自身、昼夜逆転した今の状況について「どうにかしなくては」と落ち込んでいる状況です。
「こんなにダメな自分は親に見放されてしまうかも」という感情に陥っている場合もあります。

そのため、まずはどんな状況であってもお子さんが大切な存在で味方であることを伝えましょう。

そして、「昼夜逆転を改善して再登校できるよう一緒に頑張ろう」とお子さんと同じ目線に立ってサポートすることが大切です。

 

3-7.周囲の力を借りることも検討する

 

親御さんの中には、「自分がなんとかしなくては!」と思い込んでしまう方もいらっしゃいます。
他の人の手をかりず、「まずは自分が対処しないと」という心意気は大切ですが、一番大切なことは、お子さんの不安を解消し、生活リズムを整えることです。

親御さんが一人で抱えて切羽詰まった状況を見たお子さんは、さらに罪悪感を抱き昼夜逆転の改善が難しくなってしまうこともあります。

親御さんも心身共に健康な状態で子どもをサポートするために必要に応じて周囲の力も借りましょう。

たとえば、子どもの状況を自分の親に相談したり、友だちと息抜きにランチに行ったりなどです。
穏やかな気持ちで子どもを支援できるように環境を整えることも大切です。

 

3-8.スダチなどの不登校支援の専門家に相談する

 

「どのようなサポートをすれば、子どもの昼夜逆転が改善するのかわからない」

「昼夜逆転を改善し、再登校してほしい」

その場合は、スダチなどの不登校の子どもを支援する専門家にご相談ください。

スダチでは、昼夜逆転し、起立性調節障害と診断を受けたお子さんを支援し再登校へ導いてきた実績があります。

その時のお子さんに合わせ、適切な接し方や声かけ方法をアドバイスさせていただきます。
無料相談も承っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

 

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4.中学生・高校生の不登校が自分でできる昼夜逆転の改善への取り組み

 

ここからは、お子さんが自分でできる昼夜逆転を改善していく方法をご紹介します。

自室にこもり一人で過ごすことが多い中学生・高校生のお子さんは、親御さんがお子さんの生活を管理しきれません。

次で紹介する改善のポイントをお子さんと共有し、昼夜逆転の改善に向けてお子さんと一緒に前進しましょう。

 

4-1.生活リズムを整える

 

まずは、生活リズムを整えましょう。

昼夜逆転と聞くと、「朝起きる時間」に注目しがちです。
しかし、食事や就寝時間も大きく関係してきます。

「寝る時間」や「食事の時間」など、少しずつ時間を意識する習慣を身につけていくことが生活リズムを整える第一歩です。

 

4-2.日中に体や頭を使う

 

寝つきを良くするために、適度なエネルギー消費も必要です。
歩いて買い物に行ったり、家事を手伝ったりと、できる限り動くことを心がけましょう。

また寝る前に頭を使うこともおすすめです。
例えば、読書をしたり、クイズやパズルに挑戦してみてください。

ここで注意したいのは、ゲーム機やスマートフォンを使ってのクイズやパズルは避けることです。

ディスプレイの光により、寝つきが悪くなってしまいます。

 

4-3.日光を遮らないカーテンにする

 

人は、朝日を浴びて体内時計をリセットし、一日の活力を得ると言われています。

昼夜逆転して日中ずっと寝ていて、さらに遮光カーテンを使っていると、太陽を浴びる機会がありません。
遮光カーテンをやめて、窓際で眠ることから始めましょう。

また、「もう少し寝たい」という状況でもカーテンを開けましょう。自然とすっきりと目が覚めます。ぜひルーティンにしてみてください。

 

4-4.不登校への罪悪感をなくす

 

お子さんは、毎日学校にいくべきだと、心の中ではわかっています。
しかしどうしても学校へいけないため、自分のことを責めている心境です。

罪悪感があると、お子さんは毎日を過ごすことにストレスを感じます。
1日が始まることに対し、つらい気持ちを抱えてしまうため、結果として朝目覚めることができません。

そのため不登校への罪悪感をなくすことも大切です。

不登校は決して「恥ずかしいこと」「失敗点」などではありません。

これからお子さんが社会に出て活躍し、幸せに過ごすうえでの、大切な通過点です。

不登校という壁を乗り越えることで、その経験が自信に変化し、お子さんはこれからさまざまな壁を自分の力で乗り越えていけるようになります。

成功するための通過点ということを教えてあげて、罪悪感を抱く必要はないことを伝えましょう。

 

4-5.小さな目標から始める

 

いきなり「昼夜逆転を改善するぞ!」と大きな目標を立てることはやめましょう。
それも大切なことですが、まずは自分にできる小さな目標から始めていきましょう。

「明日は今日より30分早く起きよう」というように、小さな目標を立てて1つ1つを実現することが大切です。

 

4-6.午前中に予定を入れる

 

午前中に何か楽しい予定を入れてみましょう。

カフェに行く、ライブに行くなど自分の好きな予定を午前中に入れます。
楽しい予定があると、自然と朝起きることを頑張れるかもしれません。

結果的に成功体験となり、少しずつ前向きな気持ちになれるはずです。

 

4-7.眠りたい2時間前に入浴する

 

熱すぎない40度程度の湯船に浸かって身体を温めると、質の良い眠りが得られると言われています。

ただし、寝ようと思っている2時間前までには入浴しましょう。
あまり早く入浴してしまうと身体が冷え切ってしまいます。

 

5. 不登校の昼夜逆転が改善したら、習慣化と再発防止のルールをつくる

 

ポイント

  • 昼夜逆転を「治そう」と思わない
  • 家庭環境を整えることに注力する
  • 生活リズムが戻ってきたら子どもの自己肯定感を高める

 

3つのポイントを意識して実践すると、子どもの生活サイクルが昼夜逆転から規則正しいサイクルへ変化します。
規則正しい生活サイクルに慣れてきたら、習慣化して定着させることが望ましいでしょう。

 

習慣化におすすめするのは、ルール・決まりごとをつくること。
規則正しい生活の習慣化に役立つと同時に、昼夜逆転の予防にも繋がります。

 

ルール・決まりごとをつくるには、コツがあります。

  • 子どもと一緒に考える
  • 子どもだけに強制しない
  • ルールの理由まで考える
  • コツは「しない」よりも「する」
  • 目に見える形で残す

 

家族を巻き込むことで公平性が生まれ、家族としての一体感も生まれます。
家族みんなで取り組むのであれば、「家族が健康的に過ごすにはどうすればいいか?」と考えてみましょう。

 

また、決まりごとをつくるとき、行動を「しない」と制限するのは、案外難しいもの。
例えば、寝る時間を決めるなら、以下を参考にしてください。

 

ココがダメ

  • 夜更かしをしない

具体的な時間がわからないため、ルールを破りやすい

 

ココがイイ

  • 起床時間は朝の7時、睡眠時間は8時間ほしいから夜の10時30分〜11時には布団に入る

具体的な時間があるため、実践しやすい

 

取り組めそうなルール・決まりごとができたら、必ず紙に書き出しましょう。
共同スペースなど目に留まる場所に置くと、家族みんなが意識しやすくなります。

つくったルール・決まりごとが難しすぎた場合は、難易度を下げたりするなど、改善を重ねてみてください。
何度も試すうちに、自分に合う規則正しい生活サイクルができているはずです。

 

6.不登校の子どもが昼夜逆転しているときによくある質問

 

ここからは、不登校の子どもが昼夜逆転しているときによくある質問を紹介します。

 

6-1.昼夜逆転の体への影響は?

 

昼夜逆転すると、日中にだるさが残り、集中力が低下してしまいます。
そのため、学校の勉強に影響が出る状況です。

また、体の免疫機能も低下し、風邪をひきやすくなったり病気にかかりやすくなったりもします。

 

6-2.昼夜逆転が続いたときに発症する病気は?

 

昼夜逆転の生活を続けていると、「概日リズム睡眠障害」という病気に繋がる可能性があります。

概日リズム睡眠障害とは、体内時計の周期を24時間に適切に同調させることができないために生じる睡眠障害です。

また、体内時計が乱れていると高血圧になりやすく、長く続くと心筋梗塞や生活習慣病のリスクが高まる恐れもあります。

 

6-3.小学生不登校の昼夜逆転はどのように改善する?

 

小学生の不登校の昼夜逆転には以下のポイントを抑えて改善していきましょう。

  • うまく起きられなくてもしからない
  • 寝ていても朝カーテンを開ける
  • 買い物や家事を手伝ってもらい運動する
  • 小さな目標から始める
  • 楽しい場所に出かける時は午前中にする

 

6-4.夏休み中に昼夜逆転した中学生が、昼夜逆転を治す方法は?

 

夏休みという長期休みの中で昼夜逆転してしまったときは、単に生活リズムの乱れが原因である場合が多いです。

  • 朝に太陽を浴びること
  • 昼寝はせずに遊びに行くこと
  • 夜11時に布団に入り、スマホを触らないこと

上記を夏休み終了までに意識するだけで昼夜逆転を改善できます。
ぜひ試してみてください。

夏休み明けは、お子さんが不登校になりやすい時期でもあります。
反対に現在不登校のお子さんが学校復帰しやすい時期でもあるのです。

以下の記事で夏休み中に気をつけていただきたい過ごし方を解説しているため、合わせてご確認ください。

 

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6-5.不登校の昼夜逆転が治った体験談を知りたい!

 

昼夜逆転し、不登校となり、リストカットまでしていた中学1年生のお子さんを再登校に導いたスダチの支援に基づく体験談をご紹介します。

この体験談では、不登校で昼夜逆転してしまったお子さんが抱えているであろう想定できる不安を全て洗い出しました。

そのうえでお子さんの不安を解消していけるような声かけを親御さんに積極的におこなっていただきました。

声かけをした際、お子さんの抵抗に怯むこともなく毅然とした態度で接しています。

お子さんの行動を先読みして対策を続けたことで、昼夜逆転が改善し、再登校が叶いました。

ちなみにスダチの支援開始からたった9日間で再登校しています。

こちらで詳しく紹介していますので、ご参考にしてください。

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7. まとめ

 

不登校の子どもの昼夜逆転は、ストレスしか与えてこない世界から逃げるための手段の1つ。

世界を分類すると、次の3つに分けられます。

  • 外側…社会(学校や世間体など)
  • 中間…家族(親)
  • 内側…自分(外側・中間と関わることで感じるもの、自分に対して抱くもの)

 

不登校で昼夜逆転している子どもは、外側(社会)・中間(家族)・内側(自分)から受けるストレスを感じています。
ストレスが強いのは、本来なら学校に通うはずの朝の時間帯。
目が覚めたときは、次のような感情を抱えがちです。

  • 自分が世界に適応できないことへの葛藤
  • 不登校であるため、家族に迷惑・心配をかけている自責の念

とくに、自責・恥の感情が強いと、子どもが親を気遣って本心をさらけ出せていない場合もあります。

 

 

昼夜逆転の改善・不登校解決のため、親御さんができるのは次の8つ。

  • 昼夜逆転を「治そう」と思わない
  • 家庭環境を整えることに注力する
  • 生活リズムが戻ってきたら子どもの自己肯定感を高める
  • 子どものストレスを軽減してあげる
  • 目標を達成できなくても責めない
  • 子どもの味方として徹底したサポートにまわる
  • 先生や友達など周囲の力を借りることも検討する
  • スダチなどの不登校支援の専門家に相談する

 

ポイントは不登校の克服・解決など、子どもの「その先」に目線を向けて取り込むこと。
目先の昼夜逆転の改善を急ぐよりも、空回りを防げます。

実践において優先することは、家庭環境を整えること。
子どもにとって家が安心安全な基点となるようにしましょう。

 

生活サイクルが昼夜逆転から規則正しい生活に変化したら、習慣化に挑戦です。
家族全員でルールを考えて実践すると、健康的で規則正しい生活を送れるようになります。

 


※YouTubeサイトへ移動します

 

8.【追伸】昼夜逆転と不登校解決の近道はコチラから

 

お子さんの昼夜逆転について解説しましたが、親御さんご自身の生活リズムはどうでしょう?

  • 仕事があるため昼夜逆転は、そもそもできない
  • 一定のサイクルで日々を送っている

このような状況が多いかと思います。

 

それでは、今日の朝、目覚めたときの気分はどうでしたか?
お子さんのことで「また今日も…」と、どんよりしませんでしたか?

この、どんよりした気分は、お子さんが学校復帰に向かえば解消されることでしょう。

 

私たちは、お子さんの不登校で悩む親御さん向けに、【平均3週間で不登校解決プログラム】を展開しています。
過去の学校復帰例として、昼夜逆転とゲーム依存に陥っていた子どもが再登校できたケースもあります。

そう、今のあなたが心配している子どもの昼夜逆転も不登校も、過去にほかの親御さんが悩んだ道です。

 

まずは、下の画像から【平均3週間で不登校解決プログラム】の無料オンライン相談にお申し込みください。
お子さんの昼夜逆転が以前の生活サイクルに戻り、学校復帰できるイメージを描けるはずです。

 

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◎参考文献リスト

文部科学省:中高生を中心とした子供の睡眠習慣に関する科学的知見の整理分科会(最終アクセス日:2021.03.20) https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2015/03/06/1352068_10.pdf

文部科学省:中高生を中心とした子供の生活習慣が心身へ与える影響等に関する検討委員会(最終アクセス日:2021.03.20) https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2015/02/19/1351212_02.pdf

文部科学省:家庭教育支援チームの在り方に関する検討委員会(最終アクセス日:2021.03.20) https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2014/04/07/1346445_01_1.pdf

文部科学省:睡眠を中心とした生活習慣と子供の自立等との関係性に関する調査の結果(最終アクセス日:2021.03.20) https://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/katei/1357460.htmhttps://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/katei/1357460.html

『こころライブラリーイラスト版-良い子のこころが壊れるとき』山登敬之監修.講談社.(2010.)

  • この記事を監修した人
小川 涼太郎(おがわ りょうたろう)

小川 涼太郎(おがわ りょうたろう)

不登校支援サポート スダチ 代表
株式会社スダチ 代表取締役社長

「学校へ行こうかな」を自然と引き出すサポートを展開するスダチの代表。これまでで1,000名以上のお子さんを再登校に導いてきた。

「誰もが巣立ちゆける世界を」をミッションとし、不登校の解決はそのための通過点に過ぎないと考えている。
これまで不登校の子ども達に向けたボランティア活動を通し、多くの不登校の子どもたち、保護者様と関わる。

ボランティア活動を通して、子ども達や親御さんとお話しする中で、「本当は学校に行きたい、だけど行けない。自分でも行けない理由が分からない」子ども達が多くいることを知る。

そのように苦しんでいる子ども達や親御さんを見て、「不登校で苦しむ子供たちを一人でも多く救いたい」との思いを持つようになり、不登校支援事業を立ち上げるに至る。

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