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不登校を解決するには

先生が原因で不登校に…主な要因と対策方法【親にできることは?】

2019.09.01

この記事を読むのに必要な時間は約 23 分です。

不登校の原因は実に様々で、その中に学校の先生が理由で不登校になるケースもあります。

子どもの不登校が改善せず、次のようなことに悩んでいませんか?

  • 子どもは、先生が変わらない限り学校には行かないと言っている。
  • 子どもが学校の先生を嫌がっている場合、親としてどうすれば良いかが分からない。

子どもは一向に学校へ行く気を見せない、学校側に「担任の先生が原因で不登校になっている」と伝えても取り合ってくれないなど、あなたが子どもと学校の板挟みになってしまい、苦しい思いをされているかと思います。

焦る気持ちばかりが募り、子どもに当たってしまうこともあるかもしれません…。

【平均3週間で不登校解決プログラム】を展開する小川涼太郎さん監修のもと、お話しする内容は次のとおり。

記事を読むとわかること

  • 不登校の原因が先生となる原因
  • 不登校の原因が先生だった場合の対策方法

記事を読んだ後には、不登校の原因が先生にある場合に、親としてどのようにサポートすれば良いかが分かるようになります。

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1. 先生が原因で不登校になる理由と対策

 

不登校の原因が先生である割合は1.1%だと、文部科学省の調査で明らかになっています。

割合としては多くないですね。

まずは、学校の先生がどのように子どもと関わると不登校になってしまうのかの原因と、その対策についてお話していきます。

こちらの記事では、不登校の原因を文部科学省の実態調査から徹底解説しています。ご参考にしてください。

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1-1. なぜ、先生が原因で不登校になるのか?

 

学校の先生が原因で不登校となっているケースは様々ありますが、主な原因は先生の性格が子どもに合わないことです。

学校の先生も十人十色で、生徒に厳しく接する人もいれば、生徒に合わせて言葉をかけてくれる人まで様々です。

たまたまた相性のいい先生に恵まれればいいのですが、こちら側で先生を選べるわけではないので運の要素があります。

具体的には、次の2つがきっかけで不登校になりやすいです。

  • 先生の態度・発言が怖い
  • 先生が信頼できない

それぞれ順番にみていきましょう。

 

1-1-1. 先生の態度・発言が怖い

 

高圧的な態度を取る、叱るときに大声を出すなど、厳しい言動を繰り返す先生は、子どもにとって恐怖の存在になります。

「また大声で怒られるかもしれない…」と思うと学校に行くことが怖くなります。

その恐怖から逃げたい気持ちで、不登校になるのはよくあるケースです。

まずは、子どもが先生の態度を怖がっていることを、先生に認知してもらう必要があります。

認知してもらうために、先生とお話しする機会を設けてみてください。

 

このときに重要なのが、起きている現状を事実として伝えることです。

感情的になる気持ちは良く分かりますが、ダメ出しから入るなど否定的な態度を取ってしまうと、先生も聞き入れる耳を持ってくれなくなります。

悪い例

先生のせいで、うちの子どもが学校に行けなくなってしまいました。どう責任を取ってくれるのですか!?

良い例

子どもが先生の態度が怖いという理由で学校に行かないと言っています。

具体的にどのような意図でそのような態度を取られているかを教えていただいてもいいですか?

先生を否定するつもりはなく、親として先生のスタンスを理解したいと考えています。

 

事実を伝えられた先生は、自分の態度が子どもに恐怖を与えていたことを初めて自覚するかもしれません。

自覚することにより、態度を改めてくれる可能性もあります。

 

また、先生と対話することで、先生の意図や考え方を理解することも大事です。

本当は先生もちゃんとした考えを持って、そのような態度を取っていることがあります。

先生の考えを子どもが知ることによって、子どもの受け取り方が変わり、恐怖が取り除かれることもあるでしょう。

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1-1-2. 先生が信頼できない

 

子どもが先生を信頼できなくなるパターンは、明確なきっかけが原因としてあり、子どもが不信感を持ってしまったというケースが多いです。

このケースにおいても、先生と対話することが大事になります。

子どもの勘違いが原因で、先生を信頼できなくなってしまっていることも多いです。

 

まずは、なぜ先生が信頼できなくなったかを子どもから聞き出します。

子どもから聞き出した話をベースに、先生と対話を進めます。

ここでも、先生を頭ごなしに否定しないように気を付け、なぜそのようなことが起きてしまったか、先生の本来の意図は何だったのか、を質問するようにしましょう。

子どもの勘違いや思い過ごしが原因の場合は、その旨を子どもに伝え、誤解を解きましょう。

誤解であれば、きっと先生と子どもが理解し合える日が来るはずです。

先生などが原因で学校が嫌だと子どもが言い出したときの対応方法は以下の記事でも解説しています。

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1-2. 学校の先生と関わるときの心構え

 

まず理解しなければいけないこととして、“先生も人間だ”ということです。

人間である以上は、完璧ではありません。今の学校のシステムは、1人の先生が何十人もの生徒を受け持つというスタイルになっています。

そのため、生徒1人1人にきめ細かな対応が取れないことは仕方ない部分もあります。

まずは、先生の状況・立場を理解しておきましょう。

その上で、どのように向き合っていけばよいかを考えていきます。

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2. 親としてできる原因への対策方法

 

先生が原因となった場合、親が主体としてできる対策方法は4つです。

  1. 学校の担任に相談する
  2. 学校の校長先生または教頭先生に相談する
  3. 転校させる
  4. フリースクールに通わせる

 

あくまで選択肢として4つありますが、転校やフリースクールに関しては環境も大きく変わるため、簡単にできないことは承知の上です。

しかし、「子どもにとって最善は何か?」と考えたときの選択肢としては、検討いただきたいところではあります。

 

これらの対策方法は、すべて親の働きかけによって行うことになります。

親の子どもへの接し方、親の学校への接し方を工夫することで、子どもの不登校は改善することがあります。

子どもが学校に行く気になるのを待つだけでは、状況はなかなか変わりません。

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2-1. 学校の担任に相談する

 

まずは担任の先生に相談しましょう。相談する際に意識するポイントや具体的な方法は、1章にて記載している通りです。

先生を頭ごなしに否定する態度は控え、冷静に先生と対話を進めましょう。

 

2-2. 学校の校長先生または教頭先生に相談する

 

担任の先生と話しても状況が変わらない場合は、校長先生または教頭先生に相談しましょう。

校長・教頭は、担任の先生の上司に当たります。

学校現場における経験が豊富で、今まで多くの問題に対処してきた経験があるので、これまでに同じような事例に対応している可能性もあります。

また、校長・教頭は、教育委員会とも繋がりがあるので、近隣の学校の先生に対応事例を聞き、対応方法を検討することができます。

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2-3. 転校する

 

転校は「公立」と「私立」の場合で対策方法が異なります。

 

2-3-1. 公立への転校の場合

 

基本的に次の場合を除いて、公立学校への転校は認められません。

  • 転居を伴う場合
  • いじめがある場合

元々は、いじめがあったとしても転校は認められていませんでしたが、いじめが社会問題として捉えられてきた背景から、文部科学省がいじめによる転校を認めています。

しかしながら、日本全体として不登校が急増していることから、今後不登校の場合も転校が認められるようになる可能性はあります。

実際に静岡県静岡市のある学校のケースでは、不登校を理由に転校が許可されています。

都道府県や学校の方針にもよりますが、転校が許可される可能性はあるかと思います。

まずは、担任の先生に相談してみましょう。

担任の先生が対応してくれなかった場合は、校長先生にかけあってみてください。

それでもダメな場合は、教育委員会にかけあってみましょう。

各所にかけあう際は、文部科学省のHPにある事例を持ち込むなど、説得できる材料を用意することで、協力を仰ぎましょう。

 

2-3-2. 私立への転校

 

私立の場合は、定員に空きがあると編入により転校が可能です。

編入の際は、編入試験を受ける必要があります。

定員に空きがあるかについては、専用のサイト経由で都度チェックしておきましょう。

専用のサイト)

私立の小学校:私立試験 編入試験情報

私立の中学校:転・編入試験について

 

2-4. フリースクールへ通う

 

正式には学校ではありませんが、フリースクールに通うという選択肢も考えましょう。

フリースクールとは、もっぱら不登校児の受け皿として、子どもたちが安心してすごせる居場所を提供する施設、さらに、通信制高校での学習をサポートするサポート校など、不登校の子どもを対象とした、既存の学校とは異なる機関や施設のことを指します。

フリースクールは正規の学校ではありませんが、現在では小中高において、在籍する学校の校長の裁量により、フリースクール等の民間施設に通った期間を、出席扱いにすることができるようになり、進級・卒業も可能となっています。

(学校によっては不認定の場合もありえます。)

このように民間の施設に通うという選択肢もあります。

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3. 親は子どもとどう接すればいいか

 

ここまでは学校へ行くための対策についてお話してきましたが、家庭内での親子の関わりはとても大切です。

親として最も大事なことは、“常に子どもの味方でいる”ことです。

学校に行けなくなってしまった子どもは、決して楽をして学校に行かないわけではなく、行きたいと思っても行けない今の状態が非常に苦しいと感じています。

ここで親が子どもを責めてしまうと、子どもは自分の味方が誰もいないように感じ、自己肯定感が下がり、ますます学校への復帰が難しくなってしまいます。

決して現状を否定せず、子どもの気持ちに寄り添い、理解してあげようとしてください。

親が味方でいてくれる安心感は、子どもにとって何にも代えがたい希望となります。

色々と言いたくなる気持ちは分かりますが、そこをグッと抑えて、子どもを見守ってあげるようお願いします。

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4. まとめ

 

先生が原因で不登校になった場合、親としてはすごく難しい立場をとることになります。

親として子どもの意見を聞き、大人として先生と対話を進めていく必要があります。

子どもと先生の板挟みになってしまい、ストレスを感じることも多いと思います。

苦しい気持ちは1人で抱え込まず、話を聞いてくれる人に相談し、定期的に吐き出すようにしてくださいね。

話を聞いてもらえるだけでも気持ちはすごく楽になるものです。

子ども、先生とも根気よく対話していくことで、少しずつお互いの考えを理解していけるはずです。

それぞれの立場、気持ちを理解し合うことで、傷つけあう関係は改善できます

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お問合せ

 

  • この記事を監修した人
小川 涼太郎(おがわ りょうたろう)

小川 涼太郎(おがわ りょうたろう)

スダチ(旧逸高等学院) 代表
株式会社スダチ 代表取締役社長

業界最速で不登校を解決する「3週間で不登校解決プログラム」を展開。毎年500名以上の不登校に悩む親御さんが相談に訪れる。

再登校までの期間は平均で3週間。
当プログラムの目的は、「子ども達がこの先の人生を幸せに生きていくこと」。不登校の解決はそのための通過点に過ぎないと考えており、できる限り短い期間で再登校することを大事にしている。

これまで不登校の子ども達に向けたボランティア活動を通し、多くの不登校の子どもたち、保護者様と関わる。

ボランティア活動を通して、子ども達や親御さんとお話しする中で、「本当は学校に行きたい、だけど行けない。自分でも行けない理由が分からない」子ども達が多くいることを知る。

そのように苦しんでいる子ども達や親御さんを見て、「不登校で苦しむ子供たちを一人でも多く救いたい」との思いを持つようになり、不登校支援事業を立ち上げるに至る。

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