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高校生のお子さんが最近高校に行けなくなってしまい、焦っていませんか?
親御さんとしては、このまま不登校が続くことが心配ですし、まさか自分の子どもが学校に行けなくなってしまうなんて、という焦りがあるかもしれません。
お悩みポイント
- 高校に行けない状態からお子さんが立ち直ることはできるのか?
- 親としてお子さんにどんなことをしてあげられるのか?
など、気になることがありますよね。
この記事を読むと、次のことがわかります。
記事を読むとわかること
- 高校生の不登校はどんなことが原因で起こるのか
- 親は不登校の高校生とどのように接すればいいのか
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1. 高校生が不登校になる大きな原因は「無気力」!具体的にどんな状態?
文部科学省の調査によると、不登校の高校生が学校に行けない理由の第1位は「無気力」です。
しかし、一言で「無気力」と言われてもピンときませんよね。
高校生は具体的にどんなことがきっかけで無気力になってしまうのか、解説します。
1-1. 高校生活がハードでキャパシティオーバー
「学生は社会人にくらべて楽に決まっている」と思っている親御さんもいらっしゃるかもしれませんが、最近の高校生の生活は昔と比べると忙しいと言えます。
勉強に力を入れている高校であれば試験対策や受験対策、土日は模試もありますし、毎日の授業の予習や復習の量も膨大です。
放課後に塾や習い事に通っているお子さんも多いでしょう。
また、部活動や委員会活動もありますし、運動部などは休みの日も練習をしているはずです。
家を出る時間も、会社員より早い場合もあるでしょう。
ある程度年を重ねれば、休息の取り方やストレスの解消方法を見つけることもできますが、高校生は毎日を生きるだけで精一杯です。
学校の状況によっては日々の生活でいっぱいいっぱいになり、半分うつ病のようになってしまう場合も少なくありません。
1-2. 人間関係で悩んでいることがある
高校生の人間関係は非常に繊細で変化も激しいです。
たとえいじめにあっていなくても、友人のちょっとした一言に傷ついたり、あれこれ悩んでしまったりするお子さんは多いのです。
社会人であれば苦手な人と関わる機会を自分の意志で減らすこともできますが、高校生は教室も狭く休み時間も多いので、友人同士の関わりを避けたくても避けられない場合が多いです。
また、一度大きな喧嘩をしてしまったり、トラウマになるような嫌なことがあったりすると、無気力になってしまい高校に行く意味を見出せなくなってしまう場合もあります。
1-3. 不規則な生活から来る体調不良
高校生は社会人より不規則な生活に陥りやすいと言えるかもしれません。
スマホ世代のお子さんは、夜遅くまで友人と連絡を取り合ったり、ゲームやYouTubeにはまったりして就寝時間が遅くなっています。
また、小学校や中学校の時ほど生活について親御さんに厳しく言われないため、休日の生活リズムが大幅に乱れたり、ジャンクフードばかり食べてしまったりする可能性もあります。
生活習慣が乱れるとエネルギーが湧いてこないので高校に通うことに対してもどんどんネガティブな気持ちになってしまうお子さんも多いでしょう。
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2. 学校に行けない理由を自覚している高校生は少ない。具体的な体験談
さて、お子さんが学校に行けないのであれば、行けない理由を知ってそれを解決してあげたいのが親心だと思います。
上記に挙げたような理由で無気力を訴えて高校に行けなくなってしまうお子さんは多いですが、原因を自分ではっきりと分からないお子さんも多いですし、親御さんが見ても何が原因なのか推測できない場合も珍しくありません。
次はその理由について解説していきます。
ちなみに学校へいけない本当の理由については以下の記事でもお話ししています。よろしければご参考になさっていただけたら幸いです。
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2-1. 自分がなぜしんどいのかが分からない
実は筆者も高校生の頃に不登校を経験しており、毎日学校に行くことがとても辛かったです。
ですが、当時を振り返ってみると、なぜ自分が学校に行けないのかが自分では分かっていませんでした。
今となって考えれば、誰がどう見ても不規則な生活を送り、精神的にダメージを受けることも多く、毎日の中で楽しいと感じることも皆無だったので、不登校になっても当たり前だったのではないかと思ってしまうほどです。
しかし私だけでなく、私の親もどうして私が学校に行けないのか推測できなかったようです。
それどころか、私が不登校であるにも関わらず、当時の親から見た私は「高校生活をエンジョイしているようにみえた」らしいのです。
つまり、子ども自身が問題に気付いていなければ、親に対しても何も問題がないかのように振舞ってしまうので、不登校の原因の根幹に気が付くことはかなり難しいのです。
2-2. 今より良い未来が想像できない
また、高校生活がとても苦しいとしても、「今後もっと楽しいことが人生にはたくさんある」というイメージを子供が抱くのは難しいです。
その理由は単純で、人生経験が足りていないからです。
漠然とした将来の不安がいつ消えるのかも分からなければ、大学生や社会人になったら今の心のモヤモヤや悩みが消えるとも信じられません。
そのため、「自分が心地いい状態と比べて今の生活は〇〇なところが辛い」の「〇〇」の部分に入る答えがお子さんには分からないのです。
この状態では、今の生活の何を変えれば不登校を克服できるのかをお子さんが分かるはずもないのです。
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2-3. 行けない理由が分からないなら自己肯定感を上げるしかない!
さて、お子さんも親御さんも不登校の原因が分からないなら、一体どうすれば現状を打破できるのでしょうか。
実は答えは意外とシンプルで、「根拠のない自信をお子さんが身に付ければいい」のです。
自分の心のモヤモヤの正体が分からなくても、
- 「今の自分ならやれそうな気がする」
- 「なんかよく分からないれけど頑張れる気がする」
という気持ちになりさえすれば、ある程度の悩みは解決できますし、お子さんが目標や楽しみを自分の力で見つけることができます。
では、お子さんの自己肯定感を上げて根拠のない自信を付けてもらうにはどうすればいいのでしょう。
私たちは、お子さんが自分の力で立ち直れるようになるための支援を行っています。
次の項目では、実際に私たちが展開している「平均3週間で不登校解決プログラム」で大切にしているメソッドについて解説します。
3. 親御さんがお子さんに与える影響
まだ学生のお子さんにとって、学校で会う友達や先生以上に最も身近な存在が親御さんです。
当たり前かもしれませんが、親御さんがお子さんに与える影響は非常に大きいと言えます。
「平均3週間で不登校解決プログラム」で特に大切にしているのは、親御さんのお子さんに対する「接し方」です。
「高校生にもなって親子関係の改善?」と思う親御さんもいらっしゃるかもしれませんが、高校生でも親御さんから受ける影響はまだまだ大きいのです。
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3-1. 不登校の理由は学校とお子さん自身だけで片付けられない
不登校の理由には色々なものが考えられますが、お子さんが学校に行けない理由は100%学校側にあるとも限りませんし、お子さんの個人的な悩みだけが原因とも限りません。
実は不登校の理由の1つには、親御さんとお子さんの間の信頼関係が正しく築けていないということがあります。
親御さんが普段からお子さんのことを認めていれば、お子さんは自分に自信を持つことができ、学校で多少うまくいかないことがあっても、「また頑張ろう」と思えます。
一方、自己肯定感の低いお子さんの場合は、少しでも嫌なことがあると「自分には価値がない」と考えてしまいがちで、高校生活へのモチベーションを保つことが難しいです。
3-2. 親御さんによる「愛情表現」の重要性
では、お子さんとの関係を良くするにはどうすればいいのでしょうか?
「平均3週間で不登校解決プログラム」では親御さんからお子さんへの「愛情表現」を非常に重要視しています。
とはいっても、欧米のようにハグをしたり「愛してるよ」を連呼したりするわけではありません。
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3-3. ありのままのお子さんを認める
もっとも重要なのは、ありのままのお子さんを認めるということです。
たとえば、テストで100点を取った時だけお子さんのことを褒めていたとすると、お子さんは「自分は成績が良くないと価値がないんだ」「自分には努力していないと価値がないんだ」と思ってしまいます。
テストの点数に関わらず、お子さんの特定の行動ばかりを褒めていると、お子さんはその点で評価されることに不必要に執着してしまい、大人になってもその価値観が消えないことも珍しくありません。
つまり、ありのままのお子さんを認めることが、思春期のうちは非常に大切なのです。
ほとんどの親御さんはありのままのお子さんを好きでいるはずですが、お子さんにそれが伝わっているかどうかというのはまた別問題です。
そのため、意識的にお子さんを褒めて認めてあげることが重要です。
不登校とまったく関係のないようなことに見えて、実は「お子さんを褒めてあげる・認めてあげる」ことが最終的にはお子さんの不登校克服に繋がっていくのです。
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4. まとめ
お子さんが学校に行けない理由には様々なものがありますが、親御さんが常にお子さんの味方でいることでおおよその悩みは解決すると言われています。
親子の関係について少しでも不安があるなら、「平均3週間で不登校解決プログラム」をもっと知ってみませんか?
また、親御さんがお子さんに対して取るべき対応についてはこちらの記事でも詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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