この記事を読むのに必要な時間は約 29 分です。
お悩みポイント
・不登校を解決するには、結局のところ何をしたらいいの?
・学校に行けない理由がどうしても気になる…
・育て方、間違ってた?正しくなかった?
この記事では、子どもの不登校を解決したいのに、
「情報がありすぎてわからない」
「やってみるけど上手くいかない」
「もはや、何が正しいのかわからない」
と悩んでいる親御さんに向けての不登校解決方法を、元不登校経験者が書いています。
この記事を読むと、次の3つのことがわかります。
・子どもの不登校解決のカギを握る「ちょっとしたこと」
・最新の情報から読み解く、世間一般から見た不登校について
・どうすれば3週間で子どもの不登校・引きこもりを解決できるのか
行動心理学に基づいた不登校・引きこもりの解決方法を掲載しているので、
「子どもの不登校を解決したい」と願っている親御さんの手助けになれば幸いです。
また、たった1人で子どもの不登校と向かっている親御さんに向けた、
心の負担を軽くするためのご案内もあるので、最後までお読みいただければと思います。
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1. 【3週間で不登校解決】子どもから「学校に行くよ」を引き出すカギ
「子どもの不登校を解決したい」と思っている親御さんには、
下の2つのことを抑えておいてほしいと思っています。
なぜなら、このたった2つのことが
実は不登校を解決に導けるかを左右する重要なカギだからです。
不登校解決を左右する2つのカギ
・子どもの現状を知る、受け入れる
・親子、家族関係を見なおす
どちらにも共通しているのは
「起こった出来事と今の現状を、ありのままに受け入れること」です。
「あの時こうしていれば不登校には…」
「きっとそのうち…」
このように後悔するだけ、楽天的に想像するだけでは、何も先に進みません。
反対に、ここで現状を受け入れることさえできれば
「これからどうしようか…」と次の一手を考えられます。
最終的に、不登校を解決して乗り越えるのは子ども自身です。
けれど、子ども自身、解決方法や乗り越え方がわからないため葛藤しています。
親御さんと子どもが一緒にスタートラインに立つことで、不登校解決というゴールを目指せるのです。
1-1. 【3週間で不登校解決】するための、最も重要なアドバイス
“今”子どもは不登校であること。
「学校に行きたくない、行きたくても行けない」につながる“何か”があることを受け入れること。
これは不登校解決のための、最も重要で最もパワーを必要とすることです。
これまで学校に通うことが当たり前だった親御さんの中には、受け入れることに苦悩するかもしれません。
「なんで?」と思っても、一旦は“事実”だけ見てください。
もし仮に、ここで現実逃避に走ると…?
なにも変わらず、ただ月日だけが過ぎる結果に…。
こうなると、親子して不登校経験を後悔するだけになるため、
長い目で見た時に人生の満足度を大きく下げることになるでしょう。
現状を受け入れて、乗り越えて前に進むか、
現状から目を背けて逃げ続けるか…。
どちらが“後悔しない選択”でしょうか。
1-2. 【3週間で不登校解決したい】と思っているのは、今は親御さんだけ
上記が“不登校”に対しての理解なら、こちらは“子ども”に対しての理解です。
「親なんだから、子どものことは“わかっている”のが普通でしょ…?」
と思いがちですが、実はここに大きな落とし穴があります。
親は、子どものことを“わかったつもり”でいる場合がほとんどです。
反対に子どもは、親に対して「自分をわかってほしい」と“理解”を求めています。
大正大学が2005年7月~2005年9月に、不登校生徒対象の学級を卒業した生徒(92名中29名)にアンケート調査を行いました。
その中で、不登校期間中に親に求めていたことがコチラ。
子どもが不登校時代に、家族にわかってほしかったこととは?
- 自分のことを理解して欲しかった
- 気持ちを全然わかってくれなくて、 私を少し放っておいてほしかった
- 「理解している」風にするのを止めてほしかった
なんと「親がよき理解者だった」と答えたのは、29件の回答で1件のみ。
回答内容と件数から見て取れるように、親と子どもの間では大きなズレが生じています。
子どもの不登校を心配するあまり過干渉になったり、腫れものにさわるような接し方になったり…。
あの時「わかったつもり」になっていませんでしたか?
後述しますが、不登校解決の方法に取り組み、親子関係の築き直しをする際には
子どもとの接し方が重要になります。
ここで一度、子どもへの接し方を振り返っておくことで、子どもとの向き合い方がわかりやすくなり、不登校解決へのハードルも大きく下がるのです。
不登校で悩む親御さんの考え方を変えるお話はこちらで詳しくしています。
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2. 不登校解決のその前に。「不登校」を説明できますか?
ここまでは、親子関係をメインに説いてきました。
ここでは、改めて“不登校”とはどういう状況をいうのか、文部科学省の定義をもとにチェックしましょう。
「不登校」とは、何らかの心理的・情緒的・身体的、あるいは社会的要因・背景により、児童生徒が登校しない、あるいはしたくともできない状況にある者 (ただし、「病気」や「経済的理由」による者を除く。)をいいます。
参考:文部科学省 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査-用語の解説
つまり、病気や経済的な理由以外で30日以上、学校を欠席した場合に“不登校”とされます。
2-1. 「うちの子どもだけが不登校で…」と思っている親御さんへ
子どもが不登校になりたてだと「子どもだけなの?」と疎外感を感じますが、
不登校仲間は全国に数多くいますし、人数は年々増えています。
平成30年度(2018年)の不登校児童生徒数
- 小学生… 44,841人(前年+9,809人)
- 中学生…119,687人(前年+10,688人)
- 高校生…164,528人(前年+20,497人)
人数増加の背景には、あえて学校に通わないことを選ぶ子がいたり、
有名人がかつて不登校だったことを公表したりと、世間的にも「不登校」が広く認められるようになったことも影響しているでしょう。
また、文部科学省が令和元年に教育委員会などに通知した
不登校児童への支援内容には「学校復帰のみを目的としないこと」が明記されています。
不登校児童への支援
- 「学校復帰」のみを目標にしないこと
- 子どもが自分で進路・将来を考え、社会的な自立を目指す
- 不登校が休養や自分を見つめなす期間であると同時に、学業の遅れや進路選択で不利にはたらくリスクがあることに注意すること
参考:文部科学省 「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」令和元年10月25日
それまで当たり前だった「子どもは絶対に学校に通うべき」という
考え方や方針が時代に合わせて変化している証ともとれます。
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2-2. 不登校の原因が9つもあることをご存知でしょうか?
さて、多くの不登校児童がいることがわかりましたが、
やはり気になるのは「なぜ不登校になったのか」ではないのでしょうか。
不登校という問題が起きたのだから、“何か原因”があるはず。
原因さえ解消できれば、不登校は解決できる!と考える親御さんがほとんどでしょう。
しかしながら、不登校の原因を探る、ましてや原因を1つに決めることは難しいのです。
なぜなら不登校には「いくつもの小さな問題」が複雑に絡んでおり、子ども本人でもうまく説明できないからです。
例えば、不登校の原因で最も高い割合を占めるのは「学業の不振」です。
勉強がわからない状態でテストを受ければ、当然いい点数は取れません。
では、テスト結果を見た親御さんはどういった反応をとるでしょう?
また、先生からの評価が点数のみだったら…?クラスの誰かから、点数をからかわれたら…?
きっかけは些細なことでも、
関連して起こったこと、感じたことが雪だるま式に影響し、不登校になることもあるのです。
下の記事では、不登校の原因を9つに分類して解説しています。
原因を1つに絞って追求するよりも、“何があったから、不登校へと影響したのか”を考えると原因の要素が見えてくるでしょう。
子どもの不登校の原因になりやすいHSPについては以下の記事で紹介しています!
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2-3. もし、不登校を放っておくと…?こうなる前に今から対策すれば大丈夫です
「ずっとこのままだったら、どうしよう…」と想像したとき、
想像したくないけど出てきてしまう将来像は“引きこもり・ニート”でしょう。
未来のことなので関係ないと言いたいところですが、不登校と引きこもりやニートは無関係とは言い切れません。
不登校というつまずきの、自分なりの乗り越え方がわからないままだと時間だけが過ぎてしまいます。
特に、中学生での不登校を、本当の意味で乗り越えられなかった場合、進学できたとしても中退して…。
といったケースも見受けられます。
中学生の不登校の子どもをお持ちの方は、こちらの記事で今のうちに不登校解決の手段を学んでおくといいでしょう。
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また、実際に不登校だった人たちの現状や当時望んでいたことを知っておくと、転ばぬ先の杖として使えます。
不登校を後悔するか、後悔しないかは、その後の人生の満足度も左右するのです。
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3. 3週間で子どもの不登校・引きこもりを解決する方法
いよいよこの章からは、不登校解決に向けた行動を実行する前に学んでおきたい方法論や
子どもから「学校に行くよ」の声を聞くための5ヵ条をお話していきます。
親御さんにぜひ身につけてほしい方法論は以下の通りです。
子どもの不登校・引きこもりを解決できる方法論
- 正しい褒め方を身につける
- 自己肯定感を育む方法を知る
- 規則正しい生活に戻す方法学ぶ
- ゲーム、スマホ、ネット依存を断ち切る方法を得る
この方法論は、発達心理学(心理学の一分野。人が加齢によって変化する過程を研究)に基づいて作成され、子どもの不登校や引きこもり解決に役立ちます。
親御さんがこの方法論を学び、取り組むことは、
不登校でぐらついてしまった子どもとの親子関係を築き直すきっかけとなります。
短期間のうちに改めて親子関係の築き直しを行うと、
情緒的な結びつきが強まり、子どもは「親から理解されている」と感じ取れるようになります。
さらに親御さんの言動が前向きになると、
子どもの意志と行動にも変化が起き始め、再登校へとつながるのです。
3-1. 不登校解決達成の5つの条件—「学校に戻ってくれる」とはじめから期待しないこと
子どもが自分から「また学校に行きたい」と思うためには、次の5つの条件が必要です。
子どもが自分から「また学校に行きたい」と思う5つの条件
- 子どもの自己肯定感が高い
- 規則正しい生活習慣を過ごしている
- 正しい親子関係を築けている
- 子どもが自分で考えることができる
- 学習の遅れを取り戻せる(やればできるという意志)
この条件を達成するには、親御さんが“ゆとり”を持つことも重要です。
そのためにも不登校解決にあたる際は
“子どもを信じ、必ず3週間で不登校は解決する!”という意志で臨む必要性があります。
3-2. 子どもの不登校解決に、たった1人で向き合っている親御さんへ
「子どもの不登校を解決したい」
この記事を読んで改めてこう思ったあなたは、同時にこうも思いませんでしたか?
「私1人で…」「私の力で…」「母親の私が…」
子どもを思うことは素敵なことですが、子どもを中心に考えすぎると、
ご自身のこと、特に心のケアが後回しになりがちです。
ズシンとくる、もやもや・ざわざわする…というのであれば、スクールカウンセラーや教育センターなどを利用して、悩みや不安を聞いてもらったり、
不登校児の保護者会に参加してみるのもいいかもしれません。
同じ悩みを抱えた人、乗り越えた人の話を聞くことで解決策が見つかることもありますよ。
\ いきなり顔を合わせての相談はちょっと…という親御さんは「メール」にてご相談ください/
4. まとめ
子どもの不登校を解決したいのなら、次の3つのことから始めましょう。
子どもの不登校解決のためにできる3つのこと
・子どもの現状を知る、受け入れる
子どもが「不登校」だという、事実だけでも受け入れましょう。
現状を受け入れるだけでも、今後の対応策が見えてきます。
・親子、家族関係を見なおす
子どものことを「わかったつもり」になっていませんか?
「親子だから」という縛りを外し、一度でいいので振り返ってみてください。
・子どもの不登校・引きこもりを解決できる方法に取り組む
子どもを正しく褒めて、子どもの自己肯定感を高めましょう。
行動が前向きになり生活習慣が正しくなると、ゲーム依存などを経つことも可能です。
また、不登校を専門的に支援している施設の力を借りることも大切です。
親御さん自身の気持ちを整理して、お子さんに対して余裕を持って接することができるようになります。利用できる施設については次の記事で紹介しています。
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5. 追伸【無料】もし今すぐ不登校の悩みを小さくできるのなら…
もしこの記事を読んでも、お子さんの「不登校解決が難しい」「解決すると確信が持てない」と感じるのであれば、
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私たちは、スダチ(旧逸高等学院)(通信制サポート校)の運営と、
不登校の子ども達に向けたボランティア活動を行っており、
これまでに対話してきた不登校の保護者様は200名以上になります。
より具体的に「3週間で不登校を解決するための方法を知りたい」方は、
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