「不登校特例校なら、うちの子も通えるかもしれない」
「不登校の子どものための通学手段を探したい」
「不登校特例校というものを知ったけれど、どんなものか知らない」
小学3年生の息子さんが不登校になって半年。ある親御さんは、ネットで「不登校特例校」という言葉を見つけ、希望を感じたそうです。
少人数制で、登校時間も遅め。お子さんのペースに合わせてくれる学校がある。
しかし調べていくうちに全国にわずかという現実を知りました。
しかもほとんどが首都圏に集中しており、地方には選択肢がほとんどないのです。
「近くに特例校がない場合、うちの子はどうすればいいの?」
この記事では、不登校特例校の最新情報をお伝えするとともに、特例校以外の選択肢についても詳しく解説します。お子さんに合った道を見つけるヒントになれば幸いです。
記事を読むとわかること
- 不登校特例校(学びの多様化学校)の基本情報がわかる
- 小学生が通える不登校特例校の設置状況【2026年最新】がわかる
- 入学条件と申込の流れがわかる
- フリースクールとの違い(比較表あり)がわかる
- 不登校特例校のメリット・デメリットがわかる
- 近くに特例校がない場合の選択肢がわかる
目次
不登校特例校(学びの多様化学校)とは?
不登校特例校とは、文部科学大臣が指定した「不登校のお子さんに配慮した特別の教育課程を編成できる学校」のことです。
一般的な学校では、学習指導要領に基づいた授業時間やカリキュラムが決まっています。一方、不登校特例校では、お子さん一人ひとりの状況に合わせた柔軟な教育を行うことができます。
「学びの多様化学校」への名称変更(2023年8月)
2023年8月31日、文部科学省は「不登校特例校」という名称を「学びの多様化学校」に変更しました。
これはお子さんや教職員からの意見をふまえ、より子どもたちの目線に立った名称にするためです。
現在は「学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)」と併記されることが多いですが、本記事では一般的に検索されやすい「不登校特例校」という表記を中心に使用します。
不登校特例校の5つの特徴
はじめに不登校特例校の5つの特徴を紹介します。
1.少人数指導
1クラス30人未満、場合によっては5人程度の少人数で、一人ひとりに目が行き届く環境です。
2.授業時間の柔軟性
標準授業時数(年間1,015時間)より短い授業時間で、お子さんの負担を軽減。
登校時間も遅めに設定されていることが多いです。
3.体験学習の充実
座学だけでなく、職業体験や野外活動など体験型の学習を多く取り入れ、自己肯定感の回復を重視しています。
4.個別サポート体制
教員に加え、心理相談員やスクールカウンセラーなど、専門家によるサポートが充実しています。
5.卒業資格の取得
文部科学大臣が指定する正式な学校のため、卒業すれば卒業証書が授与され、進学に必要な書類も作成してもらえます。
設置形態の種類
不登校特例校には、いくつかの設置形態があります。
- 本校型:独立した学校として設置。専用の校舎・施設を持つ
- 分校型:既存の学校の分校として設置
- 分教室型:既存の学校内に専用の教室を設け、少人数で指導
- コース指定型:学校内に特別なコースを設け、特例の教育課程を実施(主に高校)
令和7年度の設置形態は、本校型22校、分校型5校、分教室型22校、コース指定型9校となっています。
小学生が通える不登校特例校の設置状況【2026年最新】
ここからは、小学生のお子さんが通える不登校特例校の現状について解説します。
全国58校のうち小学校対応は12校
令和7年度(2025年)時点で、全国の不登校特例校は58校です。
内訳を見ると、小学校12校、中学校40校、高等学校11校となっており、小学校の設置数は中学校の3分の1以下という状況です。
| 学校種別 | 令和6年度 | 令和7年度 |
| 小学校 | 8校 | 12校 |
| 中学校 | 25校 | 40校 |
| 高等学校 | 6校 | 11校 |
| 合計 | 35校 | 58校 |
※一貫校は小・中それぞれでカウント
令和6年度から令和7年度にかけて、小学校は8校から12校と増加しています。
文部科学省は将来的に全国300校の設置を目指しており、今後さらに増えていくことが期待されます。
参照:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1387004.htm
小学生が通える主な不登校特例校
小学生が通える不登校特例校の代表例をご紹介します。
八王子市立高尾山学園(東京都)
2004年開校の日本初の不登校特例校。
小中一貫校として、小学4年生から中学3年生を受け入れています。
登校率約70%、進学率95%超の実績があります。
https://www.city.hachioji.tokyo.jp/kurashi/kyoiku/003/003/004/index.html
大田区立みらい学園初等部(東京都)
2025年4月に開設された分教室型の特例校。
大田区立小学校に在籍するお子さんが対象で、「おおたの未来づくり」という独自教科を設定しています。
https://www.city.ota.tokyo.jp/kyouiku/gakukyou/futoukou-nayami.files/shotobuyoroku.pdf
星槎学園(神奈川県)
私立の不登校特例校として、小学部から高等部まで一貫した教育を行っています。
習熟度別の少人数指導が特徴です。
※最新の設置状況は、文部科学省の「学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)の設置者一覧」でご確認ください。
なぜ小学校の設置数が少ないのか
不登校特例校の多くが中学校を対象としている背景には、以下のような理由が考えられます。
- 不登校のお子さんの数は中学生のほうが多い(小学生約10万人 vs 中学生約21万人)
- 中学生は高校進学という進路選択が迫られるため、特例校のニーズが高い
- 小学生の不登校は近年急増しており、制度が追いついていない
ただし小学生の不登校は増加しており、今後は小学校対応の特例校も増えていくことが予想されます。
不登校特例校の入学条件|小学生でも入れる?
「不登校特例校は誰でも入学できるの?」
結論として、希望すれば誰でも入れるわけではありません。
入学には一定の条件があり、最終的な判断は教育委員会や学校が行います。
入学対象となる条件
文部科学省は、不登校特例校の利用対象について以下のように説明しています。
- 年間30日以上の欠席が一つの参考となる
- 判断は学校または教育委員会が行う
- 断続的な不登校や不登校の傾向があるお子さんも対象となり得る
- 不登校のお子さん以外は対象にならない
つまり「年間30日以上の欠席」は絶対条件ではなく、あくまで目安です。
保健室登校や相談室登校が続いている場合や、不登校の傾向が見られる場合も、対象になる可能性があります。
入学までの流れ
不登校特例校への入学は、一般的に以下のステップで進みます。
STEP1:在籍校・教育委員会への相談
まずは現在通っている学校の担任や教育委員会に、不登校特例校への転入を検討していることを伝えます。
STEP2:情報収集・学校説明会への参加
希望する特例校の説明会に参加し、教育方針や雰囲気を確認します。
STEP3:体験入学・見学
多くの特例校では、入学前に体験入学を実施しています。お子さん自身が「ここなら通えそう」と感じることが大切です。
STEP4:入学申込書の提出
在籍校を通じて、入学申込書(体験入室希望票など)を提出します。
STEP5:教育委員会・学校による審査
出席状況や本人の意思などを総合的に判断し、入学の可否が決定されます。人気校では抽選になることもあります。
STEP6:転入手続き
入学が決まったら、在籍校からの転校手続きを行います。
不登校特例校へ入学する際のポイント
不登校特例校への入学は、お子さん本人や親御さんだけでは決められません。
まずは在籍校の担任や教育委員会に相談することから始めましょう。
不登校特例校とフリースクールの違い【比較表】
不登校のお子さんの居場所として、「フリースクール」も選択肢に挙がることが多いでしょう。
不登校特例校とフリースクールは、どちらも不登校のお子さんを受け入れていますが、いくつかの重要な違いがあります。
| 比較項目 | 不登校特例校 | フリースクール |
| 運営 | 文部科学大臣が指定する学校 | 民間団体(NPO・企業等) |
| 在籍校 | 特例校に転校(在籍が移る) | 元の学校に在籍したまま通う |
| 出席扱い | 通学すれば自動的に出席扱い | 校長の判断により出席扱いになる場合がある |
| 卒業資格 | 卒業証書が授与される | 卒業証書は発行されない |
| 進路書類 | 内申書等を作成してもらえる | 在籍校に依頼する必要がある |
| 費用 | 公立は無料、私立は年間約47万円 | 月額平均3.3万円(入会金別途) |
| 設置数 | 全国58校(小学校12校) | 全国約500施設以上 |
もっとも大きな違いは「転校するかどうか」
不登校特例校とフリースクールのもっとも大きな違いは、在籍校が変わるかどうかです。
不登校特例校に入学する場合は、元の学校から転校する形になります。つまり特例校が新しい「在籍校」になります。
一方フリースクールは「学校」ではないため、元の学校に籍を置いたまま通うことになります。
出席扱いになるかどうかも、元の学校の校長先生の判断に委ねられます。
「いずれ元の学校に戻りたい」という場合はフリースクール、「新しい環境でやり直したい」という場合は不登校特例校が向いていると言えるでしょう。
不登校特例校のメリット・デメリット
ここからは、不登校特例校のメリットとデメリットを整理します。お子さんに合った選択ができるよう、両面を理解しておきましょう。
メリット
出席扱い・卒業資格が認められる
正式な学校のため、通学すれば出席扱いになり、卒業すれば卒業証書が授与されます。進学に必要な内申書も作成してもらえます。
少人数指導で手厚いサポート
教員1人あたりの生徒数が少なく、一人ひとりの状況に合わせた指導が受けられます。心理相談員などの専門家が在籍していることも多いです。
柔軟なカリキュラム
授業時間が短い、登校時間が遅い、体験学習が多いなど、お子さんの負担を軽減する工夫がされています。
同じ境遇の仲間がいる
不登校を経験したお子さんたちが集まるため、「自分だけじゃない」という安心感が得られます。
公立なら費用がかからない
公立の小中学校であれば授業料は無料です。経済的な負担を抑えながら、専門的なサポートを受けられます。
デメリット・注意点
設置数が少なく、通える地域が限られる
全国58校のうち小学校対応は12校と少なく、お住まいの地域によっては通学が難しい場合があります。
私立の場合は費用がかかる
私立の不登校特例校では、年間約47万円の授業料に加え、入学金や設備費がかかる場合があります。
人気校は抽選になることも
定員を超える申込があった場合、抽選で入学者を決定する学校もあります。
配慮された環境に慣れるリスク
特例校の自由な環境に慣れると、一般の学校や社会に出たときにギャップを感じる可能性があります。
元の学校には戻りにくくなる
特例校に転校すると、元の学校との関係が切れるため、「やっぱり元の学校に戻りたい」という場合にハードルが上がることがあります。
大切なポイント
不登校特例校は、お子さんに合った環境を提供してくれる有効な選択肢です。
しかし、「特例校に入学すれば不登校が解決する」とは限りません。
お子さんの状況や希望をよく聞いたうえで、慎重に判断することが大切です。
特例校が近くにない?「元の学校への復学」という選択肢
「近くに不登校特例校がない」
「入学枠がいっぱいで入れなかった」
「転校ではなく、元の学校に戻ってほしい」
このように考えている親御さんも多いのではないでしょうか。
不登校特例校だけが選択肢ではありません。続いては不登校特例校のほかの選択肢についてご紹介します。
フリースクール・教育支援センターという選択肢
不登校特例校が近くにない場合、以下のような選択肢も検討できます。
フリースクール
民間が運営する学校外の居場所です。
全国に約500施設以上あり、特例校よりも選びやすいのがメリットです。
一定の条件を満たせば出席扱いになる場合もあります。
教育支援センター(適応指導教室)
教育委員会が運営する公的な施設で、無料で利用できます。
学校復帰を前提としたサポートを行っているところが多いです。
親御さんの関わり方を変えて復学を目指す方法
「できれば元の学校に戻ってほしい」と考えている親御さんには、「親御さんの関わり方を変える」アプローチも選択肢の一つです。
不登校のお子さんは、自己肯定感が低下していたり、「学校に行けない自分はダメだ」と思い込んでいたりすることが多いです。
大切なのは、お子さんの心のエネルギーを回復させ、「自分から学校に行ってみようかな」と思えるようにサポートすること。
そのためには、親御さん自身が「どう声をかけるか」「どう接するか」を見直す必要があります。
1,800名以上が再登校|スダチの「親御さん向けコーチング」とは
私たちスダチは、「すべての人に幸せな巣立ちを」という理念のもと、不登校からの復学を専門に支援しています。
スダチの最大の特徴は、お子さんに直接介入するのではなく、親御さんへのコーチングを通じて復学を目指す点にあります。
「え、親が変わるだけで子どもが学校に行くの?」と思われるかもしれません。
しかしお子さんにとって最も影響力のある存在は親御さんです。
親御さんの声かけや接し方が変わることで、お子さんの自己肯定感が回復し、「学校に行ってみようかな」という気持ちが芽生えていきます。
スダチが選ばれる3つの理由
スダチにはどのような特徴があるのでしょうか。
多くの親御さんがスダチを選ぶ理由と、スダチのサービスの特徴を紹介します。
【1】1,800名以上の復学支援実績
これまでに1,800名以上のお子さんが再登校を果たしています。
小学生から高校生まで、幅広い年齢のお子さんの支援実績があります。
【2】平均22.6日で再登校を実現
スダチの支援を受けた家庭では、平均22.6日で再登校を実現しています。
「何年も不登校だったのに、1ヶ月もかからず登校できた」というお声も多くいただいています。
【3】毎日のメールで伴走サポート
サポーターが毎日メールで親御さんに伴走し、その日の状況に合わせた具体的なアドバイスをお伝えします。
「今日はこう声をかけてみてください」「この場面ではこう対応しましょう」といった形で、リアルタイムにサポートします。
スダチを通して復学をした親御さんからのコメント
実際にスダチのサポートを通して復学をしたご家庭の声を聞いてみませんか?
スダチサポートを通してお子さんが復学できたご家庭の、親御さんからの口コミを紹介します。当記事の内容に合わせて今回は、小学生の親御さんからのコメントを集めました。
「子どもたちが、自分で”行く”と決めて、学校に行けるようになった。 子どもへの接し方に軸ができ、対応にぶれなくなった。 ・今までの"見守りましょう”"受け入れましょう”というかかわり方が、どうしても腑に落ちず”受け入れられない”と自分を責めてしまい、悪循環になっていたが、 スダチさんのメソッドを実践し、戸惑うこともあったけど、迷いや自責が減り、 自分自身が楽になれた。 ・脳の仕組みについて興味が沸き、引き届き、自分や子どもたちの生活に活かせるよう学ぼうとしている。」
「・子どもへの声かけの仕方、関わり方など不登校の状態の時はもちろん、そうではない時にも大事なことを教えていただけました。 ・子どもが不登校になってしまった原因のうち、親に起因していることについて改めて理解できました。自分達の良くなかった子どもへの関わり(過干渉、ルールが守れていないことなど)について気づけました。 スダチさんのサービスを受けて、むしろ今このタイミングで子どもが不登校になって良かったとさえ思いえました。(これからの育児に活かせるため) ・担当者の方に聞けば大丈夫、という安心感がありました。実際自分達の言動について細かくフィードバックをいただけたおかげで、これで良いんだ、これはやっぱり止めた方がいい、などを日々理解して改善ができました。」
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スダチでは、LINEで無料相談を受け付けています。
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【Q&A】不登校特例校と小学生に関するよくある質問
最後に、不登校特例校と小学生に関するよくある質問に回答します。
Q1. 不登校特例校に通ったら、元の学校に戻れなくなりますか?
不登校特例校に転校すると、元の学校との関係は基本的に切れます。
「やっぱり元の学校に戻りたい」という場合は、再度転校手続きが必要になります。
元の学校への復学を視野に入れている場合は、フリースクールや教育支援センターなど、在籍を変えない選択肢も検討してみてください。
Q2. 勉強の遅れは取り戻せますか?
不登校特例校では、習熟度別の少人数指導が行われることが多く、お子さんのペースに合わせた学習ができます。
ただし標準授業時数より短い時間で授業を行う学校も多いため、一般の学校と同じカリキュラムを学べるとは限りません。
中学校進学や高校受験を見据えて、必要に応じて家庭教師やオンライン教材を併用することも検討してください。
Q3. 発達障害があっても入学できますか?
発達障害があることを理由に入学を断られることは基本的にありません。
ただし不登校特例校は「不登校のお子さん」を対象としているため、発達障害があっても不登校状態でなければ対象外となる場合があります。
また専門的な療育が必要な場合は、特別支援学校や通級指導教室など、他の選択肢も検討してください。
Q4. 不登校特例校がない地域はどうすればいいですか?
お住まいの地域に不登校特例校がない場合は、フリースクール、教育支援センター(適応指導教室)、オンラインフリースクールなどを検討してください。
また「復学」を目指す場合は、親御さんの関わり方を変えるアプローチも効果的です。
スダチでは、全国どこからでもオンラインで復学支援を行っています。
お子さんに合った選択肢を、一緒に探しませんか?
この記事では、小学生の不登校で不登校特例校を検討されている親御さんに向けて、以下の内容をお伝えしました。
- 不登校特例校(学びの多様化学校)は小学生も対象
- ただし全国58校のうち小学校対応はわずか12校と少ない
- 入学には「年間30日以上の欠席」などの条件があり、教育委員会が判断
- フリースクールとの違いは「転校」「出席扱い」「卒業資格」
- 近くに特例校がない場合は、復学支援という選択肢もある
不登校特例校は、お子さんのペースに合わせた学びの場として有効な選択肢です。
しかし設置数が限られていることや、転校という大きな決断が必要になることから、すべてのご家庭に合うわけではありません。
「ほんとうにうちの子に合っているのか?」
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そんな疑問をお持ちの親御さんは、ぜひスダチのLINE無料相談をご利用ください。
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