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「子どもが全く勉強をしてくれず、困っている。勉強へのやる気を出してくれるような、声かけや対策方法を知りたい。」
「勉強がわからなくてつらいと言い、学校へ行き渋るようになってきた。」
「勉強をしたくない」という思いがきっかけで行き渋り気味のとき、お子さんが勉強という事柄を前向きに捉えられるように促していきたいと考えますよね。
また今は行き渋りをしていなくても、親御さんはお子さんの受験や将来のためを思い「できれば主体的に勉強をしてほしい」と一度は思うものでしょう。
「勉強をしたくない」という思いから行き渋り気味であったり、「勉強をしたくない」という気持ちが強くても、親御さんからの働きかけで、お子さんの気持ちを前向きに変化させていく方法があります。
平均3週間で再登校に導くサービスを提供する小川涼太郎監修のもと、お話しする内容は次のとおりです。
記事を読むとわかること
・子どもが勉強したくないと感じるきっかけ
・勉強したくないと感じる子どもへの対応方法8つ
・子どもが自ら勉強する魔法の声かけや接し方【スダチ式】
・子どもへ勉強を促すときに気をつけたいこと
「前向きな気持ちで、主体的に勉強に取り組めるようになってほしい」そのようなときの参考になりましたら幸いです。
スダチでは「勉強嫌いで授業がつまらない」という理由から、不登校になっていたお子さんを再登校に導いた実績があります。
今では授業にも意欲的に取り組み、朝から夕方まで毎日しっかりと学校で過ごされています。
もちろんこれはほんの一例であり、スダチには同じような状況やさまざまな境遇で不登校や行き渋り気味だったお子さんを再登校に導いてきた実績があります。
2024年1月時点で800名以上のお子さんが、スダチの支援で再登校に成功しています。
1対1で顔出し不要の無料オンライン相談を実施しておりますので、一度親御さんの抱えるご不安をご相談いただけましたら幸いです。
今、行き渋りや不登校ではなくても、お子さんの気持ちを前向きにシフトさせるために、何かアドバイスできることがあるかもしれません。
1.子どもが勉強したくないと思う原因
お子さんに「勉強したくない」という気持ちが生まれるきっかけとして多いものをご紹介します。
今のお子さんの気持ちを探るきっかけになりましたら幸いです。
1-1.ストレスや疲れが溜まっている
ストレスや疲れが溜まっていたり、睡眠不足だったりするときには、勉強だけに限らず何事にもやる気を出すのが難しくなってしまいます。
特に新学期や季節行事の時には、いつもとは違う環境で過ごすことになり、疲れが溜まりやすいので注意が必要です。
今まで勉強に取り組んでいたものの、疲れている様子で勉強をしなくなったときには、一度しっかりと休息をとらせてあげましょう。
大人でもお子さんが進学したり、職場が変わったり、環境に変化があるとそれだけで疲れてしまうものです。
そんなときに全く手を抜かずに家事をこなすことや、今まで以上に仕事を頑張ることを求められると、どうしても「嫌だな、やりたくないな」という気持ちが生まれてしまいます。
お子さんも同じで、疲れている時に勉強するよう促してしまうと、勉強への苦手意識が高まってしまうことがあります。
無理に促さず、休息して環境に慣れてくると、勉強に取り組む気持ちの余裕が生まれてくるかもしれません。
お子さんが学校に行くだけで疲れてしまう様子の時には、次の記事も参考にしていただけると幸いです。
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1-2.自分だけでは理解ができない
学校の授業内容が理解できず、自分一人では解決できず困っているケースです。
わからないまま授業が進んでいく焦りがあったり、テストの点数を周囲と比較してしまったりして、勉強が苦痛になってしまいます。
この場合、お子さんに勉強するよう促しても苦手意識が強まってしまうため、逆効果です。
わからないところを解決する方法をお子さんへ教えてあげたり、もしもお子さんが前向きであれば授業の補修を行う塾などを検討してあげたりすることが望ましいでしょう。
勉強する方法を知ることで、勉強に取り組めるようになり、わからない箇所がわかるようになっていきます。
達成感を得ていき、自己肯定感が育つことにもつながるため、周りと自分を比較するようなことも減っていくきっかけとなります。
1-3.勉強する目的がなくやる気が出ない
達成したい目標がなく、勉強する意味を感じられずやる気が出ないお子さんもいます。
- 「〇〇点、学年〇〇位をとりたい」
- 「将来やりたい仕事がある」
- 「〇〇高校、〇〇大学へ進学したい」
こういった目標があれば、勉強する意味が生まれるため自然とやる気が出るものです。
お子さんにとって達成したい目標がない時には、
- 目標を一緒に考えてあげる
- 勉強に取り組み目標を見つけることを目標にしてみたらどうかと提案してみる
- 目標が見つかった時の選択肢を増やすために勉強した方がいいと教えてあげる
などのアドバイスをすることがおすすめです。
目標を一緒に考える時にはお子さんの気持ちを最優先にすることを心がけましょう。
お子さんは、親御さんのことを大切に思うからこそ「親の期待に応えたい」と一生懸命になってくれることが多いです。
親御さんの気持ちを押し付けて目標を立ててしまうと、次の状況に陥るケースもあります。
- 目標を達成できなかったときに「親の期待に応えられず自分には価値がない」とお子さんの自己肯定感が下がってしまう
- 自分の目標ではなく親の理想の目標の場合、やり遂げても達成感を感じずそのまま燃え尽きて無気力になってしまう
お子さんが主体的に目標を見つけていけるように、促していくことが大切です。
1-4.集中できる環境ではない
「勉強をやろう」という気持ちはあるものの、うまく集中力が続かずに「やっぱり勉強ってつまらないな、やりたくないな」と感じてしまうケースです。
お子さんにとって勉強に集中できるような環境ではないことが考えられます。
- 部屋が散らかっている
- 手の届く場所にスマホやタブレットがある
- 自宅だとメリハリをつけることが難しい
2011年にアメリカのプリンストン大学が実施した研究結果では、散らかった部屋では人の集中力が低下するという結果が出ています。
「乱雑な環境にいる人の認知能力と集中力は低下する。つまり、散らかった部屋で勉強すること は、とても効率の悪いことである。」
引用元:練馬区学校だより
他にも親御さんでも監視の目がない在宅勤務中には、手の届くところにスマホがあるとついつい使いたくなってしまったことがあるかもしれません。
また、「在宅勤務中は、自宅だと集中できないのでコワーキングスペースを利用している」という方もよくいらっしゃいます。
お子さんも同じで、お子さんにとって集中しやすい環境を用意してあげることが大切です。
部屋が散らかっている場合には、片付けの習慣ができるよう促してあげたり、勉強が終わるまではスマホは預かってあげたり、図書館での勉強も提案してあげたりなど、お子さんにとって集中しやすい環境を探していきましょう。
1-5.発達障害の傾向やメンタルの疾患が見られる
発達障害は決して疾患ではなく、お子さんにとって素晴らしい大切な個性ですが、次のような発達障害ならではの特性によって、「勉強に取り組むことが難しい」と感じている場合もあります。
- 自閉スペクトラム症
- LD
- ADHD
など
読み書きが極端に苦手であったり、ただじっと座っているのが苦痛であったりといった症状が原因で勉強したくないと感じているのかもしれません。
療育などの知見も学びながら、お子さんの特性にあわせた学習の取り組み方を知っていく必要があります。
他にも、メンタルの疾患が隠れていて、体調が悪く勉強に取り組める状況ではないこともあります。
- 起立性調節障害
- うつ病
学校へ行っても気づくと寝てしまい放課後を迎えてしまっていたり、極度に落ち込んでいたり、親御さんが「あきらかにおかしいな」と感じる状況のときには、受診を検討する必要もあります。
2.子どもの感じる「勉強したくない」という気持ちに対して親が用意できる対策は8つ
2-1.片付いていて静かな環境を用意する
勉強に集中しやすいように、片付いていて静かな環境を用意しましょう。
お子さんが勉強する部屋には、勉強に必要なもの以外は置かないのが理想です。
- スマホ
- ゲーム
- 漫画、雑誌
- 食べ物
これらは別室に置いておくか、勉強時間には目に入らないように収納ケースにしまうなどの対策をしておきましょう。
飲み物についても、勉強中は味に気を取られないように水やお茶にするのがおすすめです。
2-2.十分な睡眠時間を確保する
睡眠時間が足りていないと、集中力が極端に下がってしまうため、勉強のやる気も出にくくなります。
1日6時間睡眠が2週間ほど続くと、お酒を飲んだ時と同じ、あるいは徹夜をした時と同じくらいまで認知機能が下がってしまうという研究データもあるほどです。
この実験は大人を対象としていますが、お子さんは大人よりも長い睡眠時間が必要とされています。
例えば、学童期(6〜13歳)のお子さんでいうと、1日9〜11時間の睡眠を取ることが理想です。
就寝時間後も布団の中でスマホを触ったりすることがないよう、家庭でルールを設けて睡眠時間を確保してあげましょう。
また、お子さんだけに強要せず親御さんも夜更かしせずにしっかり睡眠をとる姿を見せることが大切です。
2-3.生活リズムを整えて勉強する習慣を作ってあげる
生活リズムを整えると体調が良くなり、さらに毎日の日課が安定するため、勉強時間の確保もしやすくなります。
勉強する時間や、やるべきことがあらかじめ決まっていて習慣化されていくと、勉強が苦手なお子さんも取り組みやすくなります。
食事の後に歯を磨いたり、学校で時間割通りに勉強したりするのと同じように、その時間になれば自然と勉強を始められるためです。
- 「勉強しないとな…」
- 「でもやりたくないな」
このように考える暇もなくなり、お子さんは自然とやる気が出やすくなり勉強習慣も身についていきます。
2-4.勉強が必要な理由を教えてあげる
「何のために勉強をするのか」という理由や目的を明確にしてあげると、やる気が生まれモチベーションも上がります。
以下のことを教えてあげると、お子さんも納得して「自分のために頑張ろう」という気持ちが生まれるかもしれません。
- 勉強ができるから偉いというわけでは決してないが現状の日本は学歴社会
- 勉強をしていないと、将来夢を諦めなくてはならない場面に遭遇する可能性がある
勉強をしていないと、どうしてもこの先の進路が狭まっていきます。
もしも何かお子さんに夢が見つかったとき、勉強をしていなかったことがきっかけとなり、夢をあきらめなくてはならない場面に遭遇するかもしれません。
- 将来の自分が夢を見つけたときにその夢を叶えるため
- 将来の自分の選択肢を広げるため
上記のために勉強が必要であることを教えてあげましょう。
決して強制はせず「将来あなたが夢をあきらめる場面に遭遇するのは、親としては悲しいな。でも勉強するかしないかは、自分で決めてほしい。」と考えさせてあげることが大切です。
2-5.自己肯定感を育ててあげる
お子さんがやる気を持って勉強するためには、自己肯定感が十分に育っている必要があります。
自己肯定感が低いと「自分なんて何をやってもダメだ」という気持ちが常に生まれてしまい、何か目標を見つけたり、勉強に取り組んだりする気持ちが芽生えません。
自己肯定感は、さまざまな経験を通して、後天的にどんどん育てていけるものです。
その中の一つの経験に、親御さんからの関わりもあります。
正しい親子関係を築いたうえで、お子さんの行動にいつも目を向けてあげて、正しいポイントで正しくお子さんを褒めてあげることが大切です。
信頼できて、尊敬できる親御さんから褒められることで、お子さんの自己肯定感がどんどん育っていきます。
もちろんそのためには、親御さんご自身も正しく褒めるポイントを学んでいく必要があります。
スダチでは、「正しい親子関係を築くこと」「お子さんの自己肯定感を育てること」にアプローチして支援を提供しております。
現状のお子さんの様子を毎日お伺いして、そのときのお子さんの気持ちや状況にあわせて、正しく褒める方法や適切に接する方法をフィードバックしております。
現状お子さんが不登校となっていなくても、関わり方や声かけなどで何かアドバイスできることがあるかもしれません。
1対1の無料相談も実施しておりますので、この機会にご活用ください。
2-6.正しい休憩方法を教えてあげる
勉強に集中するためには、休憩時間に脳をしっかりと休めることが大切です。
勉強嫌いのお子さんは、休憩時間になると、気を紛らわせるためにゲームやスマホをすることが多いです。
たしかに、気分は楽しくなるかもしれませんが、実際には脳を疲れさせています。
ここまでお話ししてきた通り、疲れている時には集中するのが難しく、勉強への苦手意識が強まってしまいます。
休憩中は何も考えず頭を空っぽにできることに取り組みましょう。
仮眠を取ったり、ストレッチや筋トレなどの運動を取り入れたりするのも、ひとつの選択肢です。
2-7.わかるところからやり直せる環境を用意する
もしお子さんが学校の授業についていけない状態の時には、前述のとおりお子さんがわからないところをわかるようにする勉強方法を教えてあげることも大切です。
- 参考本を買ってみる
- YouTubeの解説動画を見てみる
- 学校の先生に聞きにいく
などさまざまな方法があります。
選択肢を教えてあげてお子さんにあった方法が見つかるよう、促してあげましょう。
また、お子さん自身が前向きに望んでいる場合のみ、授業内容を補修するような学習塾や通信教材の利用も選択肢として挙げられます。
2-8.報酬・ご褒美制度を用意してみる
お子さんにとって大切な目標がある時には、勉強を頑張ることで目標に近づけることを意識させてあげましょう。
まだ目標が見つかっていなかったり、どうしてもやる気が出なかったりするときには、小さなご褒美を用意してあげるのもひとつの手です。
- 問題集を終わらせたらおやつを食べてもいい
- 宿題と自習ワークを終わらせたら遊びに行ける
お子さんがしたいことと勉強を結びつけてあげることで、取り組んでもらいやすくなります。
ただ、すべての物事にご褒美を設けていたり、物やお金で釣ったりすると、ご褒美がないときには何もやらなくなるリスクもあります。
お子さんのためにやっておいた方がいい勉強のみにご褒美を設けたり、「おやつの時間」や「放課後に遊びにいく時間」など、お子さんの日常の中にある、小さな楽しみの出来事を報酬として設定すると良いかもしれません。
3.子どもが自分から勉強するようになるスダチ独自のマインドセット【親ができる声かけや対応方法】
お子さんが自分から勉強をするためには、親御さんの声かけが非常に大切です。
スダチ独自のマインドセットをご紹介します。こちらの内容は次の動画でもご覧いただけます。
3-1.勉強する理由を説明できる
まず親御さんが、勉強する理由をお子さんに教えてあげましょう。
理由がない状態では、やる気やモチベーションにつなげることができません。
勉強する理由は様々なものがありますが、端的に言うなら将来の選択肢を増やすためです。
現代の日本では勉強を頑張って良い成績を取る人ほど、選択肢がたくさん用意されています。
だからこそ、お子さんがやりたいことを叶えていくためにも、もし今目標がないとしても、選択肢を増やすために勉強はしておくべきです。
親御さんが勉強していてよかったと思った経験、勉強していないことを後悔した経験があれば教えてあげましょう。
具体的なエピソードであればお子さんも将来のことを想像しやすく、「確かにそうかもな」と感じてもらえます。
3-2.強制しない
お子さんに勉強してもらうには、勉強を強制しないことが大切です。
お子さんは大人よりも自分の気持ちに正直で主体性が高いため、誰かから強制されることに反発します。
誰かに「勉強しなさい!」と言われると、勉強しないことが主体性を発揮する選択肢となり、お子さんは勉強しなくなります。
強制したところでお子さんが勉強することはなく、むしろ反発させてしまうことで親子関係が崩れたり、勉強への苦手意識が強まったりしてしまうのです。
「勉強はしておいた方がいい」と毅然とした態度で教えてあげ、その後どうするのかはお子さんに選ばせてあげましょう。
お子さんが自分で勉強しないことを選んでいれば、テストの点が下がるなどの失敗を経験した時「自分が間違っていた」と素直に認めることができます。
親に強制されて勉強しているお子さんは「親がやれというからやる」という意識が強く、他責思考につながりやすいです。
お子さんが将来、社会に出た時には自分の決めたことに自分で責任を取ることが求められます。
今のうちからお子さんの意思決定を尊重し、自己決定能力や自責思考を伸ばしてあげましょう。
3-3.期待しない
お子さんに期待しないようにしましょう。冷たいように感じるかもしれませんが、実は信頼しつつも期待しないのが親としての理想像でもあります。
- 期待:良い結果を出すことを願うこと
- 信頼:結果を期待せず今のお子さんを信じること
結果を期待するとお子さんのプレッシャーになってしまいます。
実際に親御さんの期待で進学校に入ったお子さんは、自分の希望で進学したお子さんと比較しても勉強を理由にして不登校になってしまうケースが多いです。
結果を求められるプレッシャーから失敗が怖くなり、失敗した時に落ち込んだり失敗を隠したりするようになってしまいます。
反対に期待せず信頼してあげれば、失敗をしても「次はどうしたらいいだろう?」と前向きに考えられるお子さんに育ちます。
自分で試行錯誤できるようになれば、勉強した結果がどうであれ、挫けずに良い結果を出すために行動していけるようになります。
3-4.親が勉強している姿勢を見せる
お子さんに勉強してもらうためには、まず親御さんが勉強する姿勢を見せることが大切です。
「親は勉強しないのになんで自分だけ」という気持ちがなくなり、自然と勉強するようになります。
楽しんで勉強したり、仕事で成果を出すために頑張っていることを話したりすると効果的です。
「大人になっても勉強する人が結果を出せる」「一緒に頑張ろうね」などと励ましてあげるのも良いでしょう。
4.勉強したくないという子どもへ勉強を促すときの注意点
ここまでお子さんが主体的に勉強に取り組むようになる対応方法をお話しさせていただきました。
ただ、お子さんへ勉強を促すときには、次の注意していただきたいこともあります。
5-1.親の希望で塾や通信教育を利用するのは避ける
お子さんが前向きではない時には、親御さんが望んでいたとしても通信教育や塾などを始めないようにしましょう。
「親に言われるからやっている」という状況になると、うまくいかなかった時にお子さんが親御さんのせいにしてしまうことがあります。
他責思考が強くなり「自分でどうにかしないと」という意欲が湧かなくなってしまいます。
自分の選んだことに責任を持って行動していくことは、社会の中で自立する上で不可欠な能力です。
他にも親御さんの希望で始めると、お子さんは「行ったり行かなかったり」を繰り返してしまうケースも多いです。親御さんも無駄なものにお金を支払う状況となり、良い親子関係を築く際の妨げになる場合があります。
5-2.タブレット学習の場合デジタル依存症に注意
勉強にタブレットなどを取り入れる時には、お子さんがデジタル依存症にならないように注意が必要です。
デジタル依存に陥ると、ネットサーフィンなどに没頭して勉強時間が取れなくなったり、脳が疲れ切って集中できなくなったりしてしまいます。
ひどいケースには、夜中までネットサーフィンやゲームに夢中になってしまい、昼夜逆転し、そのまま不登校となる場合もあります。
できれば紙の学習教材を使うことが理想です。
どうしてもタブレットを使う時には、学習とは関係のないコンテンツにアクセスできないようにしたり、親御さんが在宅しているときに使ったりするなどの利用制限を設けましょう。
5-3.成績やテストの結果だけを褒めるのは避ける
お子さんが勉強に頑張って取り組むようになると、成績が上がることもあります。
その時には、成績やテストの結果だけを褒めないように注意してください。
結果だけを褒めてしまうと、「結果を出すからこそ自分に価値があるんだ」という錯覚を起こす場合もあります。
この状態で希望の学校に不合格になるなど、思うような結果が出なかった時には、「自分には価値がないんだ」と落ち込んで無気力になってしまいます。
良い結果が出た時には、結果だけでなくお子さんの頑張りが素晴らしいのだと褒めてあげてください。
いつも頑張っている姿に目を向けてあげていると、お子さんが親御さんのサポートに気付き、信頼してくれるようになります。
お子さんにとっても信頼できる親御さんがいることは、とても力強く嬉しいことです。
ぜひお子さんの頑張りに目を向けて、時にはスキンシップ等も交えながらわかりやすく愛情を伝えてあげてください。
5.子どもが勉強に疲れた様子のときのストレス発散方法
お子さんが勉強に取り組むようになった際、集中していると時に疲れを感じることもあります。
そんなときに親御さんからお子さんへアドバイスできるストレス発散方法を簡単にご紹介させていただきます。
5-1.たわいもない会話をする時間を作る
人と話すのは良い息抜きになります。ずっと勉強をしていると一人で過ごすことになるため、時折人と話をして気分を変えるのがおすすめです。
また、会話をして周りの人の考えを知ることで、「勉強に対してこういう捉え方もあるんだ」「みんな頑張っているんだ、自分も頑張ろう」と視野を広げていくことができます。
5-2.仮眠する時間を取る
勉強に集中して疲れたときには、10〜15分程度の仮眠をとるとすっきりします。
体もリラックスできる方が良いので、部屋を暗くし、できれば寝転んで仮眠をとりましょう。
部屋をきちんと換気しておくと仮眠の質も向上します。
ただ、仮眠はとりすぎると逆に眠くなり集中が続かなくなるため、15分程度にとどめましょう。
5-3.音楽を流す
音楽は聞くだけで気分が大きく変わるので、やる気が出ない時におすすめです。
ただ、集中力を維持するためには、勉強中は無音が最も良いとされています。
- どうしてもモチベーションが上がらない時は5〜10分だけ好きな曲を流す
- 歌詞のないBGMだけの曲を流す
上記のポイントを抑えてモチベーションをあげましょう。
6.勉強したくないについてよくある質問
6-1.勉強したくない時の対処法は?
勉強したくない時には、以下の対処法がおすすめです。
- 部屋の片付けをする
- 割り切ってしっかり休む
- 目標を確認してみる
- 1分だけやってみる
本記事では、これらの対処法を詳しく解説しているのでご確認ください。
また、1分だけとりあえずやってみると、そのまま集中できるケースもあります。
6-2.高校生が勉強しないとどうなる?
高校生が勉強しないままだと、次のリスクがあります。
- 卒業できない=高卒資格を取得できない
- 希望の大学へ進学できない
中卒や高卒は決して悪いことではありません。
ただ現状の日本はどうしても学歴社会のため、お子さんの将来の選択肢が狭まることにつながります。
6-3.勉強がしんどい、嫌いな原因は?
お子さんが勉強をしんどい、嫌いだと感じてしまう原因として、次が挙げられます。
- 勉強が理解できない
- 強制されるからやる気が出ない
- 目標ややりたいことが明確ではない
- 疲れやストレスが溜まっている
勉強の難易度は少し頑張れば理解できるというレベル感が理想です。
頑張って理解した経験が小さな成功体験となり、お子さんのやる気と自己肯定感を育てます。
ただ、難易度が適切でも誰かから勉強を強制されると、苦手意識が強くなり反発する恐れがあるので避けましょう。
また、目標を持つことや疲れを溜めないことも、やる気や集中力を保つために大切です。
7.まとめ
お子さんが勉強したくないと感じる原因は様々です。
お子さんの状況にあわせて適切な働きかけをしていくと、お子さんは主体的に勉強をしてくれるようになります。
勉強は決して人から強制される苦しいものではなく、自ら進んで取り組んで自分の成長を感じられる素晴らしいものだと教えてあげましょう。
「勉強をしたくないという気持ちから行き渋りが続いている」
「うちの子にはどんな声かけをすればやる気を出してくれるのだろう」
その場合は、現状のご不安やお子さんのご状況を一度スダチへご相談ください。
スダチの支援は、お子さんの不登校やひきこもりを根本解決しています。2024年1月時点で800名以上のお子さんが平均3週間で再登校に成功しました。
主体的に再登校を果たしただけでなく、お子さん方は今では自ら目標を立てて勉強に取り組んでいたりして、学校生活を楽しんでおられます。
現状学校へ通えていても、「勉強したくない、つらい」という気持ちをそのままにしていると、行き渋りにつながることもあります。
親御さんが抱えるご不安について何かアドバイスできることがあるかもしれませんので、この機会に無料相談をご活用いただけたら幸いです。