この記事の結論
担任との関係が原因の不登校は当事者調査で約20%。担任を変えることより、親御さんの対応を変えることが解決への近道です。
子どもへの傾聴・学校への低姿勢な相談・家庭での自己肯定感育成の3ステップで、先生が原因の不登校は解決できます。スダチでは平均22.6日での再登校を実現しています。
以下のような言葉を、お子さんから聞いたことはないでしょうか?
「先生が嫌いだから学校に行きたくない…」
「先生が怖いから学校に行きたくない…」
「先生が冷たいから学校にいきたくない…」
当事者調査によると、小学生のお子さんの不登校の原因が「担任と合わない」は約20%です。実際には他の原因があることも多く、担任の先生は理由のひとつに過ぎません。
この記事では、「担任と合わないパターン5つ」「親ができる5つの対応」「再登校できた実例」を紹介します。
この記事を読んでわかること
- 担任が原因の不登校はどれくらい多い?【最新データ】
- 担任と合わない5つのパターンとなりやすい子の特徴
- 担任と合わない時に親ができる5つの対応
- 【実例】担任と合わなくても再登校できた小学生のケース
- 担任に関する親御さんからよくある質問
目次
担任が原因の不登校はどれくらい多い?【最新データ】
先生との関係が原因の不登校は当事者調査で約20%です。学校側の調査(5.7%)より実態はずっと多く、担任との関係は不登校の重要な原因のひとつです。
小学生の不登校者数は約13万人【2026年版】
令和5年度(2023年度)の文部科学省調査によると、小学生の不登校者数は約13万人(過去最多)。小中学生全体では約34万6千人で、11年連続で増加しています。
学校が回答した調査では、不登校の原因として教師との関係をめぐる問題は4位(5.7%)です。
- 1位:家庭生活に起因(55.5%)
- 2位:いじめを除く友人関係(21.7%)
- 3位:学業不振(15.2%)
- 4位:教師との関係をめぐる問題(5.7%)
「先生との関係」が原因の不登校は約20%【当事者調査】
不登校経験者本人が回答した文部科学省の追跡調査では、結果が大きく異なります。
- 1位:友人との関係(44.5%)
- 2位:勉強が分からない(27.6%)
- 3位:先生との関係(20.8%)
- 4位:クラブや部活動の友人・先輩との関係(16.5%)
つまり担任の先生との相性が不登校の原因となっているケースは、学校調査では5.7%でも、当事者調査では約20%です。実際には約4倍の子どもが「先生との関係」を不登校の原因として挙げています。
担任と合わない5つのパターン
小学生が担任と合わないと感じるパターンは、①怖い ②冷たい ③えこひいき ④厳しすぎる ⑤相性が悪い、の5タイプに分けられます。まずはお子さんがどのタイプに当てはまるか確認してみましょう。
まずは担任の先生が威圧的で怖いタイプのケースがあります。大声で怒る、威圧的な態度、体罰がある先生が該当します。他の子が怒られているのを見るだけでも怖くなるお子さんもいて、小学校がそのまま不安な場所になってしまうケースがあります。
質問しても答えてくれない、話を聞いてくれない冷たいタイプも不登校につながりやすいです。「自分だけ無視されている」「先生に嫌われているかもしれない」と感じさせてしまうことがあります。
クラスの中で特定の子だけいつも褒められる、優遇されるというえこひいきが続くと、お子さんに強い不公平感を与えます。えこひいきによる不公平感から、学校そのものへの不信感につながるケースもあります。
些細なミスでも完璧を求められてプレッシャーを感じる、宿題や忘れ物に対するペナルティが厳しいなど、厳しすぎるタイプも恐怖心を植え付けてしまいます。
特に理由はないがなんとなく波長の合わなさを感じている相性の問題もあります。「どちらが悪い」という話ではなく、大人になっても「合わない上司」はいるものです。若いうちに人との関わり方を覚えることが将来の力になります。
担任と合わなくなりやすい子の特徴
HSC(Highly Sensitive Child)傾向の子は、大きな声や不穏な空気を不安に感じやすく、先生の表情や声のトーンに敏感に反応します。動悸がしたり、お腹が痛くなったりと身体症状が現れる場合もあります。
幼い頃よりリーダータイプや成績が良い完璧主義な子は、担任の先生の期待に応えようとがんばりすぎて、ある日突然息切れを起こしてしまうことがあります。
嫌なことがあっても自分の中で溜め込んでしまうお子さんは、我慢を続けた結果ある日突然「学校に行きたくない」となり、そのまま不登校が長期化するリスクがあります。親が気づいたときにはすでにお子さんの限界を超えていることもあるため注意が必要です。
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担任と合わない時に親ができる5つの対応
担任と合わないときの親の対応は、①傾聴 ②事実確認 ③学校相談 ④家庭対応 ⑤専門機関活用の5ステップです。感情的にならず、冷静に学校と連携することが解決への近道です。
①子どもの話を傾聴する(8割聴く、2割話す)
まず親御さんが取るべき行動は、子どもの気持ちへの共感です。学校に行けていない子どもには、心の拠り所が家族にしかありません。8割聴く、2割話すを意識し、話を遮らず否定しないよう心がけてください。
②事実を確認する(子どもの話だけで判断しない)
お子さんの話だけで判断しないように、担任の先生からも状況を聞きましょう。時間を確保してもらったり、電話で大人同士で状況確認するのも重要です。特にクラスメイトなどお子さん同士のトラブルに対する担任の対応は、聞いていたお子さんの話と実際に起こったことが異なる場合があります。感情的にならず、冷静に事実を確認しましょう。
③学校に相談する(担任→学年主任→管理職の順)
先生が子どもの不登校の原因だと分かった場合、先生にその事実を理解してもらわないといけません。理解してもらわずに再登校できたとしても、再び不登校になるリスクがあるからです。
先生も人間だということを理解した上で、想いをそのままぶつけるのではなく、低姿勢で子どもが感じていた不登校の原因を伝えましょう。こちらが上から目線で接することは逆効果です。
相談の順序は、まず担任の先生本人から始めましょう。担任との話し合いで解決しない場合は、次に学年主任の先生、ついで必要があれば校長・教頭へと順番を重ねます。この際「子どものために連携したい」というスタンスで相談するのがおすすめです。
④家庭でできる対応(自己肯定感を高める声かけ)
まずどんな些細なことでも、褒めてあげてください。「早く起きられて偉いね」「残さず食べて偉いね」といった声かけで、子どもは自分という存在を認められたと感じます。
家の中でできることを多く与えてあげることも重要です。自分の服は自分で洗う、使った食器は自分で片付けるなど、役割を持たせてしっかり褒めることで自己肯定感が高まります。
重要なのは、親御さんが先生の悪口に同調しないことです。「つらかったね」とお子さんに共感しつつ、一緒に先生を批判しないよう注意しましょう。
⑤専門機関を活用する
親御さんひとりでお子さんの対応をするには難しく、ときに悩んでしまうことがあります。学校だけで解決しない場合は、外部の専門家を頼ることも大切です。
スダチでは親御さんへの具体的なサポートを通じて、1,900人以上のお子さんの不登校をサポートし、平均22.6日での復学を実現させてきました。小学生の復学実績も多く、担任と合わない悩みも専門家に相談できます。
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【実例】担任と合わなくても再登校できた小学生のケース
先生が怖い・冷たいと感じて不登校になっても、親御さんの対応次第で再登校できます。以下に2つの再登校事例をご紹介します。
3-1. 先生が怖くて学校に行けなくなったAさん
<親御さんが取った行動>
Aさんの母親はまずAさんに歩み寄りました。共働きの両親は、Aさんが小学校高学年になった頃から、少しずつ会話が減っていました。母親はAさんの行動に対し「偉いね。すごいね。」と言ってあげることから始めました。すると不登校になった当初は言えなかった、不登校の原因を徐々に母親に打ち明けるようになりました。
そして母親と話し合った上、担任の先生と面談を行いました。校長先生と教頭先生も参加し、「先生のことを、怖がっている節があります」と低姿勢で伝えました。
先生は、原因が自分にあるとは思っていなかったようで、その場で心からの謝罪をしてくださいました。晴れてAさんも再登校でき、4月から6年生となりました。
3-2. 先生の態度が冷たくて不登校になったBさん
<親御さんが取った行動>
Bさんは母子家庭で育ち、あまり母親と一緒にいる時間を持てていない事実がありました。母親がお子さんに共感しようとする気持ちを持ち始めてから、少しずつ理由を伝えてくれるようになりました。
「担任の先生が自分にだけ冷たい」ということが分かり、教頭先生を交え、担任の先生と面談を行いました。母親が低姿勢で面談に臨んだことで、担任の先生も謝罪をしてくださり、Bさんは再登校できるようになりました。
担任が原因の不登校は、新学年で担任が変わると再登校できるケースが多いです。ただし復学のためには、休んでいる間の過ごし方が重要となります。
担任と合わない悩みが原因なら、学校や学年主任の先生に相談して次年度の配慮を依頼できる場合があるため、学校への相談は早めに行っておくのがおすすめです。
ただし「待っていれば解決する」わけではありません。不登校期間にお子さんが「自分は学校に行かなくても許されるんだ」と感じた場合、復学が困難になります。まずは生活リズムと学習を維持することが大切です。
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担任に関する親御さんからよくある質問
Q1. 担任と合わないだけで不登校になりますか?
担任との関係は不登校原因の約20%(当事者調査)です。単独原因ではなく、友人関係や学習面など複合要因が絡むことが多いですが、担任との関係が「最後のひと押し」になるケースは少なくありません。
Q2. 担任を変えてもらうことはできますか?
年度途中での担任変更は難しいです。ただし校長・教頭に相談することで、次年度の担任配置で配慮してもらえる可能性があります。まずは低姿勢で相談することが大切です。
Q3. 先生に直接言うべきですか?
伝えること自体は大切ですが、「低姿勢で伝える」ことがポイントです。上から目線で伝えると、先生も防御的になるため解決が遠のきます。可能であれば校長・教頭に同席を依頼するのも有効です。
Q4. 転校すべきですか?
担任と合わないことだけが原因なら、新学年で担任が変わることで解決するケースが多いです。4月を待たずに転校するとさまざまな環境が大きく変わるため、慎重に検討してください。根本原因が担任以外にもある場合は、転校しても解決しないこともあります。
Q5. 子どもが先生の悪口を言う時どうすればいいですか?
「つらかったね」と共感することは大切です。しかし親御さんが一緒に先生の悪口を言うのは避けてください。一緒に同調すると、お子さんの中で先生への悪い印象が固定化し、学校復帰が難しくなります。
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まとめ|担任と合わなくても解決できる
先生が理由で子どもが不登校になってしまったら、以下を実施してください。
- まず子どもの気持ちに共感する(自己肯定感を高める声かけ)
- 担任・学校と低姿勢で連携し、事実確認と理解を求める
- 不登校期間中も生活リズムと学習を維持する
- 解決しない場合は専門機関に相談する
先生も人間であるため、絶対ではありません。事実として、学校が思っているよりも約4倍近く、先生が理由で不登校になってしまった小学生がいます。しかし親御さんが正しい対応を取れば、担任と合わなくても再登校は十分可能です。
スダチでは1,900人以上の支援実績をもち、平均22.6日で再登校を果たしています。「親御さんへの声かけ支援」で家庭から変えるアプローチを伝えており、見守るだけの方法よりも能動的に行えるアクションが数多くあるのが特徴です。



