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高校生の不登校ブログ

不登校は親が原因?親ができる対応・してはいけない対応|不登校の子供の心理もご紹介

2020.10.23

この記事を読むのに必要な時間は約 43 分です。

  • 子どもの不登校は親に原因があるの?
  • 親の私がやるべき対応はなに?

高校生のお子さんが不登校になってしまうと、親御さんとしてはどのような対応をしていいか悩んでしまいますよね。

ベストな対応をするように心がけていても、お子さんが反抗してきたり、逆にまったくの無反応だったりすると、この対応で合っているのか不安になってしまうかもしれません。

親に何か原因があるのではないかと感じている方もいらっしゃることでしょう。

この記事では、お子さんの心理と親子関係の仕組みを解説しています。

最後まで読むと、お子さんと信頼関係を深めるための行動方法や、不登校を解決する方法もわかります

 

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1. 不登校の子どもの心理5選

 

不登校解決に向けて前進するためには、親御さんがお子さんへの接し方や声かけを積極的に変えることが大切です。

今お子さんがどんな心境でいるのかわかれば、お子さんに最適な接し方を探せます。

その時の状況によって心境は移り変わるため、お子さんの心の元気を取り戻すための具体的な声かけは不登校の専門家に相談し日々サポートしてもらうのが最善の手段です。

以下では、不登校のお子さんによく見られる心境を解説します。

 

1-1. 不登校の子どもの心理①自分に自信が持てない

 

不登校のお子さんは、自分に自信を持てないことが多いです。
社会に出てさまざまな事柄を通し自信を育ててきた経験が浅いためです。

学校や仕事を通し社会生活を送ると、自分の得意な事柄や個性の長所を認識し、自然と自分に自信がつきます。

社会経験の浅いお子さんは、自分の人格や個性の長所をよくわかっていない状態です。

そのため、学校生活を通し注意を促されたり、人よりも劣っている事柄が発生したときに、自分の全てを否定してしまうことがあります。

 

 1-2. 不登校の子どもの心理②人間関係が怖い

 

不登校になったお子さんは、人と接することに苦手意識を抱いている場合もあります。

もともと周囲との雑談が苦手だったり、内向的な性格だったりすると、学校で人と接するとき大きなプレッシャーを感じることも。

プレッシャーやストレスを継続的に感じていたことで不登校のきっかけとなる場合もあります。

 

クラスに馴染めない原因や親御さんがお子さんにできる対処法については、以下の記事をご覧ください。

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1-3. 不登校の子どもの心理③学校や家族に反発したい

 

学校へ行かないという手段を用いて学校や家族へ「反発したい」という心理を表している場合もあります。

たとえば、学校や家庭で次の事柄を経験しているとき、お子さんは反発する傾向です。

  • 学校の規則が厳しい
  • 親が管理してくる
  • 親が自分に無関心

親御さんはお子さんにたくさん愛情を注ぎ育児なさっていることと思います。しかし愛情がうまく行き届いておらず、お子さんがうまく受け取れない状況のとき、上記の真理を抱く傾向があります。

 

1-4. 不登校の子どもの心理④将来に漠然とした不安がある

 

お子さんが将来に漠然とした不安を抱いている場合もあります。夢や目標がないとき、次の心境に陥るケースも。

  • 学校へいっても意味がない
  • 心身に不調を感じる

夢や目標を無理に持つ必要はありません。ただ、何かやりたいことが見つかったとき、お子さんが夢に向かって進めるよう学校へいくことが大切なことは教えてあげてください。

また、不安が大きくなり心身に不調を感じることもあります。
お子さんの自己肯定感を育てると、お子さんの思考はポジティブになり、不安を感じにくくなります。

 

1-5. 不登校の子どもの心理⑤原因がわからずに混乱している

 

お子さん自身なぜ学校へいけないのかわからず混乱していることもあります。不登校になるきっかけは、さまざまです。

また一つの事柄だけがきっかけではなく、さまざまな事柄が重なり不安を感じていることもあります。

そのため、直接きっかけになったことが何かをお子さん自身わからず混乱しているかもしれません。

 

2. 不登校の親の特徴5選

 

時には親御さんが、子どもの通学や学習意欲に影響を与えるケースもあります。

お子さんが不登校になることが多い親御さんの特徴を確認しておくことが大切です。

 

2-1. 不登校の親の特徴①教育熱心である

 

教育熱心な親御さんのとき、お子さんが不登校になる場合もあります。

次の経験を通して、学校へいけなくなってしまいます。

  • 親の期待に応えるためにがんばりすぎた
  • 親の期待に応えきれずに自己否定感を持つようになった
  • 期待に応えて受験に成功したが、進学校での生活に息苦しさを感じた

教育熱心な親御さんのお子さんは、親の期待に応えるため努力を重ねます。しかし中には、思ったような結果を出せない場合も。

「親の期待に応えられなかった私はダメな子なんだ」という気持ちに陥り、自己肯定感を喪失することがあります。

また、親の望む進学校へ入学した場合にも、本来のお子さんに合った学校ではなかったために不登校へつながるケースがあります。

 

2-2. 不登校の親の特徴②高学歴、または、学歴コンプレックスを持っている

 

親御さんが次の学歴コンプレックスを抱いているとお子さんが不登校になることもあります。

  • 高学歴
  • 望む大学へ進学できなかった

 

高学歴だったり、望む大学へ進学できない経験があったりした親御さんは、自分の望む進学先をお子さんに押し付けているかもしれません。

  • 「私はこの大学を出ているから、同じレベルじゃないと認めない」
  • 「私が叶えられなかった夢を叶えてほしい」

上記のように自分の思いを押し付けるのは、お子さんの幸せを求めるのであれば望ましくありません

 

2-3. 不登校の親の特徴③子どもを親自身と同一視している

 

子どもと自分を同一視している親御さんも中にはいます。次のような思いで子どもに理想を押し付けてしまうのです。

  • 自分はこれが得意から子どももできて当たり前
  • 自分が目標にしていることは子どもの目標でもある

お子さんは親御さんの所有物ではなく、1人の人間です。親御さんと性格も長所も異なります。

そのため親御さんがお子さんを同一視し、理想や目標を押し付けると、お子さんはストレスを大きく感じます。

 

2-4. 不登校の親の特徴④他人の目を気にしている

 

親御さんが他人の目を気にしすぎている場合もあります。他人の目を気にするあまり、次の感情を抱くことも。

  • 人に認められるような学校へ行かなきゃだめ
  • 子どもが不登校なんて恥ずかしい
  • 母親の私の評価が下がる

上記の感情を抱いているとき、お子さんの気持ちを考えず自分の感情を押し付けているかもしれません。

お子さんの気持ちに気づいてあげられるよう、他人の目を気にしすぎるのはやめましょう。

 

2-5. 不登校の親の特徴⑤子どもとの距離感を掴めていない(過干渉・放置)

 

お子さんとの距離をうまくつかめておらず、過干渉や放置気味の親御さんもいます。

過干渉の親御さんには、次の特徴が当てはまります。

  • 子どもが失敗しないよう先回りして声かけしている
  • 子どものことを管理している

自主的に考え行動する機会がないと、お子さんは自分の行動に自信を持つことができません
また、失敗した経験がないと学校でなにかうまくいかないことがあったとき、大きく自信を喪失します。

 

放置気味の親御さんには、次の特徴が当てはまります。

  • 趣味に没頭しすぎている
  • 仕事が忙しくお子さんが1人で過ごす時間が多い

お子さんの話を時間をかけて聞いてあげることができなかったり、お子さんがいつも1人で過ごしていたりすると、お子さんは寂しさを感じます。

「私は大切な存在じゃないのかな」という感情も抱いてしまうかもしれません。

 

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3. 不登校の子どもの親として子供にしてあげられることは何?

 

不登校のお子さんに対して、具体的にどのような態度を取ればいいのか迷っている親御さんも多いかもしれません。

 

  • 子供の意志を尊重するとはいっても、大切な我が子に対してできることは何でもしてあげたい
  • でも、もう高校生なのだから甘やかしすぎるのもよくないのでは?

 

このように悩んでいる方もいらっしゃるかもしれませんね。

当事者の高校生は一体どのような気持ちで親御さんと関わっているのでしょうか。

 

4. 厳しくするのは逆効果

 

不登校は心の甘えなのだから、いつまでも家でゴロゴロしていないで、いい加減学校に行きなさい!

そんな風にお子さんに対して厳しい言葉を浴びせてしまった経験のある親御さんがいるかもしれません。

しかし、そんな厳しい言葉をかければかけるほど、お子さんは学校復帰の道から離れていってしまうかもしれません。

一体どういうことなのでしょうか。

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4-1. その怒りは自分のため?お子さんのため?

お子さんに対して厳しい言葉をかける前に、その厳しさや怒りがどこから来るものなのか考えてみてください。

もしかしたらこんな風に思っていませんか?

 

  • 親戚やご近所さんに子供の不登校が知られている。恥ずかしいので早く学校に行けるようになってほしい
  • 高校くらい卒業するのが当たり前。留年や浪人は人生のレールから外れるような気がする。うちの子にはそんな選択肢を取ってほしくない
  • 子供を不登校にさせたなんて、私が親として失格なのかもしれないそんなことはないと証明するために、早く復帰してほしい。

 

さて、上に挙げた例を見てみてください。子供を心配しているように見せかけて、実は全部親御さん自身を守るための怒りや焦りですよね

 

「厳しい=悪」であると否定しているわけではありません。

 

しかし、子どもの心はとても繊細なので、親が子供に愛を持って接しているかどうかは無意識のうちにでも感じ取ってしまうものです。

親御さんの言葉の裏に、子供ではなく自分自身を大事にしている感情が透けて見えてしまうと、子どもはその言葉を信じたり、その言葉に従おうと考えたりすることは少ないでしょう。

なぜなら、その言葉に従う=親の怒りをなだめるために自分の意志に反した行動をとっている と考えてしまうからです。

お子さんに対して何か口出ししそうになったら、一呼吸おいて冷静になってみてください

 

4-2. 厳しくされたら反発したくなるのが子ども

 

高校生はまだ精神的に成熟しきっていない点も多いものです。

もし親御さんが本当に自分を大切に思っていると分かっていたとしても、少しネガティブな言葉をかけられるだけでその言葉を誇大解釈してしまい、親に対して反抗的な態度を取ってしまうこともあるかもしれません。

正直、その点については諦めるしかない場合もあります高校生の年頃のお子さんに完璧な人格を求めるのは不可能ともいえます。

しかし気を付けていただきたいのは、子どもが反発してきたときにそれに対抗して子供を傷つけるような言葉や態度を取ってしまうことです。

感情的にならないようにするのは難しいかもしれませんが、「しょせん我が子がちょっと反抗しているだけ」と思って気楽に構えてみてください。

 

4-3. 親に対して敵対心を抱く可能性も

 

あまりにも親子喧嘩が続いてしまうと、お子さんは親御さんに対して敵対心を抱いてしまう可能性があります。

時には、親との不仲を言い訳に「だから私は学校に行けないんだ。学校に行けなくても仕方ない」と都合のいい理由にされてしまったり。

または、「こんなことを言ってくるような親に育てられたから私は〇〇だ。だから学校になんて行きたくない」とふてくされてしまったり。

一度お子さんの心に生まれてしまった思い込みを取り払うには長い時間がかかります

不登校のお子さんに対して厳しくしたくなる気持ちも分かりますが、一度その気持ちを抑えてみてください。

 

5. 優しくしすぎても逆効果

 

ここまで厳しくすることに対するリスクデメリットをご紹介してきましたが、逆に優しくしすぎることも悪い影響を与える場合があります。

具体的にどのようなことなのか解説していきます。

 

5-1. 空気を読んで数か月間連絡してこなかった私の親

 

じつは筆者は不登校経験者なのですが、高校生の時には親元を離れて一人暮らしをしていました。

私がしばらく学校に行っていないことを担任から聞いた私の親は、最初は電話やメールをしてきましたが、私がそれに対して反抗的な態度をとってしまったところ、その後数か月間ほとんど連絡してこなかったことがありました。

その間の私は学校にも行かず、自分の部屋に引きこもって暮らしていましたが、親から連絡がこない日々が続いた結果、

もう私は誰からも必要とされていない、本当に価値のない人間なんだ・・・

と思ってしまい、体と心の調子がとても悪くなってしまったことがあります。

今となって考えると、親は私のことを見捨てたのではなく、私の迷惑になることはしないようにしようと考えた結果、連絡をとることを控えたのだと思います。

しかし子供が嫌がるからといって、それらの言動や行動を一切控えてしまうと、子どもは「もしかして親は自分に興味がないのだろうか・・・」と考えるようになってしまいます。

そっとしておくことも大切ですが、愛情を伝える機会を逃さないようにしましょう

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5-2. 親=召使い?

 

子供に優しくしすぎた結果、「嫌がることを極力しない」という私の親のような行動をとる場合もありますが、逆に「子供が望むことを何でもしてあげよう」と考えてお子さんの召使いのようになってしまう親御さんも時々いらっしゃいます。

 

  • お子さんの食べたいものを部屋まで運んでしまう
  • お子さんの欲しいものを言われるがままに買い与えてしまう
  • お子さんに反抗されると怯えてしまう

 

このような対応が当たり前になると主従関係ができてしまい、しかもその関係の主導権を握るのはお子さんという不自然な力関係が生まれてしまいます。

その結果、お子さんは現状に対する問題意識が一切なくなってしまい、下手をするとずっとそのままの生活、そのままの力関係が続いてしまうことになります。

 

甘やかすことは愛情とは少し違いますよね。

 

「お子さんに嫌われたくない」という気持ちではなく、「お子さんを大切に思っている」という気持ちから生まれる態度や言葉を受け取ると、お子さんは「親からもらっている愛情に応えるために自分は何ができるだろうか」という前向きなモチベーションを持てるようになるのではないかと思います。

  • やかす
  • 優しくしすぎる

この2つは避けるようにしてみましょう。

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6. 親は子の「安全基地」になるべし

 

さて、「厳しくするのもダメ」「甘やかすのもダメ」と説明してきましたが、「ちょうどいい態度って、いったい何?」と疑問に思われている親御さんも多いのではないでしょうか。

ちょうどいい態度」は最終的には親御さんとお子さんが手探りで見つけていかなくてはならないものです。

親子の関係も個人の性格も、千差万別なので一概に「これ」といえる具体的な関係性や態度は存在しないのではないかと思っています。

 

しかし、「どんな関係」が理想的なのかについては、心理学的な観点から過去にもたくさんの研究が行われてきました。

そこで、そういった心理学的理論の中でもかなりポピュラーな、「安全基地」の概念について紹介させてください。

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6-1. 安全基地とは

 

「安全基地(英語:Secure Base)」とは、アメリカの心理学者メアリー・エインスワースが1982年に提唱した概念です。

エインズワースは「ストレンジ・シチュエーション法」という実験を行って、赤ちゃんとお母さんとの間の愛着の度合いを調べました。

この実験では、特定の部屋にいる赤ちゃんの元からお母さんが出て行ったり、また戻ってきたりした時の、赤ちゃんの様子を記録しました。

その結果、母親と安定した愛着関係を築くことのできている赤ちゃんは、お母さんがいなくなった直後は不安になるものの、その後お母さんが戻ってくると身体的な接触を求めて母親との再会を喜ぶことが分かりました。

 

エインスワースの理論では、母親が子供の「安全基地」になることで、「何か外の世界で怖いことがあってもまたお母さんのところに戻っていけば大丈夫」という気持ちを子供が持つため、子どもは外の世界を安心して探索することができるようになるということが説明されています。

この関係性は、乳幼児の時期に限らず子供がある程度成長しても続く、という意見もあります

親子の間でしっかりと安定した愛着関係が築けていると、お子さんはそこから離れて外の世界でチャレンジしてみようと思えるのです。

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6-2. 何かあったら助けてくれる存在。そしてそれは今ではない

 

安全基地のあるお子さんは失敗を恐れることなく外の世界でチャレンジできます。

親が安全基地となることで、お子さんは不登校から克服して学校にまた行けるようになったり、別の進路を見つけてそちらに進むためにチャレンジしたりできるようになります。

お子さんがチャレンジが必要なのは、不登校から立ち直ろうと思ったその後です。お子さんに何か困難が降りかかったら、その時は手を差し伸べてください

今の段階では、お子さんが安心して外の世界で戦えるように安全基地を形成することが最も重要なのです。

 

6-3. 飽きるほど愛情をもらったら次のステップに進みたくなる

 

安全基地を形成するには、お子さんに対してしつこいくらい愛情表現をしてみてください。

お子さんを突き放してしまうと、お子さんは失望や悲しみの気持ちが大きくなりなかなか復帰できません。

一方、お子さんを甘やかしすぎても、お子さんは現状に甘んじて親から離れることを考えなくなってしまいます。

ただ甘やかすことや厳しくすることが「愛情表現」とは少し違うことが分かりましたでしょうか。

毎日毎日、十分すぎるほどの愛情を受けたお子さんは「もうそろそろいいよ。今度は自分で頑張るね」という気持ちになって自然と自分の力で旅立っていけるようになります。

お子さんが無気力な様子で不登校のときの対応方法は以下もご確認ください。

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7. 不登校の親が子供のためにできる対応6選

 

子どもにとって「安全基地」になるためには、親が一歩踏み出して行動する必要があります。具体的な行動方法をお話しします。

 

7-1. 不登校の親ができる対応①休んでもいいと伝える(登校を無理強いしない)

 

「学校へ行きなさい」と言わず、まずはお子さんの苦しい気持ちを受け入れ、認めてあげることが大切です。

「今は休んでもいいんだよ」と伝えてあげると、お子さんは気持ちを受け入れて認めてもらえたと判断し安心します。

自分の気持ちを受け入れ、認めてくれる親がいるから安心して前に進んで大丈夫なんだと認識していくことが可能です。

 

7-2. 不登校の親ができる対応②ねぎらいやがんばりを認める言葉を伝える

 

お子さんの「前へ進もう」という気持ちの変化や、これまで頑張って取り組んできた事柄に目を向け認める言葉をかけましょう。

 

結果には目を向けず、日々努力してきたお子さんに目を向けてあげましょう。

努力し行動している姿はお子さんのありのままの姿です。
ありのままの姿を褒められることでお子さんの自己肯定感が育ちます

 

7-3. 不登校の親ができる対応③子どもの話にきちんと耳を傾ける

 

お子さんが何か話してくれているときには、お子さんの言葉に耳を傾けることも大切です。

次のことに注意して話を聞いてあげましょう。

  • お子さんの話を頭ごなしに否定しない
  • はぐらかしたり聞き流したりしない

お子さんの言葉を頭ごなしに否定するとお子さんは自信を持って自分の言葉で話せなくなります。
お子さんの言葉を聞き、その上でお子さんが自分で考えて答えを出していることが素晴らしいと伝えましょう。

また、はぐらかしたり聞き流したりしないことも大切です。
お子さんの言葉に耳を傾け、親御さんの意見も伝え対話をすると、親子の信頼関係が深まります。

 

7-4. 不登校の親ができる対応④勉強や進級・卒業について学校に相談する

 

お子さんの体調に問題がなく、前へ進めそうな心境が見えてきたら、学校に次のことを相談します。

  • 授業に追いつくために取り組むべき教科はなにか
  • 通常クラスで登校できなかったとき単位を取得する方法はあるか
  • 欠席日数や調査書(内申書)の状況から考えられる進路の選択肢はなにか

お子さんが進路について心配しはじめたときに選択肢を提示してあげられるよう、情報収集しておきます。

ただし進路を決める際は、お子さんが主体となって取り組めるよう促しましょう。

 

7-5. 不登校の親ができる対応⑤保健室登校(別室登校)での単位取得を考える

 

通常クラスでの登校が難しく卒業が不安なときには、別室登校での単位取得も視野に入れておきます。
学校が別室登校に対応してくれるのか事前に確認しておきましょう。

ただし別室登校は、再登校への道を更に遠ざけてしまう場合があります。
なぜなら、お子さんにとって乗り越えなくてはならない壁が増えてしまうためです。

通常クラスへの再登校ならば、再登校の壁を1度乗り越えればいいだけです。一方、別室登校になると、別室と通常クラスの2つの壁を乗り越えなくてはなりません

スダチでは、お子さんが最初から通常クラスに再登校できるようサポートしております。
みなさま平均3週間で通常クラスへの再登校が叶っています。

ぜひ一度お子さんの現状をご相談いただけたら幸いです。

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「保健室登校について詳しく知りたい」という方は以下の記事をご覧ください。

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7-6. 不登校の親ができる対応⑥転校を検討する

 

学校の校風にお子さんがどうしても馴染めないとき、また激しいいじめを受けているとき、お子さんが最適な道へ進めるよう転校も視野にいれてみましょう。

転校は次のメリットもあります。

  • 無理のない姿で馴染める学校を探せる
  • 人間関係をリセットできる
  • 子どものペースで勉強できる

 

お子さんにどうしても合わない環境の学校の場合、お子さんの進みたい道や性質に合った学校へ転校することも選択肢の一つです。本来のお子さんらしい無理のない姿で学校生活を送るきっかけになります。

また、激しいいじめを経験しているときには、転校することで人間関係をリセットできます。

また、通信制高校であれば自宅で学習に取り組むことになるため、お子さんのペースで勉強が可能です。

ただし、不登校の根本原因を解決しないと転校先で再び不登校を繰り返すこともあります。

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8. 専門家に頼ることも検討して

 

頭では分かっていても、実際にどのように実践していけばいいのか、お子さんに対してどのような愛情表現をすべきなのか分からない場合もあるかと思います。

そんな時は専門家に頼ることも視野に入れてみてください。

不登校を3週間で解決する方法【不登校支援サポート スダチ】blog

 

9. 不登校の親に関するよくある質問

 

9-1. 不登校の親の特徴は?

 

子どもの不登校に影響しうる親の特徴は次の5つがあります。

  • 教育熱心である
  • 高学歴、または、学歴コンプレックスがある
  • 子どもを親自身と同一視している
  • 他人の目を気にしている
  • 過干渉・放置気味

不登校の原因はさまざまですが本質は「親の愛情がお子さんへうまく行き届いていないこと」です。

そのため、お子さんにとって伝わりにくい方法で愛情を伝えている場合は、不登校になりやすいといえます。

 

9-2. 子どもが不登校になるのは母親が原因?

 

お子さんが不登校になったとき、決してお母様が悪いわけではありません。これまでお子さんのことを大切に思い、愛情を注ぎ育児なさってきたことと存じます。

しかし、愛情の伝え方がお子さんに伝わりにくい方法だったとき、うまく愛情が行き届かず不登校になることもあります。

現状の教育では、お子さんに伝わりやすい正しい愛情の注ぎ方を教えてもらえる機会がありません。そのため決してお母様は悪くなく、これから愛情の伝え方を知っていけば大丈夫です。

 

9-3. 不登校になる子どもの特徴は?

 

不登校になりやすいお子さんには、次の特徴があります。

  • 主張が強すぎる(対人関係)
  • 人にどう思われているかが気になる(対人関係)
  • 親へのわがままが多い(家庭環境)
  • 朝、寝起きが悪い・夜寝るのが遅い(家庭環境)
  • 何をするにしても気力が出ない(本人の気持ち)

 

お子さんの詳しい傾向は、以下の記事で解説しています。

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10. まとめ

 

安全基地になることは、べったりお子さんに付きっきりになることでもなければお子さんを監視して厳しく叱ることでもありません

親子の関係がきちんと確立することで、お子さんは安全基地である親御さんの元を離れて不登校から立ち直ることができるはずです。

 

また、不登校になった際に社会との関わりを避けるひきこもりを併発するお子さんもいます。

ひきこもりから脱出するために親御さんができることについては、次の記事で解説していますので、こちらも参考になさってください。

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  • この記事を監修した人
小川 涼太郎(おがわ りょうたろう)

小川 涼太郎(おがわ りょうたろう)

不登校支援サポート スダチ 代表
株式会社スダチ 代表取締役社長

業界最速で不登校を解決する「3週間で不登校解決プログラム」を展開。毎年2,000名以上の不登校に悩む親御さんが相談に訪れる。

再登校までの期間は平均で3週間。
当プログラムの目的は、「子ども達がこの先の人生を幸せに生きていくこと」。不登校の解決はそのための通過点に過ぎないと考えており、できる限り短い期間で再登校することを大事にしている。

これまで不登校の子ども達に向けたボランティア活動を通し、多くの不登校の子どもたち、保護者様と関わる。

ボランティア活動を通して、子ども達や親御さんとお話しする中で、「本当は学校に行きたい、だけど行けない。自分でも行けない理由が分からない」子ども達が多くいることを知る。

そのように苦しんでいる子ども達や親御さんを見て、「不登校で苦しむ子供たちを一人でも多く救いたい」との思いを持つようになり、不登校支援事業を立ち上げるに至る。

-高校生の不登校ブログ

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