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ADHDの子どもは不登校になりやすい?発達障害の子どもが学校へ行きたくないと思う理由と再登校へ導く方法

2023.04.17

 

「ADHDの子どもが不登校になってしまった」

「うちの子がADHDと診断されてしまって、学校生活が不安」

不登校のお子さんを持つ親御さんから、よくこのような相談を受けます。

ADHDなどの発達障害の二次障害として不登校になってしまうお子さんは少なくありません。

 

「自分の子どもはADHDだから…」と、不安に思っている親御さんもいるでしょう。

安心してください。ADHDだからといって何かを諦める必要はありません。

お子さんの特性をよく理解してお子さんの自己肯定感を育てていけば、再登校に導くことは可能です!

 

【不登校解決プログラム】を展開する小川涼太郎監修のもと、お話しする内容は次のとおり。

記事を読むとわかること

  • ADHDと不登校の関係性
  • ADHDや発達障害の子どもが不登校になる原因
  • ADHDや発達障害の子どもが不登校になったときに親ができる支援
  • ADHDで不登校になったお子さんの再登校事例

 

親御さんが抱える不安を解消できれば幸いです。


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目次

1. ADHDと不登校の関係性

 

近年、不登校児は増加傾向にあります。

令和3年の文部科学省データによると、小学生から高校生の不登校児の統計人数は29万5925人。前年度と比べて5万6747人の不登校児が増加していています。

参考:令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について

 

子どもたちが「学校へ行きたくない」と行き渋るのには、以下のような原因があります。

  • 人間関係がうまくいっていない
  • いじめを受けている
  • 勉強についていけない
  • 生活リズムの乱れ
  • 朝になると具合が悪くなる

 

ADHDのお子さんは、その特性から人間関係をうまく築くことができなかったり、勉強についていけなかったりする傾向にあります。

そのため、ADHDなどの発達障害を持つお子さんは不登校になりやすいのです。

 

1-1. 不登校児の発達障害の割合

 

福島大学では、不登校児の中に発達障害の子どもがどのくらいいるかを調査しています。

  • 小学生16.1%
  • 中学生7.9%
  • 高校生13.3%

参考:発達障害が疑われる不登校児童生徒の実態

 

調査結果によると、上記の割合でADHDなどの発達障害を持っているお子さんが不登校になっていることがわかりました。

 

ADHDと診断されていないグレーゾーンの子を合わせると、不登校児の20~30%はADHDなどの発達障害を持っていると考えられます。

発達障害であれば必ず不登校になるというわけではないですが、ADHDなどの特性が学校へ行きにくくなる原因に繋がっている可能性があります。

 

1-2. ADHDとは

 

ADHDとは、「注意欠如・多動性障害」と呼ばれる発達障害のひとつです。

生まれつき脳の一部が機能障害を起こしており、それによって「不注意」「多動性」「衝動性」の3つの性質が現れやすくなっています。

 

不注意で忘れ物が多くなったり、多動性によりじっとしていられなかったり、衝動的に何かをしてしまって失敗するということが多く、自己肯定感が下がりやすく、自分を責めやすい子が多いです。

 

発達障害には、他にもASD(自閉症スペクトラム障害)とLD(学習障害)などがあります。

特徴は、次の通りです。

ASD(自閉症スペクトラム障害) 対人関係やコミュニケーションに困難があり、特定の行動や興味が強く現れる神経発達症の一つ。
LD(学習障害) 知的能力に問題がないにもかかわらず、読む・書く・計算するなど特定の学習分野で著しい困難を示す状態。

 

これらの発達障害は生まれつきの特性であり、親御さんの育て方によって変わるものではありません。お子さんが発達障害と診断されても自分を責めず、お子さんの特性と向き合うことが大切です。

 

自閉症についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひチェックしてみてください。

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1-3. ADHDの特性(不注意・多動性・衝動性)

 

ADHDには、3つの特性があります。

ADHDのお子さんは、全てこれら3つの特性がすべて当てはまるお子さんもいれば、このうちのどれかが優位になっていることもあります。

例えば、不注意性が優位になっている子は、集中力がないものの落ち着きがなく動き回ってしまう様子はあまり見られません。

 

お子さんの行動を見ながらどの傾向が当てはまるか確認してみましょう。

不注意性が優位になっている子は、以下のような特性があります。

  • 集中力が持続しない
  • すぐ気が散ってしまって周りを気にしている
  • 忘れ物が多い
  • 自分の好きなことだけ集中して周りが見えない
  • 友人と話している最中に別の事を始めてしまう

 

集中力がないため学校の授業についていけない状況になることが多いです。また、友人トラブルなどを起こしやすい傾向にあります。

 

多動性・衝動性が優位になっている子は、以下のような特性があります。

  • じっとしていると落ち着かず、動き回ってしまう
  • 落ち着きがないといわれる
  • 授業中に歩き回ったり、指名していないのに発言してしまう
  • カッとなって友人に暴力をふるったり、暴言を吐いたりする

 

多動性が優位になっている子は、学校の先生からたくさん注意を受けていることが多く、自己肯定感が下がりやすい傾向にあります。

また、衝動性で自分を抑えられず、思わぬトラブルを引き起こすこともあります。

 

1-4. ADHDの二次障害として不登校になりやすい

 

二次障害とは、発達特性が原因で引き起こされる心身の不調をきっかけに、日常生活に支障をきたす状態を指します。

ADHDのお子さんは、二次障害として不登校や引きこもりになりやすいです。

 

ADHDの特性は、友人トラブル、先生とのトラブルを起こしやすいです。さらに、その特性による行動を注意されたり、指摘されたりすることによって、お子さんは自分を否定されたような感覚になり自己肯定感が下がってしまいます。

 

自己肯定感が下がることで、無気力になり意欲が減退し、結果、学校に行き渋ったり、不登校になるケースが多いです。

 

お子さんが不登校になるきっかけは、ADHDだけでなくさまざまな要因が絡み合っている場合が多いです。

以下の記事では、不登校のお子さんの心境と傾向を7つのタイプに分けて解説しています。

お子さんが今どのような気持ちを抱えているのか探る際の参考にしていただけたら幸いです。

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また、ADHDなどの発達障害傾向が引きこもりの原因になることもあります。

発達障害傾向のお子さんが引きこもりにならないために親御さんができることについては、次の記事をご覧ください。

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もちろん学校だけでなく幼稚園や保育園も行きたがらないケースがあります。

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2. ADHDや発達障害の子どもが「学校へ行きたくない」と思い不登校になる理由

 

ここでは、ADHDのお子さんが、学校へ行きたくないと思ってしまう原因について解説します。

 

2-1. 「周りよりできない」と比較して自己肯定感が下がりやすい

 

ADHDのお子さんは、学習面で遅れを取りやすい傾向があります。

  • 授業に集中することができない
  • じっとして机に座っていることができない
  • 宿題を忘れてしまう

 

こういった特性が優位になっていると、勉強面で遅れをとりやすいでしょう。「周りよりできない」と自分で自己肯定感を下げてしまいます。

 

また、どの特性が優位であっても、「他の子はできているのに、自分はできない」とお子さん自身が思っていることも多々あります。

学校でも「できない子」「トラブルを起こしやすい子」というレッテルを張られてしまうことが多く、学校の先生からもすぐに注意されてしまうことも。

 

ADHDだからといって、お子さんは努力をしていないわけではありません。努力しても、その特性から上手くいかないことが多いだけなのです。

 

自分が努力してみんなと同じように頑張ろうとしても、ADHDの特性のせいで周りよりできないと感じてしまうと、お子さんの自己肯定感はどんどん下がっていきます。

お子さんは自己肯定感が下がり切ってしまって無気力になり、学校に行くことを嫌がるようになって不登校になってしまうのです。

 

2-2.「みんなと同じ」ができないことでからかわれる

 

学校は集団行動を基本としていて、みんな同じように足並みをそろえて行うことが多いです。勉強ももちろんですが、クラスのルールや決まりごとが多いこともあります。

 

ADHDのお子さんは、不注意でそのルールや決まりごとを忘れてしまったり、多動性や衝動性によって自分を抑えられずにルールや決まりごとを守れないことがあります。

 

「みんなと同じ」ができないことで、先生に注意されるのはもちろん、友人にからかわれることもあります。

からかわれることで、お子さんはまた自己肯定感が下がってしまいます。

 

2-3. ADHDの二次障害や衝動性によって友人トラブルを起こしやすい

ADHDのお子さんは、友人トラブルも起こしやすい傾向にあります。

ADHDの特性の二次障害や衝動性によって、以下のような行動をしてしまうからです。

  • 順番待ちをしている他の友人を抜いて並んでしまう
  • 授業中に動き回ってしまって、友人の迷惑になる
  • 思ったことをすぐに口にしてしまい友人とトラブルになる
  • 自分の話をしゃべり続けてしまう
  • 友人と言い争いになって突き飛ばす
  • 学校の先生に注意されて、怒って暴れる
  • 自分がやりたいことができずに激昂してしまう

 

このようなことが、ADHDの特性上起きてしまいます。

友人とあまりいい関係を築くことができずに、クラスに居場所がないという子も少なくありません。

さらに、自分の中の衝動が抑えられずに、学校でトラブルを起こしやすく、そのまま学校に行きにくくなってしまうというケースもあります。

2-4. ADHDの子どもは「勉強しない」「勉強できない」ことが多い

 

ADHDのお子さんは、どうしても学習面で後れを取りやすいです。

多動性によって授業に集中できないことや、不注意で上の空になったり、授業を聞いていないことが多いです。

 

お子さんも自分でコントロールすることが難しく、特性によって勉強に集中できないので、勉強自体を嫌がってしまう傾向もあります。

学校で過ごすほとんどの時間は勉強なので、学校に行きたくないと思うようになってしまうのです。

 

3. ADHDや発達障害の子どもが「学校へ行きたくない」と言いだし不登校になったときに、親御さんができる支援

 

ADHDや発達障害のお子さんが「学校に行きたくない」と言いだしたとき、親御さんがするべき支援について解説します。

 

3-1. お子さんがつらいときは気持ちを受け入れる

 

お子さんが「学校に行きたくない」と言いだしたとき、「学校へ行きなさい!」と無理に学校に行かせるような声かけはおすすめできません。

 

お子さん自身「本当は学校へ行かなきゃいけないのにどうしても行けない」「普通に過ごしているだけなのに学校で浮いてしまいつらい」と葛藤しています。

そのようなとき、無理にお子さんを学校に行かせてしまうと、お子さんはさらに傷つくだけでなく「お父さん、お母さんは私のことをわかってくれない」と信頼関係に亀裂が生じることもあります。

 

「学校に行きたくない」と親御さんに話すこと自体、実は勇気がいることです。

学校でつらいことがあったお子さんの気持ちをまずは受け入れて認めてあげることが大切です。

そのうえで「一緒に問題を解決していこう」とお子さんと同じ目線に立ち再登校に向けて前進しましょう。

 

3-2. スダチなどの専門機関に相談する

 

お子さんが不登校気味になったとき、親御さんが「見守るだけ」では、不登校は解決しません。学校も、不登校の生徒を積極的に学校復帰させようとはしません。そのため、親御さんが行動に移しお子さんをサポートしてあげることが大切です。

 

その際は、親御さん一人で悩まずに専門機関の力を借りて、二人三脚でお子さんの不登校を解決しましょう。

 

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3-3. 正しい親子関係を築いて、お子さんの自己肯定感を育てる

 

ADHDのお子さんは、その特性から学校生活を送るだけで自己肯定感が下がってしまうことがあります。

お子さんの自己肯定感を育むには、信頼できる親御さんから褒められることが必要です。

 

お子さんが行った「結果ではなく、過程」を褒めるようにしましょう。

親御さんから褒められることで、お子さんの自己肯定感は少しずつ育ちます。

 

重要なのは、お子さんから信頼される親であること。

 

お子さんが親御さんを信頼していないと、どんなに褒めてもお子さんには届きません。

まずは、正しい親子関係を築いて、信頼できる関係になることが大切です。

 

  • お子さんとは正しい距離感で接する(過保護、過干渉、放置しない)
  • お子さんが正しいことをしたら目一杯褒める
  • お子さんがダメなことをしたらダメと毅然とした態度で教える

 

正しい親子関係を築いて、お子さんの自己肯定感を育みましょう。

自己肯定感が育つとお子さんの心の元気が回復し、「学校に行きたい」と主体的に思えるようになります。

 

3-4. ADHDの特性を理解した対策を親子で考える

 

正しい親子関係を築いて、お子さんと落ち着いた話ができるようになったら、ADHDの特性を理解した対策を親子で考えるようにしましょう。

 

例えば、忘れ物が多い子には「どうすれば忘れ物をしなくなるかな?」と問いかけましょう。

また、声かけだけでどうにかしようとするのではなく、環境を整え、忘れ物をしにくくなる仕組みを作ってあげることも大切です。

 

お子さんの特性から「こんなときどうしよう?」と親子で話し合って、解決策を練ることで再登校した後に、お子さんのトラブルを減らすことができます。

 

4. ADHDや発達障害の子どもが不登校になったとき家庭での過ごし方

 

ADHD気味のお子さんが不登校になったとき、その特性がゆえにスマホやゲームなどの好きなことだけに没頭して過ごしてしまう場合があります。

スムーズに再登校していただくためにも、ご家庭での過ごし方について解説いたします。

 

4-1. 勉強のサポートをする

 

不登校になっている期間も、再登校できた後も勉強のサポートは必要です。

自分自身で進める通信教育などは、ADHDの特性上合わないことが多いので、個別指導塾や家庭教師など、お子さんにあった勉強方法を選ぶようにしましょう。

 

その際のカリキュラムはスモールステップで、まずはひとつずつ物事を理解していくように進めることが大切です。

 

4-2. 生活リズムを整える

 

ADHDのお子さんは、自分のやりたいことにだけ熱中してしまったり、スケジュール管理が苦手だったりします。

不登校で学校を休んでいる間、ゲームやSNSに没頭してしまい、デジタル依存になりやすいです。

 

お子さんのスケジュール管理や、生活リズムはしっかりと整えるようにしましょう。

再登校する際に、昼夜逆転して生活リズムが乱れていると、それがネックになって再登校まで長引くケースがあります。

 

まずは正しい生活リズムで生活できるように親御さんがサポートするようにしましょう。

 

お子さんが朝起きられないときの対処法については、次の記事も参考にしてみてください。

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5. ADHDから不登校になった子どもを再登校に導いたスダチの支援事例

 

過去にスダチが再登校に導いた支援事例を紹介します。

 

ADHDの二次障害から不登校になってしまった中学2年生の男子の事例となります。

 

ADHDが原因で、忘れ物が多く、宿題を提出しないことも多かったそう。

進学校に通っていたので、宿題や課題も多く、こなしきれずに不登校になってしまいました。

 

そんな時、「楽しい学校生活を送って欲しい」と親御さんからスダチへご相談をいただきました。

 

お子さんは親御さんに甘えることが多くなり、親御さんから離れることができないような状況が続いていました。

スダチの支援では、望ましい親子関係を築くために、親御さんへお子さんと適切な距離を取っていただくよう、お願いさせていただきました。

 

時には、家をあける機会を作ったり、毅然とした態度で子どもに接したり、適切な距離感を保つことを意識していただいた結果、お子さんは約1ヶ月で主体的に再登校できるようになりました。

その後不登校にはならず、元気に学校に通っているようです。

 

こちらの記事で詳しく紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

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6. ADHDで不登校気味のお子さんを持つ親御さんからのよくある心配事

 

ここでは、不登校気味のお子さんを持つ親御さんからいただく、よくある心配事について回答します。

何か心配事、不安なことがありましたら、無料相談の際に回答いたします。

 

6-1. ADHDは何歳で落ち着きますか?

 

ADHDは脳の一部の機能障害なので、完治するということはありません。

しかし、多動性は13~18歳頃に落ち着く子が多く、不注意性と衝動性は大人になっても残る傾向にあります。

ただし、自分なりに対処方を学ぶことで日常生活で困らない程度に特性とうまく付き合っていけるようになる人も多くいます。

6-2. 発達障害の不登校の特徴は?

 

発達障害の子どもが不登校になる特徴は、学校に馴染めていないケースが多いです。

  • 勉強についていけない
  • 友人とうまく関係が築けていない

 

この2つが原因で不登校になることが多いです。

特に、ADHDのお子さんは、不注意や多動によって授業に集中できないことが多く、学習面の遅れが出やすい傾向にあります。

 

また、不注意性、衝動性によって友人に言い過ぎてしまったり、注意されたことをまたやってしまったりして、友人トラブルも起きやすいです。

 

6-3. ADHDの女の子の特徴は?

 

ADHDの女の子は、女の子特有のコミュニケーションが上手くいかないことが多いです。

衝動性によって思いついたままに話してしまって、友人を傷つけてしまうことや、自分中心の話ばかりしてしまって周りに溶け込めないことがあります。

 

6-4. 発達障害グレーゾーンの高校生の特徴は?

 

小学生・中学生と比較して、高校生は自主性が求められます。

スケジュール管理や勉強の管理などを自分で行わなければいけないので、それをつらいと感じているADHDの高校生は少なくありません。

 

  • 人間関係が上手くいかない
  • 忘れもの、紛失が多い
  • 文化祭や体育祭などの行事が苦手
  • 授業に集中できない
  • 特定の教科だけ遅れを取ってしまう
  • 課題量が多く、スケジュール管理できずにつまずく

 

このような特徴が出ることがあります。

 

6-5. 発達障害(ADHD)で不登校になった中学生・高校生の将来は?

 

ADHDだからといって、就職ができないということはありません。

ADHDが原因で不登校になった中学生・高校生は、その特性と付き合いながら大学進学、就職をする子が多いです。

 

多動性は13歳から18歳で落ち着く子が多いので、不注意と衝動性とうまく付き合えるようになることで、二次障害を引き起こさずに過ごせることもあります。

 

不登校の子どもが大学受験をするまでのロードマップを詳しく解説していますので、こちらの記事もぜひチェックしてみてください。

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また、大学受験を目指す際には高卒資格の取得が必要となります。

通信制高校ならば、登校日数が年に数日である学校もあり、ほとんどを自宅学習で過ごすため発達障害のお子さんも無理なく高卒資格取得を目指せることもあります。

通信制高校については次の記事を参考にしていただけると幸いです。

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6-6. 発達障害(ADHD)で不登校になった子どもの家庭の過ごし方は?

 

ADHDが原因で不登校になったお子さんに対しては、以下の事を守っていただくと再登校に結び付きやすいです。

  • デジタルデトックスをしてみる
  • 家族で話す時間を増やしてみる
  • 生活リズムを整える

 

お子さんが再登校するにあたって、学校の授業がわからないことはストレスです。自宅で勉強を続けて、いつでも学校に行けるようにしておくことが大切です。

また、自宅で過ごしていると外に出ることを嫌がるようになるので、趣味や習い事を続けながら外で人と関わることを続けるようにしましょう。

 

ADHDのお子さんはスケジュール管理が苦手なので、ゲームだけに没頭してしまうこともあります。お子さんの生活リズムを整えると、再登校する際にスムーズです。

 

7. まとめ

 

ADHDとはお子さんのもつ発達的な特性であり、決して悪いことではありません。

親御さんもお子さん自身も、ADHDの特性と向き合うことができれば、問題なく学校に通えるようになります。

 

スダチの支援では、不登校の根本的な問題解決が可能です。

お子さん自身がADHDの特性と向き合い、主体的に問題解決することによって、学校復帰した後も不登校にならずに学校に通い続けられます。

 

ADHDの特性で悩んでいるお子さんも、お子さん自ら「学校へ行こうかな」と思える支援を行っております。


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  • 記事を監修した人
スダチ 公認心理師

sudachi_psychologist

臨床心理士・公認心理師 専門分野:臨床心理学、発達心理学、発達支援、家族支援 約10年間、自治体の専門職(心理)として行政機関、公的施設に勤務。特に、発達障がいのあるお子さんとそのご家族の支援に従事し、お子さんが生活に根差した力を養うことを目指し、地域連携含め幅広く心理臨床業務に携わる。 また、親御さんを対象としたペアレントトレーニングや、学校現場に向けた研修会を開催し、お子さんへの対応に悩む親御さんや先生と向き合う。

  • この記事を執筆した人
小川 涼太郎(おがわ りょうたろう)

小川 涼太郎(おがわ りょうたろう)

不登校支援サポート スダチ 代表
株式会社スダチ 代表取締役社長

「学校へ行こうかな」を自然と引き出すサポートを展開するスダチの代表。これまでで1,000名以上のお子さんを再登校に導いてきた。

「誰もが巣立ちゆける世界を」をミッションとし、不登校の解決はそのための通過点に過ぎないと考えている。
これまで不登校の子ども達に向けたボランティア活動を通し、多くの不登校の子どもたち、保護者様と関わる。

ボランティア活動を通して、子ども達や親御さんとお話しする中で、「本当は学校に行きたい、だけど行けない。自分でも行けない理由が分からない」子ども達が多くいることを知る。

そのように苦しんでいる子ども達や親御さんを見て、「不登校で苦しむ子供たちを一人でも多く救いたい」との思いを持つようになり、不登校支援事業を立ち上げるに至る。


【著書】
不登校の9割は親が解決できる 3週間で再登校に導く5つのルールPHP研究所

【メディア露出実績】
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