「最近子どもが学校を休むと言う」
「このまま学校を休むと、不登校になってしまうのではないか?」
お子さんが「学校を休みたい」と言う時、それはお子さんが学校に何かストレスを感じることがあり、SOSを出しています。
まずは、お子さんが抱くつらい気持ちを受け入れて認めてあげましょう。
ただし、お子さんを休ませてあげてそのまま見守り続けていると、学校を休んだという事実から罪悪感を抱いてしまって、学校へ行きにくくなってしまうお子さんも多いです。
今回は、お子さんが「学校を休む」という理由を紐解き、お子さんの抱える気持ちを解説します。
また、このまま不登校が長期化しないよう親御さんができる支援を紹介します。
【不登校解決プログラム】を展開する小川涼太郎監修のもと、お話しする内容は次のとおり。
記事を読むとわかること
- 子どもが学校を休みたがる根本的な理由
- 休むくらいなら途中から学校に行くべきか
- 学校を休んだ子どもが罪悪感を抱く理由
- 子どもが学校を休みたがったときに親ができること
親御さんの不安が少しでも解消されると幸いです。
お子さんの不登校、実はご家庭のタイプによって対応方法が変わるってご存じですか?
スダチでは、これまで 1,000名以上の親御さんとお子さんをサポートする中で、不登校に陥りやすいご家庭の特徴を分析し、4つのタイプに分類する診断を作成しました!
今ならLINE登録で無料診断が受けられます!
お子さんに合った対応方法を知る第一歩として、ぜひお試しください。
※上記ボタンから登録できない方はこちら
目次
1. 子どもが学校を休みたいと言うのはなぜ?
お子さんは、学校で何か大きなストレスを感じ続けたことをきっかけに、学校を休みたいと訴えます。
お子さんによっては、「お腹が痛い」「頭が痛い」といった身体的な不調を訴えてくることがあるかもしれません。
子どもが学校を休む理由、考えている言い訳などを解説した記事もご覧いただくと、学校を休みたいお子さんの心境をより深くひもとくことができます。
ここでは、子どもが学校を休みたいと思う4つの理由を解説します。
- 人間関係
- 学校の雰囲気
- 勉強がついていけない
- いじめを受けている
1-1. 人間関係が上手くいっていない
人間関係がうまくいっていないと、お子さんは学校に行きたくないと感じてしまいます。
自分に自信がなく友だちとどのように接したらいいのかがわからなかったり、友達と衝突したことを機に「全部自分のせいだ」と自分のことを責めてしまったりしてストレスを抱えることがあります。
お子さんにとって居心地のいい環境となるような人間関係が築けていないと、学校へ行くことに苦痛を感じてしまいます。
中学生、高校生になると授業の教科ごとに先生が変わるため、先生と生徒の関係も希薄になりがちです。
先生との折り合いが悪く学校に行きたくないと思ってしまうこともあります。
お子さんが学校を休むと言い出した時には、学校での人間関係について把握することも大切です。
1-2. 学校の雰囲気が合わない
学校の雰囲気が合わないことも、お子さんが学校に行きたくないと感じる理由のひとつです。
小学校から中学校に上がる際、校則が厳しくなる場合が多いです。
ルールや校則、クラスの決まりごとなどの同調圧力などで、居心地の悪さを感じてしまう子どももいます。
また、周りからの期待に応えるために中学校で勉強を頑張り続け、高校で進学校に入ったときにも、お子さんと環境が合わずに不登校になることもあります。
お子さんが主体的に勉強に取り組んでいる場合は良いのですが、周囲に期待され続け認められるために頑張っているときは注意が必要です。
また逆に、自由すぎて合わないということもあります。
1-3. 勉強についていけない
勉強についていけないことで、「学校を休みたい」と感じる子どもは少なくありません。
子どもの1日はほとんど学校で過ごしており、そしてそのほとんどが勉強です。
苦手なことや、ついていけないことで毎日を過ごすのはどうしてもつらいと感じてしまうものです。
勉強が苦手で学校を休んでしまい、そのせいでまた勉強に追い付けなくなってしまう悪循環に陥ってしまいます。
1-4. いじめを受けている
学校でいじめや嫌がらせを受けている場合、「学校に行きたくない」と感じてしまいます。いじめを受けていて「学校を休む」と言い出したときには、お子さんは限界を迎えている場合が多いです。
お子さんはバカにされたり、貶されたりして、自己肯定感が極限まで下がり切った状態です。
まずは今までつらい思いをしながら学校へ通っていたことを褒めてあげてください。
前へ進む準備をするためにまずは休ませてあげましょう。そして、お子さんの自己肯定感を育てる声かけと接し方を意識して、お子さんの心の元気を取り戻すことが大切です。
お子さんの自己肯定感が育つといじめてきた相手に対しても、動じずに毅然とした態度で接するようになります。
いじめが原因でお子さんが不登校になったときの解決方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。
こちらもCHECK
-
-
いじめが原因で不登校に!不登校を解決するために親ができる対処方法
子どもがいじめられて不登校になってしまった…どう接したらいいの? いじめと不登校を解決する方法を知りたい。 お子さんがいじめから不登校になったとき、いじめを克服して再登校する手段はあるた ...
続きを見る
2. 子どもが学校を休みたいと言っても途中から行くべき?
朝、お子さんが「学校を休む」と言い出したとき、欠席するくらいなら途中から行かせた方がいいのか?と悩む場合が多いです。
出席日数をある程度確保したいのであれば、欠席よりも遅刻の方が良いかもしれません。
しかし、途中から学校に行ったら「どうして遅刻したのか?」と友人に聞かれることが多いです。
お子さんの立場で考えてみると、周りの目が気になってしまい、さらに学校に対して居心地の悪さを感じてしまうことが想定できます。
また、お子さんの気持ちを無視して「遅刻してもいいから今からでも学校へ行きなさい!」と無理矢理いかせてしまうと、「親は私の気持ちをわかってくれない」「この親は信頼できない」と親子の信頼関係が失われてしまいます。
そのため、「学校を休む」と言い出したらまずはお子さんの気持ちを受け入れて認めてあげましょう。
しかしそのまま休みが続くとさらに学校へ行けなくなってしまいます。適切な支援をしていくことが大切です。
お子さんが「学校を休みたい」と感じる原因は、お子さんの自己肯定感が下がっていることにあります。
親御さんはお子さんに愛情を注ぎ育児をされていることと思いますが、時にお子さんが親御さんの愛情をうまく受け取れず、お子さんに愛情が行き届いていないとき、お子さんの自己肯定感が下がって不登校になることもあります。
お子さんが「学校を休む」と言い出したら、正しい親子関係を築きながらお子さんの自己肯定感を育てられるよう、親御さんが積極的に行動することが大切です。
まずは気持ちを受け入れ休ませて、遅刻してでも無理矢理行かせることは避けましょう。
「それはズル休みになってしまうのでは?」と感じるかもしれませんが、お子さんにとっては必要な時間です。
元気なのにも関わらず休みたいと言われた時の対処法については、次の記事でもお話ししています。
こちらもCHECK
-
-
【学校のズル休みを許していい?】学校を休みたいと言われたら休ませるべき?子どもが感じている罪悪感や適切な対応
「子どもが学校を休みたいという。ズル休みを許していいのだろうか?」 「自宅で元気に過ごしているし、これは子どもの怠けなの?」 お子さんが学校でのストレスが限界に達したとき「学校を休みたい」と訴えること ...
続きを見る
こちらもCHECK
-
-
子どもが学校を休む理由!体調不良ではないときに学校を休む方法と言い訳は?
「子どもが学校を休みたいと言うが、その理由がわからない…」 「休ませても大丈夫?学校にはなんと伝えればいい?休む方法について教えてほしい」 お子さんの体調に問題がないにも関わらず、学校を休みたいと言っ ...
続きを見る
3. 一度学校を休むと行きづらくなる理由は罪悪感にある
一度学校を休むと、翌日も「学校に行きたくない」と感じてしまうお子さんは多いです。
その理由は、学校を休んでしまったことで罪悪感を抱いているためです。
ただし、お子さんが抱く罪悪感にはさまざまな種類があります。お子さんの心境を理解し、適切な声かけをするためにもお子さんが抱く罪悪感の種類を知っておきましょう。
3-1. 勉強をサボったという罪悪感
子どもたちは少なからず「勉強をしなければいけない」と考えています。
学校を休んでしまったことで、勉強に対して次の罪悪感のような気持ちを抱いています。
- 宿題を提出できなかった
- 小テストから逃げてしまった
- また勉強が遅れてしまう
- 授業をサボってしまった
真面目で、親の期待に応えようと一生懸命に勉強する子どもほど、上記の気持ちを抱いてしまいます。
3-2. 親や先生を裏切ったような罪悪感
「学校を休む」とお子さんが言い出したときも、お子さんは、「子どもは朝起きて学校に行くのは当たり前」「学校は行かなくてはいけない場所」とわかっています。
「当たり前にやらなくていけないことができなかった」と感じてしまい、大きな罪悪感を抱くきっかけとなります。
「みんなは学校へ通えているのに私だけできなくて親に申し訳ない」と親を裏切ってしまったような気持ちになっている場合もあります。
また「クラスに不登校がいて学校の先生に迷惑をかけているのではないか」と学校の先生に対しても罪悪感を抱いていることがあります。
3-3. 親に嘘をついてしまったという罪悪感
学校を休むときに「体調が悪い」と嘘をついている場合には、嘘をついたことへの罪悪感も抱いています。
体調が悪くないのに自分を気遣ってくれる親に対して、申し訳なさのようなものを感じていたり、仮病がバレているのではと不安に思ったり、子どもたちは不安を抱えています。
4. 子どもが「学校を休みたい」と言い出したときに親ができること
子どもが学校を休みたいと言い出したとき、親御さんが注意しなければいけないのは、
休みが長期化しないようにすることです。
1度学校を休んでしまうと、そのまま不登校気味になり、最終的には学校に行けなくなってしまうことが多いです。
だからこそ、早めの対処をして子どもが主体的に学校に行けるような環境づくりをしていかなければいけません。
ここでは、学校を休みたいと言い出したお子さんに、親御さんができることを解説します。
4-1. スダチなどの専門機関に相談する
お子さんが「学校を休みたい」と言い出したら、スダチなどの不登校の子どもを支援する専門機関に相談しましょう。
「学校を休みたい」と思う原因はお子さんも親御さんも明確にわからないことも多いです。
その場合、どのような声をかければお子さんを再登校へ導けるのかわかりません。
スダチでは、さまざまな不登校のお子さんと親御さんを支援し再登校へ導いてきた実績があります。
さまざまなお子さんと接してきたからこそ、今のお子さんの心境や不登校の根本的な原因を探ることが可能です。
スダチの支援では、不登校を根本的に解決するための、親御さんがお子さんにできる声かけや接し方をサポートしています。
親御さんが支援内容に合わせて行動してくださっているおかげでお子さんたちは学校復帰しています。
スダチでは、お子さんが 自ら「学校に行きたい」と思える サポートしています。
実際に支援を受けた 90%以上のお子さんが、「学校に行くほうが楽しい!」と回答してくれました。
不登校解決に役立つ情報もたくさんお届けします。
「まずは情報だけ知りたい」という方も、お気軽にご登録ください!
\顔出し不要・1対1の無料オンライン相談はこちらから/※上記ボタンから登録できない方はこちら
また、スダチ以外の機関では、
- スクールカウンセラー
- 教育相談センター
- ひきこもり地域支援センター
- 子どもの人権110番
などがあります。市町村の公的機関もありますのでHPなどで確認しておきましょう。
4-2. 休んだ時間は前に進むためだと伝える
学校を休んだお子さんには、罪悪感を抱かないように前向きな言葉をかけることも大切です。
お子さんの罪悪感が膨れ上がると、それだけお子さんの自己肯定感は下がり、「私なんかが学校へいけるはずがない」という気持ちに陥ってしまいます。
「休んだことを後悔しないで。これから前に進むための必要な休みだから」
「人生はまだまだ長いから、これから前に進み成功するための1つの通過点だよ」
上記のようにお子さんが現状をポジティブに捉え、前へ進めるような声かけをしましょう。
4-3. 子どもの欠席を叱らずにまずは子どもの気持ちを受け入れる
「熱もなく具合が悪そうでもないのに、学校を休むなんて」
「家でだらだら過ごして、サボっているのでは?」
そのように思われる場合もありますが、学校に行きたくないというのはお子さんからのSOSです。
お子さんの気持ちを否定するような声かけはせず、一緒に乗り越えていく気持ちに切り替えていきましょう。
お子さんが学校で感じていたつらい気持ちを受け入れて認めてあげてください。
お子さんの気持ちを受け入れると、「この親に頼っても大丈夫なんだ」「この親がいれば安心して前へ進める」と信頼関係が構築されます。
4-4. 正しい親子関係を築いて自己肯定感を育てる
スダチでは、正しい親子関係を築いていただくことを大切にしています。
なぜなら、子どもは信頼している親にしか本当のことを話さないし、信頼できない親には反発や反抗をするからです。
お子さんが学校で何か嫌なことや困っていることがあるのに、それを親御さんに話さないのは正しい親子関係を築けていないことが原因にあります。
まずは正しい親子関係を築くことが重要です。
- 過保護や干渉しすぎたり、放置していたりではなく、正しい距離感を保つ
- 子どもが行動した結果ではなく、過程を褒める
- 正しいことはたくさん褒めて、ダメなことはダメだと毅然とした態度で教える
正しい親子関係を築くことができたら、子どもをたくさん褒めましょう。
信頼している親から褒められることで、子どもの自己肯定感を育てることができます。
罪悪感を抱えて自己肯定感が下がりきったお子さんが心の元気を取り戻します。
5. 子どもが「学校を休みたい」と言い出した時のよくある質問
ここでは、子どもが学校を休むと言い出したときに、親御さんが感じる心配事について回答します。
5-1. どうやったら学校を休める?学校を休む方法は?
子どもが学校を休む場合は学校へ電話、事前に休む事情がある場合は連絡帳などにメモを書いておくことが必要です。
最近の小学校・中学校は子どもを守るために連絡なしで学校を休んだ生徒の保護者には電話をかけることがほとんどです。
子どもが朝に突然「学校を休む」と言い出して、その日は欠席するかどうか迷っている場合でも、早めに学校へ連絡しましょう。
その際、学校の先生に子どもが学校を休みたがっていることを相談して、学校での様子について聞くことをおすすめします。
5-2. 学校に行きたくないと言う中学生に対し親はどうするべき?
中学生になると、学校に行きたくないという子どもが増えます。
小学校6年間一緒だった友人とは別の人間関係を作らなければいけないため、上手く友人関係を築けないことがあります。
また、教科によって先生が変わることで先生との関係も希薄になりやすいです。困ったことがあった際、気軽に相談できる大人がいない状況です。
他にも校則が厳しくなることもあり、学校への苦手意識を抱えてしまう子がいます。
中学生のお子さんが「学校を休みたい」と言っている場合は、早期解決のためにスダチなどの専門機関へ相談しましょう。
5-3. 学校を休むことをなんていう?
お子さんが「学校を休みたい」といい、欠席連絡する場合には、正直に状況を伝えることが大切です。
お子さんの状況を伝えることで、学校での様子を聞くことができます。
また、先生と密に連絡を取っておくことにより、再登校する際もスムーズに進みます。
5-4. どうしても学校を休みたい時はどうしたらいいのか?
「どうしても学校を休みたい」と訴える子どもに対し、親子の信頼関係が構築されていない状況で無理に学校へ行かせることはおすすめできません。
まずは学校で何かつらいことがあったお子さんの気持ちを受け入れて認めてあげることが大切です。
休んだことで罪悪感を感じてしまうのであれば、学校と同じスケジュールで学習を進めておきましょう。
5-5. 学校を休む言い訳はどうしたらいい?自分で電話していい?
学校を休むときの言い訳として定番なのは「体調不良」です。
体調不良と伝えれば、学校の先生も深くは追及してきません。
しかし、お子さんがスムーズに登校するためには、学校と状況を共有することが大切です。そのためできる限り、正直に現状を伝えておくことをおすすめします。
また、お子さんが自分で学校に電話をかけると、学校の先生はサボりだと思う可能性があるので、親御さんが電話したほうが良いです。
5-6. 学校の休み明けにやるべきことは?
「学校を休みたい」と言って休んだあと再登校した際は、お子さんの様子を注意深く観察しましょう。
学校に行ってみて楽しいのか、やっぱり何かつらいのか、困ったことがないかなどを把握できるようにしましょう。
長期で休んでしまった場合の復帰後は、担任の先生に電話をして感謝を伝えておくと良い関係を築けます。
その後の学校生活の様子も、先生を通して知ることができるでしょう。
6. まとめ
今回は、「学校を休む」と子どもが言う場合の理由と心境、また再登校するために親御さんができる事について詳しく解説しました。
- 「学校を休みたい」はお子さんが学校でストレスを感じている証拠
- 学校を休んだ子どもは罪悪感を抱えやすい
- お子さんのつらい気持ちを受け入れて、前に進むためだとポジティブな声がけを
- 正しい親子関係を築いて自己肯定感を育むことが大切
ということをお話しました。
スダチでは、不登校になったお子さんを平均3週間で再登校に導いています。
スダチの支援では、お子さんと親御さんの関係を確認し、その時のお子さんに合わせた適切な接し方をサポートしております。
学校を休みがちの状況から脱出したいと考えている方は、ぜひ一度無料オンライン相談をご活用ください。
※上記ボタンから登録できない方はこちら