「高校生の子どもが不登校になってしまった…フリースクールに通った方がいい?」
「フリースクールに通えば、高卒資格を取得できる?」
高校生のお子さんが不登校になってしまったとき、今後の進路について不安を抱えていらっしゃるのではないでしょうか?
お子さんがこの先大学を受験したり、社会復帰を目指すための一つの選択肢としてフリースクールの利用を視野に入れている親御さんもいらっしゃるかもしれません。
結論を申し上げると、フリースクールに通うだけでは高卒資格を取得できないので、大学受験を目指せません。
また、フリースクールはお子さんの一時的な居場所にはなりますが、学校への再登校、社会復帰を目指すときにはおすすめできないケースもあります。
本記事では、高校生が通えるフリースクールはどのようなところなのか、フリースクールのメリットデメリットを解説いたします。
お子さんの不登校を解決し、学校復帰を目指す方法も合わせてお伝えいたしますので参考になさってください。
再登校に導くサービスを提供する小川涼太郎監修のもと、お話しする内容は次のとおりです。
記事を読むとわかること
- フリースクールの特徴|授業内容や種類
- 学習塾、通信制高校との違い
- フリースクールに通えば不登校は解決するのか
- フリースクールに通うメリットデメリット
- お子さんに合うフリースクールの選び方
- おすすめのフリースクール6選
- 不登校を解決するために親御さんができること
親御さんの不安や疑問点の解消につながりましたら幸いです。
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目次
1. 高校生が通えるフリースクールとは?|仕組みや授業内容・かかる費用は?
フリースクールは様々な背景を持ち、不登校になってしまったお子さんを受け入れている学校です。
小中学校、高校とは異なり、教育委員会ではなくNPO法人や個人によって運営されています。
ただ、高校生を受け入れているフリースクールは少ないのが現状です。
理由としては、
- 高校は義務教育ではない
- 就学支援金が受けられず経済的ハードルが高い
- 基本的にフリースクールでは高卒資格が取得できない
などが挙げられます。
フリースクールは、居場所の提供という側面が大きく、入学時に経済的な支援もなく、高卒資格の取得もできません。
そのため、高校生を対象とするフリースクールは少なく、小中学生向けの学校が多いのです。
小中学生が通えるフリースクールについては、次の記事でお話ししています。
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高校生が利用するフリースクールの場合、大きく分けて2つのパターンがあると考えられます。
- 居場所を提供するようなスクール
- 通信制高校を卒業できるようサポートする通信制サポート校
居場所を提供するスクールはお子さんのメンタルケアに力を入れています。
通信制サポート校は、メンタルケアだけでなく、特に学習支援をメインに扱っている形です。
通信制高校に通うお子さんが、単位をスムーズに取得し3年間で卒業を目指すための補助として利用するケースが多いです。
高校生が通えるフリースクールでは、居場所の提供だけを目的としたタイプは非常に少なく、ほとんどが通信制サポート校となります。
本記事では、『高校生の通えるフリースクール=通信制サポート校』と定義して各章を解説いたします。
2.高校生のフリースクールである通信制サポート校とは
2-1.高校生のフリースクール通信制サポート校と通信制高校・学習塾の違い
不登校になった際、この先の選択肢を調べていると、フリースクール(通信制サポート校)や通信制高校、学習塾の違いに混乱してしまうこともあるのではないでしょうか。
フリースクール・通信制高校・学習塾の違いは、次の表の通りです。
フリースクール (通信制サポート校) | ・高等学校として法的に認められていない ・高卒資格は取れない ・就学支援金制度は使えない ・高校の出席日数として認められる場合がある ・居場所の提供がメインである |
---|---|
通信制高校 | ・高等学校として法的に認められている ・高卒資格が取れる ・就学支援金制度が使える |
学習塾 | ・高卒資格は取れない ・高校の出席日数として認められない ・学習支援がメインである |
2-1-1.通信制サポート校とは
一方、フリースクール(通信制サポート校)は、学校教育法に基づく教育機関ではなく、フリースクールを卒業しても、高卒資格は得られません。
就学支援金制度も利用できないため、学費はすべて自己負担です。
さまざまな背景をもつお子さんが集まり、社会的な居場所としての役割を担っています。
通っている学校の審議で認められると、フリースクールでの出席日数が高校での出席日数としてカウントされるというメリットがあります。
高卒資格を取る場合の選択肢については、以下の記事で紹介しています。あわせてご確認ください。
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2-1-2.通信制高校とは
通信制高校は、学校教育法で認められている高等学校の一種です。
一般的な全日制の高校と同様に、カリキュラムを修了すると高卒資格が得られます。
お子さんのペースに合わせて勉強を進められること、登校頻度をお子さんに合わせたコースから選べることが特徴です。
登校頻度は、オンラインコースと通学コースで異なります。
違いは次の通りです。
オンラインコース | 年に数回の登校 |
---|---|
通学コース | 週1〜週5の通学から選べる |
高校生で不登校になった半数以上のお子さんは、通信制高校を選ばれています。
ただし、登校日数の少ないコースを選ぶと、ずっと自宅にいることになってしまいます。
そのため、そのまま引きこもりになってしまう可能性があることは知っておかなくてはなりません。
学費面においては、就学支援金制度を利用することで、経済的負担を軽減できるのが特徴です。
通信制高校について詳しく知りたい方は、次の記事を参考にしていただけると幸いです。
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2-1-3.学習塾とは
また、学習塾は学力向上を主な目的としており、高校の授業内容を補うために利用されます。
しかし、ニーズが多様化した現代では、生徒の居場所の提供を重視する塾も存在します。
学習塾は「不登校期間中に勉強の遅れがでないようにしたい」場合に利用を検討しましょう。
学習塾を利用するかどうかお悩みの方は、次の記事を参考にしてみてください。
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2-2.高校生のフリースクール通信制サポート校の入学条件と費用相場
フリースクールに入学するための条件や試験は特にありません。次の3つを満たせば誰でも入れます。
- 対象年齢が合っている
- 学費を支払える
- 自宅から通える距離にある
高校生を対象としたフリースクールの学費は、学校や通うコースによって大きく幅があります。
公的機関などが実施した正式な調査結果ではありませんが、入学金は以下となる場合が多いようです。
- 入学金:3万円〜
- 授業料:1コマ1万円前後〜
一例として他社さんにはなりますが3つのフリースクールの学費を掲載させていただきますので、参考にしてみてください。
入学金 | 授業料 | そのほか費用 | |
---|---|---|---|
旭ヶ丘高等学校 | 38,000円 | ・8,000円×履修単位数 | ・施設費:年間24,000円 ・通信費:年間5,000円 ・システム管理費:年間30,000円 |
WILL学園高等部 | 110,000円 | ・総合コース:月額66,000円 ・選択コース:月額33,000円 ・特選コース:月額44,000円 ・在宅コース:月額55,000円 |
年間活動費:264,000円 |
よすが学院 | 30000円+税 | ・デイクラス:月額50,000円 ・イブニングクラス:週1回90分 24,000円、180分 45,000円 ・サタデイクラス:週1回120分5,000円~ |
− |
参照参考:
朝日ヶ丘高等学校
不登校サポートナビ「学研のサポート校 WILL学園高等部 湘南キャンパス」
不登校サポートナビ「よすが学院 浦和根岸教室」
2-3.高校生のフリースクール通信制サポート校の授業内容
通信制サポート校によって授業内容は大きく異なりますが、次の3つの授業を提供している学校が多いです。
2-3-1.高卒資格取得に向けた授業
通信制高校で単位を取得し、高卒資格を得られるよう、通信制高校での勉強をサポートする形式の授業です。
通信制高校では自分で学習計画を立て、理解度を深めていかなければなりません。自学自習が苦手なお子さんは、計画的に学習を進めることができず、通信制高校で単位と高卒資格を取得するのが難しくなるケースもあります。
そのような事態に陥らずスムーズに高卒資格を取得できるよう、通信制高校の授業をサポートしてもらえます。
2-3-2.難関大学への進学に向けた対策授業
通信制高校の卒業だけでなく、その後難関大学への進学を目指すお子さん向けに、受験対策も含まれた授業です。
難関大学の受験対策を行う授業は、マンツーマンもしくは少人数制で行われることが多いです。疑問点をそのままにせず、すぐに質問して解消することで学力アップを目指します。
また、受験する大学の入試に小論文や面接が課される場合には、そのサポートをしてくれることもあります。
2-3-3.就職に向けた対策授業
通信制高校を卒業後、就職を検討しているお子さんに向けた授業です。
就職に向けて、電話の取り方やメールのやりとりなどのビジネスマナーを学んだり、面接対策をしたりする授業です。
ハローワークなどと連携し、就職支援制度に対応した学校もあります。
就職支援制度の対象になる場合には、就職に有利になる資格取得のサポートを無料で受けられます。
2-3-4.好きなことをして過ごせる授業
たとえば、お子さんの居場所を提供することを目的とするフリースクールは、お子さんの得意なことや好きなことをして過ごせるような場合もあります。
フリースクールは学校教育法などの法律で定義されている学校ではありません。そのため、カリキュラムは自由です。
運営しているNPO法人などが自由に決めているため、スクールの目的によって授業内容が変化します。
2-4. 高校生のフリースクール通信制サポートの目的や授業形式の種類
高校生が通うことのできるフリースクールは、スクールで定めている目的と授業形式ごとに種類分けすることができます。
それぞれどのような特色があるのかを表にまとめました。フリースクールを検討する際、ご参考になさってください。
2-4-1.目的の種類
資格取得 | 就職に生かせる資格試験の合格に向けた学習支援を受けられる |
---|---|
通信制高校の授業をサポート | 通信制高校のカリキュラムに沿った学習支援を受けられる |
居場所の提供 | ・料理やプログラミングなどお子さんの得意なことを授業とする場合がある ・自由に過ごせるなどお子さんのメンタルケアに重きを置いている ・社会的な居場所を提供する |
医療機関との連携 | ・医療サポートを受けることができる ・持病があるお子さんでも通いやすいスクール |
専門家によるサポート | ・カウンセラーや言語聴覚士などの専門家によるサポートを受けられる ・学習障害や発達障害などを抱えたお子さんの特性やペースに合わせて通える |
高校への復学 | 全日制高校への復学を目指しており、学習支援やメンタルケアを受けられる |
総合的教育 | 高校のカリキュラムなどにとらわれず、主体性やディベート力など社会で役立つ力を身につけることを目的としている |
2-4-2.授業形式の種類
通学 | ・スクールに通って授業を受けるタイプ ・自宅から近く、通えるスクールを選ぶ必要がある ・週1〜登校頻度を選べる場合が多い |
---|---|
オンライン | ・オンラインのビデオ通話などを活用するタイプ ・全国のどこからでも利用できる ・先生と1対1、もしくは先生1人対子ども複数の講義形式の場合もある |
自宅訪問 | ・職員が自宅に訪問してくれる家庭教師のようなタイプ ・先生と1対1のためメンタルのケアを行う場合も多い ・慣れてきたら外に連れ出してくれるようなスクールもある |
全寮制 | ・他のお子さんと宿舎で共同生活をするタイプ ・生活習慣を整えたり、協調性を身につけたりするために通う ・昼夜逆転して引きこもっていたり、暴れたりするお子さんのときに検討される親御さんが多い |
フリースクールの種類については、次の記事でより詳しく解説しています。よろしければ、参考にしてみてください。
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3. 不登校の高校生がフリースクールに通うメリット
フリースクールに通う大きなメリットは、お子さんが家族以外の人と交流を持てること、家庭以外に居場所ができることという側面が大きいです。
メリットについて改めて知っておきましょう。
3-1. 居場所を作れる
不登校のお子さんは家庭にしか居場所がなく、社会との接点が少ない状態です。
自分が学校に馴染めない現実を目の当たりにして、戸惑っており、自己肯定感が下がってしまっています。
フリースクールはお子さんの居場所となり、家庭以外の場所で社会との接点をもてるようになります。
- 社会との接点をもってほしい
- 家庭以外にも居場所を作ってあげたい
- 今後の進路よりも今の幸せを優先してあげたい
と親御さんが思う場合には、フリースクールが助けになるかもしれません。
ただ、居場所の提供をメインに扱うフリースクールは、復学はもちろん、進学や就職を視野に入れている場合には避けた方が良いでしょう。
自由に時間を過ごせるフリースクールに慣れてしまうと、規律がしっかりした高校には今よりも馴染むのが難しくなってしまう場合があります。
また、高卒資格が取れないため進学できません。
通信制高校と合わせて通う必要があるため、ご家庭での金銭的なご負担も大きくなります。
今後どうしていきたいのかを、お子さんとよく話し合って決めることをおすすめします。
高卒資格を取得する方法としては、全寮制高校に入ることも挙げられます。
自宅を出る必要がありますが、学校の場所に関わらず入学でき、生活リズムが整いやすいのがメリットです。
全寮制高校については次の記事で紹介しています。
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3-2. カウンセリングなどのサポートを得られる
フリースクールによっては、カウンセラーや医療機関との連携により、専門的なサポートが受けられます。
- 気持ちがひどく落ち込んでいて自傷行為があり家族とも話せない
- うつ病や統合失調症などメンタルの疾患を抱えている
こういったケースでは、専門的なサポートが受けられるフリースクールが力になることもあるでしょう。
また、軽度の発達障害や学習障害などのお子さんを受け入れているスクールもあります。
- 軽度の障害であるため療育手帳が取れず特別支援学校に入れない
- 特性に合わせた支援を受けたい
お子さんがこのような状況にあるとき、障害に適した支援を行っているフリースクールであれば安心して利用できます。
ただ、発達障害の傾向があるお子さんが不登校になった場合も、お子さんの自己肯定感を育てることにより、今の学校で再登校を目指すことが可能です。
発達障害のお子さんが不登校となった場合の解決方法は、以下の記事にてお話しさせていただきました。
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3-3. 学習支援を受けられる
復学を目的としているフリースクールやサポート校では、学習支援を受けられることもあります。
家庭で学習に取り組むことが難しい場合に利用を検討できるかもしれません。
ただ、フリースクールの学習支援の内容は、法律で定められているわけではなく、高校のカリキュラム通りに進むとは限りません。
フリースクールを頼り切るのではなく、親御さんも協力しながら自宅学習にも取り組む必要があります。
4. 高校生がフリースクールに通うデメリット
高校生がフリースクールに通うデメリットは次の3つがあります。
4-1. 勉強が遅れやすい場合がある
フリースクールは、お子さんの居場所としての側面が強くあるため勉強が遅れやすい場合もあります。
通信制高校の補助を行うサポート校でも、自宅学習が基本となるため、お子さんが計画的に勉強に取り組めない場合には、遅れてしまいます。
遅れた勉強を取り戻すために学習塾を併用しなければいけないケースも多いです。
- 高校
- フリースクール
- 学習塾
全ての学費を支払う必要があるため、ご家庭での負担が大きくなってしまいます。
4-2. 学校復帰が難しくなる場合もある
フリースクールに通うことで、学校復帰が難しくなることもあります。
フリースクールでは自由に過ごせるケースが多く、一般的な学校での生活や社会生活と仕様が大きく異なります。
「自由に過ごしていいよ」と言われている環境から、いきなり決まった時間に決められた授業を受ける環境に移行するのは、大きなストレスを感じるものです。
フリースクールでは同じ悩みを抱えた生徒ばかりで話しやすい環境だったかもしれませんが、一般的な社会生活ではさまざまなタイプの方がいます。
フリースクールでの生活に慣れてしまうと、
- やらなきゃいけないことが決められた生活は難しい
- さまざまな人と交流を持つことが私にはできない
そのようにお子さんが感じて、そのまま復学が難しくなってしまう場合もあるかもしれません。
復学が難しくなってしまう理由について詳しく知りたい方は、こちらの動画も参考になさってください。
4-3. 在籍高校の出席扱いになる場合もあるが高卒資格の取得は難しい
フリースクールに通っているだけでは、在籍している高校を卒業できません。
高校の校長先生が認めれば、フリースクールの出席が高校の出席として認定されます。
しかし、高校は次の2つを取得しないと卒業できません。
- 出席日数
- 授業の単位
フリースクールに通えば、在籍している高校で卒業資格を取得できるわけではないことを知っておきましょう。
5.高校生がフリースクールに通うときの選び方
5-1.不登校やメンタルの不調など子どもが持つ悩みへの専門性
不登校ならではのつらさやメンタルの不調などに、寄り添った対応をしてもらえるかを確認しましょう。
とくに高校生になると次のような環境の変化によって、メンタルの不調が起きることが多くなります。
- 勉強が専門的で難しくなってくる
- 進学校など学力を競う雰囲気に肌が合わない
- 大学受験や就職など進路へのプレッシャーが大きくなる
こういった状況に直面した時、お子さんが自分から解決しようと行動を起こせるようになることが大切です。
解決方法を考えて実践したり、自分に合う環境を探しに行く決断をしたりできれば、お子さんは社会に出てからも自分の道を進んでいけます。
このような問題解決能力は「自分にならできる」という自己肯定感から生まれ、自己肯定感は他者との関わりの中で育まれます。
お子さんが安心して過ごせて、自己肯定感を育てられるようなサポート体制があるか確認しておきましょう。
5-2.子ども、親への接し方に問題はないか
体験授業や面談に参加して、フリースクールのスタッフの対応を確認しましょう。
その際には、親御さんに対してだけでなく、お子さんへの接し方が丁寧かを確認することが大切です。
- 入学の流れなどの説明に過不足がないか
- 質問に対して真摯に回答してくれるか
- スタッフと子どもの相性が良さそうか
これらの観点でチェックすると良いでしょう。
5-3.子どもが取り組みたいことへの専門性
お子さんに取り組みたいことが明確にある場合には、それを専門的に学べる環境があるかを確認しましょう。
- 大学進学したい
- 〇〇について勉強したい
- 自由に過ごせる居場所が欲しい
こういったお子さんの願いを叶えられるところを選ぶことが大切です。
例えば、大学進学を目指すのであれば、高卒資格の取得だけでなく大学の入試対策に力を入れている学校がおすすめです。
取り組みたいことができない学校では、お子さんのモチベーションが続かなくなる可能性もあります。
お子さんが生き生きと過ごせるようにするためにも、学校のカリキュラムにも注目してみてください。
5-4.子どもに合うか、通いたいと思っているか
お子さん自身が通いたいと思っていることが何よりも大切です。
無理して通わせても、前向きに過ごせずフリースクールでもつらい気持ちになってしまいますし、親子関係に傷がついてしまうこともあります。
実際に通うのはお子さんですから、お子さんが主体的に学校生活を楽しめるところを選びましょう。
また、親御さんの目から見て、お子さんとフリースクールが合っているかどうかも確認してください。
お子さんが学校の良い面しか見られておらず、本当は相性の悪い学校を選んでしまうこともあります。
「こういうところは苦労するかもしれないよ」などと、お子さんが後悔しないように親御さんの意見もしっかりと伝えてあげましょう。
6.高校生のフリースクールおすすめ6選を比較紹介
「今の学校へ再登校するつもりはない」
「通信制高校の高卒資取得をサポートしてくれる学校を探している」
その場合に検討できるフリースクール6選をご紹介いたします。
フリースクールではありませんが、不登校の高校生と親御さんをサポートする機関として、スダチも紹介させていただきます。
フリースクール選びの参考にしてください。本記事で紹介するフリースクール6選の比較表は次のとおりです。
特色 | 費用 | 授業形式 | |
スダチ | 平均3週間で再登校に導くサービスを提供 | 無料相談実施中 | オンライン |
中央高等学院 | 高卒卒資格の取得をサポート | 1科目33,000円 | オンライン、通学 |
トライ式高等学院 | 個別カリキュラムと個別指導 | 年間375,000円~ | オンライン、通学 |
ばんだんゲームアカデミー高等部 | 現役クリエーターから学べる | 年間1,050,000円〜 | 通学 |
おおぞらお高等学院 | 自然に触れる体験学習 | 年間396,000円〜 | オンライン、通学 |
アイディア高等学院 | メンタルトレーナーが学校生活をサポート | 問い合わせ | オンライン、通学 |
6-1.スダチ【番外編】
スダチでは、不登校のお子さんを抱える親御さんをサポートし、平均3週間で再登校に導いています。
特色 | 平均3週間で再登校に導くサービスを提供 |
学校所在地(住所) | 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6丁目28番9号 東武ビル6階 |
費用(入学金・授業料) | 無料のセミナー動画をご視聴いただいた方に無料相談を提供中 |
通える地域 | 全国 |
オンラインか、通学か | オンライン |
公式HP | https://sudachi.support |
スダチでは、お子さんの自己肯定感を育てること、正しい親子関係の構築に焦点を当てて、今の学校への再登校が目指せる支援を提供しております。
実際に、2024年8月時点で1000名以上以上のお子さんが平均3週間で再登校に成功しました。
スダチの特徴は、スダチがお子さんを直接支援するのではなく、親御さんを介して支援させていただくことです。
お子さんの様子を毎日ヒアリングした上で、その時のお子さんに合った接し方と声かけをフィードバックしております。
親御さんはお子さんにとって最も身近な大人であり、1日のうちほとんどの時間を一緒に過ごす存在です。
そのような親御さんからの声かけや接し方が変化していくことで、お子さんが主体的に考え行動する力が培われていき、お子さん方は自ら再登校を果たしています。
声かけや接し方は、脳科学と心理学に基づいた内容となっており、実践していただくことで、お子さんの自己肯定感が育ち、親子の信頼関係の構築にもつながります。
「不登校が長期化して自室に引きこもり会話もままならない」
「昔から繊細なタイプだから集団行動がこの先も難しい気がしている」
引きこもっていたお子さん、ご家庭で暴れていたお子さん、発達障害の傾向がみられたお子さんも再登校を果たしています。
スダチでは、お子さんが 自ら「学校に行きたい」と思える サポートしています。
実際に支援を受けた 90%以上のお子さんが、「学校に行くほうが楽しい!」と回答してくれました。
不登校解決に役立つ情報もたくさんお届けします。
「まずは情報だけ知りたい」という方も、お気軽にご登録ください!
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6-2.中央高等学院
中央高等学院は高卒資格の取得を目指せるフリースクールです。
特色 | 高卒卒資格の取得をサポート |
学校所在地(住所) | 〒299-5102 千葉県夷隅郡御宿町久保1528 |
費用(入学金・授業料) | 高卒資格取得コース ・入学金:49,500円 ・授業料:1科目33,000円 |
通える地域 | 東京、横浜、千葉、名古屋 |
オンラインか、通学か | オンライン、通学 |
公式HP | https://chuos.com |
中央高等学院は最短4ヶ月で高卒資格の取得を目指せるコースがあります。99%の学生が高卒資格取得に成功しているようです。
そのほか以下のコースがあり、お子さんのやりたいことから選べます。
- 大学入試の対策コース
- 介護福祉分野での就職を目指すコース
- 生きる力を身につけるライフサポートコース
6-3.トライ式高等学院
特色 | 個別カリキュラムと個別指導 |
学校所在地(住所) | 渋谷キャンパス:〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町24-1 橋本ビル3F ※全国に100校以上あり |
費用(入学金・授業料) | ・入学金:80,000円~103,000円 ・授業料:年間375,000円~811,900円 ※単位数によって変動あり |
通える地域 | 全国 |
オンラインか、通学か | オンライン、通学 |
公式HP | https://www.try-gakuin.com |
トライ式高等学院は、一人ひとりに担任がついてその人の学力や生活スタイルに合わせて、独自のカリキュラムを組んでいます。
授業は個別指導で、お子さんのペースでじっくりと学んでいけます。プロのカウンセラーも在籍しており、メンタルサポートが受けられるのもメリットでしょう。
6-4.バンタンゲームアカデミー高等部
バンタンゲームアカデミー高等部は、ゲームやアニメの制作を学べる学校です。
特色 | 現役クリエーターから学べる |
学校所在地(住所) | 東京校:〒153-0061 東京都目黒区中目黒2-10-17 |
費用(入学金・授業料) | ・入学金:100,000円 ・学費:年間1,050,000円 |
通える地域 | 東京、大阪、名古屋、福岡 |
オンラインか、通学か | 通学 |
公式HP | https://www.vantan-gamehs.com/index.php |
実際の現場でゲームやアニメ制作に関わっている、現役のクリエーターに直接指導してもらえるのが大きな魅力です。
時代の流れに合わせた表現方法を学べます。業界トップの企業とも連携しており、実際の商品化を前提として制作に携わるプロジェクトにも参加可能です。
学生のうちから実践経験を積みたい方に向いています。
6-5.おおぞら高等学院
おおぞら高等学院は体験学習に重きを置いており、屋久島で過ごす期間があるのが特徴です。
特色 | 自然に触れる体験学習 |
学校所在地(住所) | 東京キャンパス:〒160-0023 東京都新宿区西新宿8-13-6 |
費用(入学金・授業料) | ・入学金50,000円 ・施設費90,000円 ・基礎コース:年間396,000 円 ・個別指導コース:年間580,800 円 ※上記に加えて共通授業1コマ15,000円 |
通える地域 | 宮城、福島、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、長野、静岡、愛知、三重、岐阜、滋賀、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、香川、愛媛、福岡、佐賀、熊本 |
オンラインか、通学か | オンライン、通学 |
公式HP | https://www.ktc-school.com |
スクーリング期間を屋久島で過ごす取り組みがあり、豊かな自然の中でデッサンやトレッキングを通じて仲間と交流ができます。
そのほか、海外留学や協力企業との実践型ゼミなど、座学にとどまらない体験授業の受講が可能です。
自然のなかで過ごすのが好きなお子さんや、体験を通じて学びたい方におすすめです。
6-6.アイディア高等学院
アイディア高等学院では、専属のメンタルトレーナーがつき、メンタル面を鍛えることができます。
特色 | メンタルトレーナーが学校生活をサポート |
学校所在地(住所) | 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-9-10 KDC渋谷ビル1階 アイディアヒューマンサポートサービス東京本社 |
費用(入学金・授業料) | 問い合わせ |
通える地域 | 全国 |
オンラインか、通学か | オンライン、通学 |
公式HP | https://ideargakuin.jp |
メンタルトレーナーがマンツーマンで指導してくれるのが大きな特徴です。学習計画を立て、週1回のサポートにて進捗状況を確認するため、学習へのモチベーションを維持できます。
また、トップアスリートからメンタルの保ち方を教えてもらえる講義もあります。そのほか、コースも豊富に用意されておりお子さんの希望進路に合わせて選べます。
- 大学進学コース
- アニマルセラピーコース
- 起業家コース
- 動画制作者コース
- アニメ、ゲーム制作者コース
- 声優コース
7. 高校生はフリースクールに通えば不登校を解決して社会復帰できる?
大学進学やこの先の就職などのお子さんの進路を優先的に考えるのなら、フリースクールの利用はあまりおすすめできません。
その理由は、次の2つです。
- フリースクールだけでは高卒資格の取得はできない
- 一般的な大学生活・社会での生活と大きく仕様が異なる
フリースクールだけでは高卒資格の取得ができないことが大前提としてあるだけでなく、一般的な社会生活とフリースクールでの生活は大きく異なります。
一般的な大学や会社では、決められたカリキュラムや業務を毎日こなす必要があります。
また、同じ悩みを抱える人ではなく、さまざまなタイプの人と交流を持ちながら社会生活を送らなくてはなりません。
フリースクールでの生活に慣れてしまうと、お子さんが大学入学、就職したときに大きなギャップとストレスを感じ、再び不登校や引きこもりになってしまう場合もあります。
- 高校でつらい思いをした分、大学生活から楽しんでほしい
- 将来社会に出て、活躍して、幸せに生きてほしい
そのように望んでおられる場合には、不登校の根本原因を解決して、現在在籍している高校への復帰を目指すことが大切です。
8. 【高校生不登校のフリースクール以外の選択肢!】不登校を解決するためにできること
高校生のお子さんの不登校を解決するためには、フリースクール以外にもたくさんの選択肢があります。
お子さんの将来を切り開いていくために親御さんができることを4つご紹介します。
不登校の解決のために親御さんができることについては、次の記事でもお話ししています。
不登校をタイプ別に理解して、よりきめ細やかなサポートをしてみたい方は参考にしていただけると幸いです。
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8-1. 目的を明らかにしてフリースクールについて正しく理解する
フリースクールは、居場所の確保や専門サポートを受けることを目的とするなら助けになることもあります。
一方で、高卒資格を得て、この先社会で幸せな生活を送って欲しい場合には、おすすめできません。
フリースクールの利用を検討されているときは、一度お子さんと今後についてじっくり話し合うことが大切です。
- とにかく今は安心できる居場所が欲しい
- 専門家のサポートを受けながら生活したい
- 高卒資格を取って大学に進学したい、大学から復学したい
- 将来就職して仕事をしたい
お子さんが目指す未来に合わせて、フリースクールに通うべきか、他の選択肢を利用すべきか考えましょう。
8-2. 不登校からの復帰を支援する専門機関に相談する
不登校の支援を行っているのはフリースクールだけではありません。
複数の専門職種や機関が不登校のお子さんをサポートしています。
- スダチのような不登校解決に向けた支援を提供する機関
- スクールカウンセラー
- スクールソーシャルワーカー
- 不登校相談会
- 教育支援センター(適応指導教室)
それぞれ不登校改善の方法が異なるため、納得のいく支援を行っている機関に相談するようにしましょう。
スダチではお子さんの不登校解決に向けた支援を提供しています。
2023年4月時点で400名以上のお子さんを、平均3週間で再登校に導いております。
不登校の根本原因を解決しているため、お子さんは主体的に再登校して、今では楽しんで学校生活を送っていらっしゃいます。
スダチの支援は、次の2つが大きな特徴です。
- 正しい親子関係を築くことができる
- お子さんの自己肯定感が育つ
不登校の解決だけでなく、「家族で過ごす時間が楽しくなった」「子どもが目標を作り、さまざまなことを主体的に努力するようになった」というお声もいただいております。
お子さんをつらい気持ちから救ってあげて、この先お子さんらしい姿で社会生活を送って欲しいときには、ぜひ一度ご相談ください。
無料相談は、1対1のオンラインで顔出しも不要です。お子さんの現状をお聞かせください。
不登校解決に向けたお子さんとの関わり方や声かけをアドバイスさせていただきます。
8-3. 接し方を工夫して子どもの自己肯定感を育てる
不登校のお子さんは自己肯定感が下がりきっています。学校に戻ろうとする意欲も湧かない状態です。
自己肯定感は問題を解決したり、新しい挑戦をしたりする意欲の素となります。お子さんの自己肯定感を育てることにより、「学校へ行ってみようかな」という気持ちが生まれます。
次のことを意識してお子さんの自己肯定感を育てましょう。
- お子さんが行動したことに目を向けてたくさん褒める
- ダメなことはダメだと毅然とした態度で教える
努力をたくさん褒めてくれて、正しいことを教えてくれる親御さんのことをお子さんは信頼するようになります。
信頼できる親御さんからたくさん褒められることにより、お子さんの自己肯定感がどんどん育ちます。
- 自分がどんな状態のときも親は愛してくれる
- 間違いは悪いことではなく、1つずつ覚えていけばいい
- いろんなことに挑戦して力を伸ばしていきたい
そのような気持ちが生まれて、お子さんが再登校へと前進できるようになります。
8-4. 自宅学習しやすい環境を整える
不登校が長引くほど学習が遅れてしまうことがあります。
再登校する際、スムーズに授業へついていけるようにするためにも、自宅学習しやすい環境を整えましょう。
自宅学習を促す際には、次のポイントを意識してみてください。
- 親子ともにデジタル機器の使用を制限する
- 早寝早起きをして生活習慣を整える
まずはデジタル機器に時間を奪われないように、使用時間を決めるなどして制限します。
親御さんも一緒に取り組むことで「なんで自分だけ」とお子さんが不満を抱くこともありません。お子さんにかけられる時間も今までより多く確保できます。
時間的な余裕があれば、今まで見えなかったお子さんの感情や行動が見えやすくなり、親子関係の改善もしやすくなるでしょう。
また、デジタル機器は脳への刺激が強く、寝る時間になってもネットサーフィンをしてしまうなど生活習慣に悪影響を与えることがあります。
スマートフォンなどの使用を制限するだけでも、お子さんの生活習慣が整いやすくなるでしょう。
生活習慣を整えると無理なく朝しっかりと起きられるようになり、
- 寝坊ばかりで学校に行けない
- 朝起こしに行くと嫌がられ雰囲気が悪いまま1日が始まる
- 1日中疲れており勉強する意欲が沸かない
といった状態を抜け出せます。
学習への意欲をさらに高める方法として、次のことが大切です。
- 親御さん自身も仕事や勉強を楽しむ姿を見せる
- 勉強の大切さを教える
お子さんは親御さんからさまざまなことを学んでいます。
親御さん自身が仕事で努力する姿や仕事に関連した勉強に取り組む姿を見せることで、お子さんは「自分も頑張ってみようかな」と思うことができるでしょう。
また「勉強の大切さ」についても教えてあげましょう。
現状の日本は学歴社会のため、勉強しないままでいると将来お子さんが夢をあきらめなくてはならない場面に遭遇することもあります。
お子さんのことが大切だからこそ、勉強は大切なことだと教えたい旨を伝えましょう。
「勉強しなさい」というのではなく、お子さんが主体的に勉強したくなるような環境づくりが大切です。
9. 高校生の子どもが不登校になったときに抱えるよくある悩み
9-1. フリースクールの選び方は?
フリースクールを選ぶときには、次のポイントを意識しましょう。
- 複数のフリースクールを公式サイトや資料で比較する
- 施設スタッフとの面談や見学で雰囲気を確認する
- お子さんに合っているか、気に入っているかを確認する
複数のフリースクールを比較する際には、
- 活動内容がフリースクールを利用する目的に合っているか
- 道などがわかりやすく、無理なくお子さんが通えるか
- 費用が予算内であるか
などをチェックすると良いでしょう。
9-2. フリースクールはやばいと聞いたのですが、本当ですか?
フリースクールの雰囲気や活動内容が、お子さんに合っていない場合には「やばい」と感じることもあるかもしれません。
フリースクールは法律で規定されておらず、NPO法人などが独自に運用しているため、スクールごとに雰囲気や活動内容が大きく異なります。
だからこそ、フリースクールについて正しく理解し、複数のフリースクールを比較したり実際に足を運んだりして確認することが大切です。
また、カウンセリングが受けられることを謳っている場合でも、カウンセラーの資格を取得していない人が行っていることもあります。
表面的な言葉に惑わされず、見学や説明会に参加をしてから検討しましょう。
9-3. 無料のフリースクールはありますか?
残念ながら、完全無料で利用できるフリースクールはありません。
体験期間など、一部無料で過ごせるケースはあるので、スクール選びの際は活用すると良いでしょう。
9-4. フリースクールの問題点は?
高校生の場合には、
- 単位が取れず高卒資格が得られない
- 復学が難しくなることがある
の2つがフリースクールの問題点です。
高卒資格を取得したい場合には、通信制高校に編入したり、今の高校に復学したりして、単位を取れる状態にすることが大切です。
また、フリースクールに通ってから復学を目指すと、フリースクールと高校の2つに慣れる必要があり、お子さんの負担が大きくなってしまいます。
お子さんに負担なく復学を目指したいときには、スダチなどの不登校を支援する専門機関の力を借りながら、通っている高校への復学を目指しましょう。
10. まとめ
高校生は進学か就職かの選択が分かれる時期であり、その選択がお子さんの将来を大きく左右することもあります。
だからこそ親御さんは、お子さんの将来を不安に思いつらい気持ちでいっぱいかもしれません。
しかし不登校は、お子さんと親御さんにとって大切な人生の通過点でもあります。
- 親子の信頼関係を深めながら不登校を乗り越えて家族の絆が強くなった
- 不登校を主体的に乗り越えたことが大きな自信になり子どもがさまざまなことに挑戦するようになった
スダチでは、上記のように不登校がお子さんや家族にとって大きな転機となった事例をたくさん見てきました。
不登校を根本的に解決し、今の学校へ復帰することは、お子さんがこれから社会に出て活躍し幸せに生きていくための一つの通過点です。
親御さん一人で悩まずにスダチと一緒に前進していただけたら幸いです。
スダチではお子さんやご家庭の現状をお伺いし、今必要なお子さんへの接し方や声かけをお伝えしています。
現状を誰かに聞いてもらうだけでも気持ちが楽になるはずです。
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