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フリースクールを徹底解説!不登校の子どもが通うときのメリット、かかる費用、選び方【おすすめフリースクール10選】

2023.06.01

「子どもが不登校になってしまったら、フリースクールに通わせるべき?」
「フリースクールはどんなどころ?不登校解決につながるの?」

 

お子さんが不登校になったとき、お子さんのことを大切に思うからこそ、社会とのつながりを保てる場所のフリースクールを検討するかもしれません。フリースクールは、好きな時に行ける場合が多く遅刻や早退にも寛大です。勉強時間も少ないので不登校のお子さんがストレスなく過ごせる場所です。

 

その反面、フリースクールの自由な環境に慣れてしまうと元の学校に戻る際のハードルが上がってしまうことも知っておかなければいけません。

 

こちらの記事では、フリースクールがどのような場所なのか詳しく解説します。費用や通うメリット、おすすめのフリースクール10選を紹介しますので、フリースクール選びの参考になれば幸いです。 

再登校に導くサービスを提供する小川涼太郎監修のもと、お話しする内容は次のとおりです。

 

記事を読むとわかること

  • フリースクールとは|不登校のときに知るべき特徴
  • フリースクールの種類・特徴は7つ
  • 不登校の子どもがフリースクールに通うメリット
  • フリースクールスクールに通うデメリット
  • フリースクールへ通う子どものその後の進路
  • フリースクールの選ぶ時に重視すること
  • おすすめのフリースクール10選
  • 子どもが不登校のときの相談先

 

本記事で紹介しているフリースクール10選は、以下の通りです。

  特徴 対象年齢 費用感 支援形式
スダチ 平均3週間で不登校を根本解決する支援を提供 小学生

高校生

無料相談実施中 オンライン
のびーくフリースクール 体験を通し子どもの力を引き出す 小学生

中学生

週2コース44,000円〜 通学
国際高等学院 通信制高校卒業、留学などお子さんに合わせてサポート 中学生

高校生

2Dayコース月額41,500円〜 通学
星槎ジュニアスクールPAL立川 年に4回子どもが在籍する学校に訪問し連携 小学生

中学生

年間授業料:240,000円 通学
東京未来大学みらいフリースクール 同系列の通信制高校の入学までサポート 小学校4年生~中学校3年生 1DAYコース24,000円〜 通学

Woodsふくろうの部屋

子ども1~2人に1人のスタッフが就く 小学生

中学生

ゆうがた週1コマコース5,500円〜 通学
東京大志学園 集団学習・自主学習を取り入れている 小学生

中学生

月額30,000円〜 通学、オンライン、家庭訪問
恵友学園 音楽・美術・空手に力を入れている 小学生

中学生

高校生

月額38,000円〜 通学
志成館高等学院 高卒資格取得や大学進学をサポート 高校生 月額39,000円 通学
ヒューマンスクール“人域き”大森 介護施設や学童施設との交流がある 小学生

中学生

高校生

月額30,000円 オンライン

 

フリースクールに通うべきか迷われている親御さんの、検討材料となりましたら幸いです。


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目次

1. フリースクールとは|検討時に知っておくべき特徴

 

不登校になると、家から出る機会が少なくなっていきます。社会とのつながりを保ちたいと考えフリースクールを検討されるかもしれません。「フリースクール」は、不登校のお子さんでもストレスが少なく通える施設です。

 

ここでは、フリースクールがどんなところなのかを詳しく解説します。

 

1-1. フリースクールの定義|不登校児のための民間運営施設

 

フリースクールは、文部科学省によって以下のように定義されています。

 

一般に、不登校の子供に対し、学習活動、教育相談、体験活動などの活動を行っている民間の施設

参考:文部科学省「フリースクール・不登校に対する取組

 

不登校のお子さんの多くは、学校に居場所がないと感じています。フリースクールは、お子さんの個性を大切にし、伸び伸びと過ごせるような居場所を提供しています。

課外学習や個別指導学習を通して、お子さんを支えているのが特徴です。

 

ただし、フリースクールは一般的な学校とは異なり、民間団体が運営しています。文部科学省が提示している学習指導要領に準拠する必要もないので、活動内容や規模などはフリースクールによって異なります。

 

事前にフリースクールの特色やどのような活動をしているか調べておくことが大切です。

 

1-2. フリースクールの数と増加している背景

 

出典:文部科学省「令和5年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果

 

文部科学省の調査によると、不登校児童生徒数は11年連続で増加していて、令和5年度は346,482人の児童生徒が不登校だとわかります。1000人当たりの児童生徒数の数は、中学生では67.1%、小学生は21.4%です。

不登校の児童生徒が増えていることから、フリースクールの数も年々増加しています。

 

文部科学省と独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)の調査結果によると、全国に存在するフリースクールの数は次の通りです。

小学生・中学生を支援するフリースクール 474
高校生を支援するフリースクール(サポート校) 569
合計 1,043

 

そのうち、調査の協力を得られた392校に通うお子さんの数は約4,200名でした。

平均してみると1校あたり10名のお子さんが通っていることになります。

 

平均値から計算してみると、全国で約10,430名のお子さんがフリースクールに通っていると判断できます。

小学校・中学校・高校生における不登校児童の統計人数は346,482人なので、約30人に1人がフリースクールに通っている現状です。

出典:文部科学省「不登校児童生徒の実態調査結果/令和3年10月

 

しかし、文部科学省の調査ではフリースクールなどの民間施設を利用している不登校児童は約11%でした。不登校の支援を受けられずに困っているご家族は少なくないようです

 

出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)「フリースクール・サポート校等における進路指導・キャリアガイダンスに関する調査結果」

 

 

1-3. フリースクールの入学条件

 

フリースクールには入学条件は、以下の通りです。

  • 通学できる場所に住んでいること
  • 対象年齢であること

 

入学に際して重要なのは年齢だけで、誰でも受け入れてくれるのがフリースクールの特徴です。対象年齢はフリースクールごとに異なるため、お子さんの年齢に対応しているスクールを探すようにしましょう。

 

フリースクールは民間施設のため、特別な卒業資格は取得できません。そのため、元々通っている小学校・中学校に籍を置いたまま、日中は学校ではなくフリースクールに通うことになります。卒業資格は元々通っていた小学校・中学校から得られます。

 

高校生の場合は、高卒の資格の取得を目指せる通信制高校に通いながら、通信制高校の卒業をサポートする「通信制サポート校」を併用するのが一般的です。

この通信制サポート校が高校生に向けたフリースクールとなります。

 

小学生が通えるフリースクールについては、こちらの記事で解説しています。

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お子さんが高校生の場合には、こちらの記事が参考になるかと思います。

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1-4. フリースクールにかかる料金相場|入会金と会費・授業料

 

文部科学省が実施した調査によると、フリースクールの料金相場は次の通り。

  • 入会金:53,000円
  • 会費・授業料:月33,000円

 

ただし、こちらは月単位で料金を徴収している団体での結果です。フリースクールによっては、通学時にその都度支払いしているケースもあります。

フリースクールによって大きく費用の変動があるため、料金の分布表も掲載します。参考にしていただけたら幸いです。

 

■入会金における分布

区分 団体・施設数 実施率(%)
~5,000円 27 13.9%
5,001~10,000円 36 18.6%
10,001~30,000円 61 31.4%
30,001~50,000円 35 18.0%
50,001~100,000円 11 5.7%
100,001円以上 24 12.4%

 

■会費における分布

区分 団体・施設数 実施率(%)
~5,000円 25 9.5%
5,001~10,000円 15 5.7%
10,001~30,000円 100 38.2%
30,001~50,000円 95 36.3%
50,001円以上 27 10.3%

引用元:文部科学省「小・中学校に通っていない義務教育段階の子供が通う 民間の団体・施設に関する調査の結果(概要)」

1-5. フリースクールの助成金制度

 

フリースクールに通う場合、毎月費用が発生します。ご家庭によっては、費用面でフリースクールへの通学を諦めることもあるでしょう。

フリースクールは公的な学校ではないため、一般的な学校に利用できる「就学支援金制度」は対象外です。

 

公的な支援は、都道府県によっては用意している場合があります。

例えば、2024年から東京都がフリースクール等利用者支援を開始しました。フリースクール利用者に月2万円を上限とした支援を行うというもので、それ以外の市町村でも助成金が始まっています。

 

助成金を行っている市町村の例をあげると、以下の通りです。

 

対象の市町村 助成金内容
東京都 ・東京都在住で理由があり学校に行けない児童生徒

・上限月2万円の補助金

埼玉県吉川市 ・吉川市在住の児童生徒

・フリースクール費用の3分の1を市が負担する

神奈川県鎌倉市 ・鎌倉市在住の児童生徒

・フリースクール費用の3分の1を市が負担する

茨城県 ・県の教育委員会が指定したフリースクールを利用した場合

・上限15,000円で利用料金の2分の1の補助金が貰える

滋賀県 草津市 ・草津市が指定したフリースクールを利用した場合

・上限4万円の補助金が貰える

 

今後、都道府県や市町村などで同様の助成金が増えていくことが考えられるため、フリースクールを利用する場合は一度市町村の役所にて確認をしてみましょう。

また、市や県が運営している教育支援センターは無料で利用できます。金銭面での不安があるご家庭は参考にしてみてください。

 

1-6. フリースクールの授業内容カリキュラム

 

フリースクールは、文部科学省が出している学習指導要領に準拠する必要がないため、独自の学習内容・カリキュラムを提供しています。

 

課外学習を中心として、友人たちとのコミュニケーションを取ることを最優先にしているフリースクールもあれば、お子さんがやりたいことを自由に決められて、読書やゲームを楽しむようなフリースクールもあります。

 

もちろん、学習に力を入れているフリースクールもありますが、稀です。

多くのフリースクールは、傷ついた子どもたちの居場所となることを目指しています。

 

授業内容と特色はスクールによりさまざまですが、文部科学省の調査によると、次の活動を実施するスクールが多いようです。

区分 団体・施設数 実施率(%)
個別の学習支援 299 85.2%
授業形式(講義形式)による学習支援 115 32.8%
社会体験(見学・職場体験など) 212 60.4%
自然体験(自然観察・農業体験など) 223 63.5%
調理体験(昼食作りなど) 226 64.4%
芸術活動(音楽・美術・工芸など) 208 59.3%
スポーツ 232 66.1%
宿泊体験 122 34.8%
子供たちによるミーティング 144 41.0%
学習成果、演奏や作品などの発表会 102 29.1%
相談・カウンセリング 289 82.3%
家庭への訪問 143 40.7%
その他特色ある活動 94 26.8%

引用:文部科学省「民間の団体・施設との連携等に関する実態調査

 

フリースクールでは、個別学習・体験型学習・スポーツなどを主に行っていることがわかります。また、相談やカウンセリングに力を入れ、お子さんの心の回復に努めているフリースクールも多いようです。

 

1-7. フリースクールの出席認定について

 

2017年に施行された「教育機会確保法」によって、フリースクールなどの民間運営の施設であっても、学習環境が整っていれば、フリースクールへの出席が学校の出席扱いになると定められました。

学校に相談し、校長から許可をもらえた場合に限りますが、フリースクールを利用して出席扱いにしてもらっているお子さんは増加傾向です。

 

ここでは、フリースクールの出席認定について詳しく解説します。

 

1-7-1. 小学生・中学生の場合

 

小学校・中学校の場合、学校と連携すればフリースクールへの出席が、学校の出席扱いになります。フリースクールでの学習内容がわかる資料を作成してもらい、学校側に提出して判断してもらう形です。

 

中学生の場合、出席日数が多くなってしまうと高校入試の選択肢が狭まります。全日制の公立高校の場合、年間の欠席日数が30日を超えると審議の対象となります。

これは、お子さんの内申点とテストの点数が高得点で、本来合格であっても、欠席日数が原因で不合格になる可能性もあるということです。

 

そこで、フリースクールに通うことで学校の出席日数を確保したいと考えるかもしれません。

ただここで気を付けなければいけないのが、出席扱いになったとしても、学校の授業とテストを受けていないと、内申点は0点になってしまいます。

公立高校は内申点(通知表を点数化したもの)と当日のテストの点数の合計で合否が決まりますので、出席日数を確保できても受験自体が不利であることは変わりません。

 

お子さんの将来を考え、いつか元の学校に戻ってもらいたい、全日制の高校に通ってほしいという気持ちがあるならば、フリースクールよりも先に不登校解決を目指しましょう。

お子さんの将来の選択肢を広げる結果につながります。

 

1-7-2. 高校生の場合

 

高校生の場合、フリースクールに通っても高校の出席扱いにはなりません。

高校は義務教育ではないので欠席が多いと進級や卒業ができなくなります。多くの高校で「年間の3分の2の出席」が進級の条件となっています。

 

そこで高校生で不登校になったお子さんは、年間4日程度の登校となる通信制高校に転入するケースが多いです。通信制高校は、自学自習が基本となるため、学習を思うように進められないお子さんも多いです。

 

そこで通信制高校の勉強をサポートするために「通信制サポート校」を併用するケースが多く見られます。この通信制サポート校は、高校生用のフリースクールとなります。

ちなみに、大学受験には高校の出席日数は関係ありません。そのため、高校生の場合は出席日数が多くても受験に影響することはありません。

 

1-8. サポート校・適応指導教室・通信制高校・オルタナティブスクール・学校との違い

 

フリースクールについて調べていると、前述の「通信制サポート校」や、「適応指導教室」「通信制高校」「オルタナティブスクール」というキーワードを目にします

フリースクールと一般的な学校との違いだけでなく、それぞれの学校との違いも解説しますので、フリースクールをご検討される際にご活用いただけたら幸いです。

 

学校名 特徴 フリースクールとの違い
通信制サポート校 ・高校生のフリースクールは一般的に通信制サポート校と呼ばれているためフリースクールの別名

・学校法人ではなく、学習塾や予備校などが運営しているケースがサポート校と呼ばれることもある

・フリースクールは小中学生が対象、通信制サポート校は高校生が対象となる
適応指導教室(教育相談センター) ・文部科学省が設立した公立のフリースクール

・学校復帰を目的として、学習支援、生活リズム改善、カウンセリングなどを行う

・最近は「教育相談センター」と名称が変わった

・無料で利用できる

・フリースクールは自由度が高いところ、1日のカリキュラムが決められている

・設立していない自治体もあるため近場にない可能性がある

通信制高校 ・通学せずに在籍できる高校で、高卒資格も取れる ・高校生で不登校になったお子さんのほとんどが通信制高校を利用する

・入学資格として「中学校卒業見込者」「中学校卒業者」「通信制高校在籍者」などの制限があるケースもある

・フリースクールは高校生だけでなく、小中学生も通えるものがある

・卒業資格の取得を目的としていないため、卒業しても資格は取れない

オルタナティブスクール ・モンテッソーリ教育など文科省が定めた教育方針以外の、ヨーロッパやアメリカの哲学的思想の教育方針を取り入れたスクール

・日本において明確な定義がなく、フリースクールとして捉えられることが多い

・不登校の子どものための居場所として運営するスクールもあれば、不登校ではなくても教育理念に共感した子どもが通うスクールもある

・フリースクールと区別されることもあれば、されないこともある

一般的な学校 ・学校教育法で認められている学校 ・カリキュラムや学習内容が定められている

・フリースクールは学校教育法で認められていない

・フリースクールのカリキュラムは自由

 

通信制高校については次の記事で詳しく解説しています。

卒業資格の取得を目指される方は、選択肢の一つとなるため、詳細をご確認ください。

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1-9. フリースクール通うのがおすすめの子ども

 

フリースクールは自由な校風がゆえに、その自由な空間に慣れてしまうと元々通っていた学校が窮屈に感じてしまい、学校復帰のハードルが上がってしまいます。

いずれの場合でも、学校復帰を目指しているのであればフリースクールはおすすめできません。

 

ここでは、フリースクールが選択肢となるケースについて紹介します。

 また、フリースクールの利用が、再登校を目指す際のハードルとなる可能性について解説した章もご確認ください。

 

1-9-1.学校に通うこと、再登校を目指しておらず勉強をしたい子ども

 

フリースクールは学習支援も行っているので、「学校には通えないけれど勉強はしたい」というお子さんに向いています。

フリースクールでは無理なく勉強できるように、個別指導をするなど難易度や進めるスピードを配慮してくれることが多いです。一般的な学校のように決まった時間・場所で、決まった授業を受けるわけではないため、自分のペースで勉強に取り組めるでしょう。

 

ただ、一般的な学校の授業と大きく仕様の異なるフリースクールの環境に慣れてしまうと、学校に戻るのがさらに難しくなることもあります。

フリースクールの利用を検討する際には、これから先、再登校を目指すのかどうかを親子で話し合ってから決めましょう。

 

1-9-2.居場所がほしいと感じている子ども

 

学校には行けないけれど、社会と接点を持ちたいと考える子どもも利用しています。

フリースクールは学校に通うのが難しいお子さんの気持ちをケアしているため、「ここには私の居場所がある」と実感しやすいでしょう。

 

お子さんに無理強いはせず、したいことができる環境を提供するため、居場所を実感できず元気がなくなっているお子さんにとって、フリースクールが助けになることもあります。

 

1-9-3.同じ境遇の仲間が欲しい子ども

 

フリースクールには同じ境遇のお子さんが通っており、共感できる仲間を見つけやすいです。

学校でのつらい経験や抱えている悩みを相談しあうことで、心を許せる友人ができることもあります。

 

2. フリースクールの種類・特徴は7つ

 

フリースクールの方針はさまざまですが、主に次の7つのタイプがあります。

学校復帰を目指すつもりはなく、フリースクールを検討する際には、目的に合わせたフリースクール選びの参考としていただけたら幸いです。

 

2-1. 教室があり居場所を提供するフリースクール

 

教室があってお子さんの居場所になり、心理的安全を提供するタイプです。

心に傷を負っている場合や「自由に過ごさせてあげたい」という場合の利用に適しています。

 

学校復帰を目的としていないので、社会でのルールを守る力や社会で自立して生活する力は身に付きづらいです。

 

2-2. 専門家がサポートするフリースクール

 

カウンセラーや言語聴覚士など、専門的な資格を持つ人がサポートしてくれるタイプです。

たとえば、不登校になって塞ぎ込んでしまったお子さんに対し、カウンセリングで支援し、自信を取り戻してもらうことを目的としています。

 

お子さんが抱えている問題に合わせて、適切な専門的支援が受けられる学校を選ぶ必要があります。在籍している、あるいは連携している専門家を調べるようにしましょう。

また、発達障害やLDに対応している施設もあります。

 

2-3. 医療機関と連携するフリースクール

 

病気を抱えているお子さんに対しても、医療機関と連携してサポートしてくれるタイプです。

睡眠障害で悩んでいたり、精神面でのケアが必要だったりするケースのときに安心して利用できます。

お子さんの症状に合っている医療機関と連携している施設を探すことが大切です。

 

2-4. 学校復帰を目指すフリースクール

 

学校復帰を目指しており、生活習慣の改善や学習支援を受けられるタイプです。

一般的な学校とは違う場所なので、お子さんも落ち着いて集団生活に慣れやすいでしょう。

 

ただし、学校復帰を目指す場合には、フリースクールを介さない方がステップが少なくお子さんの負担になりません。

短期的にはお子さんの負担が少ないですが、学校に戻る際にお子さんの負担が増えてしまいます。

「子どもにとって本当に最適なルートなのか?」を、ご家庭内でたくさん考えてから決めることが大切です。

 

2-5. 共同生活するフリースクール

 

他のお子さんと一緒に生活して、生活リズムを整えたり家事を覚えたりできるタイプです。

生活する基礎的な力が身につくため、昼夜逆転していたり、ゲームやスマホに依存しているときに利用を検討できます。

集団行動を身につけられるのも利点でしょう。

 

2-6. 自宅でサポートを受けるフリースクール

 

学校に通学せず、自宅にて支援を受けられるタイプです。家から出ることが難しいお子さんでも、安心して過ごせる自宅で落ち着いて支援を受けられます。

支援員が自宅訪問するものと、オンラインによる支援の2パターンがあります。

 

オンラインの場合には学校の所在地にかかわらず利用できるのが魅力です。

しかし、オンラインだと外出する機会がなくなってしまうため、そのまま引きこもりにならないよう注意が必要です。

 

自宅で学習面でのサポートを受け、授業の遅れを取り戻したい場合には通信制教育が役立つこともあります。

小学生が利用できる通信制教育については、次の記事でお話ししています。

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2-7. 総合教育をするフリースクール

 

義務教育の内容だけでなく、社会生活を送るために必要な能力を身につけることを目的としているタイプです。

たとえば、自分で考えて行動したり、自分の意見を他者にわかりやすく伝えたりする能力を高めるなどを目的としています。

 

ディスカッションやディベートなどがカリキュラムに盛り込まれているケースが多いです。

お子さんの社会の中で生きていく力を伸ばしたい場合に向いています。

 

3. 不登校の子どもがフリースクールに通うメリット

 

お子さんがフリースクールに通うメリットは、社会の中に居場所ができることという側面が大きいです。

ここでは、不登校のお子さんがフリースクールに通うことで得られるメリットを紹介します。

 

3-1.居場所ができ家族以外と交流を持てる

 

フリースクールは一般的な学校と比べて、心のケアがきめ細やかなことが多く、お子さんと同じ境遇の仲間もいます。お子さんが無理に周囲と合わせようとしなくても、居場所を作りやすいのです。

家族以外の人と交流を持ちやすく、社会の中に居場所ができることはメリットといえます。

 

3-2.好きな時に通えて好きなことをして過ごせる

 

スクールの方針にもよりますが、多くのフリースクールではお子さんが好きなタイミングで通い、好きなことをしながら過ごせます。

  • 「週5日通うのは難しいけど週2日なら楽しんで通える」
  • 「ゲームをしたり、漫画を読んだり好きなことをして過ごせる」

上記のとおり、好きなときに通えて、自由に過ごせるフリースクールも多いです。

お子さんの今の心境、状況に合わせて、お子さんが無理なく所属できる社会で過ごして欲しい場合にはメリットです。

 

3-3.出席扱いとして認められることがある

 

お子さんが通っている学校の校長先生が認めた場合、フリースクールの出席が学校での出席日数としてカウントされることがあります。

 

出席として認められるかどうかは、

  • 保護者と学校間で十分な連携が取れているか
  • 教育課程にふさわしい学習内容になっているか
  • 学習の評価を適切に行っているか

などが基準となっています。

参考:文部科学省「(別記1)義務教育段階の不登校児童生徒が学校外の公的機関や民間施設において相談・指導を受けている場合の指導要録上の出欠の取扱いについて

 

ただし、すべてのフリースクールが出席扱いとして認められるわけではありません。ある程度実績があるフリースクールを選んで、通う前に担任の先生や校長先生に相談しておきましょう。

 

また、出席扱いになったからといって、中学生のお子さんの受験が有利になるわけではありません。学校に通わなければ内申点(通知表を点数化したもの)は低くなってしまうため、高校受験は不利のままです。

お子さんの受験のことを考えるのであれば、不登校を解決して学校復帰を目指すことをおすすめします。

 

4.フリースクールスクールに通うデメリット

 

フリースクールを利用するデメリットは、再登校して社会の中で生活することを目指す際に一つのハードルを作ってしまうことです。

デメリットの詳細も解説させていただきます。

 

4-1.学校復帰や社会復帰には向かない

 

フリースクールは学校復帰や社会復帰を目指したい時には、あまり向きません。

好きな時に通えたり好きなことをして過ごせたりするフリースクールの環境は、一般的な学校生活と大きく異なります。

フリースクールで楽しく過ごせていても、いざ学校復帰しようとすると、環境の変化がお子さんにとって負担となってしまうのです。

 

そのため、フリースクールを間に挟むよりも、直接、通っている学校に慣れることを目指す方がお子さんへの負担が少ない場合もあります。

もしお子さんに再登校する意思があったり、親御さんが「再登校してほしい」と感じたりしている時には、フリースクールの利用はおすすめできません。

 

フリースクールと再登校については、次の記事でもお話ししています。

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4-2. 高卒認定は取得できないので、学歴が中卒になる

 

お子さんが高校生でフリースクールを利用する場合、フリースクールに通っても高卒資格を取れないので、最終学歴が中卒になってしまいます。

 

高卒資格を取得したい時には、

  • 専門機関のサポートを受けて再登校する
  • 別途で高卒認定試験を受ける
  • 定時制高校、通信制高校を併用する

などの対応が必要になります。

 

ただ、通信制高校などの併用は、それぞれの環境に慣れる必要があり、お子さんへの負担も大きくなります。

高卒資格の取得を目指すなら、再登校するのが一番の近道と言えます。

 

フリースクールと高卒資格やお子さんの今後の進路について知りたい方は、次の記事も参考になさってください。

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4-3. 将来的に支払う費用が高額

 

フリースクールの費用相場は、月33,000円であることを紹介しました。

月額で見るとどうにか通えそうな金額かもしれません。しかし、フリースクールに通う場合、その自由さから元の学校に戻るのが難しくなってしまいます。どうしても長期的に通うことを視野に入れておかなければなりません。

 

ここでは、1年間に支払う金額の総額をフリースクールとスダチで比較してみました。

スダチ フリースクール
総額30〜50万円 総額:133万円前後

 

(内訳)

・フリースクールの利用料総額:53万円

 L入学金:5万円
 L授業料:36万円
 L施設維持費:12万円

・学習支援の利用料総額:80万円

 L入塾金:2万円
 L授業料:78万円/週5日利用

 

フリースクールでは、学習時間が1〜2時間程度となることが多いです。しかも「自分で用意したテキストを進める」という自習形式が一般的です。

そのため、フリースクールだけで学力を維持するのは難しく、学習塾のような学習支援を受けなければなりません。

 

フリースクールの費用に学習支援の費用をプラスすると、1年間で133万円です。長期的に通うことになり、3年間通うとなると400万円近くの費用がかかってしまいます。

さらにフリースクールの生活になれてしまうと、この先もお子さんが無理なく過ごせる居場所を提供し続けなくてはなりません。将来的にかかる家計の負担は非常に大きなものとなります。

 

一方スダチなどの再登校へ導く支援機関であれば、お子さんが再登校を果たしたらこの先特別な支援は必要ありません。一時的に支払う金額が大きいかもしれませんが、この先1年間の総額で比較をしても、フリースクールの方が大きな負担があるとわかります。

 

5. フリースクールへ通う子どものその後の進路

 

フリースクールに通う際の、その先の進路についても確認しておきましょう。

 

5-1. 出席日数の扱いと学校復帰に関する進路

 

前項にて、お子さんが在籍している学校から許可を受けると、フリースクールでの出席が学校の出席日数として認められることを説明いたしました。

ただし、学校での出席日数として認められるからといって、その後学校復帰へ進むお子さんは少ないことが現実です。

 

福岡市が97名の不登校だった生徒に実施したアンケート調査によると、生徒が学校復帰した主な理由の中に、「フリースクールの利用がきっかけとなった」という回答は見られませんでした。

フリースクールの方針によっては、学校復帰への助けとなるスクールも中にはあるかもしれません。

しかし、不登校のお子さんにとって居心地の良いフリースクールがほとんどであるため、「つらい思いをして居場所を感じられない学校へ戻りたくない」と考えるお子さんが多いかもしれません。

参照・参考:福岡市|本市独自の調査・分析

 

5-2. 卒業後の進路

 

フリースクールを卒業した後の進路については、複数の選択肢があります。

  • 在籍している一般的な学校に戻る
  • 編入・転校で一般的な学校に通う
  • 専門学校に入学する
  • 通信制の学校に入る
  • 職業訓練を受けて就職する
  • 留学する

 

最も多いのは通信制の学校に入り、高卒資格やその他就職に生かせる資格を取得するルートです。

また、大学受験では、出席日数が加味されません。

そのため、高卒資格を取得すればどのような大学も目指せます。

 

しかし不登校の根本原因を解決しないままだと、さまざまな人と交流を持つ大学生活や、その後の就職において、ストレスを抱えた際、再び不登校や引きこもりとなってしまうケースもあります。

フリースクールに通った場合でも、不登校となった根本原因の解決に向けて行動していくことが大切です。

 

お子さんが不登校の際の進学については以下の記事でも解説しています。

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6.フリースクールの選ぶ時に重視すること

 

フリースクールを選ぶ際に意識していただきたいポイントをまとめました。

 

6-1. 通学しやすいか

 

家から学校まで通いやすいかを確認しましょう。

入学したのに通学が負担になり通えなくなってしまうのはもったいないことです。

 

距離だけでなく、以下の点について実際に通学路を歩いて確認してみましょう。

  • 道順が覚えやすいか
  • 歩く道は危険が少ないか
  • 電車やバスの乗り換えは少ないか

 

距離が近くても道順が複雑だと、通い始める時に覚えるのが大変です。

また、通学路が狭い路地で街灯が少ない場合には、冬場の夕方など暗くなる時に、危険な目にあってしまうこともあります。

歩道がなく車の通行量が多い道路なども同様です。

 

公共交通機関を使う場合には、乗り換えの待ち時間や煩雑さも考慮すると良いでしょう。

 

6-2. 方針が合っているか

 

居場所の確保や生活習慣の改善などの目的が、そのフリースクールに通うことで叶うかを考えましょう。

ご家庭で定めている目的とスクールの方針が合っていないと、そもそも通う意味がなくなってしまいます。

 

また、お子さんのメンタルケアなどの十分なサポートが受けられるかにも注目するのがおすすめです。

学校でつらい思いをしたからこそ、お子さんの心は不安定な場合が多いです。

お子さんのつらい気持ちを解消できるのか、またストレスを乗り越えられるようなメンタルのサポートもしてくれるのかも確認しましょう。

 

6-3. 子どもにとって居心地が良いか

 

通いやすさやスクールの方針が良くても、周囲の雰囲気に馴染めないとお子さんがつらい思いをしてしまいます。

親御さんが「ここに通わせてあげたいな」と思った場合は、お子さんの意思も確認しましょう。

お子さんの主体性を大切にしながら、相性の良いスクールを探してみてください。

 

7. おすすめのフリースクール10選【一覧比較表あり】費用、特徴、対象年齢を解説

 

ここからは、「学校復帰を目指しておらず、子どもが無理なく所属できる場所で過ごしてほしい」と考える親御さんに向けて、フリースクール10選をご紹介します。

フリースクールではありませんが、番外編としてスダチも紹介させていただきます。

スクールや進路を比較検討して選ぶ際の参考にしてください。

 

今回紹介しているフリースクール10選の一覧比較表は、以下です。

 

  特徴 対象年齢 費用感 支援形式
スダチ 平均3週間で不登校を根本解決する支援を提供 小学生〜高校生 無料相談実施中 オンライン
のびーくフリースクール 体験を通し子どもの力を引き出す 小学生、中学生 週2コース44,000円〜 通学
国際高等学院 通信制高校卒業、留学などお子さんに合わせてサポート 中学生、高校生 2Dayコース月額41,500円〜 通学
星槎ジュニアスクールPAL立川 年に4回子どもが在籍する学校に訪問し連携 小学生、中学生 年間授業料:240,000円 通学
東京未来大学みらいフリースクール 同系列の通信制高校の入学までサポート 小学校4年生~中学校3年生 1DAYコース24,000円〜 通学
Woodsふくろうの部屋 子ども1~2人に1人のスタッフが就く 小学1年生〜中学3年生 ゆうがた週1コマコース5,500円〜 通学
東京大志学園 集団学習・自主学習を取り入れている 小学生、中学生 月額30,000円〜 通学、オンライン、家庭訪問
恵友学園 音楽・美術・空手に力を入れている 小学生〜高校生 月額38,000円〜 通学
志成館高等学院 高卒資格取得や大学進学をサポート 高校生 月額39,000円 通学
ヒューマンスクール“人域き”大森 介護施設や学童施設との交流がある 小学生〜高校生 月額30,000円 オンライン

それぞれの詳細を紹介します。

 

7-1.【番外編】スダチ

 

スダチはフリースクールではありませんが、不登校のお子さんを平均3週間で再登校に導くサービスを提供しています。

学校所在地(住所) 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6丁目28番9号 東武ビル6階
費用(入学金・授業料) 無料のセミナー動画をご視聴いただいた方に無料相談を提供中
対象年齢 小学生〜高校生

※親御さんへ支援を提供

オンラインか、通学か オンライン
公式HP https://sudachi.support

 

不登校のお子さんを抱える親御さんに向けて、お子さんを再登校に導く支援を提供しています。

お子さんとは直接会わずに、親御さんから毎日お子さんの様子をヒアリングさせていただき、その時のお子さんに合わせた適切な声かけ、接し方をフィードバックしています。

 

お子さんにとって長い時間を一緒に過ごし、最も身近な存在は親御さんです。

親御さんからの接し方や声かけが変化することにより、お子さんの自己肯定感がどんどん育ち、主体的に再登校を果たすお子さんが多いです。 

実際に、2024年8月時点で1000名以上以上のお子さんが平均3週間で再登校に成功しました。そして多くのお子さんが継続的に楽しんで学校へ通っています。

 

不登校が長期化して家から出られなかったお子さん、ご家庭での暴力暴言が見られたお子さん、さまざまなご状況のお子さんが再登校を果たしました。

 

親子の信頼関係にもアプローチしている支援のため、支援を受けていただいたご家庭からは「家族で過ごす時間が楽しくなった」「親子の関係がよくなった」という声をいただきます。

 

  • 「繊細な性格の子どもだからフリースクールしか選択肢はないと思っていた」
  • 「スマホ依存で昼夜逆転していてメンタルも不安定だし学校復帰は難しそう」
  • 「発達障害の傾向があるので学校になじむのは難しそう」

 

お子さんが不登校でそのような悩みを抱えていましたら、一度スダチへ相談してみませんか?

今まで親御さんが大切に子育てされたお子さんだからこそ、今の学校への再登校や、その後社会で活躍する未来を目指せます。


スダチでは、お子さんが 自ら「学校に行きたい」と思える サポートしています。

実際に支援を受けた 90%以上のお子さんが、「学校に行くほうが楽しい!」と回答してくれました。

不登校解決に役立つ情報もたくさんお届けします。

「まずは情報だけ知りたい」という方も、お気軽にご登録ください!

\顔出し不要・1対1の無料オンライン相談はこちらから/

 ※上記ボタンから登録できない方はこちら

 

7-2.のびーくフリースクール

 

のびーくフリースクールは、お子さんの興味関心のあることを見つけられるフリースクールです。

学校所在地(住所) 〒177-0041 東京都練馬区 石神井町6-26-10
費用(入学金・授業料) ・入会金:55,000円

・年会費:26,400円

・月会費 :週5コース77,000円、週3コース55,000円、週2コース44,000円

対象年齢 小学生、中学生
オンラインか、通学か 通学
公式HP https://fs.nobiiku.com

 

料理や自然体験などを通して、お子さんの考える力や興味関心を引き出すのが特徴です。

  • 学校の授業が苦手ではあるものの、体験学習には強い興味があるお子さん
  • 意思が強く自分で決めて進んでいきたい性格のお子さん

 

このようなお子さんに向いているでしょう。

 

7-3.国際高等学院

 

国際高等学院は、通信制高校の卒業や、高卒認定の取得、留学に関するサポートを実施。

学校所在地(住所) ・草加本校:〒340-0011 埼玉県草加市栄町3-4-11 2F

・原宿本校:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2-30-9エスパティオ神宮前203

・新越谷校:〒343-0845 埼玉県越谷市南越谷1丁目16-16

費用(入学金・授業料) ・入学金:100,000円

・学費:5Dayコース51,500円、2Dayコース月額41,500円

・施設費(半期分):60,000円

・教育拡充費(半期分):18,000円

対象年齢 中学生、高校生
オンラインか、通学か 通学
公式HP http://www.kokusai-kg.jp/course3/

 

発達障害や学習障害のお子さんも受け入れており、特別支援教育に力を入れているのが特徴です。

学習は個別授業でお子さんのペースに合わせて学べます。通信制高校卒業に向けたサポート〜留学サポートなど、お子さんに合わせた支援を受けられます。

 

7-4.星槎ジュニアスクールPAL立川

 

星槎ジュニアスクールPAL立川は、在籍校との連携に重きを置いているフリースクールです。

学校所在地(住所) 〒190-0022 東京都立川市錦町6-9-5
費用(入学金・授業料) ・入学金:45,000円

・年間授業料:240,000円

対象年齢 小学生、中学生
オンラインか、通学か 通学(一部オンライン)
公式HP https://seisa.ed.jp/tach/freeschool/

 

月1回の状況報告に加えて、年に4回お子さんが在籍している学校に訪問して連携を取るのが大きな特徴です。

また同系列の星槎国際高等学校との交流もあり、60種類以上あるゼミに参加してお子さんが楽しんで取り組めることを見つけられます。

星槎国際高等学校への進学も可能です。

 

7-5.東京未来大学みらいフリースクール

 

東京未来大学みらいフリースクールでは、不登校対応カウンセリング基礎という資格を取得している職員のサポートを受けられます。

学校所在地(住所) ・綾瀬クラス:〒120-0005 東京都足立区綾瀬2丁目30−6

・六町クラス:〒121-0062 東京都足立区南花畑1丁目14−24

費用(入学金・授業料) ・入学金:50,000円

・学費:スタンダードコース月額62,000円、3DAYコース38,000円、1DAYコース24,000円

対象年齢 小学校4年生~中学校3年生
オンラインか、通学か 通学
公式HP https://www.freeschool.tokyomirai.ac.jp

 

お子さんの主体性を育むことを理念としており、お子さん自身が何を勉強するかを決められます。

また、大人数で賑やかなクラスと、少人数制の落ち着いた雰囲気のクラスがあり、お子さんが過ごしやすい環境を選べるのも嬉しいポイントです。

 

7-6.Woods(ウッズ)ふくろうの部屋

 

Woodsふくろうの部屋は、お子さん1〜2人につきスタッフが1名つく少人数制のフリースクールです。

学校所在地(住所) 〒112-0001 東京都文京区白山2丁目19−9 2F アトリエ1
費用(入学金・授業料) ・入会金:5,500円

・学費:ゆうがた週1コマコース5,500円〜、半日コース月額13,200円〜、週1回コース月額22,000円〜

対象年齢 小学1年生〜中学3年生
オンラインか、通学か 通学
公式HP https://woods-c.com/fukuro-room/

 

通う時間帯や時間割を自由に決められるのが特徴です。通う日数も半日〜最大週4日までお子さんの状態に合わせて選べます。

夕方1時間だけのコースもあり、学校の宿題へも対応しています。

 

7-7.東京大志学園

 

東京大志学園は、大まかな時間割が決められているのが特徴のフリースクールです。

学校所在地(住所) 東京本校:〒169-0075 東京都新宿区高田馬場1-16-17 4F

(全国12箇所)

費用(入学金・授業料) ・入会金:通学スタンダードプラン30,000円、オンラインスタンダードプラン30,000円

・学費:通学スタンダードプラン43,000円、オンラインスタンダードプラン30,000円

(その他コースあり)

対象年齢 小学生、中学生
オンラインか、通学か オンライン、通学、家庭訪問
公式HP https://tokyo-taishi.net

 

皆と一緒に学ぶ集団授業と自分で学ぶ自主学習の時間があり、勉強の仕方を学ぶことができます。

自主学習ではお子さんが学びたいものを自分で選べるため、主体性や興味関心を伸ばしてあげたいケースにおすすめです。

 

7-8.フリースクール恵友学園

 

恵友学園は音楽、美術、空手に力を入れているフリースクールです。

学校所在地(住所) 〒110-0015 東京都台東区東上野5-11-9 上野奉英ビル1F
費用(入学金・授業料) ・年会費:100,000円

・学費:ベーシックコース月額50,000円、シンプルコース月額38,000円

・年間活動費:ベーシックコース10,000円、シンプルコース年間活動費100,000円

対象年齢 小学生〜高校生
オンラインか、通学か 通学
公式HP https://kugakuen.com

 

座学にとどまらず芸術や空手など文化を学べるプログラムが組まれているのが特徴です。

また、クリスチャンのスタッフが多く、聖書などを通じてキリスト教に触れ、お子さんが生きる意味を見出すことをサポートしています。

 

7-9.志成館高等学院

 

志成館高等学院 は高卒資格の取得や大学進学のサポートを受けられる学校です。

学校所在地(住所) ・熊本本校:〒862-0973 熊本県熊本市中央区大江本町7-3

・八千代校:〒866-0021 熊本県八代市大手町1-59-2

費用(入学金・授業料) ・入学金:10,000円

・単位取得料:1単位10,000円

・学年費等:172,000円

・授業料:月額39,000円

対象年齢 高校生
オンラインか、通学か オンライン、通学
公式HP https://www.siseikan.net/?page_id=24

 

通常の授業に加えて、簿記・ビジネス基礎・情報処理などの就職に役立つ勉強も可能です。

自主学習できるスペースが設けられており、お子さんが自分から勉強する気持ちを大切にします。

また、授業だけでわからなかった部分については、その都度、教員に質問できる環境も整っています。

 

7-10.ヒューマンスクール“人域き”大森

 

ヒューマンスクール“人域き”大森は、地域との交流を大切にしているのが特徴です。

学校所在地(住所) 〒143-0014 東京都大田区大森中1-9-11F
費用(入学金・授業料) ・入会金:10,000円

・維持管理費:月額1,000円

・一般会員(月曜日〜金曜日):月額30,000円

対象年齢 小学生〜高校生
オンラインか、通学か 通学
公式HP https://souri-as.jimdofree.com

 

同コミュニティが運営する介護事業や学童事業との交流があり、異世代との関わりを持ちたいお子さんに向いています。

また、心理療法も扱っており、芸術や音楽を使った療法や認知行動療法などの支援も受けられます。

 

8. 子どもが不登校のときの相談先

 

フリースクール以外にも、不登校支援を行なっている施設や団体があります。

フリースクール以外の支援方法も確認し、お子さんに合わせた支援を検討しましょう。

 

8-1. スダチ

 

スダチでは、2024年8月時点で1,000名以上のお子さんを再登校に導いてきた実績があります。

不登校になったきっかけはお子さんによりさまざまですが、親御さんとお子さんが正しい親子関係を築き、お子さんの自己肯定感が満たされることで、平均3週間で再登校を果たすお子さんが多いです。

お子さんの自己肯定感を育て、主体的な再登校へと導いているのがスダチの支援となります。

実際に支援を受けた 90%以上のお子さんが、「学校に行くほうが楽しい!」と回答してくれました。

不登校解決に役立つ情報もたくさんお届けします。

「まずは情報だけ知りたい」という方も、お気軽にご登録ください!

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8-2. スクールカウンセラー

 

スクールカウンセラーは、児童生徒・保護者・教員のメンタルケアを行う職種です。

多くの学校に配属されています。

お子さんが在籍している学校にも確認してみましょう。

 

スクールカウンセラーがいない場合には、スクールソーシャルワーカーがいるかどうか聞いてみましょう。

スクールソーシャルワーカーは不登校問題はもちろん、学校内のいじめやお子さんの日常の悩みを扱う職業です。

学校の先生や親御さんなどと連携しながら、問題の解決を目指します。

 

8-3. 教育相談センター

 

教育相談センターは、教育委員会が設置している不登校支援のための公的機関です。

学校外でのサポートになりますが、不登校支援が受けられます。

多くの自治体に設置されているので、お住まいの自治体の公式サイトなどで調べてみましょう。

 

過去には適応指導教室と呼ばれていたため、古い呼称が残っているケースもあります。調べる際には、2つの呼称で調べるのがおすすめです。

 

ただし、教育相談センターが設置されていない自治体もあります。

利用できるセンターがない場合には、スダチなどのその他の支援団体の力を借りると良いでしょう。

 

不登校について相談したり、お子さんの居場所として利用したりできる施設について次の記事で紹介しています。

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9. フリースクールを検討している際によくある質問

 

フリースクールについて、親御さんが抱えがちな質問や不安とその回答を紹介します。

親御さんの不安解消につながりましたら幸いです。

 

9-1. フリースクールに通えば不登校は解決しますか?

 

結論から言うと、フリースクールで不登校は解決しません。むしろ、乗り越えなければいけないハードルが増えてしまうので、大学進学や就職の際の社会復帰が遠のいてしまうことがあります。

 

フリースクールは遅刻や早退にも寛容で、授業という概念ではないところが多いです。自分のしたいことを自分のしたいようにするという環境に慣れてしまうと、大学進学や就職の際に、大きな足かせになってしまいます。

また、不登校のお子さんがフリースクールに通うと「学校には行けていないけれど、フリースクールに通っているからいいか」と、本来向き合うべき不登校という問題から目を反らすことになります。

 

結果的に、不登校の根本原因が解決していない状態で、楽な環境へ移動する状況となるため、再び何か問題に直面したとき、フリースクールへ通えなくなってしまうリスクもあります。

 

不登校を解決するためには、お子さん自らが問題と向き合い乗り越えていかなくてはなりません。

 

9-2. 不登校ですがフリースクールに行かない選択はありですか?

 

不登校になったとき、フリースクール以外に学校復帰する選択肢もあります。

フリースクールは公的な教育機関ではないため、通わなくてはいけない場所ではありません。

 

むしろ、学校復帰には向かない機関のため、今通っている学校への復帰を目指しているご家庭はフリースクールを選択せず、再登校を支援する機関をご検討ください。

 

9-3. 無料のフリースクールはどこにありますか?

 

市町村や都道府県が運営しているフリースクールは、無料で利用できることがあります。

 

一部を紹介します。

関東 あゆみ教室(東京都小平市)

さくら教室(埼玉県熊谷市)

ゆうゆう広場(神奈川県川崎市)

関西 ココまな(大阪市岸田市)

ふれあいの杜(京都市)

ただし、近隣に住んでいることが前提になっていることもありますので、お住まいの地域で探してみてください。

 

9-4. フリースクールは文部科学省に認められているのですか?

 

文部科学省は、フリースクールや教育支援センターなどの学校外の施設で、相談や支援を受けている児童の努力を適切に評価し一定要件を満たす場合には、「出席扱い」にできるとしています。

そのため、フリースクールは不登校支援の1つとして文部科学省に認められていると言えます。

 

ただし、文部科学省は、 不登校児への支援を次のように示しています。

 

不登校児童生徒への支援は,「学校に登校する」という結果のみを目標にするのではなく,児童生徒が自らの進路を主体的に捉えて,社会的に自立することを目指す必要があること。また,児童生徒によっては,不登校の時期が休養や自分を見つめ直す等の積極的な意味を持つことがある一方で,学業の遅れや進路選択上の不利益や社会的自立へのリスクが存在することに留意すること。

引用元:文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」令和元年10月25日

 

この通り文部科学省は、不登校のお子さんに対し通常クラスへの再登校を積極的に促しているわけではありません。

通常クラスへの復帰を目指すのであれば、再登校を目的とした支援をおこなう機関を利用しましょう。

 

9-5. フリースクールの問題点はなんですか?

 

お子さんの居場所になることもありますが、学校への復帰を目指す場合にはおすすめできない点です。

フリースクールは基本的に自由に過ごせるカリキュラムであり、一般的な学校での生活に慣れるための練習はできません。

フリースクールの自由な生活に慣れると、規則的学校生活がお子さんにとって苦痛となってしまうことがあります。

 

復学を目指すならフリースクールは挟まず、そのまま復学を目指す方がお子さんの負担も少ないです。

学校への復帰を目指す際には、一度スダチへご相談いただけたら幸いです。

脳科学に基づいた視点から、お子さんを再登校へ導くために必要な支援を提供します。 

 

9-6. フリースクールは「やばい」と聞いたのですが…本当ですか?

 

フリースクールは、個人や民間企業、NPO法人によって運営されています。

設立の目的によって、規模や形態、活動内容はさまざまです。

 

さまざまな特色だからこそ、お子さんと合わない場合には、そのように感じられることがあるかもしれません。

また、スクールによっては、カウンセリングも心理士などの資格を有した人ではなく、資格のない学園長などが行うケースもあります。

フリースクールを利用検討する際は、スクールの特色を理解し、支援がどのように行われているのかを把握しておくようにしましょう。

 

9-7. 適応指導教室とはなんですか?

 

現在の教育相談センターのことです。

教育委員会が不登校児のために設置している公的なフリースクールで、次の支援を受けられます。

  • カウンセリング
  • グループ面接などの教育相談活動
  • グループ活動
    →宿泊キャンプ、ボランティア活動、手芸調理実習、ゲームなど

 

利用する場合には、お住まいの地域の適応指導教室を調べましょう。

 

10.まとめ

 

フリースクールは不登校のお子さんを支援する施設であり、入学条件は特にないので誰でも利用できます。

お子さんが無理なく過ごせる居場所を提供しています。しかし、多くのフリースクールは復学を目的としていません。

復学を目指すのであれば、復学支援を行なっている機関の力を借りましょう。

 

スダチは、不登校の根本的な課題にアプローチしているため、サポートしたお子さん方は、主体的に学校で抱えていた問題を乗り越えて再登校を果たしています。

無料相談を実施しておりますので、一度お子さんの現状をお聞かせください。

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  • この記事を監修した人
小川 涼太郎(おがわ りょうたろう)

小川 涼太郎(おがわ りょうたろう)

不登校支援サポート スダチ 代表
株式会社スダチ 代表取締役社長

「学校へ行こうかな」を自然と引き出すサポートを展開するスダチの代表。これまでで1,000名以上のお子さんを再登校に導いてきた。

「誰もが巣立ちゆける世界を」をミッションとし、不登校の解決はそのための通過点に過ぎないと考えている。
これまで不登校の子ども達に向けたボランティア活動を通し、多くの不登校の子どもたち、保護者様と関わる。

ボランティア活動を通して、子ども達や親御さんとお話しする中で、「本当は学校に行きたい、だけど行けない。自分でも行けない理由が分からない」子ども達が多くいることを知る。

そのように苦しんでいる子ども達や親御さんを見て、「不登校で苦しむ子供たちを一人でも多く救いたい」との思いを持つようになり、不登校支援事業を立ち上げるに至る。


【著書】
不登校の9割は親が解決できる 3週間で再登校に導く5つのルールPHP研究所

【メディア露出実績】
不登校解決TV
PIVOT 公式チャンネル
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