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「子どもが不登校になってしまった…フリースクールに通わせるべき?」
「フリースクールはどんな学校?不登校解決につながるの?」
お子さんが不登校になってしまい、毎日家で過ごしているとき、フリースクールに通わせるべきか悩まれたことがあるのではないでしょうか?
フリースクールはお子さんにとって居場所となりますが、通常クラスへの再登校を目指しているのであれば通わない方が良い場合もあります。
本記事では、通常クラスへの再登校を目指す際にフリースクールをおすすめできない理由や、フリースクールの特徴、費用やその後の進学について解説します。
平均3週間で再登校に導くサービスを提供する小川涼太郎監修のもと、お話しする内容は次のとおりです。
記事を読むとわかること
- フリースクールの特徴・授業内容・費用
- フリースクールに通えば不登校は解決するのか?
- フリースクールの種類
- フリースクール卒業後の進学について
- フリースクールを選ぶ際のポイント
- 不登校の相談先
フリースクールに通うべきか迷われている際の検討材料となりましたら幸いです。
スダチでは不登校のお子さんを平均3週間で再登校に導いています。
不登校が長期化していたお子さんや、ご家庭で暴れてしまっていたお子さんもご支援させていただきましたが、みなさま不登校の根本原因を解決し今では主体的に楽しんで学校生活を送っています。
無料相談を実施しておりますので、一度お子さんの現状をお聞かせください。1対1のオンライン相談で顔出しも不要です。
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目次
1. フリースクールとは|検討時に知っておくべき特徴
フリースクールについて知っておくべきことを紹介します。
1-1. フリースクールとは|不登校児のための学校
フリースクールは、不登校のお子さんたちに学習の機会や居場所を提供する学校です。
学習だけでなく生活面のサポートや、親御さんに対するサポートを実施しているフリースクールもあります。
ただし、フリースクールは通常の学校とは異なり、民間団体が運営しています。活動内容や規模などはそれぞれ異なるので、利用を検討する場合には、事前にスクールの特色を調べることが大切です。
1-2. 全国にどのくらいある?
文部科学省と独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)の調査結果によると、全国に存在するフリースクールの数は次の通りです。
小学生・中学生を支援するフリースクール | 474 |
---|---|
高校生を支援するフリースクール(サポート校) | 569 |
合計 | 1,043 |
そのうち、調査の協力を得られた392校に通うお子さんの数は約4,200名でした。
平均してみると1校あたり10名のお子さんが通っていることになります。
平均値から計算してみると、全国で約10,430名のお子さんがフリースクールに通っていると判断できます。
小学校・中学校・高校生における不登校児童の統計人数は、約29万6,000名のため約30人に1人がフリースクールに通っている現状です。
参照:文部科学省「令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」
参照:独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)「フリースクール・サポート校等における進路指導・キャリアガイダンスに関する調査結果」
参照:文部科学省「小・中学校に通っていない義務教育段階の子供が通う 民間の団体・施設に関する調査の結果(概要)」
1-3. 【フリースクールは誰でも入れる?】入学条件と授業カリキュラム
フリースクールには入学条件がない場合がほとんどです。
条件が定められていたとしても、次のように厳しくありません。
- 通学できる場所に住んでいること
- 対象年齢であること
対象年齢はスクールごとに異なるため、お子さんの年齢に対応しているスクールを探すようにしましょう。
小学生が通えるフリースクールについては、こちらの記事で解説しています。
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カリキュラムについても決まっていないスクールが多いので、お子さんが自由に決められます。
たとえば、ゲームをしたり本を読んだりなど、スクール内では好きなことをして過ごすこともできます。
授業内容と特色はスクールによりさまざまですが、文部科学省の調査によると、次の活動を実施するスクールが多いようです。
区分 | 団体・施設数 | 実施率(%) |
---|---|---|
個別の学習支援 | 299 | 85.2% |
授業形式(講義形式)による学習支援 | 115 | 32.8% |
社会体験(見学・職場体験など) | 212 | 60.4% |
自然体験(自然観察・農業体験など) | 223 | 63.5% |
調理体験(昼食作りなど) | 226 | 64.4% |
芸術活動(音楽・美術・工芸など) | 208 | 59.3% |
スポーツ | 232 | 66.1% |
宿泊体験 | 122 | 34.8% |
子供たちによるミーティング | 144 | 41.0% |
学習成果、演奏や作品などの発表会 | 102 | 29.1% |
相談・カウンセリング | 289 | 82.3% |
家庭への訪問 | 143 | 40.7% |
その他特色ある活動 | 94 | 26.8% |
引用元:文部科学省「民間の団体・施設との連携等に関する実態調査」
1-4. 一般的な学校・通信制高校・通信制サポート校・オルタナティブスクールとの違いとは?
フリースクールについて調べていると、「通信制高校」「通信制サポート校」「オルタナティブスクール」というキーワードを目にしたことがあるのではないでしょうか?
フリースクールと一般的な学校との違いだけでなく、それぞれの学校との違いも解説しますので、フリースクールをご検討される際にご活用いただけたら幸いです。
学校名 | 特徴 | フリースクールとの違い |
---|---|---|
一般的な学校 | ・学校教育法で認められている学校 | ・カリキュラムや学習内容が定められている ・フリースクールは学校教育法で認められていない ・フリースクールのカリキュラムは自由 |
通信制高校 | ・通学せずに在籍できる高校で、高卒資格も取れる | ・高校生で不登校になったお子さんのほとんどが通信制高校を利用する ・入学資格として「中学校卒業見込者」「中学校卒業者」「通信制高校在籍者」などの制限があるケースもある ・フリースクールは高校生だけでなく、小中学生も通えるものがある ・卒業資格の取得を目的としていないため、卒業しても資格は取れない |
通信制サポート校 | ・高校生のフリースクールは一般的に通信制サポート校と呼ばれているためフリースクールの別名・学校法人ではなく、学習塾や予備校などが運営しているケースがサポート校と呼ばれることもある | - |
オルタナティブスクール | ・モンテッソーリ教育など文科省が定めた教育方針以外の、ヨーロッパやアメリカの哲学的思想の教育方針を取り入れたスクール・日本において明確な定義がなく、フリースクールとして捉えられることが多い | ・不登校の子どものための居場所として運営するスクールもあれば、不登校ではなくても教育理念に共感した子どもが通うスクールもある ・フリースクールと区別されることもあれば、されないこともある |
1-5.フリースクールの料金相場【入会金と会費・授業料】
平成27年度に文部科学省が実施した調査によると、フリースクールの料金相場は次の通りです。
- 入会金:5万3,000円
- 会費・授業料:月3万3,000円
ただし、こちらは月単位で料金を徴収している団体での結果です。スクールによっては、通学時にその都度支払いしているケースもあります。
スクールによって大きく費用の変動があるため、料金の分布表も掲載させていただきます。
参考にしていただけたら幸いです。
■入会金における分布
区分 | 団体・施設数 | 実施率(%) |
---|---|---|
~5,000円 | 27 | 13.9% |
5,001~10,000円 | 36 | 18.6% |
10,001~30,000円 | 61 | 31.4% |
30,001~50,000円 | 35 | 18.0% |
50,001~100,000円 | 11 | 5.7% |
100,001円以上 | 24 | 12.4% |
■会費における分布
区分 | 団体・施設数 | 実施率(%) |
---|---|---|
~5,000円 | 25 | 9.5% |
5,001~10,000円 | 15 | 5.7% |
10,001~30,000円 | 100 | 38.2% |
30,001~50,000円 | 95 | 36.3% |
50,001円以上 | 27 | 10.3% |
引用元:文部科学省「小・中学校に通っていない義務教育段階の子供が通う 民間の団体・施設に関する調査の結果(概要)」
2. フリースクールに通えば不登校は解決する?
2-1. フリースクールに通っても不登校は解決しない
フリースクールに通えば、お子さんが家の中に引きこもる状況は解決できるかもしれません。
しかし、不登校を解決し再登校を目指すのであれば、フリースクールに通うことはおすすめしておりません。
その理由は次の2つです。
- 一般的な学校での生活とフリースクールでの生活は大きく異なるため
- 乗り越えなくてはならないハードルが増えてしまうため
再登校を目指している時、学校での生活習慣に慣れたり、学校でのルールを守る力を身につけたりしなくてはなりません。
フリースクールには「授業に必ず出ないといけない」といったルールはなく、お子さんが好きな時に好きなことをして過ごせるケースが多いです。
そのためフリースクールでの生活に慣れてしまうと、お子さんは規則の厳しい学校生活に大きなギャップとストレスを感じてしまいます。
お子さんの再登校が遠のいてしまう可能性もあるためおすすめしておりません。
もう1つの理由は、お子さんにとって乗り越えなくてはならないハードルが増えてしまうことです。
不登校になったお子さんは学校でのつらい経験から、外に出ること、人と接することに大きな不安や恐怖を感じていることもあります。
そのような状況のお子さんに、
- フリースクールという新しい環境に通って、慣れること
- 学校復帰すること
と2つのハードルを与えてしまうことになります。
それならば、最初から学校復帰を目指した方がお子さんにとっても負担が少ないでしょう。
2-2. 不登校を解決するためには、根本原因の解決を目指そう
フリースクールを挟まずに、学校復帰を目指したい場合には、不登校の根本原因を解決することがなにより大切です。
不登校の根本原因を紐解くと、「親御さんからの愛情をお子さんがうまく受け取れていないこと」にあるケースが多いです。
親御さんは、お子さんのことを大切に思い、たくさんの愛情を注ぎながら育児をされていることと存じます。
しかし、時にその愛情がお子さんにうまく届いていないこともあります。
親御さんからの愛情をうまく受け取れていないお子さんは、心の元気を失い自己肯定感が低い状況です。
そして、学校でストレスを感じたとき不登校につながる次の感情が生まれてしまいます。
- 「自分はどうせ何をやってもダメなんだ、もう逃げたい」
- 「自分に自信がない…、親がいないと不安で行動できない」
根本解決するためには、お子さんと正しい親子関係を築き、お子さんの自己肯定感を育てることが大切です。
そのためには、次のことを意識してお子さんと接しましょう。
- お子さんが行動した過程や、お子さんの良いところたくさん褒める
- ダメなことはダメだと毅然とした態度で教える
- お子さんと一緒に過ごす時間は、たくさん会話をしたり、スキンシップを取る
一緒にいる時間は自分に目を向け、正しいことを教えてくれて、たくさん褒めてくれる親御さんのことをお子さんは信頼します。
信頼できる親御さんからたくさん褒められることで、お子さんの自己肯定感はどんどん育ちます。
そして、「私のことを愛してくれて信頼できる親がいるから、私なら大丈夫、前へ進もう」と不登校を乗り越えるきっかけとなるのです。
- 「現状の親子関係の問題がわからない…」
- 「子どもをどのように褒めてどんな接し方をしたら良いかわからない…」
そのようなときには、スダチへご相談ください。
お子さんの現状の様子を伺わせていただき、適切な親子関係を築くための接し方や声かけをアドバイスさせていただきます。
スダチの支援では、親御さんが私たちのフィートバックに基づき日々行動してくださっているおかげで、お子さんの不登校が平均3週間で解決しています。
通常クラスへ復帰してほしい思いがあるときには、ぜひ一度無料相談からお話をお聞かせいただけたら幸いです。
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3. 不登校児のためのフリースクールには7つのタイプがある
フリースクールの方針はスクールによってさまざまですが、主に次の7つのタイプがあります。
学校復帰を目指すつもりはなく、フリースクールを検討する際には、目的に合わせたスクール選びの参考としていただけたら幸いです。
3-1. 教室があり居場所を提供するタイプ
教室があってお子さんの居場所になり、心理的安全を提供するタイプです。
心に傷を負っている場合や「自由に過ごさせてあげたい」という場合の利用に適しています。
学校復帰を目的としていないので、社会でのルールを守る力や社会で自立して生活する力は身に付きづらいです。
3-2. 専門家がサポートするタイプ
カウンセラーや言語聴覚士など、専門的な資格を持つ人がサポートしてくれるタイプです。
たとえば、不登校になって塞ぎ込んでしまったお子さんに対し、カウンセリングで支援し、自信を取り戻してもらうことを目的としています。
お子さんが抱えている問題に合わせて、適切な専門的支援が受けられる学校を選ぶ必要があります。
在籍している、あるいは連携している専門家を調べるようにしましょう。
また、発達障害やLDに対応している施設もあります。
3-3. 医療機関と連携するタイプ
病気を抱えているお子さんに対しても、医療機関と連携してサポートしてくれるタイプです。
睡眠障害で悩んでいたり、精神面でのケアが必要だったりするケースのときに安心して利用できます。
お子さんの症状に合っている医療機関と連携している施設を探すことが大切です。
3-4. 学校復帰を目指すタイプ
学校復帰を目指しており、生活習慣の改善や学習支援を受けられるタイプです。
一般的な学校とは違う場所なので、お子さんも落ち着いて集団生活に慣れやすいでしょう。
ただし、学校復帰を目指す場合には、フリースクールを介さない方がステップが少なくお子さんの負担になりません。
短期的にはお子さんの負担が少ないですが、学校に戻る際にお子さんの負担が増えてしまいます。
「子どもにとって本当に最適なルートなのか?」を、ご家庭内でたくさん考えてから決めることが大切です。
3-5. 共同生活するタイプ
他のお子さんと一緒に生活して、生活リズムを整えたり家事を覚えたりできるタイプです。
生活する基礎的な力が身につくため、昼夜逆転していたり、ゲームやスマホに依存しているときに利用を検討できます。
集団行動を身につけられるのも利点でしょう。
3-6. 自宅でサポートを受けるタイプ
学校に通学せず、自宅にて支援を受けられるタイプです。
安心して過ごせる自宅で落ち着いて支援を受けられます。
支援員が自宅訪問するものと、オンラインによる支援の2パターンがあります。
オンラインの場合には学校の所在地にかかわらず利用できるのが魅力です。
しかし、オンラインだと外出する機会がなくなってしまうため、そのまま引きこもりにならないよう注意が必要です。
自宅で学習面でのサポートを受け、授業の遅れを取り戻したい場合には通信制教育が役立つこともあります。
小学生が利用できる通信制教育については、次の記事でお話ししています。
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3-7. 総合教育をするタイプ
義務教育の内容だけでなく、社会生活を送るために必要な能力を身につけることを目的としているタイプです。
たとえば、自分で考えて行動したり、自分の意見を他者にわかりやすく伝えたりする能力を高めるなどを目的としています。
ディスカッションやディベートなどがカリキュラムに盛り込まれているケースが多いです。
お子さんの社会の中で生きていく力を伸ばしたい場合に向いています。
4. フリースクールで取得できる卒業認定とその後の進路
フリースクールに通う際の、その先の進路についても確認しておきましょう。
4-1. 出席日数の扱い
文部科学省が定めた「出席扱い制度」の条件を満たせば、フリースクールでの出席が学校の出席日数として認められます。
出席日数にカウントしてもらうためには、お子さんが在籍している学校に認めてもらう必要があります。
通う予定のフリースクールのカリキュラムを確認し、学校で協議した上で校長先生が認めることで出席日数としてカウントされます。
「フリースクールを利用し内申書の出席日数を得たい」と考える際は、担任の先生に相談してみましょう。
4-2. 卒業後の進路
フリースクールを卒業した後の進路については、複数の選択肢があります。
- 在籍している一般的な学校に戻る
- 編入・転校で一般的な学校に通う
- 専門学校に入学する
- 通信制の学校に入る
- 職業訓練を受けて就職する
- 留学する
最も多いのは通信制の学校に入り、高卒資格を取得するルートです。
大学受験では、出席日数が加味されません。
そのため、高卒資格を取得すればどのような大学も目指せます。
しかし不登校の根本原因を解決しないままだと、さまざまな人と交流を持つ大学生活や、その後の就職において、ストレスを抱えた際、再び不登校や引きこもりとなってしまうケースもあります。
フリースクールに通った場合でも、不登校となった根本原因の解決に向けて行動していくことが大切です。
お子さんが不登校の際の進学については以下の記事でも解説しています。
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5. フリースクールの選ぶ時に重視すること
フリースクールを選ぶ際に意識していただきたいポイントをまとめました。
5-1. 通学しやすいか
家から学校まで通いやすいかを確認しましょう。
入学したのに通学が負担になり通えなくなってしまうのはもったいないことです。
距離だけでなく、以下の点について実際に通学路を歩いて確認してみましょう。
- 道順が覚えやすいか
- 歩く道は危険が少ないか
- 電車やバスの乗り換えは少ないか
距離が近くても道順が複雑だと、通い始める時に覚えるのが大変です。
また、通学路が狭い路地で街灯が少ない場合には、冬場の夕方など暗くなる時に、危険な目にあってしまうこともあります。
歩道がなく車の通行量が多い道路なども同様です。
公共交通機関を使う場合には、乗り換えの待ち時間や煩雑さも考慮すると良いでしょう。
5-2. 方針が合っているか
居場所の確保や生活習慣の改善などの目的が、そのフリースクールに通うことで叶うかを考えましょう。
ご家庭で定めている目的とスクールの方針が合っていないと、そもそも通う意味がなくなってしまいます。
また、お子さんのメンタルケアなどの十分なサポートが受けられるかにも注目するのがおすすめです。
学校でつらい思いをしたからこそ、お子さんの心は不安定な場合が多いです。
お子さんのつらい気持ちを解消できるのか、またストレスを乗り越えられるようなメンタルのサポートもしてくれるのかも確認しましょう。
5-3. 子どもにとって居心地が良いか
通いやすさやスクールの方針が良くても、周囲の雰囲気に馴染めないとお子さんがつらい思いをしてしまいます。
親御さんが「ここに通わせてあげたいな」と思った場合は、お子さんの意思も確認しましょう。
お子さんの主体性を大切にしながら、相性の良いスクールを探してみてください。
6. 子どもが不登校のときの相談先
フリースクール以外にも、不登校支援を行なっている施設や団体があります。
フリースクール以外の支援方法も確認し、お子さんに合わせた支援を検討しましょう。
6-1. スダチ
スダチでは、2023年4月時点で400名以上のお子さんを再登校に導いてきた実績があります。
不登校になったきっかけはお子さんによりさまざまですが、親御さんとお子さんが正しい親子関係を築き、お子さんの自己肯定感が満たされることで、みなさん平均3週間で再登校が叶っています。
お子さんの自己肯定感を育て、お子さんが主体的に再登校できるようサポートさせていただきます。
無料オンラインセミナー動画をご視聴いただいた方には、無料オンライン相談を実施しております。1対1で顔出しも不要です。ぜひ一度現状のお子さんの様子をご相談ください!
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6-2. スクールカウンセラー
スクールカウンセラーは、児童生徒・保護者・教員のメンタルケアを行う職種です。
多くの学校に配属されています。
お子さんが在籍している学校にも確認してみましょう。
スクールカウンセラーがいない場合には、スクールソーシャルワーカーがいるかどうか聞いてみましょう。
スクールソーシャルワーカーは不登校問題はもちろん、学校内のいじめやお子さんの日常の悩みを扱う職業です。
学校の先生や親御さんなどと連携しながら、問題の解決を目指します。
6-3. 教育相談センター
教育相談センターは、教育委員会が設置している不登校支援のための公的機関です。
学校外でのサポートになりますが、不登校支援が受けられます。
それぞれの自治体に設置されているので、お住まいの自治体の公式サイトなどで調べてみましょう。
過去には適応指導教室と呼ばれていたため、古い呼称が残っているケースもあります。
調べる際には、2つの呼称で調べるのがおすすめです。
ただし、教育相談センターが設置されていない自治体もあります。
利用できるセンターがない場合には、スダチなどのその他の支援団体の力を借りると良いでしょう。
不登校について相談したり、お子さんの居場所として利用したりできる施設について次の記事で紹介しています。
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7. フリースクールを検討している際によくある質問
フリースクールについて、親御さんが抱えがちな質問や不安とその回答を紹介します。
親御さんの不安解消につながりましたら幸いです。
7-1. フリースクールは文部科学省に認められているのですか?
文部科学省は、フリースクールや教育支援センターなどの学校外の施設で、相談や支援を受けている児童の努力を適切に評価し一定要件を満たす場合には、「出席扱い」にできるとしています。
そのため、フリースクールは不登校支援の1つとして文部科学省に認められていると言えます。
ただし、文部科学省は、 不登校児への支援を次のように示しています。
不登校児童生徒への支援は,「学校に登校する」という結果のみを目標にするのではなく,児童生徒が自らの進路を主体的に捉えて,社会的に自立することを目指す必要があること。また,児童生徒によっては,不登校の時期が休養や自分を見つめ直す等の積極的な意味を持つことがある一方で,学業の遅れや進路選択上の不利益や社会的自立へのリスクが存在することに留意すること。
引用元:文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」令和元年10月25日」
この通り文部科学省は、不登校のお子さんに対し通常クラスへの再登校を積極的に促しているわけではありません。
通常クラスへの復帰を目指すのであれば、再登校を目的とした支援をおこなう機関を利用しましょう。
7-2. フリースクールの問題点はなんですか?
お子さんの居場所になることもありますが、通常クラスへの復帰を目指す場合にはおすすめできない点です。
フリースクールは基本的に自由に過ごせるカリキュラムであり、一般的な学校での生活に慣れるための練習はできません。
フリースクールの自由な生活に慣れると、規則的な通常の学校生活がお子さんにとって苦痛となってしまうことがあります。
復学を目指すならフリースクールは挟まず、そのまま復学を目指す方がお子さんの負担も少ないです。
通常クラスへの復帰を目指す際には、一度スダチへご相談いただけたら幸いです。
脳科学に基づいた視点から、お子さんの不登校の根本原因を解決させていただきます。
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7-3. フリースクールは「やばい」と聞いたのですが…本当ですか?
フリースクールは、個人や民間企業、NPO法人によって運営されています。
設立の目的によって、規模や形態、活動内容はさまざまです。
さまざまな特色だからこそ、お子さんと合わない場合には、そのように感じられることがあるかもしれません。
また、スクールによっては、カウンセリングも心理士などの資格を有した人ではなく、資格のない学園長などがおこなうケースもあります。
フリースクールを利用検討する際は、スクールの特色を理解し、支援がどのように行われているのかを把握しておくようにしましょう。
7-4. 適応指導教室とはなんですか?
現在の教育相談センターのことです。
教育委員会が不登校児のために設置している公的機関で、次の支援を受けられます。
- カウンセリング
- グループ面接などの教育相談活動
- グループ活動
→宿泊キャンプ、ボランティア活動、手芸調理実習、ゲームなど
利用する場合には、お住まいの地域の適応指導教室を調べましょう。
8.まとめ
フリースクールは不登校のお子さんを支援する施設であり、入学条件は特にないので誰でも利用できます。
お子さんの心の拠り所になったり、生活習慣を整えたりする役割があります。
しかし、多くのフリースクールは復学を目的としていません。
復学を目指すのであれば、復学支援を行なっている施設や団体の力を借りましょう。
スダチでは、平均3週間でお子さんの不登校を解決しています。
脳科学に基づいた視点で、不登校の根本原因にアプローチをし、2023年4月時点で400名以上のお子さんを再登校へ導いてきた実績があります。
無料オンラインセミナーをご視聴いただいた方に、無料オンライン相談を実施中です。
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